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薄桜鬼 短編・中編 all『さつま芋』幕末トリップ/ギャグ
作者:*ずん*   2012/09/29(土) 17:43公開   ID:R7K0P6sVHko


こんにちわ。
松島琴音です。

今日は疲れている皆さんに何か手料理を振る舞おうと思います。

まずは何が食べたいか聞いてみたいと思います。

まずは近くにいた永倉さんから

「永倉さん、何が食べたいですか?」

いきなり私が声をかけるとびっくりしたご様子でしたが、う〜んと唸って考えていました。

「そうだな、前琴音ちゃんが言ってた『スイーツ』って奴が食いてぇなぁ。」

どうやら永倉さんはスイーツが食べたいそうです。

この時代の食材でつくれるのでしょうか?

続いて沖田さん。

「沖田さんは今、何が食べたいですか?」

すると沖田さんはニッコリ笑って仰いました。

「う〜ん、未来の食べ物……かな?ほら、琴音ちゃん前に美味しそうに話してたから。」

沖田さんも未来の食べ物だそうです。

やはり、皆さん未来には興味がお有りなようです。

次に斎藤さん。

「斎藤さん、今食べたい物ってありますか?」

「芋。」

斎藤さんはためらう事なく仰いました。

そんなに芋が食べたかったのでしょうか。

そして原田さん。

「原田さんは、好きな食べ物ってありますか?」

私がそう聞くと原田さんは優しく微笑みました。

「お前の手料理かな。」

この人に欲はないのでしょうか。

一番困る答えです。

最後に藤堂さん。

「藤堂さんは何か食べたい物はありますか?」

私がそう聞くと藤堂さんは目を輝かせながら仰いました。

「俺、『ケーキ』って奴食いたい!」

なるほどケーキですか。
……なんだか難しい気がします。

土方さんにも聞こうと思ったのですが、忙しそうなのでやめておきました。

芋でできたケーキ……。

薩摩芋の蒸しケーキでも作りましょうか。

私はトリップしてきた時に何故かたくさんあった未来の食材の中から蒸しケーキの素を取りだし、蒸しケーキづくりに取りかかりました。

ー2時間後。

「……いいでしょう。」

私は蒸しケーキを無事つくり終えました。

皆さんの反応が楽しみです。

夕食の時に一緒に出しましょう。

私は夕食の方にも取りかかりました。

ご飯と味噌汁、魚とお浸しで良いでしょう。

「さて、運びましょうか。」

私が夕食を作り終えて運ぼうとすると、もう一人の夕食当番の沖田さんがやって来ました。

「夕食はもうつくり終わったので運んでいってもらえますか?」

私がそう言うと、沖田さんは膳をせっせと運び始めました。

運びながら沖田さんは蒸しケーキを見て「何これ?」と仰っていましたが、適当にスルーしておきました。


「何これ?」

夕食の時間になると案の定そう聞かれた。

「私が前に言っていま蒸しケーキです。」

私がそう言うと、警戒しつつも皆さん蒸しケーキに手を伸ばしました。

「うまい!!」

一番最初に食べた永倉さんはそう叫びました。

「本当だ。美味しいね、これ。」

沖田さんもそう仰ってくれました。

「これは何が入っているのだ?」

斎藤さんはそう訪ねてきました。

貴方がリクエストした物ですよ。

「薩摩芋ですよ。」

私がそう言うと「そうか。」と一人で頷いていました。

「うギャ〜〜〜!新ぱっつぁん!」

しばらくすると藤堂さんが叫びました。

どうかしたのでしょうか。

不思議に思い藤堂さんの方を見ると藤堂さんは今にも泣きそうな顔をしていました。

……どうやら蒸しケーキを永倉さんに食べられてしまったようです。

仕方ないですね。

「また、つくって差し上げますから元気だして下さい。」

私がそう言うと、広間の空気が少し明るくなりました。

少しは私、皆さんのお役に立てたでしょうか?

たまにはこういうのも良いかもしれませんね。

END

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■作者からのメッセージ
はじめまして*ずん*です。

『さつまいも』いかがだったでしょう
か?

いろいろとおかしな点があると思いますが、細かいところは気にしないで下さい。
どうしても直してほしいものがある場合は感想にてお伝えください。

次回はハロウィンとかクリスマスとかイベント系の短編を書こうかなと考えています。

ここまで読んでくださったあなた。
ありがとうございます。

感想お待ちしています♪

2012.9.29 *ずん*
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