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学園都市Golden 第2話:急展開は突然やって来る
作者:亀鳥虎龍   2018/12/07(金) 21:41公開   ID:iYcaOJsNR36
 学園都市第7学区のとある学生寮。

自身の部屋に連れて来た当麻は、ネプテューヌ達を招いた。

「お邪魔しまーす」

ネプテューヌを筆頭に、女神たちは彼の居候となる。

「さて、飯でも食うか」

台所へと向かう当麻であったが、彼のポケットから声が聞こえた。

「おい、人間。 もう少し、あのアロハ小僧を疑うべきだと思うぞ」

身体のサイズが約15cmで、左目に眼帯をつけた金髪の少女。

彼女の名はオティヌス。

元は『グレムリン』と呼ばれる組織に属した『魔人』であるが、現在は自身の『理解者』である当麻の元で居候となった。

そんな彼女達の元へ、インデックスの飼い猫の三毛猫『スフィンクス』も出迎えたのである。






―急展開は突然やって来る―






 深夜の学園都市、その街中にて……。

「………」

赤い髪に刺青を施した神父が、煙草を吸いながら景色を眺める。

「ステイル…」

黒髪のポニーテールに白地のTシャツ、片足の裾が無いGパン姿の女性が歩み寄った。

「神裂か。 誰にも気づかれてないかい?」

「ええ。 大丈夫です」

ステイル=マグヌスと神裂火織。

この二人がこの街にきた理由とは?






