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魂郷学園 第30話:甦えったD/邪悪の帝王
作者:亀鳥虎龍   2018/08/04(土) 21:16公開   ID:CUGywFsC2NE
 魂郷町の何処か。

「よう」

ブラッドスタークは現在、黒いローブ姿の男と遭遇していた。

「スターク殿」

巨大な魔法陣を眺めながら、スタークは楽しそうに笑う。

「成程ね。 コイツが」

「ええ。 我が悲願となるものです」

「それじゃあ、始めようじゃねぇか」

そして彼の目の前で、男は詠唱を開始した。






―甦えったD/邪悪の帝王―





 smileにて、承太郎達は涼んでいた。

「夏祭り?」

「おう。 明日の夜、皆で遊びにいかねぇか?」

十六夜が笑うと、銀時はうんうんと頷く。

「なら俺も、かき氷や綿飴、それからりんご飴とか」

「全部甘味じゃん」

「まあ、退屈しのぎには良いかもな」

「よっしゃ、決まりだ! 他に誘える奴とも連絡しとこうぜ」

「仗助さんとかはどうや?」

「おっ、いいじゃねぇか」

注文したコーヒーを啜ろうとした承太郎であったが、まさにその時である。

「!?」

何者かに見られた感覚を覚え、思わず席を立つ。

「承太郎?」

「いや、すまない。 気のせいだ」

冷房が効いているにも関わらず、承太郎は冷や汗をかいてしまう。

「(今のは…一体?)」






 魂郷町の離れにある古城。

黄金色の頭髪に透き通るような白い肌、そして妖しい色気を漂わせる男がいた。

男は承太郎の写真を手に取り、不敵に笑う。

「やはり、お前が写ったか。 空条承太郎」

すると、使いの者が現れる。

「○○様、準備が整いました」

「そうか、御苦労」

男は承太郎とジョセフ、そして仗助の写真に目を通す。

「楽しみにしているぞ、ジョースターの血統よ」





 翌日、祭りが開催された。

屋台が開かれており、多くの人々が参加している。

「ん〜……。 やっぱ祭りは、こうでなきゃな!」

十六夜が穢れを知らぬ子供の様な目をしており、万事部一行は呆れてしまう。

そんな中、アブドゥルとポルナレフが歩み寄る。

「よう、承太郎」

「おう」

「二人も祭りに?」

「こういうのは、参加しない方が失礼ってもんだぜ」

「ジジイはどうした?」

「仗助くんと出掛けてたよ。 色々あったが、親子水入らずも良いと思ってね」

「ふっ、そうか」

「あっ、承太郎さん!」

「お久しぶりっス!」

すると今度は、二人の少年が駆け寄ってきた。

一人は広瀬康一、もう一人は虹村億泰。

億泰は嘗て敵であったが、現在は仗助と共に闘う仲間となっている。

「やれやれ。 見て回るか」

こうして彼等は、屋台巡りを始めたのであった。






 皆が祭りを楽しんでいる中、何者かが不敵に笑う。

「コイツを使う事になるとはな」

《ガシャット!》

ベルトにカセット状の何かを挿し込み、レバーを倒す。

出現したパネルをタッチし、その姿を変えたのだ。

「さあ、ゲームの時間だ」





 皆はそれぞれ、屋台巡りを楽しんでいた。

その光景を見渡しながら、近藤と土方は警戒している。

こんなに大きな祭りを、テロリストが狙わないと感じているからだ。

その中でも、『ファウスト』は危険な組織。

必ず、よからぬ事を起こすに違いない。

警戒を強める中、近藤は土方に声をかける。

「トシ。 総悟のヤツ、「ウ○コしてくる」って行ったきり、戻ってこないんだが…」

「あのヤロー、どっかでサボってんだろ」

「トシ。 他の誰かを疑うのは構わんが、仲間を疑う事は俺が許さん。 俺は総悟を信じる。 きっと、ウ○コのキレがもの凄く悪いんだ。 そう信じたい」

「そんな信じ方されるくらいなら、疑われた方がマシだと思うけどな」

「ところで、マイはどうしたんだ?」

「「戻ってこねぇ総悟が心配になった」って、そのままアイツ探しに行ったぞ。 別に放っときゃいいじゃねぇか」

「そう言うなトシ。 マイは真選組で、唯一の女性隊士なんだ。 あの子なりに、精一杯努力しているんだ。 だから俺達も。温かい目で見守ってやろうじゃねぇか。 きっと総悟がキレの良いウ○コが出るよう、アイツの手伝いをしているんだ。 そう信じて見守ろう」

