■一覧に戻る
■ページ指定
■別話を閲覧する
■感想を見る・書く
幻想光巨人
第一話:光を授かったもの
(ウルトラマンティガ×多重クロス×オリジナル)
[→]
【PAGE 1/3】
遥か昔、人々は厄災を起こす魔獣に苦しめられた。
そんな魔獣達から、人々を護った存在がいた。
たった一人で魔獣を封印し、その身体は光となって消える。
人々は、尊敬と崇拝の象徴として、“彼”の事をこう呼んでいた。
“光の巨人”と――。
―第1話:光を授かったもの―
東京の何処かにある街、その名は『魂郷町《こんごうちょう》』。
この街には、政府公認の地球防衛組織が存在する。
組織の名は『怪奇異変特別捜査局《かいきいへんとくべつそうさきょく》』、通称『怪異特捜局』。
そして局長の厳選で集められた部隊が、『BULLET《バレット》』。
“放たれた弾丸の如く、迅速に事件を解決する部隊”という意味が込められている。
彼等の仕事は、科学では解明できない怪奇現象や怪異を調べ、その正体を突きとめる事だ。
これは、そんな彼等の物語なのである。
バレットは5人一組のチームで構成されている。
それが以下のチームである。
隊長:朱羽《あかはね》雀《スズメ》。
副隊長:白沢《しらさわ》虎吉《トラキチ》。
現場調査員:間宮《まみや》信護《シンゴ》、青樹《あおき》龍也《タツヤ》、神薙《かみなぎ》雫《シズク》
朱羽雀は、長い赤髪を後ろに束ねた女性で、年齢は27歳。
常に冷静沈着で、その洞察力を買われて勧誘された。
白沢虎吉は、白い髪と虎の様な鋭い眼光が特徴的な男性で、年齢は33歳。
実は元極道という経歴を持ち、『魂郷町の白虎』と呼ばれていた。
青樹龍也は、青い髪が特徴的な22歳の青年。
射撃の腕は高く、僅かな隙間からも捉える事が出来る。
神薙雫は、黒のポニーテールが特徴的な少女で、年齢は19歳。
実家は武道家で、自身も体得している。
間宮信護は21歳の青年で、実家は骨董品店。
看護師資格を習得しており、的確な人命救助に長けている。
以上が、怪異特捜隊のメンバーである。
指令室に集まり、何かの会議を行う一同。
「昨夜の龍頭湖に、青い球体の様なものが潜ったという目撃情報がありました」
モニター画面には、青い球体が湖に入る光景が映っている。
「この映像は?」
「龍頭湖付近のキャンプ場に来ていた学生が撮ったものです」
「キャンプ場の方は?」
「住民は避難させてあるそうです。 我々も、すぐ現場に向かいます。 白沢副隊長はここに残ってください」
「「「了解」」」
こうして彼等は、すぐさま現場へと向かったのだった。
魂郷町の西部にある湖、その名は『龍頭湖《りゅうとうこ》』。
この湖のある洞窟は、遥か古代の人々が存在した痕跡が遺されている。
しかし洞窟内を荒らす者達が多くなっているため、現在は侵入禁止の区域となっている。
「御苦労さまです」
「おう」
自衛隊の隊員に軽い挨拶を交わし、一同は現場を目にする。
「それで、例の球体はどうなですか?」
「それが、未だに動きがありません」
「そうですか……」
目立った動きがなく、自衛隊も困惑。
これには雀も頭を抱えてしまう。
しかし、その時だった。
「アレを見て下さい!」
自衛隊員の叫びと共に、一同は湖の方へと視線を向ける。
湖の真ん中が、不自然に膨らみ、
「グオオオオオオオオオオオオオ!」
そこから、一体の巨大怪獣が顔を出したのだ。
「何!?」
雀を始め、誰もが驚愕を隠しきれなかった。
辺りを見渡した怪獣は、一つの洞窟に目を向け、再び水中に身を潜めたのである。
「何だったの?」
時刻は現在、午後20時30分。
対策本部のテントにて、一行は作戦会議を初めていた。
「先程の巨大生物は湖に潜っており、現在は音沙汰無しのようです」
「一体どうなってるのかしら?」
誰もが頭を抱える中、信護がこんな事を言った。
「あの……もしかするとですけど、例の青い球体と関係あるのでは?」
それを聞いた一行は、妙に納得してしまう。
「確かに、考えられるわね」
「アイツ、洞窟に視線を向けてましたけど、何かあるんでしょうか?」
[→]
【PAGE 1/3】
■感想を見る・書く
■別話を閲覧する
■ページ指定
■一覧に戻る