 翌朝、扉からノックの音が聞こえた。

「は〜い」

当麻が扉を開けると、土御門が立っている。

「どうした?」

「カミやん、すぐに学校に行くぜ」

「まだ時間じゃないだろ?」

「いや、そいつ等の転校手続きが必要だからな」

「………えっ?」

突然の一言に、当麻は唖然とするが、

「なにそれ、聞いてないんだけど?」

「だって、今言ったから」

「おい!」

すぐにネプテューヌ達を起こしにいったのだった。






 朝食を済ませ、当麻達は寮を後にする。

「ったく、土御門の奴! 何でそう言う事を今頃言うんだよ!」

「わーい、学校だぁ!」

「……ネプテューヌは呑気だな」

「ごめんなさい、こういう子なの」

「あまり気にしない方が良いわ」

「気にしたら負けですわよ」

「……うん、そうする」

前向き過ぎるネプテューヌに、当麻は危機感を持って欲しいと願う当麻であった。

校門前に立ち止った当麻達であるが、あまりにも大きな校舎に女神4人が驚く。

「すっごーい!」

「何なの、これって学校!?」

「ああ。 俺が通う、天空学園だ。 校舎が広すぎるから、俺も教室に向かうのが疲れる」

「その説明はおかしいでしょ……」

そんな中、ある人物が歩み寄る。

「おや、当麻じゃないですか?」

「あっ、ジョルノ」

金髪で爽やかな雰囲気を持つ少年、ジョルノ・ジョバァーナだ。

「ん? 見ない顔ですね?」

「あ、ああ。 新しく転校するんだ」

「ネプテューヌだよ!」

「ノワールよ」

「…ブランよ」

「ベールですわ」

「ジョルノ・ジョバァーナです」

軽く挨拶を交わし、彼等は校舎へと向かうのだった。






 職員室へと向かうと、そこである人物に出会う。

銀髪の天然パーマに伊達眼鏡、白衣姿で気だるい雰囲気の男。

彼の名は坂田銀時。

天空学園の教師で、国語担当である。

「よう、上条。 土御門から聞いてるぞ」

「へ?」

「一日で4人の女を手篭めにしたってな」

「してないッスよ!?」

「えっ?」

「なんですか!? その「マジで言ってんのお前?」的な顔しないでくださいよ!?」

「冗談だよ。 それと、お前等がその4人か?」

「ああ、そうっすけど」

「んじゃ、お前は教室に行け。 後は俺の仕事だ」

そう言われ、当麻は教室へと向かうのだった。






 無事に手続きを終えたネプテューヌ達。

因みに彼女達は、当麻と同じクラスに転入となった。

「何でこうなるの?」

ゲンナリする当麻であったが、ジョルノは溜息と共に呟く。

「まあ、良いじゃないですか。 賑やかなのは、悪い事じゃないですよ」

「はぁ…そうだな」

こうして女神たちの、新たな生活が始まったのであった。






 学校が終わり、生徒達は教室を出ていく。

「今日は学校が午前中に終わったから、早く帰れるわね」

帰宅の準備を済ませる当麻達であったが、まさにその時だった。

「カミや〜ん。 ちょいと良いか?」

「ん?」

突然、土御門が声をかけて来たのだ。

「どうした?」

「実は、カミやんに頼みがあってよ」

「頼み?」

「俺の知り合いのオッサンが、学園都市に遊びに来てんだ。 そのオッサンがな、大事な荷物を失くしちまったらしいんだにゃー」

「それなら、警備員アンチスキル風紀委員ジャッジメントに連絡すれば良いじゃねぇか?」

「そういうワケにもいかなくなってな。 その荷物っつーのがアタッシュケースで、かなり重要な仕事道具が詰まってるらしいんだ」

どうやら知人が落とした荷物を、一緒に探して欲しいという。

「まあ、別に構わねぇけど」

「助かるぜ、カミやん」

「おや、二人とも。 何の話ですか?」

すると、ジョルノも話しに入って来た。

「あっ、ジョルノ」

「実はな…」

土御門から話を聞くと、ジョルノは少しだけ考える。

「分かりました。 僕も協力しましょう」

「助かるぜ」

すると、ネプテューヌ達も歩み寄った。

「私も手伝うよ」

「私も構わないわ」

「私も」

わたくしもですわ」

「いや〜、助かるぜ。 んじゃ、午後5時ごろに、『万事屋銀ちゃん』にな」

こうして彼等は、教室を後にしたのである。






 万事屋銀ちゃん……坂田銀時の本業であるなんでも屋。

報酬の金額によって、どんな依頼も解決する事務所である。

所長は銀時で、バイトの従業員は二人。

黒髪で眼鏡をかけた少年、志村新八。

中華服で番傘を携えた少女、神楽。

彼等は土御門の依頼で、知人の荷物探しを手伝う事になったのだが、

「何でテメェがいんだぁぁぁぁ!」

「ぐはぁぁぁ!」

黒いモジャモジャ頭でサングラスをかけた男に、銀時が飛び蹴りを放つ。

因みに彼の今の格好は、上下黒の洋装に白い着流し姿、腰に木刀をさしている。

「ちょっ、金時! 久々の再会に蹴りはないじゃろ!」

「だ・か・ら! 何度も言わせんな!時じゃなくて時だからね! いい加減に覚えろ!」