「見守りたくねぇよ、そんなもん」

下ネタ全開の会話をしてくる上司に、土方は呆れながら返すのであった。





 祭りが賑やかになっていく中、一人の男がメモリを持っている。

「さあ、革命の時だ!」

《マウンテン》

メモリを首筋に挿し込み、姿を変貌させたのだ。

頭部と両肩に山を思わせる突起を持ち、そこから炎や岩石を噴出させた。

「うわぁぁぁぁ!」

「きゃぁぁぁぁ!」

コレを見た参加者達は、絶叫を上げながら逃げたのである。





「うん?」

りんご飴を口に運びながら、白野は首を傾ける。

そこには、多くの人々が逃げ惑っていた。

「う〜ん、少々騒がしいではないか」

「幾ら祭りでも、騒ぎすぎですよ」

この光景に呆れるセイバーとキャスターだが、アーチャーが何かを見つける。

「違う! 何かいるぞ!」

そこには山の様な突起がある、謎の怪人が暴れていた。

更には、武器を持ったマスカレイド・ドーパントも暴れていたのだ。

「セイバー! キャスター! アーチャー! ギル! アルテラ!」

「うむ!」

「はい!」

「了解した!」

「ふっ、任せろ雑種」

「分かりました」

サーヴァント達は一度別れ、それぞれが戦闘に入る。

《ラビット! タンク! ベストマッチ!》

白野もビルドドライバーにボトルを挿し込み、

《Are you ready?》

「変身!」

《鋼のムーンサルト! ラビットタンク! イェーイ!》

仮面ライダービルドへと変身したのだった。





 正面から突進し、ビルドは拳を突き出す。

しかし怪人『マウンテン・ドーパント』は、それを容易く避ける。

「このっ!」

今度は回し蹴りを放つが、再びマウンテンに避けられてしまう。

「オラァ!」

「くっ!」

反撃を受けてしまい、吹き飛ばされてしまう。

「でやっ!」

再び攻撃を仕掛けるが、再び防御される。

「…強い!」

圧倒されるビルドであったが、一度は後ろへと跳ぶ。

すると、ボトルを挿し替えたのである。

「折角だから、コレを使うか」

《ライオン! 掃除機! ベストマッチ!》

レバーを回すと、ドライバーから『Are you ready?』が鳴りだす。

「ビルドアップ」

《たてがみサイクロン! ライオンクリーナー! イェーイ!》

左頭部・右上半身・左下半身は金色、右頭部・左上半身・右下半身がメタリックグリーン。

右目は掃除機でヘッドとホースがアンテナに、左目がライオンの横顔でたてがみがアンテナになっている。

そして右腕にはライオン型のガントレット、左腕には掃除機型の武器が装備された。

ライオンと掃除機のベストマッチ、ライオンクリーナーフォームへとチェンジしたのだ。






 左腕の掃除機をを向け、仮面の奥でニヤリと笑うビルド。

「さあ、実験を始めようか!」

すると、掃除機が吸引を行う。

「ぐっ!!?」

その吸引力は、マウンテンの体を引き寄せていく。

「ンググググ!」

踏ん張るマウンテンであるが、掃除機の吸引力に負けてしまう。

逆にビルドは、そのまま接近戦に持ち込んで来た。

「ハァァァ!」

ライオンのパワーを活かし、容赦無い攻撃を咥える。

拳による打撃で怯ませ、衝撃波で吹き飛ばす。

それはまさに、“百獣の王”の名に恥じぬものだった。

形勢逆転となり、マウンテンの体力が弱まっていく。

「うぐっ!」

「勝利の法則は、決まった」

ビルドは掃除機の吸引で、マウンテンの動きを封じこむ。

そのままレバーを回し、必殺技『ボルテックフィニッシュ』を放った。

《Ready GO!》

「ハァァァァ……」

《ボルテックフィニッシュ!》

「ハァァァ!」

右腕からライオン型のエネルギー弾を放ち、マウンテンへと命中。

「グアァァァァ!」

断末魔と共に、その場で爆散したのであった。

変身者の男は倒れ、メモリもその場で砕け散る。

「他は、大丈夫かな?」

ビルドは心配しながらも、すぐさま走り出した。






「オラオラオラオラオラオラァ!」

スタープラチナの連打で、マスカレイド達を吹き飛ばしていく承太郎。

「承太郎!」

「お前等、無事か?」

「なんとかな」

ジョセフやポルナレフ達と合流し、状況を確認する。

「どこも怪人だらけだ」

「話しに聞いていた、『ファウスト』の仕業って事か?」

「恐らくな」

しかし、その時であった。

「!?」

突然、何かの気配を感じ取ったのだ。

「な、何だ!?」

「冷や汗が…止まらない……」

「この、ドス黒い感覚は!?」

「コイツは…グレートに危険な気配だぜ……」

仗助がゴクリと唾を飲むが、承太郎達5人は知っている。

そしてその正体が、彼等の前に現れた。

「まさか、この様な再会を果たせるとはな……」

黄金色の頭髪に、透き通るような白い肌。

そして妖しい色気を漂う男が、凍りつくような眼差しで見ていた。

睨むジョセフは、この男の顔を知っている!

始めて見る仗助も、知っている様な気がした!

「久しぶりだな、ジョースター」

そして承太郎が、その正体を叫んだ!

「テメェは……DIOディオ!」

ジョースター家の宿敵『DIO』が、この世に甦ったのだった!






「久しぶりだな、ジョースター」

「テメェは……DIO!」

DIOの出現に、承太郎達が強く睨む。

「魔術師というのは、興味深い存在だ。 死者を蘇生する術を持つ者もいる。 お陰で、このDIOが本来の肉体と共に復活できたのだからな。 いや、正確には、ジョナサンの名残が残っているという感じだ」

