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[修正]無名(タイトル未定 オリジナル) 研究所編 1話(題名無し)
作者:GireLize   2010/04/15(木) 23:02公開   ID:33E/nA6Ip9Y

人の欲望は、まるで無限の泉のように出て来る・・・。

金銭欲、性欲、知識欲、生欲、死欲、支配欲、愛欲・・・・・
どれも醜く、綺麗で、甘く、一度欲に溺れると醜い存在になったり、制御すれば綺麗な存在になることもある。

私はそんな欲の醜い部分を持った人間達が、
不老不死・特殊能力・魔法・・・・と言っていたモノを具現化して作った。
そして、私はその "成功作" だと言う。

でも、私には自我があるから中身は、 "失敗作" と研究者達は言う。何故?

私には、自我がある・・・その中に感情もある・・・でも、感情はわからない。
感じたことがないから、どういうモノかわからない。
私の頭に直接色々な知識を入れてる研究者・・・感情の意味はわかる・・・でも、実際に感じた事はない。
でも、今私の中で何か モヤモヤ したものがある。 これが感情の1つ・・・なのかな?
そして、それが訴えて来ている 「こんなばしょからでたい」 と。


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「所長、例の "成功作" はどうします?
上から差し出せと「お願い」がありましたけど?」

若い男性研究員の1人が、キーボードをカタカタと叩きながら質問した。横に居る50代くらいの所長と呼ばれた
白衣を着た男性が考える仕草をしながら答えた。

「ふむ・・・とりあえずデータは取っておこう、偽のデータだがな・・・」

「いいんですか? 所長。
先月それがバレて予算が減ったじゃないですか」

研究者Bが横から声を入れてきた。

「う・・・む・・・流石にバレたからまずいよな・・・
しかし、まだあんな小さい子供をあんな所に送るのはな・・・」

「所長・・・しかし、上は「せっかく完璧な "成功作" ではなくてもいいのに、差し出さないのはどういう事だ!?」
って来てるんです。

いっそのこと、男性の成人型を作りそれを差し出せばいいんじゃないですか?」

「それは・・・いい、アイディアだ・・・だが、予算がな・・・しかも、今年と来年は削減され
その間に渡さなかったら、あの "成功作" を破棄して完璧な "成功作" を"造れ"と来ているからな」

その台詞に、若い研究員はキーボードを叩くのを止め所長の方に向いた。

「所長・・・初耳ですよ、そんなこと?」

「当たり前だ・・・今、初めて言ったことだしな・・・」

そんな所長の台詞に周りの研究員達も驚いて所長を見た。
それに対して所長は・・・

「まぁ、君達の言いたい事はわかる・・・が、我々は研究者だ
そこまで、権力もない・・・悔しいがあの子供の破棄はほぼ決定している」

「だから「だからと言って」」

研究者Dの言葉を所長が遮って続ける。

「このまま、あの子供を上の馬鹿共のオモチャにはさせたくないし、
我々は研究者の前に人なのだ、だから出来るだけ理由を付け破棄を引き伸ばし、
誰かの養子にしてしまい世間から隠れて暮らす、という手しかない。

悔しいがこれくらいしか出来ないのだ・・・」

「所長・・・」

研究者達は自分の研究に誇りは持ってるが、
だからと言って人間である実験体や被験者を即"破棄"や"処分"などしたくないと思っているからだ。

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-"成功作"-

私は、そんな様子を研究所のシステムにハッキングしながら見ていた・・・
見てる内に、何やら自分の中に何かが渦巻いてるのがわかる。

「(これも・・・感情の一つ・・・?)」

多分、間違ってはないと思う。
でも、私は "破棄" されるんだ・・・私は "処分" されるんだ・・・
私がそう思っていると、私の中に前と同じようなモノが出てきた・・・なんだろう、これ?

私は死にたくない・・・それは感情・・・いえ、それは欲、生きたいという欲。
私も人間達と同じ・・・醜いモノが、あるのかな・・・?

私は、生きたい・・・でも、どうすればいい?・・・あの研究員の人たちは殺したくない・・・何故?
でも、私はそうしないと、ここから出られない・・・私は、私は、私は・・・・どうすればいいの?


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「・・・・・っ、所長!!」

「どうした?」

隣に居た若い研究員の叫び声に、何事かと問う。

「X-B552473( "成功作" ) が研究所のシステムにハッキングをして防衛プログラムを書き換えて発動させました!!!

防衛対象は "成功作" 、 排除対象は 我々研究員です!!」

「何!?」

「ダ・・・ダメです、ハッキングが防げません!」

後ろで、研究者Cが対抗プログラムを発動させたが効かなかったようだ。

「研究データは避難させてあるか?」

「いえ・・・ダメです。 アクセス拒否にされました。 データは恐らく・・・」

「そうか・・・全研究員に告ぐ即刻この研究所から脱出しろ!!!」

所長はマイクを使い、研究所全域に使い大声でそう言った。

「所長!」

「早くしろ、逃げるぞ!
"成功作" は本気だ!(研究も命あっての物種だしな!!)」

「りょ・・・了解!」



-若い研究員-

そうして、所長と私は走る・・・出口へ向かって。
色々な所から悲鳴が聞こえる、さっき居た部屋の隣に "成功作" が居た為かすぐに警備ロボが来たから、
すぐに逃げた、所長の後ろに付いていけばなんとか、出口までいけそうだ・・・。

-所長-
廊下に転がるたくさんの死体は流石の私も顔を青くさせる。
今はもう、ほとんど悲鳴が聞こえない・・・皆大丈夫だろうか・・・。

-若い研究員-
後数メートルで出口です・・・・
しかし、警備ロボットがいきなり現れ、手足を打ち抜かれ、
私と所長は倒れた、死にはしないけど痛いですね・・・と、考えてたら頭を何かで強く殴られ意識を手放した。

-"成功作"-
私は見ていた・・・
最初に出口と隠し通路の出入り口の内側に警備ロボを配置して、隔壁を封鎖して更にその中にロボを進ませた。
手動で隔壁を開けようとした研究員は全員射殺して他は殴って意識をなくさせ、射殺した。
私は、所長と呼ばれた研究員とその隣に居た研究員に興味を持っていた・・・何故?


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■作者からのメッセージ
はい、わたくし P.N.はギアライズと言います・・・うん 誰も聴いてないね。

さて、初めての投稿&小説ですので至らない所ばかりだと思いますが、
生暖かい眼で読んでください。

まず、研究者の性格について 私 に言わせてもらえれば

「研究者の中でもヒューマニズム主義者(っていうか人道主義?)や
研究対象の実験体を物やモノとして見るものがありますが
この所長は前者ですね、ちなみに自分が科学者等にもなっても前者だと思います。
あと、
後者の人は研究者としては確かに優秀だしすごい知識を持ってると思いますが、
大抵の人は"人"としては何かが狂ってると思います。
人を人としてみない時点でおかしいです、生まれも違い形が人間ではなくても
生命体という仲間ですし・・・もちろん敵対するなら自分は容赦しませんが・・・」

はい・・・すいません 偉そうなことですよね・・・
私の観点から見ればってことです・・・ゴメンナサイ。

さて、次回がいつになるかわかりませんがヨロシクオネガイシマス。

この小説は何かの二次創作や設定は御座いませんので
そういう小説が嫌いな方は読まない方がいいかもしれません。
まぁ・・・今更なんですけどね。

追記
 誤字・脱字・質問等はどんどんオネガイシマス。
 ちなみにキャラクターに関しては実際プロフィールが存在しません
 ですので、かなーり適当に書いてある部分がありますのでご了承ください。
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