ここは全年齢対応の小説投稿掲示板です。小説以外の書き込みはご遠慮ください。

魂郷学園 第5話:復活のムーンサルト
作者:亀鳥虎龍   2018/05/19(土) 22:48公開   ID:SITQgi7z/cc
 前回のあらすじ。

自身に殺人の容疑を掛けられた神裂火織とその一行は、ベルベットが入院しているネブラの研究所を襲撃する。

見舞いで来ていた仮面ライダービルドの岸波白野は、すぐさま神裂達と激戦を繰り広げた。

しかし神裂の圧倒的な強さを前に、ビルドは遂にハザードトリガーを使用する。

だがコレが仇となり、暴走を起こしてしまったビルド。

乱入したベルベットの活躍によって、ハザードフォームは解除されるのだが、

「アタシ…この町で…アンタや…皆に会えて……すごく……幸せ…だった……。 ありがとう……」

「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

ベルベットが瀕死の重傷を負い、白野は絶望の叫びを上げたのだった。





―復活のムーンサルト―





 緊急治療の為、面会謝絶となったベルベット。

暴走したビルドの攻撃を受け、命を落とさなかったのは奇跡と言えよう。

しかしコレをキッカケに、白野は心に大きな傷を負ってしまった。

「………」

ベンチに腰を下ろし、体育座りの要領で俯く白野。

「大丈夫?」

そんな彼女の元に、一人の青年が歩み寄る。

ベルベットの主治医を務める、金髪の青年だ。

「私があの時、ハザードトリガーを使わなかったら…こんな事には……」

己の行動が招いた事態に、彼女は今にも泣きそうな顔になってしまう。

しかし青年は、悲しい笑みを見せながら言った。

「ベルベットは…キミの事を、“友人”だと言っていたよ」

「えっ?」

「「記憶の無い自分に、なにも気にせずに接してくれたのは、キミが始めてだった」って」

「………」

「キミと言葉を交わす事が、彼女の楽しみでもあったんだよ」

それを聞いた白野は、その場で涙を流す。

「………」

しかし、彼女の心は晴れなかった。

その場を後にする白野を見て、青年は呟く。

「あの状態じゃ、戦いはできないだろうな…。 いや、寧ろコレで良いかもしれない」





 その頃、真選組屯所の取調室では、

「………なんですかコレは?」

テーブルに置かれた拳銃を見て、神裂は思わず呟く。

「何って、拳銃でさぁ。 そんな事も知らないんですかぃ?」

彼女から見て右側に立っている青年が、当然のように呟いた。

青年の名は沖田総悟。

真選組の一番隊隊長を務める、凄腕の剣士である。

「そうじゃなくて! 何故私の目の前に、拳銃を置いたかを聞いてるんです!」

その問いに沖田は、ポケットに手を入れながら答えた。

「おたくの上司が、「誘拐と殺人をやらかす部下は要らない」だとよ」

「「あのは拳銃の使い方を知らないから、そっちで潔く頭をブチ抜いてやれ」との事だ」

それに続くように、彼の隣に立っていた男が口を開く。

男の名は土方十四郎。

真選組の副長を務めており、『鬼の副長』の二つ名を持つ。

「待って下さい! 誘拐は認めますが、殺人に関しては無実です! 私があの現場に着いた時は、アナタ方が現場検証をしていたんです!」

無実を訴える神裂であったが、沖田はテーブルの拳銃を手に取る。

そして当然のように、銃口を彼女の眉間に向けた。

「見苦しいですぜ、姐さん。 汚名を着せられたまま生きてくくらいなら、潔く逝っちまいな」

「ちょっと待って下さい! なに当然のように銃口を向けてるんですか!? え、本気!? 本気で撃つ気で――」

叫ぶ神裂であったが、銃声がその場で響く。

眉間を撃たれ、顔が上を見たままの神裂。

「………」

コレを見た土方は、聴取を記録していた隊士と共に青ざめてしまう。

「……普通、撃つか?」

「これ以上…あの姐さんの虚しい姿を、見ていられなかったんでぇ」