とても軽く右手を動かすDIOに、承太郎が前に出る。

「ほう、向かって来るのか承太郎? このDIOに、何も策もなく向かって来るというのか?」

「近付かなきゃ、テメェをブチのめせないんでな」

「ならば、よ〜く近付いてくるといい」

ギリギリのところまで近付いた承太郎は、正面からDIOと睨み合う。

そして、スタープラチナが殴りかかった。

「オラッ!」

「無駄ぁ!」

しかしDIOのスタンド『世界ザ・ワールド』が、攻撃を防いだのだ。

「ノロい、ノロい。 その程度の攻撃が、このDIOに通用するとでも?」

「承太郎さん、俺も加勢するっス!」

仗助も前に出て、クレイジー・ダイヤモンドを出す。

「ほう…。 貴様が情報に聞いた、ジョセフの息子か……。 丁度良い、貴様の力も見せて貰うぞ」

「来るぞ、仗助!」

「了解ッス!」

「オラオラオラオラオラ!」

「ドラララララララララ!」

拳の連打を、二人のスタンドが目にも捉えぬ速さで放つ。

それを見たDIOも、不敵な笑みで迎え撃った。

「フン。 久しぶりに、ラッシュの速さ比べといこうか」

ザ・ワールドの拳が、凄まじい速さの連打を放つ。

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」






 2対1にも関わらず、ザ・ワールドの方が圧倒的だった。

「オラオラオラオラオラオラオラ!」

「ドラララララララララララララ!」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

右からスタープラチナ、左からクレイジー・Dの拳の連打。

そんな左右からの攻撃を、ザ・ワールドは一人片手の連打で渡り合っているのだ。

「URYYYYY!」

次の攻撃が一撃ずつ、スタープラチナとクレイジー・Dに命中する。

「がっ!」

「うぐっ!」

反動でダメージが返った承太郎と仗助に、誰もが驚きを隠せない。

「承太郎! 仗助!」

「バカな! 2対1であの強さだと!?」

「強い…! 圧倒的に強くなっている!」

圧倒的な強さを見せるDIO。

「ふん。 ジョースターが二人でこの程度とは……話しにならんな」

何度も指を動かしながら、彼は不敵な笑みを見せる。

「コレなら、何時でも貴様等を殺せるようだな。 だが、まだ殺さん。 このDIOも本調子ではないのでな。 では、さらばだ」

それだけ言うと、DIOはその場を消えたのだった。

「ちっ…やれやれだぜ」

厄介な強敵が甦ってしまい、承太郎は深く帽子を被ったのである。






 承太郎達がDIOと戦っていた同時刻。

「ねぷっ!? 何度やっつけても、全然減らないよ!」

紫色の髪にパーカーを着こんだ少女が、刀でマスカレイド達を薙ぎ払っていく。

彼女の名はネプテューヌ。

魂郷町学園高等部の生徒で、女神なのである。

「こうなったら!」

すると彼女の体が光ると、その姿が変わったのだ。

長身で黒いレオタード風の衣装、そして先程とは違う雰囲気。

女神『パープルハート』へと変身したのだ。

更に彼女は、ベルトを腰に巻くと、

《マイティアクションX!》

「変身!」

それにカセット状のデバイスを挿し込む。

《ガシャット!》

出現したパネルをタッチすると、姿が変化したのだ。

《レッツゲーム!メッチャゲーム! ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー!》

