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運命戦記リリカルEXTRA.AC改
A'S編11、奇蹟を起こす為の無謀
(魔法少女リリカルなのは×FATE/EXTRA×アーマードコアシリーズ)
  [→]  【PAGE 1/3】
アースラの艦長室で、リンディは、ユーノの報告を受けていた。

《リンディさん。闇の書について、新しい事がわかりました。闇の書が一定の蒐集を行わないと、持ち主のリンカーコアを浸食し、殺してしまうらしいです》

「そう・・・・・やっぱり」

これで、ヴォルケンリッターの目的がわかった。彼女達は死ぬ行く主を助ける為に、蒐集を開始したのだと。

(皮肉ね・・・・・助ける為の行為が、逆に死に近づけてしまなんて・・・・・)

恐らく彼女達は知らずに蒐集をしているのだろう。
もしそうなら、急いで止めなくてはならない。

「ユーノくん。引き続き、夜天と紫天の書の情報を集めてちょうだい。そこから闇の書の暴走を止める手かがりが見つかるかも知れないわ」

《わかりました。全力で探し出します》

そうして通信が終わる。
この時彼女は知らなかった。
優人がヴィータと一緒に闇の書の主、はやてに会いに行こうとしている事を。




いつも通りの公園に優人はいた。
今日、ヴィータの主を魔術で治す為である。

「アクセス・オン」

自身の魔術回路をチェックする。
まだ完全に修復が出来ていないが、痛みさえ我慢すれば使える状態だった。

(とりあえず大丈夫そうだ。後は治るかどうか・・・・・)

そんな事を考えていると、ヴィータが走ってやって来た。

「わりぃ! 待たせちまったか?」

「いや、今来たところ。それじゃ早速行こう」

二人ははやてがいる病院に向かった。

バスを降り、受付を済ますと、二人は闇の書の主がいる病室にやって来た。

「はやて! 見舞いに来たぞ!」

「ヴィータやないか、こんな時間に珍しいなぁ。あれ、君は・・・・・」

「あれ? すずかと一緒にいた・・・・・ヴィータが言っていたはやてって君の事だったんだ」

「なんや、世間は意外とせまいなぁ」

「何だよ、二人は知り合いだったのか?」

「図書館でちょっと知り合ったぐらい」

「ふ〜ん」

「ヴィータ。ちょい、ちょい」

はやてはヴィータを手招きした。
なんだろうと思いながら、ヴィータははやての側による。するとはやては耳打ちをした。

「もしかして、ヴィータのボーイフレンド?」

「なぁ!?」

ヴィータは顔を真っ赤にして、大声で叫んだ。

「そんなんじゃねぇ! 何言ってるだはやては!」

「え? 違うん? そんなら、どういん関係?」

「そ、それは・・・・・」

「友達だよ。なぁ?ヴィータ」

「なんや、やっぱりボーイフレンドやないか」

「このバカユウ! 余計な事を言うんじゃねぇ!」

「痛い! 痛い! 叩かなくてもいいんじゃないか!?」

「うるせぇ! 元はいうと、テメェが余計な事を言うからだろうが!」

ヴィータは優人を容赦なく叩き続けた。
そんな二人のやり取りを見て、はやては微笑んだ。

「そんな事より! さっさとやれ!」

「言われなくてもわかってる・・・・・はやて、足を見せて貰うよ」

「へ? 何でや?」

「色々話すと長くなるけど、俺はヴィータから君の足を治してくれって頼まれたんだ」

「え、優人くんって、私と同い年やろ? そんなん出来んの?」

「俺の力を見ればわかる」

そう言って、花瓶の花にてをかざす。

「heel」

すると優人の手のひらから光が出て、萎れた花が元気になった。

「!?」

「まぁ、こんな事しか特技は無いけど、この力を使えばはやての足を治せるかも知れない」

そう言って、元気になった花を手渡す。
はやては目を白黒させながら、花を受け取る。

「マジック・・・・・やないんやね・・・・・」

「ああ、タネも仕掛けも無い」

「足、治るんか?」

「絶対とは言えないけど、やってみる価値はあると思う」

「はやて、ユウは良い奴だから、信用して良いと思う」

「・・・・・わかった、お願いします。魔法使いさん」

「ああ、任せろ」

優人は布団を退かし、はやての足に触れ、魔術回路を起動させる。
そして、癒しの魔術を掛ける。

「recover」

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