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マブラヴ 転生者による歴史改変
15話
(マブラヴオルタネイティヴ)
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 「ごめんなさい〜、わたしだって精一杯抵抗したのよ〜。だけど、だけど〜、いやがるわたしを無理矢理、何度も何度も執拗に」

 半泣きのまりもがおれに謝っているのを、にやにやと眺める紫色の髪の少女。

 「ふふふ、昨日はあんなに喜んでいたのに、ひどい言いぐさね」

 紫色の髪の少女は、その冷徹な瞳に年に似合わない知性を宿していた。間違いない、こいつは鎧衣のおっさん級に食えない人物だ。

 「ふええええ」

 泣くまりもの頭をぽんぽんと叩きながら、おれは紫色の髪の少女に真っ向から対峙した。

 「おまえが、まりもんを弄んだんだな」

 毅然とした態度で相手を睨み付け問い詰める。

 「ええ、そうよ、それがどうしたの?」

 同年代のやつでも恐れるおれの眼光を受けながら、紫色の髪の少女は平然と答えを返してきた。大した胆力だ。それとも虚勢か?

 「具体的にどうやったのか、非常に興味がある」

 ふえ?とまりもが声を漏らすが、当然無視である。

 「ふふ、そうね。まずはまりもが自由に動けないように、一服盛らせてもらったわ。なにせ本気で抵抗されたら、アタシではとてもじゃないけどかなわないし」

 「なるほど。だが、そんなものそう易々と手に入れられるものじゃないだろうに?」

 「まあ普通はね。でも案外なんとかなるものよ。科学実験室や保健室にある薬剤の入手程度なら、何とでもなるわ。後はそれをうまく調剤すればいいだけの話よ」

 「なにげにすげえな、おい」

 このお嬢さん、堂々と薬剤かっぱらったことを告白しやがったよ。

 「この程度、大したことはないわよ。それで気分が悪くなったふりをして、まりもに保健室まで連れ添ってもらったわけ。後はのどが渇いたからお茶でも飲みましょうっていって」

 「まりもんのお茶に一服盛った訳か」

 「そういうこと、後はそのままベットに、というわけよ」

 「ゴクリっ!」

 妖艶に笑う紫色の髪の少女。まりもと同い年なはずなのに、非常に蠱惑的な笑みだった。つめの垢を煎じてまりもに飲ませたいくらいだ。

 「アタシ、本当にゴクリって喉を鳴らすやつを初めて見たわ」

 「こまけえこたあいいんだよ。続きだ、続きはどうなった!?」

 美人の罵倒はちょっとしたご褒美ですらある。おれは構わずに続きを促した。

 「最初はもちろんまりもも必死に抵抗しようとしたわよ。でも、薬のせいで自由に動けない身体。自由にならないもどかしさと、必死に体を動かそうと力んだせいで、徐々にまりもの呼吸は荒くなっていくの」

 「続きを、続きを早くプリーズ」

 「あんた、絶対アホでしょ」

 「アホで結構、これで興奮しないやつのほうが、おれから言わせれば哀れだね。人生損してるよ、そいうやつは」

 「まあね、アタシも欲望に忠実なのは悪いことじゃないと思うわ。ま、いいわ。つづきについてはこっちのレポートに書いてあるわ、好きに読めば?」

 「お、おう」

 差し出されたレポートをおずおずと受け取ると、おれはそれに没頭し始めた。

 「え?あの、ねえ、ちょっと」

 まりもの声が聞こえたような気がしたが、気にしない。



〜〜レポートより〜〜

 ささやかな抵抗をするまりも。アタシはそれを無慈悲にも躱して、普段は人の目に触れることのない秘密の園をそっと露わにした。
 おそらくそこをまじまじと見つめられることなんて今までほとんどなかったのだろう。まりもは恥ずかしげね身を捩るのだけど、自由を奪われた身では、それは逆に妙な色気を生んだだけだった。

 「あっ、だめぇ」

 切なげな声がまりもの口からこぼれてきたけど、それはアタシにとってはなんの意味もなさないものだった。

 「ふふっ、かわいいわよ、まりものここ」

 アタシは手にした棒状のそれをまりもの普段は隠れているの秘密の園にそっと触れさせた。

 「んっ」

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