手で顔を覆いながら泣く沖田は、土方の方へと近付く。

「土方さん、人間って奴は、どうしてこう……」

「……アレ?」

しかし彼の手には、一丁の拳銃が握られており、

「ふ…普通、撃つか?」

さっきまで泣いていた沖田が、汗だくになりながら呟いた。

当然、土方の手に拳銃を握らせたのは彼だ。

「なに、俺が撃った事に改竄しようとしてんだテメェは! なにその汗、スゲェムカつくんだけど!」

「みんな、聞いてくれぇ〜! 土方さんが、土方さんが乱心起こして、俺どうしたらいいか分からねぇよぉ〜」

「違う違う! 違うからね! テメェ、いい加減しろ!」

自分に罪を被せた沖田に、遂にマジギレする土方であったが、

「って、殺す気ですかぁぁぁ!」

「「へ?」」

辛うじて弾丸を避けていた神裂は、涙目になりながら叫んだのである。





 翌日、研究所では、

「先生!」

「どうしました?」

青年は看護師に呼ばれ、首を傾げてしまう。

「今朝ベルベットさんのバイタルを測りに来たんですが……」

「?」

「意識を取り戻しました!」

「えっ!?」

それを聞いた青年は、慌てて病室へと向かうのであった。






 同時刻、魂郷町のとあるホテル。

「っつ…」

承太郎に倒されたステイルは、病院から戻って来たばかりであった。

「くそっ。 まさか、あんな事になるとは……。 しかも、神裂が捕まるとは……」

しかもニュースで、神裂達が逮捕された事を聞かされる。

それも、殺人の容疑で……。

「あの子の事を聞きだすつもりが……。 これが最大教主アークビショップに知られたら……」

すると外から、ノックする音が聞こえた。

「ルームサービスで〜す」

「あ、ああ」

声が聞こえ、思わずステイルは扉を開ける。

「(ん、ちょっと待てよ? ルームサービスは頼んでない筈だが……)」

しかしその時、彼の意識は途切れたのだった。





 その頃、真選組屯所の取調室では、

「まあまあ、遠慮せずに食べなさいな」

土方が煙草を咥えながら、ある物を差し出す。

それはマヨネーズをぶっかけた、謎のドンブリであった。

取り調べを受けていたライダーは、顔を青ざめてしまう。

「おい、何だコレは?」

「何って、取り調べにカツ丼は定番だろ?」

「じゃねぇよ! 何だコイツは!? テメェはカツ丼かマヨネーズに恨みでもあんのか!?」

「カツ丼土方スペシャルだ、食ってみろ」

「食えるかぁぁぁ! 普通のカツ丼を出せ!」

「そうカリカリすんな。 血圧が上がっちまうぞ」

「高血圧が上がりそうなモンを用意した奴には言われたくねぇよ!」

土方のマヨラーぶりに、流石のライダーも大激怒。

完全にペースを崩され、そのまま巻きこまれてしまうライダー。

しかし、その時であった。

隊士が慌てた様子で扉を開け、土方もそれに反応する。

「副長、大変です!」

「どうした?」

「町に化物が現れて、無差別に襲っています」

「何っ!? くそっ、前日の件で隊士達は殆ど動けねぇ……」

出動したいが、隊士達の大半は重症で動けない。

すると土方は、その原因を作った人物に目を向ける。

「……手を貸せ」

「何っ!?」

「勘違いすんな。 緊急事態だからな」

「……分かった」

「神裂火織や他二人も、牢屋から出せ」

「分かりました」

こうして真選組は、すぐさま緊急出動するのであった。






 その頃、町の方では、

「これで必要なもんは買ったな」

「とうま、早くご飯にしよう!」

上条当麻は現在、銀髪で白修道服のシスターと行動を共にしていた。

彼女の名はインデックス。

とある事情から、当麻と行動を共にしている。

二人は必要な日常品を買い出し、寮へともどる途中であった。

しかしその時、叫び声が聞こえたのだ。

「うわぁぁぁぁ!」

「きゃぁぁぁ!」

「「!?」」

二人は振り返ると、人々が逃げ回っていた。

