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伸奈ちゃんとカノ。
第二話 人の信用って、案外ないのよね
(カゲロウデイズ)
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第二話
人の信用って、案外ないのよね

???side
クスクス…
今日は、実験開始よ。
メカクシ団の信頼関係を調べてみようか…
私は、人を信用しないけど…
あなた達は、どうかしら?
実験体を蔑むか、味方するか…
まあ、知らないけど…
私の、実験に付き合うのは……




「如月伸奈。」

さあ、サイコーのゲームの始まりよ…

伸奈side
あー、ヒマだ。
エネと私以外は、全員、任務中だ。
だから、ヒマすぎて死にそうだ。
PCする、気力もないし…
寝よっかな?
ふいにこの間の事が頭によぎる。
嫌だ、私、泣いてんじゃん…
あー、恥ずかしい/////
あの後、なんか眠くなって寝てしまったらいつの間にかベッドの上だった。
あれから、何故か私はセト&カノを避けている。
コワイのかもしれない。
また…って、考えたら怖くて仕方なかったりする。
ガチャ…
ドアの開く、音がする。
任務終了にしては、早いしなんだ?
「だれ?」
無意識に聞くと、しっかりした返事が返ってきた。
「ドロボーでーす。」
………バカのか?あほなのか?
しかも、女?
「クスクス…今日は、メカクシ団の信頼関係を盗んでみまーす。」
声の主は私の前に現れた。
女だ。伸ばしっぱなしの淡いピンク色の髪を一つに結んでいる。
柔らかいイメージだ。
肌も尋常並みに白い。
すると、黒い服で隠されていた白い手で私の顎を掴み言った。
「私と取引しない?」
??????
どーいうこと?
「あなたが私と協力してくれたら、ココを壊さない。
だけど、協力してくれなかったら壊す。どうする?」
協力?何をするの?
「何を協力するの?」
すると、女は微笑んで言った。
「メカクシ団の抹さつ「しないよ」フーン…」
女は、了解し、ココを壊しはじめた。
まあ、ぐっちゃぐっちゃにするだけだった。
ココで否定をすると、みんなが殺される。
私は、唖然とみていると、女は最後にスプレーで「メカクシ団死ねよ」って、書いた。
……流石にひどい。
私はかげで涙を流した。
コワイ…たすけて…
すると、行動の終わった女は、こっちに歩いてジャージのポッケの中に何かを入れた。
「何をいれたの?」
「レコーダー。ずっと、録音中だよ。疑われて、信じてくれなかったならこれを出しなさい。それまで録音中よ。そうそう…」
女は、私の耳元で思い出したように言った。
『カノが信じたら、脈ありだと思うよ。』
「はあ?」
女は、離れて行き、言った。
「じゃあね…」
窓から、出て行きそうな女を追いかけようとしたが、誰も居なかった。
どこに行ったんだろう。
それにしても、あの雰囲気はどこかで経験した事あるような気がする。

???side
実験、成功。
やっぱ、伸奈ちゃんは頭がいいよ。
さて、メカクシ団はどう行動をとるか…
楽しみにしとくわ。
まあ、案外ないのよね信用って…
それを知っているの…
私は…知っているの…
「ゴメンね…」
大っ嫌いで大好きなメカクシ団。
ゴメン、私は優しくないの…

伸奈side
私は、少しでも片付けていると、メカクシ団のみんなが帰ってきた。
唖然とした感じだが、みんながほとんどが私を睨んだ。
「おいっ!伸奈!お前!」
とキド。
「こんな人が姉なんてサイッテー。」
とモモ。
「伸奈ちゃんが。大っ嫌い!」
とマリー。
「おばさん、サイッテー。ぼくもおばさん二号(モモ)に同情するよ。」
とヒビヤ。
「本当だよ。まさか、伸奈ちゃんがするなんて思ってもなかったよ」
とのんびり口調でいうコノハ。
なんか、イラっとくる。
ヒヨリとカノとセトは、何も言わない。
ただ、呆れたように私を否定する人達をみる。
エネは、片耳で『ぶっ飛ばして良いですか?精神的にフルボッコしますよ。ご主人!』
あの女の狙いは、これか。
「伸奈!やったのか?やってないのか?「やってない!」
ハッキリ、私は言った。
だけど、蔑む目は変わらなくて、モモは「うわー、言い訳とかサイッテーキモッウザイ。社会の屑」

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