ここは全年齢対応の小説投稿掲示板です。小説以外の書き込みはご遠慮ください。

星座の魔法少年たち 第1星『かに座』
作者:リズ   2019/07/18(木) 22:02公開   ID:ji4Hz4Vb/4o
時は10000年。地球と人類は驚異的な進化を遂げ、変わった日々を送っていた。
そして地球の衛生である月も進化していた。豊かな自然に海、未知の生物たちなど地球と似たような星になっていた。
驚愕な進化を遂げた月だが、何故か性別は全て雄しか存在しない。めしべやおしべはあるが、生物は全て雄なのだ。とはいえ、雄であっても魔法少年という存在によって生物が誕生し、魔法少年がいるからこと彼らは生き続けてきるのだ。


魔法少年。月で初めて誕生した生物のことである。人型で哺乳類だが人間とは異なる外見であり、まるで特撮ヒーローに出たような外見をしている。彼らに醜い者はおらず、美しい姿をしているものばかりだ。そんな彼らを狙っているのが、火星人や金星人などの怪人で奴隷にしようとたくらんでいる。
しかし魔法少年は身体能力は人間より遥かに高く、これまで侵略してきた者たちを退治してきた。
現時点で魔法少年は12人で、12星座の星座は全て揃っている。
彼らは3000年に死んだ少年を進化させる実験で誕生したが驚愕すぎる強さを持っており、それが人類滅亡に繋がる可能性があるため、月に12人全て放置し、死ぬかと思いきたなんと死ななかった。それどころか不思議な力という魔法で地球のように自然に溢れた世界に変えたのだ。

ルキノ「およ〜」

星の拠点という魔法少年たちの住処で困っているのは、かに座の魔法少年ルキノだ。ルキノは4番目に生まれた。性格は明るくマイペースで変わった口癖が山ほどあるらしい。6月29日生まれのB型。好きな食べ物は甘いお菓子。可愛いものが好きでグロテスクなものが苦手。特技はクラシックバレエ。
なぜルキノが困っているのか。それはお腹が空いている。ただそれだけだ。
そこでルキノは食べ物を探すために森にでかけた。

ルキノ「森には木の実がたくさんあるから、大丈夫っしょ」

余裕そうな態度でルキノは森で食べ物を探す。すると、ピンクの木の実がなっている木を見つけた。ルキノはその木の実を2つ採り、森を出ようとしたその時。

ルキノ「えっ、火星人!?こんなの聞いてないよ!」

突然森から火星人が現れた。火星人は豚の顔をしたオークに似た怪人で、非常に醜い容姿をしている。ルキノは腰が竦んで動けない。このままではやられる…そう思った次の瞬間。

「ぎゃあああ…」

火星人は何者かによって倒された。ルキノを振り返ったその者は赤い衣装を見に包んでおり、右肩には赤く長いリボンがひらひらを揺れていた。

ルキノ「あ、ありがとう。よかったら、これ…」

ルキノはピンクの木の実をひとつ渡した。ルキノを助けた何者かは静かに受け取り、去っていった。

ルキノ「あの人誰かな…?仲良くなりたいな」

そう言ってピンクの木の実を頬張り、お腹を満たしたところでルキノは森を出ていった。


夜になってもルキノはあの魔法少年のことを思っていた。話したらどんな人だろうか。ルキノは彼のことで頭がいっぱいだった。
朝になって料理を作っても彼のことが離れられず、みんなにベーコンエッグとサンドイッチを食べても彼のことを考えていた。そしてルキノは朝食を食べ終えた後、さっそく助けてくれた彼を探しに外へ出た。
森にいてもいない、川にいてもいない、花畑では別の魔法少年が本を読んでるし、草むらでは動物たちだけ。彼はどこにもいなかった。それでもルキノは彼を探し続けた。
そして日が暮れ、ルキノの身体はクタクタになりそうになった。海まで来て休もうとすると…

ルキノ「あ…」

さっき助けた赤い衣装の人物が浜辺で身体を動かしていた。








次回 第2星「しし座」

■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
仮面ライダーや妖怪ウォッチのキャラクターは出ません。
クロスオーバーのことで出したいならコメントで御相談下さい
目次  

テキストサイズ:2907

■作品一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集
Anthologys v2.5e Script by YASUU!!− −Ver.Mini Arrange by ZERO− −Designed by SILUFENIA
Copyright(c)2012 SILUFENIA別館 All rights reserved.