この男の名は、坂本辰馬。

銀時の昔馴染みで、貿易会社『快援隊』の社長でもある。

「土御門! テメェ、探しものって辰馬の荷物だったのかよ! ふざけんな! コイツが絡むと、いろんな意味でヤバイんだよ!」

「坂田先生、落ち着いて下さい!」

「何も、ボコボコにする事ないでしょ!?」

「相当、坂本さんが嫌いなんだ…」

「というよりは、絶対に関わりたくない分類に入るんじゃないかな?」

坂本をシメる銀時に、雪泉とベルベットが驚き、苦笑するライフィセットとジト目の白野が眺めていた。

そんな中、土御門がニヤリと笑う。

「安心しな、銀さん。 俺も馬鹿じゃねぇ。 辰馬っさんと同行する奴は、くじ引きで決めるからよ」

「んだよ、最初からそう言えよ」

こうして彼等はくじを引いていき、結果は以下のようになった。

Aチーム(坂本付き):土御門、銀時、ネプテューヌ

Bチーム:当麻、ライフィセット、ノワール、神楽

Cチーム:雪泉、ブラン、白野、新八

Dチーム:ジョルノ、ベール、ベルベット

「………」

坂本を同行させるチームに入ってしまった銀時は、一気に汗をふきだしてしまい、

「チェーーーンジ! チェンジでお願いします!」

無意味な叫びを上げるしかなかったのである。





-Aチームside-

 銀時達は坂本の記憶を頼りに、彼が通った道を歩いてみた。

現在、その一つである公園に着いているのだ。

「おい、辰馬。 ホントにこの道であってんだろうな?」

「どうじゃったかのう? アハハハハハ!」

「おい、マジでシメんぞテメェ……」

お気楽過ぎる辰馬に、流石の銀時もぶちキレる寸前である。

「ねー、銀ちゃん」

「何だ、ネプ子?」

「あそこに立ってるお姉さんに聞いてみる?」

「あ、それもそうだな」

ネプテューヌが指差す先にいる女性を目にし、女性も彼等に気付いた。

すると彼女は、そのまま歩み寄って来る。

「すみません。 人を探しているのですが、知りませんか――」

「なに、アンタは人探しか?」

「……貴方もですか?」

「いや、俺等はこの馬鹿が落とした荷物を探す羽目になってな。 お互い、なんか大変だな」

「ええ。 ですが、私の方は見つかりました」

「へ?」

まさにその時だ。

女性が腰に差した刀を抜き、坂本に刃を振るった。






 坂本へと放たれた刃だが、銀時が腰の木刀で防ぐ。

「おいおい、ねーちゃん。 人に刃物を向けんなって、ガキの頃に言われなかったか?」

「首筋の近くで止めるつもりでしたが、驚きですね」

女性は視線を坂本に向け、坂本もそれに気付く。

「お〜。 おまん、もしかし火織ちゃん? 神裂火織ちゃんじゃなかか? 久しぶりじゃのう〜」

「そうですね、坂本辰馬。 それと、なれなれしく『ちゃん』付けは止めてください。 それから……」

今度は土御門に視線を向けた神裂に、土御門は当然のように受け流す。

「土御門……、まさかアナタが手引きしていたとは…。 坂本辰馬の足取りが掴めなかった理由が、ようやくこれで分かりました」

「よう、ねーちん。 わざわざ御苦労さん」

「ええ。 アナタの所為で、こっちは腸が煮えくりかえっています」

とんでもない殺意を見せる神裂に、銀時達はゴクリと唾を飲む。

ただし、坂本は「あはははは…」と笑っているが。

危険を察知した銀時は、ある決断をしたのだ。

「こうなったら、アレを使うしかねぇ……」

「あれ? 銀ちゃん、アレってなんなの?」

ネプテューヌが尋ねると、彼はニヤリと笑う。

「とっておきの策を使う」

「とっておき!? それってなんなの!?」

「それはな……」

そして坂本の襟元を掴むと、銀時はそのまま逃げ出した。

「逃げるんだよぉ〜!」

「えぇぇぇぇ!?」

「そういうわけで、ねーちん! さいなら!」

コレを見たネプテューヌと土御門も、彼を追うように走り出す。

「っ! 待ちなさい!」

勿論、神裂も追いかけるのだった。





-Bチームside-

 当麻達は路地裏から探していたのだが、簡単には見つからなかった。

「見つからないな」

「あのモジャモジャの事アル。 こういうトコロに落としてると思った筈ネ」

「……それ、本気で言ってるの?」

「勿論アル。 銀ちゃん曰く「頭ん中は空っぽ」らしいネ」

「ホントに貿易会社の社長か?」

坂本のアホさを聞き、当麻達は呆れるしかない。

すると、その時であった。

「お前等、何を探してんだ?」

「「「「!?」」」」

突然の声に振り返ると、そこには二人の男が立っている。

一人は金髪でスーツ姿の男、もう一人は黒髪で和装姿の男。

どちらも180センチ以上の長身で、体格も良い。

「なあ、お前等。 俺達は黒髪のモジャモジャ頭にサングラスをかけた男を探してる。 何か知ってるか?」

金髪の男が問うと、当麻達は驚愕した。

「その反応、何か知ってるな?」

