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ドラえもんSS
作者:匿名アボン   2008年08月03日(日) 23時57分54秒公開   ID:t3Bv3m5WYUk







眼下にあるのは、人の住んでいた世界。


いまはただの廃墟と化している。




「…………」



僕はそこで待っていた



僕の、たった一つの希望






「やあ、来たね、ドラえモン」




「のび太くん……」






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ドラえもん

『夢の終わり』

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「未来の門は完全に封じた、もう未来から僕を逮捕……いや、抹消しに来れるやつらも居ない」

「この時代、この世界において、もう僕を止められる力は存在しない」

「あとは君だけだ、君だけが僕を殺せる唯一の可能性」

「さあ決着をつけよう、ドラえモン」

















12歳の時、僕は雷に打たれた。

次に目覚めた時、僕は違う人間になっていた。


雷に打たれた事によって、身体と脳の細胞が変化し、遺伝子が異常な進化を促した。




そのまま異なった身体を作り上げてきたかのよう。


兎角、僕はその日を境に僕とは違う人間となった。


人間の限界を遥かに超越する反射神経、そしてそれを完全にいかせる身体能力。

そして、かつてドラえモンが存在した未来の技術すら完全に理解し、その先を行く異常な頭脳。




中学を卒業し、様々な発明と特許とで莫大な資金を得、それを元に更なる発明を繰り返した。

人を救うための発明をした、人を殺すための発明もした。

そうしていたら、いつしか僕を殺しに来るやつらが現れるようになった。

初めはドラえモンがそいつらを追い払った。

ドラえモンはそいつらに手荒な事はせず、道具を使い改心させて解放した。

しかしそいつらはどこの誰、というのではなく、あらゆる組織からまさしく無尽蔵のように送られてきた。


次々に、次々に。

ドラえモンの道具もまた、無限にあるわけではない。

僕もドラえモンも、そこまで深く考えていなかったのだろう。

撃退用、改心用の道具のストックが無くなったと、ある日ドラえモンは未来に帰っていった。

そして、やつらはその隙にも襲い掛かってきた。




初めて、死を近くに感じた。

銃弾から必死に身を守り、【何故自分が】という理不尽な怒りを覚えながらも、

湧いてでた反射神経と、資質を備えながら鍛えぬままに放っておいた、未熟な身体能力だけで生存しようとした。

そして、気づいた時には、全身傷だらけで立っていた。

辺りを見回せば呻き声をあげるだけの黒服の男達。

それから、僕は自らの身を守るために力をも望んだ。

異常なほどの身体能力は、あらゆる技術を一瞬で飲み込み、昇華させていった。

知能を持って技術を解し、身体で持って技術を刻み付けた。




まるで世界の全てを超え、世界の全てを識ったかと思った。


















いつしか、僕は世界中から命を狙われる存在になっていた。




僕は悪なのか、それとも世界が悪なのか




まあどちらでもいい、僕から全てを奪ったこの世界を


僕が得た全てで滅ぼし尽くしてやっただけの話だ。


これが夢なら、こんな悪夢は消し去るだけの事。

これが現実なら、もうそれでもいい、何も残らないだけだ。














そして――――。










「……の……び………く…………」


「……さようなら、ドラえもん」




足元に崩れ落ちたドラえもんに、最後の銃弾を打ち込んだ。


それでドラえもんは完全に動かなくなった。







さあ、これで僕はこの世界で独りきり。


未練も後悔も何もない、あるのは深い絶望とまだ見ぬただひとつの希望。







ドラえもんのポケットを探り、1つの道具を取り出す。


それは夢か現実か、そのどちらかの扉を開くための鍵。


どれだけの知能や、どれだけの技術を持ってしても複製できない、たった1つの道具。




これだけが、この悪夢を終わらせる事ができる


この世界にとっても、そしてこの僕にとっても。


パンドラの箱に残された最後の希望。





カチャリと、ドアを開く、中にある物に手をかけた。

そして、扉を開くための魔法の言葉を。






「元の世界に」







全てが、もしもBOXの作り出した仮想世界だったとしたなら。






そこに閉じ込められたのは僕一人。

僕自身が作り出した世界に、僕一人だけが閉じ込められていただけの悪夢。

僕はそれを使ったという記憶を無くし、不自然な世界から抜け出すための鍵を失くしてしまったのだ。














次に目を開けた時、僕はあの日々に戻っているだろうか?



失った物を、取り戻せているだろうか?


家族が居て、友達がいて、ドラえもんがいて。


僕はただの小学生で、成績も、運動も出来なくて、それで母や先生に怒られてばかりいて。




そんな日々に、戻れているだろうか?







僕はあの懐かしい日々に、帰れるのだろうか?






ねえ? ドラえもん……











FIN


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■作者からのメッセージ
未完成。

その昔パ○もそというゲームがありまして。
その内容がドラえ…うわなにをするやmくぁwせdrftgyふじこlp



ジャンルはノビ太天才物? こうですか? わかりません><

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