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運命戦記リリカルEXTRA.AC改
A'S編18、ディザスター
(魔法少女リリカルなのは×FATE/EXTRA×アーマードコアシリーズ)
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アルバートは、無人世界の荒野にはやてを担ぎ込んでいた。

「放せ! 放せ〜!」

はやては必死の抵抗をしていたが、満足に動けない彼女の抵抗は無意味に等しかった。
やがて、アルバートははやてを地面に放り投げた。

「キャア!」

「まったく、やかましい女だ。大人しく出来ないのか?」

「貴方みたいな人と一緒にいて! 大人しくなんて出来へん!」

「やれやれ、これで大人しくしてもらおう!」

アルバートは、はやてに剣を突き立て、あるプログラムを注入した。
するとはやては、虚ろな瞳になり、宙に浮かぶ。

「ディザスター、進行具合は?」

「問題ありませんマスター。
八神はやての意思を九十パーセント乗っ取りました。第二フェイズにいつでも移行出来ます」

明らかにはやてとは違う意思が、彼女の口を通して言った。

「よろしい、それならば、直ぐ様第二フェイズに移行しよう」

「了解―――闇の書、起動させます」

アルバートに操られたはやては、闇の書を呼び出し、アルバートから渡された魔力結晶を闇の書に蒐集するのだった。




アースラでは、未だに戦闘が続いていた。
だが、優勢はアースラに傾いており、勝利するのは時間の問題であった。
そんな中、アースラのセンサーに巨大な魔力反応を検知した。

「魔力反応検知! これは・・・・・!?」

「どうしたの!?」

「無人世界から、巨大な魔力反応です! 過去のデータから、闇の書が完成された反応です!」

「そんな馬鹿な! だってはやてちゃんは―――」

「艦長! 医療班から緊急報告です! 八神はやてが、アルバートに連れ去られた模様! 衛宮優人とシャマルさんが、八神はやての救出に向かいました!」

「たった二人じゃ無謀よ! 他に救出に向かえる人は!?」

「今探します!」

局員の一人は、アースラ内で動ける人材を片っ端から連絡し始めた。
するとアーチャーが―――。

《リンディ、話は聞かせて貰った。
悪いが、敵艦は沈めさせて貰う》

「ですが、相手の素性を調べなくては――――」

《悪いが、今のオレにとってははやてが優先だ――――悪く思うな》

そう言って、アーチャーはカラドボルクで、敵艦の動力部を射ち貫いた。
敵艦は見事に爆散した。

《これから私は、はやての救出に向かう。転送してくれ》

「・・・・・・・・・・わかりました。エイミィ、お願い」

「は、はい!」

リンディの指示に従い、エイミィはアーチャーを転送した。
動ける人間を探していた局員も、リンディに報告を始めた。

「今動けるのは、ヴィータ、ザフィーラ、レイヴン、クロノ執務官だけです!」

「既に救出に向かっている優人くん達とアーチャーさんを含めて七人・・・・・不安過ぎるわ。
随時、救出に向かえる人間がいれば、知らせて頂戴!」

「了解!」

リンディは、不安を抱きながら、局員達に指示を送り続けた。


一方シグナムは、A・アサシンと交戦中に、はやてが連れ去られた事を知る。

「主が!?」

「貰った!」

一瞬気を取られたシグナムに、A・アサシンは鋭い蹴りを放った。

「くっ!」

シグナムはそれを間一髪で、防ぎ、切り返した。
A・アサシンはそれを見事にかわす。

「どうした剣の騎士? 大切な主の身にでも何か起きたか?」

「貴様!」

「私を責めるのはお門違いだ。
戦いというのは、如何に相手を出し抜くものだ」

そう言って、ナイフをシグナムに向けて投擲する。
床、壁、天井にぶつかり跳弾する。

「くっ!」

シグナムはレヴァンティンで弾き飛ばすが、狭い廊下では軌道が読みづらく。
かすったりしてしまった。

「この狭い廊下でよくかわす。
だがこれで――マスター?」

不意にA・アサシンは首を傾げた。
どうやらアルバートから念話を受けたようで、突然武器を納める。

「何の真似だ?」

「悪いが、私はこれで失礼させて貰おう」

そう言って、A・アサシンは転移魔法を使い、その場を離脱しようとした。

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