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学園都市Golden 第3話:戦い方は人それぞれ・その@
作者:亀鳥虎龍   2018/12/10(月) 11:24公開   ID:iYcaOJsNR36
 坂本辰馬を狙う集団。

神裂から逃げるAチーム。

アイゼンとロクロウから逃げるBチーム。

マギルゥとエレノアに戦いを提案するCチーム。

ステイルとの戦いに投じるDチーム。

今ここに、それぞれの戦いが始まる。






―戦い方は人それぞれ・その@―






-Dチームside-

 ステイルを前に、ジョルノ達は戦闘態勢に入る。

「ふっ、今更警戒しても遅いよ」

しかしステイルの背後から、炎の巨人が出現した。

「なによ…それ?」

驚愕するベルベットが問うと、ステイルは不敵に笑う。

魔女狩りの王イノケンティウス。 その意味は、“必ず殺す”」

魔女狩りの王イノケンティウスが襲いかかり、三人はその場から散らばる。

「じ、地面が爆発!?」

「大火傷では済まされませんわ!」

その破壊力に、ベールやベルベットは驚くが、

「っ!?」

ジョルノは辺りを見渡した後に驚く。

「これは!? ルーン魔術の札が床や壁に!?」

それは数枚の札が、床や壁に貼られていた。

「ほう、ルーンを知っていたのかい?」

「魔術に関する本は、一通り目を通しているからね」

「それは賢明だね」

煙草を一服しながら、ステイルは魔女狩りの王イノケンティウスに命じる。

れ、魔女狩りの王イノケンティウス

襲いかかる炎の巨人の腕が、ジョルノへと迫っていく。

「さがって!」

「っ!?」

前に出たベルベットは、左手の手袋を外す。

同時に左腕は異形へと変化し、、前に突き出した。

左手を振るい、魔女狩りの王イノケンティウスの拳を弾く。

「熱っ! マジで熱すぎでしょ!?」

「いや、普通に触れますか?」

「でも、デビルイーターで“喰らえた”わ」

彼女は不敵に笑い、左手の拳を炎が纏う。

「炎だと!?」

「自分の炎で焼かれなさい!」

真っ向から左拳を突き出し、ステイルへと放つ。

しかし魔女狩りの王イノケンティウスが、それを防いだ。

「くっ!」

後ろへと跳んだベルベットであったが、ジョルノは彼女の左腕を目にする。

「ベルベット、その左腕は?」

「ああ、コレ? スタンドっていうんだけど、アタシは『デビルイーター』って呼んでるわ」

「スタンド……だと?」

「ええ。 左腕と同化してるから、普通の人にも見えるらしいわよ」

「しかし、どうしてその能力チカラを?」

「この街に来る前、変な『矢』に刺さって…そのときに……」

「(『矢』だ…と? まさか、あの『矢』か!?)」

「おい、何を喋ってるんだい?」

ジョルノが何かを考えていたが、ステイルが横から口をはさむ。

「敵を前にお喋りとは、随分と余裕だね」

