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学園都市Golden 第1話:出会いは奇妙な形でやってくる
作者:亀鳥虎龍   2018/12/02(日) 12:21公開   ID:iYcaOJsNR36
 東京西部の4分の1を占める巨大都市が、日本に存在している。

その名は『学園都市』。

この街では科学技術による超能力開発が進んでおり、住人の8割が学生である。

しかし同時に、科学の裏で起こる事件が殺到する事もあった。

これは、そんな科学の街で起こった物語である。






―出会いは奇妙な形でやってくる―






「はぁ…不幸だ……。 昨日は不良に散々追い回された」

深くため息を突きながら、ツンツン頭の少年は落ち込む。

彼の名は上条当麻。

学園都市第7学区の何処かにある高校に通う少年。

どういうワケか、幾度なく様々なトラブルに巻き込まれる事が多い。

「当麻って、何時も不幸に見舞われるよね?」

長い茶髪で整った顔立ちの少女が、彼の右を歩きながら溜息まじりに呆れる。

彼女の名は岸波白野。

上条と同じ学校に通う少女で、学校でも『上から三番目に美人』と評判である。

「しかし、なぜ当麻だけでしょうかね」

当麻の左を歩きながら、金髪の少年がそう言って本気で考える。

彼の名はジョルノ・ジョバァーナ。

二人と同じ学校に通う、イタリアからの留学生。

彼等は日用品を買いに、近くの店へと向かっている最中であった。

「当麻、自身の不幸を嘆くのは良いですが、少しは前向きになったらどうです?」

「そうそう。 今日は昼食は奢ってあげるから」

「ううっ…。 お前等…」

二人の励ましを受け、当麻はホロリと涙をこぼす。

「とりあえずは、買い物を済ませるよ」

こうして彼等は、近くのショッピングモールへと向かったのだった。






 当麻達とは別の路地裏にて、

「――ったく、二度と喧嘩売ってくんじゃねぇぞ」

髪をオールバックにした少年が、不良達を叩き伏せている。 

彼の名は、浦飯幽助。

『外』では名の知れた不良で、中学卒業後はラーメン屋台で生計を立てていた。

現在はある事情から、学園都市で屋台を開いている。

「さてと、買い出しでも行くか」

軽く背伸びをしながら、彼は路地裏を後にした。







 第7学区のとある研究所にて、

「え〜と、此処をこうすれば……」

二十代後半辺りの青年が、ボードに数式を書きだしている。

彼の名は桐生戦兎。

この研究所の学者であり、自身を“天才”と呼ぶ物理学者である。

「よっしゃー! 上手くいった!」

結果通りに研究が進み、戦兎は大満足した。

髪を掻きみだし、寝ぐせがピョンと立つ。

「〜♪」

そして楽しそうに、彼は数式を掻き始めたのである。






 当麻達がショッピングモールに着くと、一人の少女が手を振っていた。

灰色の髪を白いリボンで結び、豊満な胸が目に着く。

彼女の名は雪泉。

当麻達と同じ学校に通う3年生。

元々は『外』の学校から転入してきたのだが、それ以外は不明である。

「悪い、先輩」

「大丈夫ですよ。 そんなに時間がかかる事ではないので」

「それじゃ、買い物に行きましょうか」

こうして彼等は、店内へと足を進めるのだった。







 日用品を買うという事もあり、一行は店内を散策する。

それぞれが必要と思うものを手にし、レジへと向かう。

当麻はバーゲンセールで安売り担っていた卵や野菜多数。

雪泉は服売り場で私服や下着。

白野は百均売り場で伊達眼鏡。

ジョルノは本売り場で様々なジャンルの本。

レジで会計を済ませると、彼等はその場をショッピングモールを後にしたのだった。






 それは、地獄のような光景であった。

四人の少女が、全身傷だらけで倒れている。

「くっ……そんな」

彼女達の前に立っているのは、黒いローブを纏った男。

「無駄だ。 もうお前達には、希望は存在しない」

男の放った言葉が、彼女達を絶望の淵に叩き落とす。

「もういい。 貴様等は―――消えろ」

男が放った黒い光が、少女達の前で光りだし、

「さらばだ、女神達よ」

そして誰も、居なくなったのであった。






 朝、当麻は街中を歩いていた。

彼の隣には、白い修道服を着たシスターが歩いている。

彼女の名はインデックス。

とある理由から、当麻と行動をともにしている少女。

「あれ?」

するとインデックスは、ふと空を見上げる。

「どうした?」

「とうま、そらから何かが…」

「ん?」

当麻も空を見上げると、何かが落ちてきていた。

「行ってみるか?」

「うん」

二人はすぐさま、『それ』が落ちた方角へと走って行ったのだ。






 公園の敷地まで走ると、当麻とインデックスが目のしたものは――、

「「っ!?」」

それは四人の少女が、ボロボロの状態で倒れていたのだ。

「マズイ! とにかく、救急車!」

当麻は携帯電話を取り出し、病院に連絡する。

「もしもし! 人が倒れてるんです! すぐに救急車をお願いします! 場所は――」

果たして、この少女達は無事であろうか?







