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SUDDEN FATE〜突然の運命〜 中編
作者:蒼月朧籠  [Home]  2009/05/23(土) 10:26公開   ID:77DJuNP0ncg
プロローグ

時は、西暦5万5555年、地球が始めて誕生して、もうすでに5回地球は死んでいる。なのに、なぜか、人類というのは西暦が分かってしまう。不思議な世の中だ。その不思議な世の中、ある一つの大国、アスール帝国、アスール帝国の周りには、アスール帝国と古くから対立していた、ルミア帝国兵がいる。現在の戦力は1;3、かなりの戦力差だ。ルミア軍が突入を始めた。

「突入!!」

「うわぁ!!ルミア軍だ!」

「なに!!うわぁ!!!!」

「た・・・隊長・・・」

「やむを得ぬ!!特攻だ!!」

「ウォ〜〜〜!!!!!」

勝てる戦ではないということくらいアスール帝国兵は気付いていた、しかし、王様を守る!国を守るんだ!という強い信念で戦い続けている。アスール帝国の武器や戦力などは、剣、大砲、リボルバー式ハンドガン(マグナム)くらいだ。それにくらべ、ルミア軍の戦力は戦車、戦闘機など、とても技術が進んでいる。歩兵10人に対して、戦闘機一機でも叶わない。そんな中アスール王城の中では町の民から、貴族、いぬ、ねこなどが非難している。王の間では、

「王様!!勝ち目がありません!降伏しましょう。」

大臣が必死に王様に問いかける。しかし、王様は

「大臣よ、ルミア軍が私たちを殺さずに、支配下に入れるだけと思っているのか?私たち王族は殺される、それに、すべての民も・・・。ここで途絶えるわけにはいかんのだ!」

王様は、城専属の魔法使いを呼んだ。

「お呼びですか?王様」

「うむ、私の息子を異世界にとばしてはくれまいか?」

魔法使いは聞いた。

「私に異世界転移をしろというのですか?それも王子様だけを・・・」

「そうだ、私はここでルミア軍と戦う。先祖に顔向け出来んのだ、私の最後の頼みと思って聞いてくれないか?」

王様は魔法使いに頭を下げてお願いしている。魔法使いは言う。

「王様、私と王様の仲ではありませんか、受けいれないわけがない」

王様はありがとうとしかいいようがない、あらわしきれない感情を涙をこらえながら顔に表した。魔法使いは早速始めた。

「棺と、王子様を屋上へ」

大臣は急いで、棺を取りに向かった。王様は、王子と、妃のところへ向かう。

「トントン・・・私だ」

王様は戸を開け、王子の部屋に入る。王妃も息子もベッドの上にいた。

「ラスール・・・どうなんですか?やはり・・」

王妃は言う。王様の名前はラスールという。

「ルルは寝ているのか?」

「ええ、ぐっすりと、さっきまでは大丈夫かなと心配していたのに今じゃ・・」

王妃はこみ上げてくる涙をこらえることが出来ない。王、ラスールは軽く王妃の肩に手を置く。そして

「ユリア、いいかい?いまから、ルルだけ異世界へ転移させる。」

それを聞いた王妃は

「なんで!なんで・・・・やっぱり・・」

「ああ・・・生き残れる確立はほぼ0だ。しかし、私はあきらめたわけではない。」

王妃ユリアは、ルルを抱きかかえ、王、ラスールに続いて、部屋を出て行く。

「では、これよりルル王子様を異世界へ転移します。」

王、ラスールは中央の六芒星の棺の中に入れる。周りには大臣と王妃がいる。その時、ルルは起きた。

「お父さん!何で、何で棺に僕を入れるの?」

小さなルルは父に必死に尋ねる。父は無言のまま、笑顔を見せて、棺を閉めた。

「お父さん!どうして!!お父さん!!!」

真っ赤な火の中の城の屋上から、ただ一つの棺が天に上がっていく。ラスールはその時、棺に向かって言う。

「生きろよ!ルル・ムーン」

それと同時に、屋上に向かって飛んできた戦闘機に屋上を破壊された。

「ラスール!!!」

「ユリア!!!!」

二人はそのまま、行方は知られていない、そして天に昇る棺。これを、SUDDEN FATEとして語り継がれ、伝説となった。それが、アスール帝国の最後であり、ルルの始まりでもあった。


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■作者からのメッセージ
この間投稿した、SUDDEN FATEは、小学生の頃書いた、遊び品でして、今回、改良して書いたのがこのSUDDEN FATEです。できるだけ早め早めに投稿して行こうと思います。あまり期待できるような作品じゃないけど!!読んで感想書いてくれるとありがたいです!ではまた後ほどそれでは一句

 春過ぎて 夏が近づき セミが鳴く  

では!See you!
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