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遊戯王GX 正直者の革命
第二十三話 キョナクズリ (なぁにこれぇ)
(遊戯王GX)
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「さて、皆さん。今回の事件は、とても悲しい事件でした。
一つの小さな事件を皮切りとして、私たちは互いに疑い合い、騙し合い、そして、最も恐れていたことが現実となってしまいました。
しかし、安心してください。事件は必ず俺が解決します。おっちゃんの名にか、ぐぼぇぁっ」
俺のリバーに鋭いボディ・ブロー。要するにリバーブロー。あいかわらずえぐい。
「先輩、事件なんて起こってません。茶番はやめてください」
「い、いや、たった今暴力沙汰が、あー、いや、ごめん。なんでもない」
二連続リバーブローとかやってられない。
「で、何の用ですか?帰っていいですか?まぐれ警部も、オシリスレッドのチック君も、警備員のクリフさんも、女医のミーネさんも、管理人のゴーグさんももう待ちくたびれちゃいましたよ」
「じゃあさっさと終わらせようか。
黒蠍盗掘団、お前らの悪事は、全てまるっとすりっとお見通しだ!」
「は?一体何を言って」
「ばれちゃーしょうがない」
「え?」
「野郎ども、名乗りを上げろ!」
「罠はずしのクリフ!」
「強力のゴーグ!」
「茨のミーネ!」
「逃げ足のチック!」
「そしてこの私、首領《ドン》・ザルーグ」
「「「「「五人合わせて、我ら、黒蠍盗掘団!」」」」」
「........................」
「「デュエル!!」」
「という訳で始まりました、遊城十代VSセブンスターズ 黒蠍盗掘団。実況は私、旭敦と」
「..................」
「おいおい、三沢。何か言えよ。せめてツッコミ。プリーズ、プリーズ」
「質問していいですか?」
「何でも聞いていいぞ。好きな食べ物でも、嫌いな奴でも、スリーサイズでも」
「どうして分かったんですか?」
「初歩的な質問だな、ワトソン君。デュエルアカデミア内に怪しいやつがいないかどうか、カミューラにちょっと調べてもらっただけだよ。そしたらあいつらが網にかかった」
「それで?」
「で、まぐれ警部に扮したザルーグが島に来るって分かったから他の四人も事前に呼び集めておき、あいつが校長室に行こうとするところを捕まえて、さっきの推理ショー。
そして俺はセブンスターズとデュエルできなくてボヤいてた十代を呼びました←今ここ」
「..................」
さて、デュエル始まったのはいいけど、十代の奴、
凍りついている。
手札見た瞬間からあんな感じだったから、手札事故............いやいやいやいや、十代に限ってそんなことあるわけがない。
「あるわけないけど一応確認っと」
こういう時あると便利なのがオペラグラス。双眼鏡でも可。
「先輩、もしかして、常にオペラグラスを持ち歩いてたりします?」
「あったりまえだろ?デュエルの観戦には必須だな。えーっと、
..................げっ」
「げ? ちょっと貸してください..................げっ」
戦士の生還
融合
融合解除
エッジ・ハンマー
R《アール》−ライトジャスティス
モ、モンスターがねえーーーーーーーーーーーっ!!!!!?
「おいおい!I2社《うち》との契約切れてからちょいちょいデッキ改造していってるとは思ってたけど、まさか、今度は前のデッキとほとんど同じにしやがったのか!?」
「こ、これは、まずいですね」
三沢は青ざめている。その気持ちも分からないことは無い。
だが、俺はもちろん、
最高に、ワクワクしている。
クク、楽しい試合になりそうだ。
「私のターン、ドロー。
私は、私自身のカード、首領《ドン》・ザルーグを召喚。
ここはせっかくだから、バトルの場には、我々自身が参上する」
そう言って、ザルーグは一歩前へと踏み出す。
「へ?」
当然、色々と困惑する十代。
ソリッドビジョン出てこないけど、どうなってるのだろう。
ものすご〜く一応、闇のデュエルだからか。
確かこのデュエル、リアルダメージ無しだったよなー。
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