多次元世界と呼ばれる世界での最後の希望とされるFINALZと呼ばれるチームと御使いと呼ばれる存在が操る至高神Zの決戦がIS学園と呼ばれるところの上空で終わりを迎えた。
全てが終わりに向かった頃『それ』は思い出した。所詮自分は『悪魔』なのだ。
「...所詮俺は化物なのだ」
至高神Zの消滅と共に自分が受けてきたことを思い出した。
『それ』はIS学園の地下に閉じ込められていた。存在が危険だということで無理やり閉じ込められたのだ。
「所詮奴らも嘘つきなのだ」
何が大丈夫だ。何がお前が信じる俺を信じろだ。何が信じてくださいだ。何が正義だ。何が希望だ。何が諦めるなだ。馬鹿馬鹿しい
「この星にはカカロットはいるのか?いや...やつの息子が言っていたな」
───お父さんは...数年前に死んだ...地球を守って!────
「まあいい、この星も地球とか言っていたが塵にしてやる。だが……」
嘘つきどもの大切なものを破壊してやる!
『それ』は学園の地下をぶち破り上空へと現れた。
FINALZからしたら、次元将やら御使いや堕天使族と同じにしか見えなかった。それを知って学園の地下に閉じ込めておいたのだ。
先に動いたのは『それ』だった。
「これは嘘をついた報復だあ!」
手の平に浮かべたエネルギー弾を学園に叩きつける。
直後に響く閃光。
閃光の後には直径数十kmにも及ぶクレーターが深々とどこまでも続く奈落の底を移していた。
「この化物がー!!」
赤色にも見える可変式戦闘機YF-29ディランダルがミサイルを発射した。
「堕ちろカトンボ!」
ミサイルをエネルギー弾でまとめて吹き飛ばしてディランダルの4つのエンジンパーツである《フォールドクォーツ》を剥ぎ取った。
そのコックピットにはパイロットだった肉塊しか残ってなかった。フォールドクォーツを剥ぎ取る前に殴り潰したのだ。
「ハッ……ハッハッハッハッハッ…………ハハハハハハ!!」
音速を超えた速度でフォールドクォーツを日本の本州、北海道、九州、四国へとぶん投げた。
直後北海道はその9割が、本州は2分の1が、四国は消滅、九州も消え去った、
YF-29はその母艦である人形になった戦艦のブリッジに直接ねじ込んだ。緑色の髪をした子供とピンク色の髪をした女性もいたが嘘つきの仲間であるから殺した。
「面白くない……!」
爆発して吹き飛ぶ母艦を見ている『それ』にとって退屈に過ぎなかった。
「そうだ……カミナシティとかいう所を破壊してやろう!」
それを聞いて一斉に攻撃を仕掛けた。
「そんなに大切かあ?虫けら共を守って何が楽しい?」
「なんで、なんでこんな事をするんだアンタは!!」
「殺戮を楽しんで……!何がいいんだ!?」
「これ以上……やらせない!」
「よくも、よくもIS学園を!みんなを!」
デスティニー、Ζ、ストライクフリーダム、ミステリアス・レディが武器を向けた。
「何も知らないのに閉じ込めた癖によく言うなあ?」
「だから殺したのか!?何も関係ない人も!」
「虫けらを殺して何が悪い?おまえもゴキブリを見たら殺すだろ?それと同じなのだ」
直後『それ』は金色の光に包まれて巨大化した。金髪白眼の大男。
「だから……俺を殺そうとするやつはその仲間も皆殺しにしてやる!」
直後戦場にいた機動兵器は次々と爆発していった。『それ』が不可視の速度で手の平に込めたエネルギー弾を機動兵器やパワードスーツのエネルギー機関に流し込み暴走させたのだ。
『それ』はカミナシティにいた。人類の全戦力もそこに集められています。
『それ』は艦娘と呼ばれる少女を襲っていた。
「ビッグ7の力をあm──」
バチュッと砲撃を行っていた長門型1番艦の艦娘を拳圧で肉塊へと変えた。
「スローイングブラスター!!」
エネルギーを放出して駆逐艦を滅ぼす。
「雑魚がいくら集まろうが無駄なのだ!」
艦載機には体当たりで爆殺する。
「お、お姉s────」
ズタボロになった姉妹を抱えていた高速戦艦を背後から消滅させた。
「む、睦月ちゃん!夕立ちゃん!」
「虫けらがあ……まだ生きていたのか?」
最後に生き残っていたのは駆逐艦吹雪だった
「私たちが何をしたんですか……なんで平然と殺すんですか!? 」
「平然ってなんだ?」
意味がわからないことを言ったので音速の速度で空に弾いた。空気摩擦で一瞬で燃え尽きた。
周辺に残るは艦娘だった残骸だった。
「雑魚の相手も面倒だ……取っておきを喰らうがいい!」
それはカミナシティがあるアフリカの中央部……嘗て暗黒大陸と呼ばれた場所へと目で見るのがギリギリの物体がカミナシティの中心に落ちた。
この物体はオメガブラスター
最初はとても小さいが使用者の任意で破壊力を無限に肥大化させられる悪魔の一撃だ。
無限の光はアフリカを飲み込み地球の核を露出させた。
直後に露出した部分へと地球の残った部分が飲み込まれていく。人も文明も自然も空気もすべてが飲み込まれ、遂に地球が自己崩壊をはじめてついに黒っぽい塊が残った。
が、その黒っぽい塊もオメガブラスターに飲み込まれて消えた。
「ブラックホールとて、この俺を飲み込むことは出来ぬぅ!!」
『それ』は目で見えた銀色の筒と砂時計みたいな物体……コロニーとプラントを見てニタリと笑った。『それ』はエネルギーの膜を張って生きていた。
「虫けらが逃げようなど……無駄なのだ!」
両手に生成した特大のエネルギーの散弾……トラップシューターを何回も前方に投げつけた。
数秒後コロニーとプラントが消滅した。
「そういえば死んだ奴はあの世に行くんだったな……何処かの星が気で探知してそいつのとこまで行けるのだったな……」
戦った時の感覚で覚えていたのですぐ見つけた。そしてあの世に集まっていた人々に叫び声を上げた。
「逃げられるとでも思っていたのかあ?」
伝説の悪魔はどこまでも追いかけた。ありとあらゆる存在に復讐するために。自分以外を根絶やしにするために。男も女も等しく魂も滅ぼすために。
そして宇宙は静かになった。
そして誰もいなくなったあの世に一枚の紙が漂っていた。そこには『それ』の名が書かれていた。
伝説の超サイヤ人ブロリーと。
悪魔は何処かの世界で今日も暴れている。
そしてケータと呼ばれた少年の頭を踏みつぶして脳髄をまき散らしながらブロリーは今日も滅んだ日本の街で呟いた
「俺は悪魔だあ」
悪魔は目の前で泣き叫ぶ猫の自縛霊を首を境にしてねじ切った