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遊戯王GX 正直者の革命
第二十一話 束縛 (不思議のダンジョンレベル一縛りはなかなかの鬼畜)
(遊戯王GX)
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前々から感じてはいたけど、イベントとイベントの間って、割と間隔があいている。
三沢が落ちこんで、「どうして俺をせめてくれないんですか、バカー!」って言ってきたから、「え?三沢ってホモなの?」って聞いたらキレのいいボディブローが突き刺さったから腹いせに仕事押しつけたり、十代がデュエルデュエルうるさかったから万丈目けしかけたり、ペガサス会長にワンダホ―とかビューティホーとか言われたりしたから、暇じゃなかったけど。
アニメだとすぐだから、何と言うか、モチベーションが持続しづらい。
しかも、イベントが七星門関係じゃないと、よりモチベーションが上がらない。
とはいえ、暇つぶしにはなるからいいけど。
「ようよう、万丈目。浮かない顔だな」
「先輩............あ、あの、先輩」
「皆まで言うな。万丈目、俺と代われ」
「へ?先輩、もしかして」
「知ってるに決まってんだろうが。俺を誰だと思ってる。天下のI2社の重鎮だぜ?
確か、万丈目グループの、お前の兄貴二人が、デュエルアカデミアを買収しようとしている。で、ここのオーナーは、生徒とデュエルして勝ったらOKって言った。
こっからは推測だけど、お前の兄貴二人はお前を指名。でもお前は、兄貴二人はきっとこの学園をめちゃくちゃにしてしまうだろうと思っている。
兄貴達に逆らいたくはない。でもこの学園を二人の好きにさせたくない。ああ、どうしよう、ってとこか?」
「は、はい。その通りです」
「ってことで、面白そうだから俺に代われ。なーに、兄貴には俺に脅されたって言っときゃいいさ。
あ、そうだ。もしかしてハンデとかある?」
「...................はい。デッキに入れることができるモンスターは、攻撃力500以下でなければならない、というハンデです」
「それでハンデ、ねー............」
俺ならフルバーンかチェーンバーンで焼きつくす。
デッキ破壊とか、ロックかけてダイレクトアタックできるモンスターで殴り続けるのも悪くは無いなー。
いや、カエルデッキで湿地草原と一族の結束張ってガンガン攻撃しまくるのもいいな。
夢が広がりんぐ。
でもまあ、それじゃ面白くないわけで。
「俺が本当の縛りプレイってやつを見せてやるよ、万丈目」
「つーわけで、俺が相手をすることになりました。拍手〜」
パチパチと、おざなりな拍手が起こる。どうやらみんな、万丈目のデュエルが見たかったようだ。
まったく、直前になって心変わりして渋った万丈目をバチッとなした俺の苦労も知らずに。
「デュエルアカデミアNo.1のお前が相手、だと?」
嫌そうな顔をする万丈目兄その一。
「No.1じゃねーよ。俺よりは三沢とか十代とかのほうが勝率いいし」
主に俺がネタデッキとか使ってるせいだけど。
「それに、かなーりきついハンデつけてやるから、安心しろ」
「............話だけは聞いてやろう」
「耳の穴かっぽじってよーく聞けよ?
一つ、俺のデッキのモンスターは全て、攻守0
一つ、モンスターの攻守を上昇させるカードを使用しない
一つ、モンスターを守備表示で召喚しない
一つ、俺は、相手に効果ダメージを与える魔法《マジック》・罠《トラップ》カードを使用しない
一つ、特殊勝利により勝利しない
一つ、デッキ破壊を行わない
一つ、露骨なロックカードを使用しない
一つ、融合召喚・儀式召喚・エクシーズ召喚を行わない
以上8つを、俺はハンデとして挙げる。
どうだ?やるか?」
「............いいだろう、面白い。I2社筆頭、旭敦の実力を見せてもらおう」
「「デュエル」!」
「先攻は私が貰おう。ドロー。
私は手札から、フィールド魔法 死皇帝の陵墓を発動」
陵墓か。ふーん、あいつ《・・・》が来たら、少し面白いかな。
「互いのプレイヤーは、生贄召喚に必要なモンスターの数×1000ライフポイントを払う事で、生贄なしでそのモンスターを通常召喚できる。私は、2000ポイントのライフを支払い、光と闇の竜《ライトアンドダークネス・ドラゴン》を召喚する!」
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