魔女狩りの王イノケンティウスが護りに徹している限り、ステイルへの攻撃は不可能。

「どういたしますの?」

ベールが問うが、ジョルノは何かを思いつく。

「僕等の中の一人が、奴の元へと近付いて一撃を与える。 それしか方法が無い。 ベール、戦闘の経験は?」

「ありますわ」

「よし、一斉に走って、その中の誰かがあの男を叩く。 良いですね?」

ジョルノの作戦に、ベールとベルベットがコクリと頷く。

「いくぞ!」

三人は一斉に走り出し、ステイルへと向かったのだった。







「策もなしに正面から来るか。 魔女狩りの王イノケンティウス!」

魔女狩りの王イノケンティウスが動き、攻撃を仕掛ける。

振り下ろされた拳に、ジョルノ達は紙一重で避けていく。

凄まじい炎と熱気を前に、近付きたくても近付けない。

「悪いけど、簡単に近付けると思ったかい?」

余裕を見せるステイルであったが、その時であった。

「“相手が勝ち誇った時、それは相手の敗北を意味する”…」

「!?」

「その余裕が、アンタの命取りだ」

「しまっ――」

ジョルノの接近に驚き、思わず隙を見せてしまう。

黄金体験ゴールド・エクスペリエンス!」

拳が放たれ、ステイルは殴り飛ばされてしまった。

「ベネ、攻撃が決まった」

「くそっ!」

吹き飛ばされたステイルは、立ち上がろうとしたが、

「なにっ!? ちょっと立とうとしただけで、信じられない速さで動けただと!?」

いつの間にか、ジョルノの近くまで移動したのである。

「力がどんどん漲って来る!? まるでこの身体に、『命のガソリン』を入れられたような!?」

驚きを隠せないステイルであったが、自身の視界に映ったものにも驚く。

ジョルノの動きが、スローモーションのようにゆっくりになっていたのだ。

「(これは、コイツの攻撃を受けたからこうなったのか!? はっ、だとしたらマヌケな奴だ。 敵に力を与える能力とはね!)」

コレは勝てると感じたステイルは、ジョルノへ攻撃を仕掛けた。

「これで、終わりだぁぁ!」

拳が放たれたが、まさにその時だ。

攻撃は当たらず、拳はジョルノの身体を透過した。

「何ぃ!? どういうことだ!? 拳が、奴の身体を透過した――」

後ろを振り返ったステイルであったが、そこで思いがけないものを見る。

そこには、片膝を着いてしゃがんでいるステイルがいた。

「何っ!? 馬鹿な!? 僕がいる!? 後ろに僕がいるぞ!?」

驚きを隠せなかったが、ジョルノが攻撃を仕掛けている。

「マズイ! 攻撃をされる! 身をかわさないと――」

拳が接触した瞬間、まさにその時である。

ミシミシ…と、鋭い痛みがゆっくりやって来たのだ。

「ぐえっ!? 何だこれは!? す、鋭い痛みが、ゆっくりやって来るぞ!? まさか僕は!? 勘違いをしていたのか!? 今までのは、奴がスローになったんじゃなく! 僕自身の“意識”だけが、暴走していたのか!?」