 同時刻、ジョルノは一軒のカフェに来ていた。

店の名は『nascita』。

イタリア語で、“誕生”を意味する。

「いらっしゃい」

彼の来店に、一人の少女が迎えてくれた。

腰まで長い黒髪で、左手を黒い手袋で隠している。

彼女の名はベルベット・クラウ。

当麻達と同じ学校に通う高学年で、この店でアルバイトをしている。

「ご注文は?」

「コーヒーを一杯」

「コーヒー一杯っと。 マスター、コーヒーをお願い!」

「はいよ!」

ベルベットが叫ぶと、一人の男が現れた。

外見は40代前半の細身で、薄茶色のサングラスにハットを被っている。

彼の名は石動惣一。

このカフェの店長を務めている。

元々は娘と親子で営業をしていたが、バイトを募集したことで現在に至るのだ。

「はい、コーヒーお待ち」

「頂きます」

差し出されたコーヒーカップを手に取り、ジョルノは中のコーヒーを啜る。

「ふぅ…。 相変わらず、ここのコーヒーは美味しいですね」

「そうでしょ。 味に拘ってんだよぉ〜」

「お父さん! こっちもコーヒーの注文!」

すると、髪をシュシュで結んだ女性が、惣一に向かって叫ぶ。

彼女の名は石動美空。

惣一の娘で、この店の看板娘でもある。

「おう、任せろ!」

賑やかな店内を眺めながら、ジョルノは再びコーヒーを啜るのであった。






 場所は変わり、第7学区のとある病院。

「う…ん……」

少女――ネプテューヌが目を覚ますと、彼女は見知らぬ病院にいたが、

「ここは…病院?」

「ネプテューヌ!」

「ネプテューヌ、無事!?」

「ノワール! ブラン! ベール!」

黒髪にツインテールの少女――ノワール、茶髪の少女――ブラン、長い金髪の美女――ベールが駆け寄ってきた。

「3人とも、無事だったんだね」

「それはこっちの科白よ!」

「そうですわ。 あのまま目ぇ覚まさないから、心配だったんですわ」

安堵する三人であったが、急にドアが開いた。

「とうま! あの人達、無事だったんだよ!」

「良かった。 あのまま目を覚まさないかと思った」

銀髪のシスターとツンツン頭の少年が現れ、少年は胸をなで下ろしたのだ。






 当麻とインデックスは、少女達の方へと歩み寄る。

「え〜と、とりあえず自己紹介な。 俺は上条当麻、学生だ」

「私はインデックスなんだよ」

「あっ。 私、ネプテューヌ」

「ノワールよ」

「……ブランよ」

「ベールですわ」

自己紹介を済ませると、当麻はこんな質問をした。

「え〜と…ネプテューヌ達は、何で傷だらけになって倒れていたんだ?」

「それはね――むご!」

ネプテューヌが答えようとしたが、ノワールが口を塞ぐ。

「(ダメよ、ネプテューヌ! 敵か味方かも分からないのよ!)」

「(でも当麻がいなかったら、私達は今頃、あのまま死んでたんだよ!?)」

「(確かに…それは事実ね)」

「(ですが、彼等にはわたくし達が“女神”だという事を信じてくれるでしょうか?)」

4人はこそこそと話しを始めるが、扉の方から声が聞こえた。

「カミやーん、今良いか?」

金髪でアロハシャツ、そしてサングラスをかけた少年が入って来る。

「土御門!?」

少年の名は土御門元春。

当麻と同じ学校に通う、彼の同級生である。

「お前がここに来るって事は、何かあるのか?」

「ああ。 丁度、その4人の事についてな」

「「「「えっ?」」」」

土御門の視線に気付き、ネプテューヌ達は冷や汗をかいてしまう。

「どういう事だ」

「聞くが、カミやん。 オメェはどうやって、コイツ等を見つけたんだ?」

「え〜と、空から何かが落ちてきたら、それを目指して走ってたら……だよな、インデックス」

「うん」

「空からか?」

「ああ、空から――ん?」

当麻はある事に気付いた。

「まさか!?」