「何だ!?」

そこには体が白く、嘴が特徴のスマッシュが現れたのだ。

「うおおおおおお!」

「スマッシュ!?」

驚く当麻であったが、スマッシュは二人に視線を向ける。

「マズイ!」

インデックスを危険に晒すワケにはいかず、彼は咄嗟に構えた。

「インデックス! 俺が時間を稼ぐ。 できるだけ遠くまで逃げろ!」

「とうま!?」

彼女を逃がす為、当麻は目の前の敵――ニードルスマッシュへと立ち向かったのである。





 先日の暴走が原因で、意気消沈となってしまった白野。

そのショックは酷く、ビルドドライバーを手にしただけでも恐怖するほどであった。

ドライバーは現在、付き添っているセイバーが持っている。

すると、その時であった。

「はくの!」

「!?」

インデックスが息を切らしながら、こちらへと走って来たのだ。

彼女とは当麻の紹介で、何度も顔を合わせている。

「インデックス?」

「どうしたのだ」

首を傾げる二人に、インデックスは叫んだ。

「とうまが、怪物に襲われてるんだよ!」

「「!?」」

それを聞いた二人は、インデックスに案内されたのである。





 その頃の街中では、真選組のパトカーが到着する。

「おい、アイツ大丈夫か!?」

ボロボロの当麻を目にし、土方は驚きを隠せない。

「上条当麻!?」

その姿を目にし、神裂は驚きを隠せなかった。

体中が傷だらけで血塗れになりながらも、彼はスマッシュに立ち向かっていたのだ。

「くっ!」

「うおぉぉぉぉ!」

しかし動く事が出来ず、その場で膝を着いてしまう。

そんな彼に構わず、ニードルスマッシュが襲いかかる。

だがその時、土方が刀で攻撃を防いだ。

「総悟!」

「へい」

沖田は当麻を連れて退避し、救出に成功する。

「くそっ! コイツ、なんて強さだ!」

この強さを前に、土方は一旦後退した。

すると、その時である。

「とうま!」

インデックスと共に、白野とセイバーが駆けつけたのだ。





「インデックス!?」

彼女の姿を見た神裂は驚愕を隠せず、酷く動揺していた。

「スマッシュだ! 奏者!」

セイバーはビルドドライバーとボトルを差し出すが、白野は手を伸ばそうする。

しかし先日の影響で、受け取る事が出来なかった。

「う……」

手が震えるほど恐怖するが、神裂がドライバーとボトルを手に取る。

「!?」

「貴様なにを!?」

驚く二人であるが、彼女は躊躇なく装着した。

「岸波白野…。 アナタをそのようにしたのは、私の責任です」

「………」

「ここは、私にやらせて下さい。 それが、アナタとベルベット・クラウに対する、私の償いです」

《ラビット! タンク! ベストマッチ!》

そう言ってボトルを装填し、その場でレバーを回す。

スナップライドビルダーが出現し、遂に変身しようとする。

「変身!」

しかし、次の瞬間だった。

突然の電磁波が流れ、神裂はそれを浴びてしまう。

「ぐあぁぁぁぁぁ!」

激痛の叫びと共に、彼女は倒れてしまった。






「ど、どうして……」

驚愕する神裂であったが、セイバーは怒鳴ったのである。

「莫迦者! そのベルトは、奏者以外の者が使おうとすると、さっきの様な目に遭ってしまうのだ!」

「そ、そんな…」

「しかも先日の影響で、奏者はドライバーに触れることすらも恐れているのだ」

神裂火織は、今の自分を許せなかった。

その言葉が事実なら、今の白野は二度と変身できない状態。

彼女をそんな風にしてしまった自分を、心から許せなかったのだ。

しかし、その時である。

当麻は傷だらけになってなお、再び立ち向かおうとしたのだ。

「当麻!?」

「そなた、なにを!?」

「アイツと戦う」

「その怪我でか!?」

驚く白野達であるが、当麻は叫んだのである。

「例え勝てないと分かっても、自分の視界に映る誰かが助かれば。 それで十分だ」

