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彼方がいます―NARUTO暁―

(NARUTO)
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とうとう着いてしまった。

どうなってしまうのだろうか…?



  ―暁―


アジトの前に到着し、デイダラの大きな芸術作品からリヨは降ろされた。


リヨはデイダラに強引に引っ張られ、アジトの入り口まで連れて行かれた。



ゴゴゴゴゴゴ……


アジトの入り口が開いた。

中へ入ってゆく。




「………」


「連れて来たぜ、リーダー。」

「来たか…。」




「………」
リヨは黙ってそのリーダーを見た。



「あたしを、何に使うの……。」
リヨはリーダーを睨みつけた。



「随分と強気な娘だな…。」



「当たり前だろ…!!こんな所に連れてこられて!あたしは大迷惑だっての!!!」
リヨはリーダーを睨めるだけ睨んだ。



「で、一体何にあたしを使うつもりなの…?」
「後で話そう。」
リーダーはリヨが言い終わるか終わらないか位で話を切った。




「集合しろ…」
リーダーがそう言うとアジトにある封印像の指の上にメンバーの影のようなものが浮かんできた。

その様子をリヨはただ不思議そうに見ていた。


「そいつがかぐやリヨ…か…」
封印像の右手の薬指の上の影が言った。


「オイオイオイ!!凄腕の奴ってソイツ女じゃねェかよォ!!」
封印像の左手の人差し指の上に立っている男が不服そうに言った。



「飛段、お前は知らないと思うがコイツはかなりのやり手だ。」


「ケッ…!所詮女「男だ女だうるせェんだよ!!!」
飛段が言い終わらないうちにリヨが怒鳴った。
そして暴走し始めた…


「てめェらはよォ!オレをこんなトコに連れてきといてその言い草はねェだろぅがよォ!!オレが女だ何だグダグダグダグダ言いやがってクソやろー共がったく… じゃあてめェらは何だよ!ァ゛ア゛!あんまオレを怒らせるとなァ!

 承知せェへんぞ!ゴラァ!!!!!」

すべて言い終わった時にはメンバー達は一同唖然。
どうやらリヨを普通の少女だと思っていたらしい。

フン・・・!馬鹿じゃないの?あたしがおとなしい少女だとでも思ったのか…!?

「な゛、なんなんですか…一体この人…」
封印像の左手の薬指の影の男が言った。


「強気な小娘だ…」
封印像の左手の親指の上に立っている男が言った。


リヨは未だに周りのメンバー達を睨んでいた。

「まぁ、でも、うん。オイラはこのくらいが好きだぞ…うん。」


「顔合わせはこの位だ……解散。」
リーダーが言うと周りのメンバー達の影が消えていく。


え…?顔合わせって…影だけじゃこちとら全然顔合わせになってないんですけど…??


「リヨ…こっちに来い…」

チッ…呼び出されたし…
上からの物言いでスーパーむかつく。



「…何?」
不服そうに目を細めてリヨが言った。


「暁はツーマンセルで行動してもらう…。そして一人一匹のノルマをクリアしてもらう。何か分かるか?」

「尾獣でしょ。」


「そうだ。これからお前にもそれをやってもらう。」
「ちょっ……だから!あたしは暁に入るなんて一言も言ってねェ!」



「…仕方ない。…それじゃあ勝負と行くか…」


「…?……勝負…?」



「お前が暁のメンバーのうち三人を勝ち抜いたら逃してやろう…」

「…もし、あたしが負けたら…?」



「その時点で即暁入りだ。」



「………!上等…!」

リヨはOKしてしまった。リーダーはメンバーの強さに絶対なる自信があったからこんな条件を出してきたのだった。そう、元々リヨを逃すつもりは無かったのだ。



「よし……」


リーダーがメンバーの内の三人に呼びかけた。

「飛段…」


「仕方ねェ…ジャシン教を教えてやる…」




「デイダラ…」

「えぇ――――オイラ――?」


「…イタチ…………リヨが暁に入るかどうかでもめている。力を貸せ。今すぐ来い…。」


「…………分かった。」



……イタチ…サスケの…実兄だっけ…。
確か万華鏡写輪眼を使う……。



 数時間後、イタチのご到着…。


…いよいよだ…。


「まずはデイダラお前が行け…。」

「うん。いいぜ。」

なんか…デイダラだからなぁ…やりにく…



「どちらかが倒れた時点で終わりだ。殺しはやめろ。いいな。」

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