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運命戦記リリカルEXTRA.AC改
A'S編12、その体は――
(魔法少女リリカルなのは×FATE/EXTRA×アーマードコアシリーズ)
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リンディは主要メンバーを集めて、ヴォルケンリッターの蒐集動機について話していた。
「ユーノくんの情報通りなら、彼女達は自分達の主の為に蒐集を行っている可能性が極めて高いわ」
「そんな・・・・・」
「でも、闇の書を完成させちゃうと、ナハトヴァールが―――」
「恐らくだが、彼女達は知らずに蒐集をしているのだろう」
「それじゃ早く伝えないと!」
「だが、奴等はそんな話を信じないだろう」
「そうですね・・・・・彼女達が闇の書の完成が、助ける方法だと信じている限り、説得は難しいと思います・・・・・」
リニスの言葉通り、ヴォルケンリッターは盲目的に、闇の書の完成が、主を助ける事だと信じている限り、説得はほぼ不可能に近かった。
「ともかく、今後ヴォルケンリッターと接触出来たのなら、説得を最優先に」
「それが出来なかったら?」
「・・・・・・・・・・力づくで止めるしかない」
「やれやれ、物騒な執務官だな」
「仕方ないだろう! 今さら説得でどうこう出来る可能性が低いんだから!」
「ハハハッ、まぁ冗談はともかく、クロノの言う通り説得出来るとは思えん。なら、やる事は変わらない」
やる事は変わらない。
確かに、今さら説得で解決出来る間柄では無いのはわかっているが、それでもなのはは、そんな彼女達と戦う事に気が引いた。
(こんな時に、優くんがいてくれたら・・・・・)
なのはは何となく、携帯を取り出した。すると、優人とお揃いのストラップが切れて落ちてしまった。
病院の屋上、そこには一人の少年と一人の騎士が戦っていた。
いや、戦いとは呼べない程一方的な展開であった。
「ふん!」
「がはぁ!」
シグナムの一撃が、優人を吹き飛ばす。
「どうした? 私は本気を出していないぞ?」
「くっ―――」
優人との戦いが始まってから、シグナムは一度も本気の一撃を出していなかった。
本気を出すのに値しないと判断したのか、余裕の表れなのか、どちらにしても優人にとって好都合だった。
(油断しているのなら・・・・・勝機はある!)
優人は再びシグナムに突っ込んだ。
本来なら、シグナムにミドルレンジを挑むのは自殺行為だが、優人の魔術では彼女に決定打を打てない。
それならば、近づき、強化した拳を叩き込んだ方が良いと考えた。
「良くも飽きもせず突っ込む・・・・・お前では私には―――」
そう言って、シグナムはレヴァンティンを構える。
どうやら、この戦いを終りにするつもりらしい。
「勝てん!」
シグナムの一太刀が、優人の首に迫る。たが―――。
(読み通り!)
優人は魔力放出による加速で、シグナムの一太刀をかわす。
「なっ!?」
自分の一太刀がかわされた事に動揺したシグナム。その隙が、優人の狙いだった。
優人は右拳を魔術で強化し、シグナムに殴りかかる。
「ウオオォォォ!」
「ぐぁ!」
だがしかし、シグナムは倒れなかった。
元々優人の身体能力は高くはない、例え強化しても普通の大人を倒せる程度にしかならなかった。
(一撃がダメなら、何度でも――――)
優人は二撃目を放とうとするが、シグナムの後ろ蹴りが優人の腹部を直撃し、フェンスに叩きつけられる。
「ユウ!?」
「がはぁ、ごほっ、ごほっ」
「はぁ、はぁ、はぁ、油断した。まさか私の一太刀をかわすとは思わなかった。だが―――」
そう言って、シグナムはレヴァンティンを構える。
最早彼女には一片の隙は無い。
「奇襲はもう効かんぞ。この一撃で終わらせる」
シグナムが必殺一撃を放とうとするなか、ヴィータは我慢の限界であった。
(やっぱりシグナムに勝つなんて無理だ! 早く助けにいかねぇと!)
ヴィータが動こうとすると、それをザフィーラが静止する。
「ヴィータ。これは騎士の誇りをかけた一騎討ちだ。二人の邪魔をするな」
「何が騎士の誇りだ! 弱い奴を一方的にいたぶるのが騎士の誇りってなら! あたしは遠慮なく捨てる!」
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