「どうしてそこまで!?」

「後悔するだけじゃ、前に進めない。 過去の人々を救えなかったなら、今を生きる人達の未来あしたを守れば良い! その為なら、何度だって立ち向かうまでだ!」

「………」

それを聞いた白野は、拳を強く握る締め、

「だったら…当麻の未来あしたは、私が護ってあげる」

ドライバーを装着し、ボトルを構える。

「さあ、実験を始めようか」

《ラビット! タンク! ベストマッチ!》

ボトルを装填し、レバーを回す。

《Are you ready?》

「変身!」

そしてハーフボディが、結合するように彼女の身体を挟みこむ。

《鋼のムーンサルト! ラビットタンク! イェーイ!》

今ここに、仮面ライダービルドが復活したのであった。






 ニードルスマッシュが襲いかかるが、ビルドはそれを回避。

「はっ!」

そのまま蹴りを放つと、ドリルクラッシャーで斬り込んだ。

圧倒していくビルドであるが、ボトルを即座に挿し替える。

《ハリネズミ! 消防車! ベストマッチ!》

レバーを回し、スナップライドビルダーが出現。

「ビルドアップ」

そして、新たな姿へと変わったのである。

《レスキュー剣山! ファイアーヘッジホッグ! イェーイ!》

左頭部・右上半身・左下半身は白、右頭部・左上半身・右下半身は真紅。

右目は消防車で左目はハリネズミ、ラダーとトゲがアンテナになっている。

そして右腕にはトゲ付きのグローブ、左腕にはラダーが付いていた。

ハリネズミと消防車の成分によるベストマッチ、『ファイアーヘッジホッグフォーム』へとチェンジしたのだ。

「やあ!」

右腕のグローブで殴りつけ、左腕のラダーからの火炎放射で距離をとる。

その強さを前に、ニードルスマッシュは体力を削られていく。

「勝利の法則は、決まった!」

レバーを回し、必殺技を発動させた。

《Ready Go!》

左腕のラダーが伸び、そのままニードルスマッシュの体に突き刺さる。

ラダーから水が放射され、その身体は水風船のように膨らんでいく。

《ボルテックフィニッシュ!》

「はぁぁぁぁ!」

そして真っ向から突進したビルドが、右腕のグローブで殴りつけたのだ。

「ぐぎゃぁぁぁぁ!」

コレを喰らったニードルスマッシュは、その場で倒されてしまった。

それはまさに、針を刺されて破裂した水風船のように。





「スゲェ、エグイな」

「まるで針に刺さって破裂した水風船ですね」

この光景に土方は青ざめ、沖田は平然な顔を見せた。

エンプティボトルを手に取り、ビルドは成分を抜き取る。

スマッシュの姿は消え、赤い髪の神父の姿へと変わった。

「ステイル!?」

驚愕を隠せない神裂であったが、まさにその時だ。

「中々の成長ぶりだな」

「!?」

突然の声に、ビルドは声が聞こえた方向へと向ける。

そこにはコブラのマスクで顔を隠した、ワインレッドの怪人が立っていた。

「ブラッドスターク!?」

「よう、神裂」

「何故貴方がここに!?」

「何でって、決まってるだろ。 ステイルをスマッシュにしたのは俺だ」

「なっ!?」

「アナタ、何者!?」

「初めましてだな、仮面ライダービルド。 俺の名はブラッドスターク。 スタークって呼んでくれ」

楽しそうに笑うスタークに、ビルドは構えを取る。

「それにしても、禁書目録と幻想殺しか…。 こうも事が運ぶとはな」

「なっ!? どういう意味ですか!?」

「そのままだよ。 上条当麻がこの町の学校に転入する手続きを行ったと聞いて、コイツは使えると思ったんだよ。 なにも知らないアンタ等に「インデックスが学園都市からさらわれた。 犯人は災禍の顕主と呼ばれた女、ベルベット・クラウだ」とな。 勿論、クリズムの提案だけどな。 アイツはイギリス清教を我がものにしたいと考え、それなりの実力者を利用しようと考えたのさ。 それに選ばれたのが、神裂とステイルって事だ」

