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マブラヴオルタネイティブ-フォーアンサー
【第弐拾壱話】刻んだ過去 刻む未来
(マブラヴオルタネイティブ×アーマードコアフォーアンサー)
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―――ザザッ・・・ザッ―――

「飢餓でやせ細ってはいるが、いい目をしてるな、お前・・・」
目の前の女が言う。ここいらの人間じゃない。よそ者だ。
「・・・何か俺に用か?」
「いや、別に。・・・いや・・・なぁ、お前、私と一緒に来て傭兵になる気は無いか?」
少し考えるそぶりを見せた後、女は言った。
「傭兵ってのになれば、食べ物は食えるのか?」
「あぁ、仕事はいつも死と隣り合わせだが、成功すれば相応の報酬がもらえる。その金で飯でも何でも食えばいい」
「じゃぁ・・・なる」
「そうか、じゃぁ付いて来い」

―――ザザッ―――

「なぁ、この巨人はなんだ?」
「なんだお前?いくら難民だったとは言え、見たことぐらいあるだろ?ネクストACだよ」
あぁ、それぐらいは知ってるさ。こいつがかつて俺の家族を奪ったのだから。
「いや、俺が聞きたいのは何故何の前フリも無くこれの前に立たされてるかだ」
「ん?お前言ったじゃないか。『傭兵になる』って」
「いや、だから・・・」
「うだうだ言ってないで早く乗れ!」
いきなりケツを蹴り上げられる。待ってくれ。俺はこいつの動かし方を何も教わっていない。
「待てよ!俺こいつの動かしかたわかんねぇぞ!?」
「ネクストなんて慣れだ!ホラ乗れ!」
「お、おい!あ、ちょ・・・」

―――ザッ・・・ザザッ・・・―――

『ミッション開始。ラインアークの守備部隊をすべて排除する』
「初の依頼だ、頑張りますかねっと」

『企業のネクストだと!?畜生、こんな時に限って!』
ラインアークの守備部隊、MT《マッスル・トレーサー》が攻撃を仕掛けてくる。
しかし威力が足らず、ネクストには傷一つ付かない。
『くそぉ、効いているのか!?』
『PA《プライマルアーマー》だ!まずはPAを減衰させるんだ!』
火力を集中し、PAを減衰させようとする守備部隊。
しかし、
「そら!」
ライフルでMTの足場を崩してやる。するとMTはなすすべも無く海へ沈んでいった。


『全目標の排除を確認。よくやったな、ほぼ完璧だ』
「初ミッションにしては上出来だろ?」
『あぁ、だが調子に乗るなよ?敵が弱すぎたのだからな』
「ちぇっ、ちょっとぐらい褒めてくれればいいのに」

―――ザザッ―――

『レイテルパラッシュ、ウィン・D・ファンションだ。ワンダフルボディを確認、排除を開始する』
味方のリンクスはそういうとOB《オーヴァード・ブースト》で一気に旧ピースシティに駆けて行った。
「気合入ってるねぇ・・・」
『お前もさっさと行け。しくじるなよ?』
「はいはい」
自分もOBで後を追う。

『ようやくネクスト投入か・・・仕掛けが遅いな、インテリオル・ユニオンも』
そういうと敵ネクストはこちらに攻撃を仕掛けてきた。
先に走って行ったレイテルパラッシュが強力なレーザーを放つ。
あんな強力なレーザーを撃ってエネルギーがもつのが不思議だ。
向こうは上方から攻めてくるミサイルとショットガン。
ショットガンで俺のPAが大きく削られる。
「ちくしょぉ、うっとおしい!」
『大丈夫か?私一人でも行ける、お前は無理をしなくてもいい』
「あ、ありがとう」

『なんだあいつ、時々止まってるじゃないか・・・』
「ここだぁ!」
ウィン・D・ファンションの言うとおり、さっきからワンダフルボディは時々止まっている。
その隙を突いてブレード一閃!
『これは・・・死ぬってのか!?俺が!?』
『ミッション完了か・・・あれでリンクスとはな・・・粗製とはこのことか』

―――ザッ・・・ザッ・・・―――

「なぁ、お前、AF《アームズフォート》を相手にしたことあったか?」
「ん、一応拠点型AF、ギガベースを二回ほど倒してるぞ?」
「じゃぁ決まりだ」
「ん?何が?」


『ミッション開始。BFFのAF、スピリット・オブ・マザーウィルを撃破する』
「あばばばばばばばばば」
『まずはVOB《ヴァンガード・オーバードブースト》で一気に彼我《ひが》の距離を詰める』

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