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マブラヴオルタネイティブ-フォーアンサー
【閑話休題】頭辺墨大作戦! 横浜基地最強の男現る
(マブラヴオルタネイティブ×アーマードコアフォーアンサー)
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雷鳴轟く夜。空模様は豪雨・・・
暗い厨房に、二人の影がある・・・
一つは厨房の主、京塚曹長。そしてもう一人はここ、横浜基地の主、パウル・ラダビノッド基地指令だった。
「ついに…ついに完成したのですか……(CV:若本)」
基地指令が震える声で問う。
「これが…京塚曹長が生涯をかけて思い描いた、理想の料理!」
「素晴らしい!ふふ……、ふはは………はははは………はーはっはっはっはっは!」



「ごっついのーっ!全員そろっとるかーー!!」
第2ブリーフィングルームにてA-01のメンバーを見据え、伊隅大尉が叫ぶ。
普段の伊隅大尉からは想像もできないような言葉と叫びに呆けている新任をよそに、速瀬中尉が冷静に答える。
「宗像と風間は本日休暇中です。キャエーデ中尉は・・・分かりません」
「そうか・・・キャエーデ中尉が居ないのは幸運だな。まぁいい。集まってもらったのはほかでもない!」
「唐突だが、本日、貴様らの為にとてつもない料理を用意した」
「ほんと、唐突ですね。とてつもない料理?」
白銀が呆けたまま言う。
「そうだ。京塚曹長が40年の歳月をかけて完成させたものらしい」
「よ…40年ですか?」
「今日はそれを我々に振舞ってくれるそうだ」
「「「「「「「「「「「「お〜」」」」」」」」」」」」
「だが!この料理は残念ながら一人前しかない」
「なるほど…そういうことですか」
速瀬中尉は何かに気付いたらしくニヤリと笑う。
「ふふふ…そういうことだ。宗像と風間、特にキャエーデの不在は幸運だな」
「今回はその一名をどうやって選出するのですか?」
「それについては、この方から直々にご説明いただく」
その瞬間、後ろから声が轟いた。
「私が、横浜基地司令、パウル・ラダビノッドであーるぅ!!」
「「「「「「「「「「「うわ〜〜〜」」」」」」」」」」」
「み…耳が…」
涼宮少尉が耳を押さえながらつぶやく。
「いつもながら、見事な御声量にして絶大な説得力・・・指導者とはかくあるべきだな」
「我々諸君は・・・このめでたき日に立ち会えたことを光栄に思うべきだろう。
かく言う私も、京塚曹長より報告を受けたときは、身震いが止まらぬほどであった。
曹長の積年の思いを口にする以上、諸君らにも相応の難関が設けられるべきである……!
よってこの勝負、横浜基地名物『頭辺墨』にて決するものとする!!」
「「「「「「「「「「「とうへんぼく〜?」」」」」」」」」」」
「うむ。まずはこの判を取りたまえ」
各々が判子を受け取る。
「・・・乙女ってかいてある」
彩峰が判子に書いてある字を読み上げた。
「今から日没までに、私の頭の辺りに判を押した者を勝者とする!」
「頭の辺りって・・・また抽象的な・・・」
「なるほど…頭の辺りに墨・・・それで『頭辺墨』なのね」
「かつて私に頭辺墨を挑んで成功を収めたものは居ない。
諸君らの奮闘に期待する」
「もしも日没までに成功させられなかった場合はどうなるんでしょう?」
「私が、京塚曹長の40年の歴史をいただく!無論!そのつもりだ!」
「さて、質問はあるか?」
「「「「「「「「「「ありません」」」」」」」」」」」」」
「いいか貴様ら、A-01の名に泥を塗るなよ?」
「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」
「では、ただ今をもって『頭辺墨』の開始を宣言する!」
「以上、散開!」
伊隅大尉の解散の号令と同時に、その場の全員が一斉に基地司令に飛び掛る。
「「「「「「「「「「「「うおおおおおおおお」」」」」」」」」」」
その瞬間、基地司令の目がギラリと光った。
「ぶるああああああああああ!あ〜ま〜い〜わぁあああああああああ!!」
轟音。飛び掛った全員が一斉に逆方向に吹き飛ばされた。
「な・・・なんてパワー・・・」
「では諸君、また会おう!ふははははははははは!!」
悠々と去っていく基地司令。

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