ようやく自身の状況を理解出来たステイルであったが、それは既に遅かった。

「ゴールド・エクスペリエンスの能力で殴られた者は、過剰に『生命』を与えられ、感覚が暴走する。 さあ…鋭い痛みを、ゆっくりと味わいな」

「は…歯が……折れて……」

「無駄ぁ!」

「ぐあぁぁぁぁぁぁ!」

再び殴り飛ばされたステイルは、またもや地面に倒れ込んでしまったのである。






「がはっ! …ハァ…ハァ……」

口から血を吐いてしまったステイルは、ジョルノへと視線を向ける。

「(何なんだ、アイツの能力は!? 今までで一番危険だぞ!? さっきのが一発じゃなく、連続で喰らえば……流石の僕でも、痛みのショックで死ぬ!)」

奥歯を噛み締める彼に対し、ジョルノはゆっくりと口を開く。

「貴方、『覚悟』してる人ですよね? 人を襲うって事は、逆に自分が返り討ち遭う……そういう危険を、常に『覚悟』してる人ですよね?」

嘘でもハッタリも感じられない台詞に、ステイルは背筋を凍らせてしまう。

「(コイツ、る気だ! 目がマジだ! ここで僕を始末する気だ! こういう奴には、やると決めたらやるという……『凄味』がある!!)」

「次で、終わらせる」

ジョルノの背後から、テントウムシを人型にしたような外見の虚像が出現する。

これこそが、彼のスタンド『ゴールド・エクスペリエンス』である。

「まさか、ジョルノもスタンド使い?」

ステイルとベールには見えないが、スタンド使いとなったベルベットには見えていた。

ゴールド・Eは拳を握り、戦闘態勢に入る。

「覚悟は良いか? 僕は出来てるぜ」

魔女狩りの王イノケンティウスで身を護らせる事は出来るが、今のステイルには出来ない。

何故なら、ジョルノの『凄味』に圧されてしまい、声が出せなかったのだ。

「(来るな…来るな……)」

恐怖で身体が震えてしまい、顔は真っ青になってしまう。

「来るなぁぁぁぁ!」

ようやく叫べたが、それも既に遅かった。

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄……無駄ァ!」

「ぐあぁぁぁぁ!」

ゴールド・Eの拳の連打が放たれ、ステイルは容赦なく吹き飛ばされたのだった。

「安心しろ、命までは取らない。 その代わり、暫く寝て貰うぜ」






-Cチームside-

 エレノアとマギルゥとの戦いに、白野達は身を投じていた。

「では、始めましょう。 答えの分かった人は、早押しでお願いします」

「クイズかい!」

それも、クイズ対決という形で。

「流石にクイズというのは驚きじゃが……」

「ですが、こちらも無駄な争いをせずに助かります」

彼女達も納得してるようで、新八もため息をするしかない。

「仕方ない。 断固として、クイズをするのは良しとします。 でも……」

しかし彼は白野と、彼女の隣にいる和装姿の少女に視線を向けた。

「何で提案者のハズの白野さんが、当然のように司会者やってんですか!? それと、何で姉上が此処にいるんですか!?」

少女の名は、志村妙。

新八の姉であり、アルバイトでキャバクラに勤めている。

「私が呼びました」

「私は呼ばれました」

白野とお妙は、一緒にサムズアップを行う。

「もういいです」

内心で諦め、新八もクイズに挑もうとするが、

「待った、新八は私と一緒に司会をお願い」

何故か司会者にされてしまう。

「えっ、僕も!?」

「では、第一問です」

「無視ぃ!?」

こうして、クイズ対決が始まったのだった。






 遂に始まったクイズ対決。

記念すべき第一問は、コレであった。

「人気アイドルの『寺門通』。 彼女のデビュー曲『お前の母ちゃん○○だ』の、“○○”に入る言葉を答えなさい」

「あっ、これお通ちゃんを知ってる人は分かりますね」

するとピンポーンと、先にボタンを押したものがいる。

押したのは、雪泉だった。

「はい、雪泉さん!」

「確か……『××』と書いて、読みは“チョメチョメ”でしたっけ?」

「正解です! 因みに、正式な曲名は『お前の母ちゃん××チョメチョメだ』です」

「ほっ」

正解を手にし、ほっと胸をなで下ろす雪泉。

そのまま、クイズは第二問にさしかかった。

「第二問。 ガとカエルとヘビ…この中で、一人称が“われ”なのはどれ?」

「???」

新八も首を傾げてしまう発言に、誰もが頭を悩ませる。

しかし痺れを切らしたのか、マギルゥがボタンを押した。

「はい、マギルゥさん!」

「こうなればヤケじゃ! 答えはチョウじゃ!」

半分ヤケクソになりながら、彼女は答えを口に出すが、

「正解です!」

「えぇぇぇ!?」

見事に正解した。

「あの、これってどういう意味ですか?」

