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マブラヴ 転生者による歴史改変
31話
(マブラヴオルタネイティヴ)
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なんでわざわざ衛士適正がある人間を選び出して、歩兵として鍛え上げたのに、総合戦闘技術演習に落ちたら半年間のインターバルを置くんだ?
基準値を突破してれば充分だろうに。チームワークが重要だとか訳の分からない理由じゃないよな?そもそも、任官したら別々の部隊に配属されるんだからそんなことが理由だと、優秀なのに周りが駄目なばかりにいつまでたっても衛士になれない人間がでてくる、という訳のわからない事態になりかねないし。
たぶん旧日本軍の体質を引きずっているんじゃないかと予測するんだが、それにしてもひどい。
というわけで、カリキュラムの変更を打診した。
徴兵された衛士候補のカリキュラムはさすがに無理だったが、衛士育成学科のカリキュラムは何とか変更させることに成功。
一日一時間でも最初の年から戦術機に乗れるようになった。まあ、機体の制限とかもあって初年度はシミュレーターだけなんだが、それでもだいぶ違うはずだ。
ちなみにBETAの情報開示も衛士育成学科を卒業して、正式に任官してからという脅威の事実が明らかになった。
ををい、一体何を考えてらっしゃるのでしょうか。
敵を知るのは初歩の初歩でしょうが。
BETAの情報が重要機密?ちょ、おま、最前線では現地の民間人がその重要機密をもろに目撃しているんだが。
教練自体は厳しいんだろうが、何かが致命的にお間抜けだな。
しかたないので、このあたりも衛士育成学科に在学中に学ぶことができるように手配をしておくか。もちろん対BETA戦を主軸に置いた模擬戦を徹底的にさせる。
ちゅーか、おれが手を入れる前のカリキュラム、対人戦が殆どなんだよな。なんちゅーあほな。
つっこみ疲れたおれは、癒しをもとめるために恒例のBETA狩りに出かけることにした。
弱兵相手にヒャッハー、は結構なストレス解消になるのだよ。おまけに経験も入るし良いことずくめだ。
といわけで毎度恒例のBETA狩り。
こちらの装備は、いつもの特殊強化装備と気増幅機関を積んだ戦闘用強化外骨格、武器は重機関銃2丁と、特殊スーパーカーボン製日本刀2本。
重機関銃は12.7mmNATO弾を使用。弾が切れたら、気増幅機関から供給される気弾を打ち出す仕様になっている。
あと、気増幅機関のおかげで、強化外骨格ごとの飛翔が可能になっている。
最高速度はマッハ1.4、ここまで速度を上げると気で強化外骨格ごと周囲を覆っていないと、ソニックブームでひどいことになってしまうので注意が必要だ。
そんなこんなでいつもの狩り場、カシュガルハイヴの中をうろうろしていた。
え?なにそれ怖い、って?
いや、だって外だと人目につくし、監視衛星に見られるとも限らないし。ハイヴ内だとそう言う心配もないし、なによりもBETAに不自由しないから、絶好の狩り場なんだよな。
別に深い意味はなく憂さ晴らしのめに潜ったのだが、どうやら想像以上にストレスが貯まっていたらしく、BETAをいじめるのに夢中になっていつの間にやら最深部まで到達していた。
稼いだ経験から、ここにくるまでにいつもまにやら1万近い数のBETAを狩っているようだ。ちなみに得られる経験について、小型種、大型種では違いはなく、10匹で1の比率は変わらない。
道理で疲れたと思った。まあ、ハイヴ内ではレーザー照射がないので、帰りはひとっ飛びで戻れるのでいいんだけど。
まあ、折角初めて最深部まできたんだ、少々探検していこうか。
大広間というのがふさわしい開けた空間をきょろきょろ見回していると、面白い物を発見した。
通路をふさぐ扉みたいな部分があるんだが、これから気が検知できる。
ようするに、こいつBETAなのだ。
面白いな。壁型?それとも扉型?まあ、とにかく新種のBETAなのは確かだ。
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