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魂郷学園 第6話:真選組密着24時!?
作者:亀鳥虎龍   2018/05/27(日) 14:19公開   ID:LCeDFnbaz/k
 真選組……あらゆる凶悪事件を解決する、政府直属の特別武装警察。

今回はその、真選組が活動の記録である。

「おお、今日も良い天気だな」

ゴリラに似た顔立ちの男が、空を見上げながら笑う。

彼の名は近藤勲。

真選組の局長で、隊士達を束ねる存在である。

「さて、今日も町の平和を守るぞ!」





―真選組密着24時!?―





(午前9:00〜)

 町の中をパトロールしながら、土方は辺りを見渡す。

「いやぁ〜、今日も町は賑やかですね」

青い髪をポニーテールにした少女が、彼の隣を歩いていた。

彼女の名はマイ=ナツメ。

ある人物の計らいで、真選組に入隊した新人隊士。

実力は高く、近藤も舌を巻くほどであった。

しかも真選組初の女性隊士なので、男達は大喜び。

規律に厳しい土方は、そんな彼等に苛立ちを感じているが。

「ちょっと、困るじゃないですか」

すると、誰が揉め事を起こしていた。

「なんか、揉めてますね?」

「みてぇだな」

「見てきます?」

「だな」

揉め事が気になり、二人はすぐに駆け寄ったのである。






 土方とマイが駆け寄ると、タクシー運転手がお客と揉めていた。

「おい、どうしたんだ?」

「あっ、真選組の!」

「えっ!?」

「すみません、何かあったんですか?」

マイが問うと、運転手が叫んだのである。

「そうでした! このお客さん、無銭乗車だったんです!」

「そいつは立派な犯罪だな」

土方は容赦なく手錠を構える土方であったが、お客の男は叫んだ。

「まっ、待ってくれ! か、金を払う気はあるんだ」

「じゃあ、何で無銭乗車の疑いを?」

「金が足りなくて……」

「ったく、だったら近くのATMで引き落とせば良いじゃねぇか」

「そう言いますけど、この辺りにATMを設置した店はないですよ?」

「だったら銀行に行くしかないな」

それを聞いた運転手が、ある事を思い出す。

「そういえば、お客さんを乗せた場所って、銀行でしたよね」

「えっ!?」

すると男は、反射的にビクッと驚く。

「丁度良い。 その銀行で金を下ろして、タクシー代として払っとけ。 念の為、俺等も付いてってやる」

こうして土方達は、件の銀行へと向かうのであった。






 銀行に入ると、中は騒動の最中であった。

「何かあったんでしょうか?」

「だろうな。 一応、調査してみるか」

受付に付くと、作業員の女性が声をかける。

「あの、申し訳ありません。 実は――あっ!?」

しかし女性は、男の顔を見た瞬間に叫んだ。

「こ、この人! この人、銀行強盗です! ついさっき、この店から逃げました!」

「「「………」」」

土方とマイ、運転手がジト目で男を見る。

男は苦笑してしまうが、土方はその手を掴み、

「強盗の容疑で逮捕する」

その場で手錠をかけ、逮捕したのであった。






 警察に連行された男を見届けながら、マイは土方に問いかける。

「副長、ちょっと良いですか?」

「何だ?」

「何であの強盗犯、タクシー代を持ってなかったんですかね? 持ってたら、運転手と揉めなかったし、私達に遭遇する事もなかったのでは?」

「多分、盗んだ金で払うつもりだったんじゃねぇか?」

「それって、失敗した事を前提に入れてなかったと?」

「ああ。 図々しいにも、程があるって事だ」

アホな強盗に土方は呆れ、マイも苦笑するしかなかったのだった。





(午後13:20〜)

