■一覧に戻る
■ページ指定
■別話を閲覧する
■感想を見る・書く
マブラヴ 転生者による歴史改変
31話
(マブラヴオルタネイティヴ)
[→]
【PAGE 1/4】
17歳ですよ、17歳。青春まっただ中な歳です。ちなみに、西暦でいくと1991年な。
BETA大戦の戦況なのだが、守勢一辺倒だった人類が今や互角どころか、攻勢ぎみな活動をおこなっている。
間引き作戦も部隊の損耗率がここ数年で飛躍的に低下し、前線の兵士の練度は確実に高まってきている。
そのため間引き作戦の性質も、BETAの進行を押さえるためというよりも、将来的なハイヴ攻略を見越した積極的な個体数削減の側面が強くなっている。
そしてここにきて昨年の秋、米国が新型ミサイルと新型爆薬による驚異的な戦果をたたき出した。
その戦果に一部のBETA研究者達から、BETAが対応するのでは、との懸念が出たが幸いBETA側の戦術に大きな変化は見られなかった。
ただ、重光線級が少なくなり、代わりに光線級の数が増えたという報告が各戦線から上がってきているらしい。
まあ、考えて見れば今までも戦術核をさんざん使ってきているにもかかわらずに、それに対応したBETAとかが出てきていないことから、BETAの対応能力にも限界はあるのだろう。
ちなみ合成食材の味改革は大成功だったらしい。
おいしいものを食べればやる気も出るって言う物だ。うむ、やはり胃袋を制する物は世界を制するだな。
おれの近況としては、整備学科では立派な不良生徒として認識されている今日この頃。
まあ、実技と筆記で十分な成績を出しているのと、出席日数をぎりぎりクリアしているので、なんとか進級はできた。
ちなみにまりもは、テストがあるたびにぶっちぎりの成績をたたき出して、教員連中の度肝を抜きまくっている。
これについては、小塚さんに手を回してもらって、卒業後に帝国軍技術廠の実証実戦部隊に引き抜いてもらうことが内定しているから、自重をある程度止めさせた結果だ。
とはいっても、筋力は同世代の平均男性レベルまでしか出させないようにしている。ただ俊敏性は、一流アスリートレベル、スタミナについては人類の限界レベルまでの制約にしている。
おかげで、日本帝国の同世代のもつ陸上競技のかなりの記録をまりもが塗り替えてしまった。
斯衛の介入についてだが、声が掛かったら小塚さんの名前を利用させてもらうことになっている。要するに、まりもに手を出したいのなら、まずは小塚さんに話を通してからにしろ、と言うわけだ。
ちなみにまりもの素の戦術機適正を見せたら、小塚さん目が点になっていた。
まあ通常適正値の20倍だからな。無理もない。
夕呼は平常運転で、帝都大学の気にくわないお偉い教授を敵に回して大暴れしているらしい。なにをやっているんだ、とは思うが、なにせ夕呼だからな…
そこまではまあいいんだが、問題はまりもが受けている衛士育成学科のカリキュラムだ。
まず最初の1年。この間全く戦術機に触る機会なし。ひたすら座学と、基礎体力向上のためのトレーニング、歩兵としての訓練、そして一般教養。
いや、なんで戦術機に触らせないんだよ。歩兵としての訓練が重要なのも分かるが、戦術機の間接思考制御は蓄積した情報がものをいう。
まあ、確かに訓練中の変な癖を戦術機に蓄積させるのはよろしくない、というのもわかるが、その辺りは処理を最適化するなり方法はいくらでもあるしな。
とにかく今は戦術機とかに長時間触って、慣れたもん勝ちだろうが。
なんでも、徴兵された衛士候補の連中はもっとひどいらしい。
まず半年に及ぶ歩兵としての基礎訓練。その後に総合戦闘技術演習という実戦さながらの歩兵としての演習をクリアして、ようやく戦術機の教程へと進めるらしい。
ちなみに総合戦闘技術演習に落ちると、またも半年間の歩兵としての基礎訓練がまっているとか。
なんか、意味が分からん。
[→]
【PAGE 1/4】
■感想を見る・書く
■別話を閲覧する
■ページ指定
■一覧に戻る