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太陽になるために
1話
(うたの☆プリンスさまっ♪)
「今日から学校に行けるんだよね」

私はそう呟いて自分の部屋を出た。

リビングへ行くとママが居て、もうすでに朝ごはんが出来上がっていた。

「おはよう、ママ」

「あら、おはよう。今日は早いね」

ママは私に気づくと、そう言った。

そう、実は今日はいつもより起きるのが早い。

「久しぶりの学校が楽しみで、目が覚めちゃった」

私が笑顔で言うと

「そう」

とママは笑顔で返してくれた。

「いただきます」

私は椅子に座って、手を合わせて挨拶をしてから食べ始めた。

モグモグ

いつもならそんなに朝ごはんは食べれないのだけど、今日は気分が良いせいかよく食べれる。

「学校に行くの、どれくらいぶり?」

私がご飯に夢中になっていると、ママがそう聞いてきた。

「一ヶ月ちょっとくらい?かな」

私は自分で言って驚いた。
もうそんなに学校にいっていないのかと思うと、楽しみにしていた学校が少し不安になる。

学習内容についていけないかもしれないし、友達にもきっと遅れをとる。

(行きたくないかも……)

私がそう思った時だった。

♪〜〜〜〜

携帯から『愛故に』の着信音が流れた。
この着信音は2人しかいない。

私は急いで朝ごはんを食べ、携帯を確認した。

すると、やはり早乙女さんからのメールだった。


12時に学園長室へGO!GO!GO!
But,遅刻は許しましぇーん!
Meの言う事は絶対でぇす!


メールの内容はこんな感じだった。

それにしても、さすがシャイニー。
いきなりすぎる。

(まぁいいか)

急に学校に行きたくなくなった私は、学校を休む口実ができて少しだけホッとした。 
 
「ママ。今日、早乙女学園に行ってくるね」

私がそう言うと、ママはそんな驚きもせず

「迷惑かけちゃだめよ」

と言った。 
とりあえず、止められなくて一安心だ。

(学校に行くのも中途半端だし、のんびりしてようかな)

そう思った私は、自分の部屋に行ってゴロゴロした。


するとあっという間に時間が過ぎ、いつの間にかもう時計が11時を指していた。

そろそろ準備をしないと間に合わない。

家と早乙女学園はかなり近く、家から20分くらいでつく。

そこで私は11時30分に家を出た。

電車に揺られ、駅につくとすぐそこに早乙女学園が見えた。

「着いた!」

私はそう言って門を潜りぬけた。

学園長室に向かう前に、とりあえず私は職員室に向かった。

「失礼します」

職員室に着き、早速中に入ると知っている人物を見つけた。

「りゅーやん♪」

私はいつものようにそう言って抱きつこうとしたけどやめた。
 
なぜなら……。

「歌音、来たか。じゃあお前らも行くぞ」

どうやらよく見えなかったけれど、りゅーやんは6人くらいの生徒と話していたみたい。

職員室を出ると、すぐ近くにある学園長室のドアをノックした。

すると

「入ってまぁす」

という返事を返された。
トイレか。と、突っ込みたいところは我慢した。

「失礼します」

ドアを開けると、早乙女さんは椅子に座ってこちらを見ていた。

「オー。皆そろっていますね」

早乙女さんは私たちをパーっと見た。

それにしても『皆』とはどういう事だろう。

「ん〜。じゃあ発表します。6人にはグループを組んでもらい、ここにいるMs歌音の歌で卒業オーディションを受けてもらいまぁす」

「はい!?」

私はあまりの驚きに目を大きくした。
作者: sunny (ID:********)
投稿日:2013/05/22(水) 21:28
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