 真選組の屯所にて、突然の電話が鳴り響く。

「はい、真選組です」

右手にバトミントンラケットを持った男が、受話器を左手で取った。

彼の名は山崎退。

真選組の監察官で、趣味はバトミントンとカバディである。

「えっ!? 分かりました!」

受話器を電話に戻すと、山崎は近藤に叫んだ。

「局長! ○×銀行の△支店で、強盗の被害連絡が!」

「よし! 真選組、出動だ!」

近藤の叫びと共に、真選組は出動したのだった。






 とある一軒の建物にて、

「やったぞ! 大金だ!」

覆面を被った男は、不敵な笑みを見せる。

「フハハハハ! どうだ、この俺の頭脳を! コレで俺は犯罪界の頂点に達したのだぁ!」

銀行強盗に成功し、捕まる事なく逃げ切れた男。

ただ一人、高らかに笑いを上げたのだが、

「真選組だぁ! 御用改めである!」

「なにィ!?」

真選組に逮捕されてしまったのであった。






 強盗を逮捕し、嬉しそうに笑う近藤。

「いや〜、無事に逮捕できて良かったな」

「そうですね。 でも……」

マイは苦笑しながら、目の前の建物に目を向けた。

その先にあるのは、強盗の被害に遭った銀行である。

「まさか、犯人の自宅と銀行が、お向かい同士だったなんて……」

「犯行に及ぶには近かったが、そのまま逃走をしたのが失敗だったな…」

「まさか行員に、逃走を目撃されるとは思わなかったんでしょうね」

計画が雑過ぎる強盗に、二人は呆れてしまうのであった。





(深夜12:40〜)

 深夜を過ぎても、真選組に休む暇はない。

突然電話が鳴り、土方は受話器を取る。

「はい、真選組」

『大変です! 知り合いが喉に飴を詰まらせて!』

「何っ!? 場所は!?」

『IKEDAYAホテルの555号室です! 自分はオートロックで中に入れなくて!』

「分かった、すぐに行く!」

「副長、どうしました?」

「ホテルの客が、知り合いが飴を喉に詰まらせたって連絡だ。 マイ! 総悟! 行くぞ!」

「はい!」

「へい」

こうして土方は、マイと沖田と出動したのであった。





 出動から数分後、土方達はIKEDAYAホテルに到着した。

すぐさま彼等は、ロビーの受付へと向かう。

「真選組だ。 555号室を開けてくれ!」

「あの、どうかしたんですか!?」

突然の来訪に驚く受付嬢。

「お願いします。 人命の聞きなんです!」

「わ、分かりました!」

こうして土方達は、555号室へと向かうのであった。





 受付嬢がスペアキーで555号室を開ける。

「おい、どこだ!」

「奥を見てきます!」

マイが部屋の奥を見るが、人の気配が全く無い。

「あの、何かあったんですか?」

問いかける受付嬢に、沖田が平然と答えた。

「この部屋の客から、ダチが飴を喉に詰まらせたって通報がありまして……」

「えっ、でも……」

すると、その時である。

「おお〜、さすが真選組。 来てくれて助かるよ」

そう言って、一人の男が入って来た。

「アンタが、この部屋の客か?」

「はい、そうです」

「喉に飴を詰まらせたダチってのは、今どこですかい?」

「えっ?」

沖田の問いに対し、男は目を逸らす。

「あ…ああ、アイツなら…無事に飴を吐き出せたから……もう帰ったよ」

「なに?」

「だから…その……来て貰って悪いけど、もう帰って良いよ……」

「あん?」

男の言動に違和感を感じた土方であったが、受付嬢が呟いたのだ。

「お客様。 この部屋は一人部屋シングルルームになっております。 もう一人お泊りの方がいるのでしたら、そういう事をされるのは……」

「一人部屋だぁ?」

それを聞いた土方は、ギロリと男の顔を睨む。

目を逸らしながら苦笑する男に対し、沖田が男の肩に手を置く。

「悪ぃけど、ちょ〜〜〜っと話しを聞きましょうかね?」






 手錠をかけられ、男は緊急連絡の不正利用の容疑で逮捕される。

「まさかフロントに頼むのが面倒だからって、真選組ウチに電話をするなんて……バカな客でしたねぇ」

「――ったく、こっちの都合も考えろっての!」

「もうあんな事は…………多分ないですよね?」

「多分な」

平常運転の沖田にクタクタのマイ、そして一服しながら呆れる土方なのであった。

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■作者からのメッセージ
 というワケで『BLAZBLUE』シリーズよりマイ=ナツメ、『銀魂』より近藤勲、土方十四郎、沖田総悟、山崎退が登場しました。

マイ「マイ=ナツメ、これからも宜しくお願いします!」

隊士達「うおぉぉぉぉ! マイちゃぁぁぁん!」

土方「うるせぇぇぇ!」
テキストサイズ:5830

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