新八が尋ねると、白野はしれっと説明を行う。

「ガとカエルとヘビを、漢字に描き直して見て? カエルは漢字で“蛙”、ヘビは漢字で“蛇”、ガは漢字で書くと……“蛾”になる」

「あっ! 確かに蛾は、虫偏にわれって書きますね」

それを聞いたマギルゥは、「そういう意味か……」と呟くのだった。






「では、これが最後の問題です。 準備は良いですか?」

白野の問いに、回答者達はコクリと頷く。

「では、最終問題!」

そして彼女は、最後の問題を出したのである。

「現在、指名手配中の革命家・桂小太郎。 彼のペットである謎の生物の名前はなんでしょう!」

「………えっ?」

問題の内容に対し、回答者達が唖然となった。

「え〜と……そういえば、そんな生物がいましたね……」

「なんて名前だったかしら?」

雪泉とお妙は深く考え、ブランは初めて聞いたという顔になる。

因みにエレノアとマギルゥも、険しい表情で頭を抱えていた。

「あれ? おかしいな…結構、簡単そうな問題だと思ったのに……」

「いや…まず、桂さんに関する問題に出したアンタがおかしいわ!」

そんな中、お妙がボタンを押したのだ。

「姉上!?」

「はい、お妙さん。 答えをどうぞ!」

「え〜と確か……エリザベス…でしたっけ?」

「正解!」

こうして、白野達の勝利が決まったのだった。

「おめでとう、お妙さん。 協力、感謝するよ」

「いえいえ、大した事じゃないわ」

「あっ、そうそう」

協力を感謝し、白野はどっから持って来たクーラーボックスから、何かが入った袋を取り出す。

「これ、報酬のハーゲンダッツ。 10個あるから、好きなときに食べて」

「あら、ありがとう。 それじゃ、私はこの辺で。 新ちゃんも気を付けてね」

「あっ、はい……」

立ち去る姉を見送りながら、新八は思わず呟いた。

「あれ、姉上の出番って、コレだけ!?」






-Bチームside-

 ロクロウとアイゼンに追われていた当麻達。

「うおぉぉぉぉ! くそっ! どこまで追いかけてくんだよ!?」

後ろから追って来る二人を見て、当麻は冷や汗をかいてしまう。

体力的には、向こうのほうが明らかに上だ。

この差を埋めるには、何かの策を練る必要がある。

しかし今の当麻には、そんな事を考える余裕が無かった。

「(くそっ、どうすれば……)」

「当麻!」

「っ!?」

だがライフィセットの叫びで、すぐさま我に返ったのだ。

「ライフィセット!?」

「今から行く場所まで走れる?」

「あ、ああ」

「ノワールと神楽は?」

「だ、大丈夫!」

「バリバリ動けるネ!」

「よし。 3人とも、ついて来て!」

それだけ叫ぶと、ライフィセットは速度を上げる。

当麻達も、必死についていく。

果たして、その行き先は!?






 当麻達が一軒の店に入り、アイゼンとロクロウも続いて入る。

「フッ。 店の中なら人ごみに紛れて逃げられると思ったか?」

「悪いな、逃がしはしないぜ!」

しかし、彼等は知らなかった。

自分達が既に、罠に嵌ってしまった事を。

何故なら、その店の従業員は……、

「あんら〜、いらっしゃ〜〜〜い」

「やだ〜、イイ男じゃない♪」

「それもイケメン! しかも二人♪」

「よ・う・こ・そ・♪ スナック『かまっ倶楽部』へ」

全員、オカマだったからだ。






「「(えぇぇぇぇぇぇ!!??)」」

これには流石に、アイゼンもロクロウも驚愕する。

「(ちょっと待てェェェェ!? どうなってんだ、この店はぁぁぁ!?)」

「(ガタイの良い男達が全員、女の格好で化粧してるだとぉぉぉ!?)」

「お兄さぁ〜ん。 アタシと飲まない?」

「ちょっとアズ美! アタシもこの人達と飲みたい〜」

「アタシも!」

「アタシも〜〜」

オカマ達が一斉に、二人を取り囲む。

生前に様々な経験を積んだ二人であったが、オカマの相手は初めての経験だった。

「逃げるぞ、ロクロウ!」

「おう!」

顔青ざめながら、外へと出ようとしたが、

「ちょっとお客さぁ〜ん? 折角お越しになられたんだから、飲んでいきましょうよ♪」

一人のオカマに、唯一の脱出経路を阻まれたのだ。

彼(?)の名は、西郷特盛。

このお店の店長で、ママさんでもある。

「「勝てるか畜生ぉぉぉぉ!」」

召喚されて最初で最悪の壁に、ロクロウとアイゼンは絶望するのだった。

因みに当麻達は、既に裏口から店を後にしていたようだ。

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■作者からのメッセージ
 次回、銀さんが神裂と直接対決!?
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