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とあるゼロの使い魔??
(とある魔術の禁書目録×ゼロの使い魔)
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【注意】捏造設定含みます。性格の改変もありえます。

(あくまで私の主観で感じたものを元に書いてますので)

 それでも構わないという方は、先にお進みください。


「いやー、罠を張るにしても、流石にそれは無いでしょう…。

 というか、上条さんはそこまでアホだと思われていやがりますか?」


他称フラグ男。

自称不幸を絵に描いたような少年こと上条当麻は、

誰に宛てるでもなくそんな言葉を口にしていた。

時間としては日も傾きかけ、光の色も随分と赤みがかってきた頃合。

何時ものように成果の上がらない能力開発の補習を受け、

そのまま帰宅(といって寮の一室ではあるのだが)する途中、

何時も通っている学園への通学路での事だった。

大通りから外れている事もあり、そう頻繁に人通りがある訳でもない道路上に、

鏡のように鈍く輝く何かが存在していた。

正確には、当麻がそこより3m程手前の地点に足を踏み入れた時、

急にその鏡のようなモノは出現したと言うべきだろう。

あからさまに怪しげな鏡のようなモノを前に、

彼はこれまでの割と不幸な経験と持ち前のあまり良く働かない勘から、

それが碌でもない事の始まりである事を確信し、

ため息混じりに気落ちしながら先ほどの様な台詞を口にしたのだ。

そして決して近寄らぬように、例え何かの拍子で転んだとしても、

その鏡のようなモノには触れる事がない様に迂廻しながら、その場を後にする。

何処のどいつがあんなことを?

と心当たりを思い浮かべようとして、

その心当たりのあまりの多さに考えるのを放棄し、

当麻は気だるさを全開にして歩き出した。

…ところで、また目の前にある鏡のようなモノを見つけてしまう。

背後を振り返ってみれば、先ほどそこに在ったはずの鏡のようなモノは無く、

つまるところ、その鏡のようなものが移動したようにしか当麻には思えなかった。


「はぁ…、まさかとは思うけど…」


大きくため息を吐きつつ、そう独り言をもらし、

再び鏡のようなものを大きく迂廻する当麻。

そしてきっかり3m先に再び現れる鏡のようなモノ。

先ほどと寸分変わら姿で鏡のようなモノはそこに在った。


「不幸だ…。やっぱり不幸だ」


ため息と供に半ば口癖となりつつある言葉を吐き、

それでも不幸を回避しようと、当麻は再び迂廻を始めるのだった。



所変わってどころか世界すらも変わって、

某始祖に連なる王国の某魔法学園から少し離れた草原。

そこでは春先に行なわれている進級の試験である、

某使い魔召還の儀式が今正に行なわれていた。

爆発を伴いながらも先ほどより何回も儀式を繰り返しているのは、

この某学園のある某国家の王家とも縁深き某公爵家の令嬢だった。

あまりにも成功しない某儀式故に、

某公爵令嬢以外は皆、学園に戻ってしまっていたが、

某公爵令嬢こと某ピンクとその彼女を受け持つ教師である某コッパゲは、

学園へと戻らずにの場に居残っていた。

某ピンクは何としても儀式を成功させるつもりだったし、

某コッパゲは、正しいやり方をしていて、

それでも儀式を成功させれない某ピンクを見放すわけに行かなかった。

儀式を繰り返していた某ピンクに待ったをかけて、

某コッパゲは某ピンクに改まって問いかける。


「正直に言いまして、私の知る範囲のおいて、

 このように使い魔が喚べないと言う事態は起きた事がありません。

 しかも貴方は伝統に則った至って正しい方法で、

 儀式を行なっているにもかかわらず、です。

 何故成功しないのか?その理由は私には皆目検討もつきません。

 この後、何回儀式を繰り返せば成功するのか?

 それとも何回儀式を繰り返したところで成功しないのか?

 若輩の身である私には予想の出来ない事です。

 ですが、それでも、貴方は儀式を続けますか?」


「…はい、続けます」


某コッパゲの問いに、大きく頷いて返す某ピンク。

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