ずんぐりとした体型に白い装甲、ゴーグルの奥に光る両目。

そしてゲームコントローラーのような胸部に、頭髪の様なマゼンタ色の頭部。

ベルト『ゲーマドライバー』で変身する戦士、仮面ライダーエグゼイドが降臨したのだ。

更にバックルのレバーを動かすと、『ガッチャーン!』という音声が響いた。

《レベルアップ!》

「大・変・身!」

《マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション・エックス!》

すると先程とは見違えるほど、再び姿が変わったのである。

マゼンタのアンダースーツに白い装甲、髪の様な頭部と背中に最初の姿のマスク。

最初の姿である『レベル1』から、基本形態の『レベル2』へと変身したのである。

「ノーコンティニューで、クリアしてみせるわ!」






 専用武器、『ガシャコンブレイカー』で薙ぎ払っていくエグゼイド。

しかし、マスカレイドの数は減らない。

「だったら、コレが良いわ」 

そう言うと、一本のガシャットを挿し込んだ。

《ガシャット!》

「大・大・大変身!」

《アガッチャ!ぶっ飛ばせ!突撃!ゲキトツパンチ!ゲ・キ・ト・ツロボッツ!》

上半身や頭部は金属的な装甲を纏い、片腕にはロケットアーム。

『ロボットアクションゲーマーレベル3』へとフォームチェンジしたのである。






「とりゃぁぁぁぁ!」

腕のアームを豪快に振るい、マスカレイド達を吹き飛ばす。

「トドメ!」

最後の一体まで倒し、軽くガッツポーズを決める。

「よし!」

すると、背後から足音が聞こえた。

振り返ると、エグゼイドは驚きを隠せない。

「!?」

そこに立っていたのは……、

「黒い…エグ……ゼイド!?」

エグゼイドに瓜二つの、黒い仮面ライダーであった。






 黒いエグゼイドは、ゲームパッド型武器『ガシャコンバグヴァイザー』を手に着け、

《チュ・ドーン!》

「ふん」

銃口からエネルギー弾を発射する。

「うわっ!」

これを見たエグゼイドは咄嗟に避けるが、黒いエグゼイドはすぐさま突進した。

「くっ!」

「どうした、この程度か?」

「貴方、何者なの!?」

「私の名は、仮面ライダーゲンム。 目的の為、ファウストと組んでいる」

「っ!?」

「フン!」

「がっ!」

「…やはり、この程度か」

エグゼイドを蹴り飛ばしたゲンムであったが、そのまま姿を消したのである。。

「な…何がやりたかったの?」

変身を解き、ゲンムの行動に違和感を覚えたパープルハートであった。

しかし、彼女は知らなかったのだ。

DIOの復活とゲンムの襲撃……。

この二つが後に、新たな事件の狼煙になる事を……。

そう、まだ知らなかったのだ―――。


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■作者からのメッセージ
 第30話です。

遂にDIOが登場!

そして『超次元ゲイムネプテューヌ』から、ようやくネプテューヌが参戦!

ついでに、仮面ライダーエグゼイドにも変身させました。

『エグゼイド』はあまり見ていませんが、美味く表現できるように頑張ります。
テキストサイズ:11k

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