「スマンな。 お前さん達には恨みはないんだ。 教えないんなら、実力行使だ」





 金髪の男は拳を握り、黒髪の男は双剣を構える。

「お前等、逃げるぞ!」

当麻が叫ぶと、ライフィセット達も逃げ出す。

「逃がすか!」

二人は追いかけるが、神楽が近くにあった業務用のゴミ箱を見つけると、

「ホワチャァァァァ!」

両手で掴み、投げ飛ばしたのだ。

「なにっ!?」

驚く二人であったが、黒髪の男が双剣で斬ったのである。

しかし、その時には当麻達の姿はない。

「逃げられたか……」

「………」

「ん? どうした、アイゼン?」

「いや、あの金髪のボウズ、どっかで会った気がするんだ」

「ああ、さっきの…。 確かに、どっかで会った気がするな」

「まあ、それは後にしとくか。 アイツ等、坂本辰馬の事を知ってるようだからな」

「おう」

金髪の男――アイゼンと、黒髪の男――ロクロウ・ランゲツ。

神裂によって召喚された英霊である二人は、すぐさま当麻達を追うのだった。





-Cチームside-

 白野達は、様々な人達から聞き込みを行っていた。

しかし、アタッシュケースを見かけたという情報はない。

「……なかった」

「そうですね」

「誰に聞いても、全然見ていないって……」

「というか、アタッシュケースって言ってたけど、どんなアタッシュケース?」

ブランが問うと、他三人が「そういえば…」という顔になる。

「土御門君も坂本さんも、どんなアタッシュケースかは言ってませんね?」

「一体、どんなケースでしょうか?」

深く考えるが、まさにその時であった。

「ほう、それは知りたいのう」

「「「「!?」」」」

突然の声に、4人は振り返る。

そこにはとんがり帽子に妙な格好の少女と、赤い髪で明らかに真面目そうな雰囲気の少女が立っていた。





 とんがり帽子の少女は、ニヤリと笑い、

「主等が言ってたケース、どこまで知っておるんじゃ?」

「知ってる事を話して貰いますよ」

赤髪の少女も、手に持った槍を構える。

「ど、どうするの?」

「方法はある!」

「えっ!?」

不安を募らせる仲間達を他所に、白野は何かを思いついたようだ。

「白野さん、その方法って!?」

白野は前に出ると、力強く叫ぶ。

「私達と勝負して! アナタ達が勝ったら、知ってる情報を教えるわ」

「えっ!?」

それを聞き、赤髪の少女――エレノア・ヒュームが驚くが、

「ほほう。 それは面白いのう。 いいじゃろう、受けて立つぞ!」

とんがり帽子の少女――マギルゥが応じた。

果たして、勝負とは!?





-Dチームside-

 他のチームとは別のルートで探していたジョルノ達。

「………」

ジョルノは辺りを見渡しながら、足を進めていく。

そんな彼の背中を追いながら、ベールはベルベットに尋ねる。

「あの、ジョルノさんて……いつもあのような感じなのですか?」

「そう言われても…。 学校の図書館で、よく本を読む姿を見るけど…。 それ以外はよく知らないわね。 アタシ、彼とは学年が違うし」

「そうですの」

背後のガールズトークも気にも留めず、ジョルノは再び辺りを見渡した。

「おかしい…」

「?」

「どうかしたの?」

「この場所だけ、妙に静かだ。 いや、静かと言うより、人の気配が全く無い」

「え?」

ベールもベルベットも見渡すが、人の気配が全く無い。

「これって、どういう事!?」

「まさか、誰かが意図的に行ったのですか!?」

「その通りさ」

「「「!?」」」

突然の声に、三人は思わず振り向く。

そこには紅い髪で、顔にはバーコード状の刺青を入れた神父が立っていた。






「人払いの結界を貼っておいて正解だったよ」

神父は煙草を吸うと、視線をジョルノ達に向ける。

「貴方、何者なんですか?」

「ステイル=マグヌスと名乗りたいが、今は『Fortis931』と名乗っておくよ」

「どういう意味だ?」

奇妙な名乗り方をした神父――ステイルは、手から炎の剣を生み出し、

「強いて言うなら―――殺し名さ」

容赦なく振るったのだった。

コレを見たジョルノは、即座に攻撃を回避する。

「驚いたね。 あの攻撃を回避できるなんて」

「僕等を、どうするつもりなんだ?」

「坂本辰馬の居場所を教えて貰う。 教えないなら、力づくで聞き出す」

危険を感じた三人は、すぐさまステイルを警戒し、

「(能力をあまり使いたくないが…。 しかし、このままではマズイ。 戦うしかない!)」

その中でジョルノは、戦う意志を見せていたのだった。

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■作者からのメッセージ
 次回、戦闘開始(?)です。
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