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マブラヴ 転生者による歴史改変
34話
(マブラヴオルタネイティヴ)
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 18歳になりました。やらはたまであと2年。前世では魔法使いでした。
 LVは3まであがりました。LVアップが止まったのはいいですが、相手はプロなので素人魔法使いLVはがんがんにあがっていました。
 というわけでただいま、西暦1992年です。

 去年の世界情勢だが、BETAの東進は未だ起こらず、人類は現行ハイヴの間引き作戦を徹底的に行っている。
 新型ミサイルとM01弾頭の威力は凄まじく、戦術機は取りこぼしのBETAを打ち倒すための掃討兵器とかしているそうだ。まあ、人死にが少ないのはいいことだ。
 地下進行の予兆と、出現地点の正確な計測が可能になった今は、BETAの奇襲作戦も大して意味をなさない。
 とはいえ、やつらの最大の利点であり武器は物量であり、愚直なまでの前進行動だ。目標に向かってひたすら突き進む、他のBETAが倒れようが敵中に孤立しようが、圧倒的なまでの戦力差を見せられようが、奴らは留まると言うことをしらない。ある意味理想的な兵士と言えないこともない。
 そのあたりの答えは、おれの中ではすでに出ているのだが、はて、これをどうしたものやら。答えは簡単。あいつら、機械だ。正確に言えば、炭素系生命体型の機械、と言うべきか。
 そもそも意志なんてない。あるのは決められた命令に対して動く、反応すると言い換えても良いか、機能が備わっているだけだ。これはカシュガルハイヴの反応炉を調査してわかったことだが、あいつら反応炉からの命令である程度の動きをコントロールされている。
 戦術的な要因で戦略的な勝利を納める方法というのは限られている。この場合、ハイヴに存在する反応炉を破壊すればいいだけだ。それだけで、他のBETAは軍隊から単なる個体になりさがる。
 物量で負けている人類の簡単な勝利方法としては、各地にあるハイヴの反応炉を破壊していくことだろう。
 反応炉が全てなくなったところで、BETAどもは補給も出来ずに勝手に自滅してくれる。
 とはいえ、それが簡単にいかないからここまで押し込まれているわけではあるが。

 そう言えば、米国から面白いものを手に入れた。
 HI−MAERF計画とかいう計画で作られた兵器なのだが、なんでもG元素をエネルギーにしているらしい。
 G元素、BETA由来の未知の元素とことらしいが、よくよく調べてみると重力素子を元にして作られた物質のようだ。
 残念ながら、柊町のオーバーテクノロジー研究所では、その程度の物質は掃いて捨てるほど作られている。目下研究中なのは、BETAの通信機能に使用されている未知の情報伝達粒子についてだ。
 普通にBETAをばらしただけでは分からないが、BETAの全属種に共通してある物質が混入している器官が存在する。これが全体にあるならまだいいものの、一部の器官にだけ存在するからたちが悪い。
 ちょっとばらしただけではわからないようになっている。
 その器官も、他の器官と同じ素材で出来ており、単純な違いは未知の受容体が存在するか、しないか、だけだ。
 この未知の受容体というやつがくせ者で、ニュートリノなみの透過率を誇る情報伝達粒子の受容体なので、発見するだけで一苦労だ。おれの脳内シミュレーターでさえ、1ヶ月近くかかった。
 で、今は反応炉のデータを元に、反応炉とBETAとがやりとりを行っているであろう、情報伝達粒子についての研究が行われている。
 この粒子の亜種がどうもレーザー級の異常な照準能力にも関わっているらしいので、上手くすればレーザー級封じの奥の手に使えるかも知れない。
 話がそれたが、モスボール化されてあとは博物館送りになるのを待つだけだったXG−70aの設計図を入手することに成功した。交渉材料は、撃震弐型の運用データと、ライセンス生産の権利だ。

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