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進化の龍よ蒼き航路を超えて
第4話「チェンジゲッター!!前編」
(ゲッターロボサーガ×アズールレーン)
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『ではこれよりアークチームは合体訓練を開始、データ収集を行う為各形態にチェンジしつつ、基礎兵装を使い目標セイレーン艦隊を壊滅してください…本当にこれで良いのですか敷島博士?』
『構わん、VR訓練とか言うのもいいがやはり実戦で訓練としてやらせた方がいい結果が出るわい』
通信機から聞こえる声。未知の敵が迫る中、拓馬はアーク号のコックピットで出撃の時を待っていた。
時間を遡ること敷島博士がやってきてから3日後の昼前、ゲッター炉心のエネルギーチャージに必要なゲッター線受信装置の開発と基本的な検査を終えたアークは母港周辺海域において久しく現れてなかったこの世界の敵である【セイレーン】の艦隊が突如として襲来。緊急出撃《スクランブル》をかけていざゆかんとしたその時、敷島が待ったをかけたのだ。
敷島は真ゲッターと共通規格が多いが機能や能力に大きく差が付けられたアークを技術者KAN-SENも交え、喜びに溢れながら整備をしたが…押さえ込んでいたいかれ具合の蓋が空いたのかこの襲撃で整備の成果を出させろと言ったのだ。
「博士、私も整備に参加したけど本当にあの数値をもつ機体を”ただの人間”が死なずに乗りこなせるのかしら?」
「まだ疑ってるのかビスマルク?あの3人はゲッター線に呼ばれ、ゲッター線を浴び続けた【ゲッターの申し子】!!まぁ…まだ制作はしておらんがデチューンした【アレ】ならまだお前さん達にもギリギリ乗りこなせるがな」
参加者の一人である鉄血代表ビスマルクの焦りを混じえた発言にさらりと言葉を返した敷島は周りの視線を無視しながら、通信機へと声をかける。
「拓馬・カムイ・獏、今回の目標は出張から帰還し今現在セイレーンに襲撃されているこの母港の”指揮官”と母港所属の同じ異世界転移者とKAN-SEN達の救援にある。それと同時に整備とエネルギーチャージの完了したアークの性能試験テストも兼ねておる。心して任務に当たるように…以上だ!」
セイレーンの反応を示すレーダーの中心に浮かぶ反応…姿を見せていないKAN-SEN達の指揮官である青年と新たに迎えたという他の異世界転移者達とKAN-SEN達の搭乗していた任務艦である。この世界にとっての希望そのものにしてKAN-SEN達が愛した人物にしてセイレーンの大敵である存在は替えがきかない為に重大な任務である。
「…この場にいるKAN-SENを代表してゲッターチームへお願いするわ
願いはただ1つ……彼らを助けて…!」
『『『応ッ!!』』』
母港の港に取り付けられた専用の地下射出口内部では、慌ただしい動きで作業饅頭とKAN-SEN達が射出準備を整え最終シークエンスに入った。
『各パイロットバイタルサイン良好!』
『アーク号、キリク号、カーン号、アイドリングチェック完了!ゲッター炉心出力及び増幅炉は規定値を維持!』
『整備員待避完了!』
『出撃お願いします!』
『みんなを…新しい子たちを…指揮官様の事、よろしく頼みますわ…!』
『出撃ッ!!』
ドワォッ!!
歪む視界、轟く轟音、あっという間に地下から地上へ…遥かなる地平線を移す蒼き航路を眼下に収め、音を置き去りにして若き命を燃やす弾丸となりゲットマシンは空を引き裂く流星となった。
「...生きてますわね。指揮官様と博士の言っていた話は本当だったようね」
ゲットマシン専用の射出口の管制室にいる重桜装甲空母型KAN-SENの【大鳳】は自分の指揮官が昔聞かせた話と敷島の話が本当であることを理解し1人小さく呟くのだった。
死んでいても可笑しくない高Gの中、通信からは悲鳴すら挙げずに集中した呼吸音のみが静かに響いていた。
ゲッター線に選ばれた者には加護が宿ると。
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母港から南東方面海域ではヨークタウン級空母からユニオン製の艦載機が飛び立ちセイレーン艦載機と交戦、KAN-SENの主砲が火を吹きセイレーン艦が爆散しその中をKAN-SENとは異なる装備をした1団…異世界転移者達が海面を滑るように駆け抜ける。
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