「ああ。 空から落ちてきたのは、おそらくコイツ等だにゃー。 そしてコイツ等は―――この世界の人間じゃねぇ」

「!?」

容易く自分達の正体に気付いた土御門に、ネプテューヌ達は驚愕を隠せない。

「まさかコイツ等は、異世界から来たって言うのかよ!?」

「直接、コイツ等に聞くしかねぇだろ?」

視線をネプテューヌ達に向け、当麻は恐る恐る尋ねる。

「どうなんだ?」

隠す事が出来ないと察し、ネプテューヌ達は口を開いた。






 女神が守護する世界『ゲイムギョウ界』。

この世界では、四つの大陸に四人の女神が一人ずつ存在する。

革新する紫の大地『プラネテューヌ』、守護女神はネプテューヌ。

重厚なる黒の大地『ラステイション』、守護女神はノワール。

雄大なる緑の大地『リーンボックス』、守護女神はベール。

夢見る白の大地『ルウィー』、守護女神はブラン。

彼女達はゲイムギョウ界の平和を護りながら、穏やかに暮らしていた。

だがその平穏も、容易く崩壊されてしまう。

黒いローブを纏った人物に、圧倒的に打ちのめされてしまったのだ。

「もういい。 貴様等は―――消えろ」

男が放った黒い光により、彼女達はゲイムギョウ界から吹き飛ばされたのだった。






「ふざけんな!」

話しを聞いた当麻は、壁を強く殴る。

「そんな奴が、人の世界をメチャクチャにしていいワケがねぇ!」

「落ち着け、カミやん。 相手は女神さん4人を圧倒するようなバケモンだ。 そいつが自分から頭を出すと思うか?」

「ああ、そうだな」

「そこでだ、カミやんに頼みがあって来た」

「頼み?」

当麻が首を傾げると、土御門はニヤリと笑う。

「今日からカミやんは、コイツ等の保護下にあたってくれ」

「………は?」

「要は、後の事はカミやんに押し付けるって事で。 んじゃ」

当然のようにそう言うと、土御門は病室を後した。

それを聞いた当麻は、その場で叫んだのである。

「不幸だぁぁぁぁぁ!」

こうして、当麻の不幸ライフが始まるのだった。





〜オマケ〜

銀時「どうも、坂田銀時で〜す。 新たに連載される小説『学園都市Golden』が掲載されます。 『魂郷学園』とは別世界という設定なので、冷たい目で見て下さい」

新八「温かい目じゃねェのかよ!?」

銀時「因みに、この小説のメインとなる作品は、以下の通りです」




・とある魔術の禁書目録インデックス

・ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風

・閃乱カグラ

・Fate/EXTELLA

・仮面ライダービルド

・幽☆遊☆白書




新八「あれ、でも『ネプテューヌ』とか『テイルズオブベルセリア』とかも出てますよね?」

銀時「クロスオーバーだからな。 勿論、『銀魂』も『テイルズオブヴェスペリア』も出るぜ」

新八「いや、聞いてませんから」

銀時「一応、設定(?)も考えてるらしいぞ」

新八「何で“?”がでるんですか?」

銀時「設定は以下の通りです。 一番大まかに変わってる二作品だけ表示します」




・ジョジョの奇妙な冒険

設定:流れは原作と同じであるが、メインキャラクター(ブチャラティ、アバッキオ、ナランチャ)は生存しています。
因みに外伝小説『恥知らずのパープル・ヘイズ』の設定も取り入れています。



・仮面ライダービルド

設定:原作と同じ流れであるが、こちらはエボルト撃破後にスカイウォールが消滅。
それぞれ新たな道を歩んでいるという事になっています。




銀時「というワケで、終わりです。 じゃあね〜」

新八「良いのかそれで!?」

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テキストサイズ:9329

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