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マブラヴ 転生者による歴史改変
9話
(マブラヴオルタネイティヴ)
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 西暦も1984年を迎え、おれは10歳になった。
 年齢がやっと二桁になったと言うべきか、もう二桁になってしまったと言うべきか。

 去年ベルリンが落ちたらしい。
 相手は言うまでもなくBETAだ。
 さすがにここまで衝撃的な事実は隠しようがないらしく、一般市民にも伝わってきた。
 情報が正しければ1973年に喀什(カシュガル)に端を発したBETAの進行は、人類全体の抵抗を物ともせずにわずか10年でベルリンを陥落せしめたということになる。
 どんだけだよ、BETA。
 海の向こう側っていうわけでうかうかとはしていられないな。
 今更ながらに、BETAを過小評価していたことが悔やまれる。まあ、だからといって何が出来たって訳でもないんだけどな。
 こりゃ、対BETA戦略を練る必要があるな。とはいっても、なにができることやら。

 そういえば、最近整備工場の仕事が忙しく、学校を休みがちだ。
 なんかしらんが、急に依頼が増えてきた。
 もともと工場なんかで使ってる工作機械の整備、修理がメインだった工房なんだが、整備能力を上げるためにおれが入ってくる工作機械を片っ端から魔改造していたら、なんか受注が増えてしまった。
 やばい、やりすぎたか…
 おかげで、整備と修理に出すなら、おれが手伝っている工房に出す、っていうのがおきまりになっているらしい。
 これじゃほかの工房に迷惑がかかるだろう、っていうんである程度魔改造の手順をマニュアル化して他の工房にも配っている。
 おかげで、おれの住んでいる地域全体の工場が活気づいている。いいことなんだが、なんだかなあ。

 学校を休みがちになっていることについて両親にいいのかと尋ねると、

 「隆也は天才だからな、つまらん学校の教育よりも現場を知る方が大切だ」

 「ふふ、そうですわね。勉学の成績自体に問題はありませんし、実地経験を積むのは大切だと思いますわ」

 なんてお気楽な答えを返してきた。
 信用してくれるのは素直にうれしいんだが、もうちょっと疑って見ることも必要だと思いますよ?
 だって、自分でいうのもなんだけど、おれの整備の腕って異常だもん。

 とりあえず近況報告はここまでで、次はおれの現状報告をば。

 基本情報 
 名前:立花 隆也
 性別:男
 年齢:10歳
 身長:139cm
 体重:38kg

 身体能力情報
 筋力:1492(200+3000)
 体力:1641(200+3000)
 俊敏:1599(200+3000)
 器用:1421(200+3000)
 感覚:709(652+300)
 知力:973(948+300)
 精神:924(1042+300)
 気力:1621(200+3000)

 うん、完全に人外だこれ。
 だって単純に考えて、平均的な成人男性の3倍以上の筋力とかどんだけだよ。
 自分で選んだ道とはいえ、さすがに引くわあ。
 技術的にはともかく、身体能力をフルに使えば、おれにかなう人間はいないんじゃないか?
 だがこれで満足は出来ない。BETA、得体が知れないこいつらの対応手段としては、やり過ぎってことはないだろう。

 通常技能情報
 ・母国語学:679
 ・外国語学:1011
 ・機械語学:793
 ・文系勉学:814
 ・理系勉学:972
 ・機械工学系勉学:882
 ・電子工学系勉学:663
 ・素材工学系勉学:511
 ・内科医療系勉学:781
 ・外科医療系勉学:477
 ・剣術:797
 ・近接格闘術:572
 ・機械系整備:933
 ・電子機器系整備:599
 ・兵器系整備:493
 ・内科医療技術:891
 ・外科医療技術:349
 ・内偵技術:419
 ・気放出:671
 ・気混入:837
 etc…

 なんか知らんが、整備を手伝ってる工房に重火器の整備がたまに舞い込んでくるんだよな。

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