「そんな……」

嵌められた事に気付き、神裂は絶望した顔になってしまう。

「まあ、後はクリズムを殺して、その罪を被せて終わらせるつもりだったけどな。 んじゃ、俺はこの辺で。 チャオ♪」

そう言うとスタークは、全身から発する蒸気で姿を消したのだった。

変身を解くと、白野はその場で呟く。

「……ブラッド…スターク」





 その頃、研究所の方では、

「んあ…」

ベルベットは意識を取り戻し、上半身をゆっくりと起こす。

「ベルベット!」

青年が叫び、とても安心した顔を見せる。

「よかった、目を覚ましたんだね」

そんな彼に、ベルベットは口をゆっくりと開く。

「……思い出した、何もかも」

「もしかして、記憶が?」

「ええ。 全て思い出したの。 自分が何者なのかも、どういう存在かも……」

涙がポタポタと零す彼女の頬に、青年は優しく手を添える。

「それでもいいんだよ。 どんな過去を持っていようと、ベルベットはベルベット。 僕は…そんな貴方が好きだったから、記憶が無くても幸せになって欲しいと思った」

「え?」

青年は眼鏡を外すと、彼女はそれを見て驚く。

「うそ…アンタ……」

「いやぁ〜、眼鏡ってすごいよね。 かけただけで印象が変わるから。 ……待たせてゴメン、ベルベット」

「ライフィセット…なの!?」

嘗ては10歳だった少年が、いつの間にか20代の青年になっていたのだ。

「……おかえり、ベルベット」

「……ええ、ただいま」

彼は優しく抱きしめ、ベルベットは涙を流したのだった。





 その頃、街中では、

「でもさ、ホントによかったの?」

「なにがだ?」

「現場を見た後、あのまま帰っちゃって?」

ネウロと弥子が、教会へと向かっていた。

「既に片付けた者がいたのでな。 興味が湧いただけだ」

火事現場に付いたが、白野や神裂達の激戦を目撃。

状況を確認する為、暫く様子を見ていたのである。

ネウロは魔界の凝視虫イビルフライデーを通し、その状況を観察していた。

そしてビルドやスタークの存在を知り、興味が湧いたのである。

「(岸波白野…上条当麻……。 貴様等の成長、見届けさせて貰うぞ)」





 翌日、ベルベットは無事に退院する事が出来た。

しかし怪我が治りきっていないので、歩行には松葉杖が必要である。

「ん?」

一人で河原を歩いていたが、二人の男女が現れた。

神裂火織とステイル=マグヌスだ。

「……何の用?」

この問いに対し、神裂は頭を深く下げる。

「申し訳ありませんでした!」

「………」

「我々は、貴方から全てを奪おうとしてしまった。 謝っても許される事ではないのは分かってます! ですから、気が済むまで殴っても構いません!」

「その…僕も謝らねばならない。 すまない」

ステイルも頭を下げるが、ベルベットは二人を素通りした。

「修理代…」

「え?」

「店の修理代、アンタ達が責任もって払いなさい。 それでチャラにするわ」

それだけ言い残し、彼女はその場を立ち去る。

神裂もステイルも、その背中を見届けたのであった。





 店に戻ったベルベットであったが、

「えっ?」

「あっ、来た!」

そこには店の常連客達が、大きく手を振っていた。

「退院おめでとう!」

「おめでとさん!」

十六夜や当麻、承太郎達が出迎えており、

「お帰り」

そう言って白野は喜びの笑みを浮かべ、

「……ええ、ただいま」

そしてベルベットも、彼等に笑顔を見せたのである。


■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
 次回は日常に入ります。
テキストサイズ:14k

■作品一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集
Anthologys v2.5e Script by YASUU!!− −Ver.Mini Arrange by ZERO− −Designed by SILUFENIA
Copyright(c)2012 SILUFENIA別館 All rights reserved.