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マブラヴ 転生者による歴史改変
7話
(マブラヴオルタネイティヴ)
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格闘術はいつのまにやら名称が近接格闘術に変わっていた。確かに、色々な流派に手を出してるからな。
整備は持ち込まれてくる工作機械なんかを整備しまくってたら勝手に上がっていた。
これだけの腕があれば、将来はなんの不安もなく整備士とし食っていけるな。
でここからが問題になってくるんだが、まずは医療技術だ。
これは知識ではなく、実際の技術、つまり実践により培われたものだ。
なにを馬鹿な、と思うだろう。おれだってそう思う。どこの馬鹿がたかだか9歳の子供に医療の手伝いをさせるのか。
ここが後進国や戦争まっただ中で人材不足だというならまだ分かるが、曲がりなりにも先進国。おまけに人材も不足していない。
ではなぜか、ということになるのだが、それについては後ほど語ることにして、次の技能だ。
気放出。
つまりあれだ、男なら誰でも通ったことがあるはずのあれを試しにやってみたんだ。
こう、気合いを込めてだな、標的に向かっておきまりのかけ声とともに、構えた腕を前に突き出したわけだ。全身全霊で、魂の咆吼とともにだ。
そしたら、出ちまった。
それはもう、見事に出ちまった。
おじさんあれほど驚いたのは久しぶりだったよ。
標的にした樹齢40年ほどの樫の木が吹き飛んだ時には開いた口がふさがらなかった。
人間離れしてきたな、どころかなんか半分人間やめてる気分になってきたよ。
でもぶっちゃけ実戦で使えるかっていうと微妙なところ。なにせためが必要な上に、構えが大仰すぎる。
もっと熟練すれば違ってくるかもしれないが、今では大道芸ぐらいの使い道しかない。
精進あるのみだ。
気混入。
気放出の隙を無くすのにどうするかと思案してたどり着いた結果のうちの一つだ。
例を出すと、現在おれが全力で石つぶてをぶん投げると木の幹に軽くめり込む。これだけでも十分驚異的だが、気混入で石つぶてに気を混入するとどうなるか?
答えは、木の幹に当たった瞬間に気が暴発して、木の幹が大きくえぐれてしまう。
気の混入に要する時間はほんの一瞬。手に持った瞬間に充填は完了する。
人間に当てればただじゃすまないのは間違いない。いや、おためごかしはよそう。これは人を殺害せしめるのに十分な威力だ。
大きすぎる力は人に不幸をもたらすが、しかし、それを制御すれば受ける恩恵も大きい。
自分の自制心を過信なんてしていない。今身についている能力だって、正しく使い続ける自信はない。いわんや、この気放出、気混入の能力をだ。
だがそれでもおれは力を欲する。正しくあろうとする因果を、愚かしくもゆがめようと挑むために。己の自己満足で予定調和を乱さんがために。
ここまで言えば、投擲術なんてものが身についているのもおわかりになるだろう。
要するに投球もとい、投石訓練をしていたら身についていたわけだ。
特殊技能情報
・因果律への反逆
・自身状態閲覧
・自身状態管理
・思考制御
・思考高速化
・思考並列化:LV2
・他者状態閲覧
・他者状態管理
・気練成
・気制御
・身体強化:LV2
・気強化:LV2
・超回復
・感覚強化:LV2
・精神強化:LV2
・知力強化:LV2
・現実世界脳内再現(取得消費経験:20,000)
・気配察知(感覚が500を超えたら勝手に取得してた)
『気配察知』は文字通り、気配を察知することができるようになる特殊能力だ。
実際には気配なんて曖昧なものではなく、はっきりと個体の識別まで可能なんだから、どちらかというとレーダーといったほうがいいかもしれない。
どうりでじいさんに不意打ちを食らわそうとするとあっけなく反撃に遭うはずだ。全方位検知可能だから死角というものが存在しない。
なにせ自分を中心に円形の領域があり、その範囲内にいるものの位置は確実に特定できるからだ。もちろん真上の空、真下の地下すら例外ではない。
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