零崎白織の人間正義 第3話『衛宮さん家のガ―ゴイル?』
作者:遠理巣狩
2009/06/22(月) 16:19公開
ID:a/7X9.MPAjo
穂群原学園の生徒、衛宮士郎は状況に頭がついていけてなかった。
当然であろう。
弓道場の掃除を終えて帰ろうとしたら
赤い槍をもった全身青タイツの男が、
同じクラスの遠坂凛をお姫様抱っこしている、
背の高いメイドさんを追っかけまわしているのを目撃した。
「だー!てめえまちやがれ!てめえのマスターが戦えつったのに「めんどくさい〜」とかいってマスター抱えて学校中あれこれ壊しながら逃げ回るサーヴァントがどこにいやがるんだ!」
「ここに〜、いますけど〜」
「……あああアンタ!な、なんでわたしの命令に従わないのよ!」
「とりあえず〜学校に〜誰も来ないようにしたほうがいいかなと〜思いまして〜」
どーなってんのかわからないうちにメイドさんがこっちにやってきて一緒に逃げ回るハメになり、
はぐれたと思ったら槍の男に殺される、
と、思ったら
『そこの青タイツ、いったい何をやっている』
その声に振り向けば、
『槍を持った青タイツ、どうやらそこの学生に危害を加える気とみた。警告する。
ただちに立ち去れ。さもなくば鎮圧させてもらう。』
黒い犬、の石像がそこにいた。
きょろきょろとあたりを見回せば、
『今喋ったのは我だ。我が名はガ―ゴイル。吉永家の門番なり。気がつけばこの学校の敷地内にいた。何故かはわからぬが今やるべきことはひとつ。もう一度言う。
槍を持った青タイツ、どうやらそこの学生に危害を加える気とみた。警告する。
ただちに立ち去れ。さもなくば鎮圧させてもらう。』
「……はっ、どこのだれが作ったかは知らねえが喋る石像とはな。しかしガ―ゴイルだと?全然似てねえじゃねえか。悪いが目撃されたらそいつを殺せとマスターに言われてんだよ」
そのとたん電撃を放つガ―ゴイル。
「どわっ!」
『……今の電撃で倒れぬとは、汝何者だ?』
「……テメエ、どうやら腕のいい魔術師が作ったらしいな」
『魔術師ではない。我を作ったのは高原イヨ、錬金術師也』
「錬金術だあ?…まあいい、電撃出す喋る石像に邪魔されたから帰ってきたで押しとうすか。じゃあアバヨ」
『………逃げたか。汝、早く家に帰るがよい』
そして家に帰れば
「悪いな、あの石像をもっと知りたいからお前を適当にいたぶってろだとよ」とさっきの青タイツがあらわれて、
『懲りぬやつだ』とガ―ゴイルがあらわれて今度は光線を放つ。
石像に加勢しようとしたら蔵に吹っ飛ばされ、
ただ必死に(助けなきゃ)と思っていると
「---------問おう、貴方が私のマスターか」
「−−−−−で、その子がサーヴァントを召喚したから帰ってきたわけね」
「不可視の武器持った嬢ちゃんだったよ。多分セイバーだろうな」
「まあいいわ、貴方の真名はまだばれてないし」
「あの、ランサーさん。もしかして青い鎧に金髪じゃありませんでした?アホ毛ついた」
「あん?あーそんなんだったな…知ってんのか?」
- ■作者からのメッセージ
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リアルがまじでいそがしかった…更新できず申し訳ない。
最後のやりとりはプロローグをよく読めば予想がつきます。
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