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運命戦記リリカルEXTRA.AC改
STS編35,戦いの中で
(魔法少女リリカルなのは×FATE/EXTRA×アーマードコアシリーズ)
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ゆりかごから更に離れた丘の上に、アインヘリアルが設置されていた。
そして、発射された砲撃の様子をモニタリングしている二人の女性―――ウーノとドゥーエがいた。

「一先ず、第一段階は無事終わったわね。
後は、彼ら次第だわ」

「そうねウーノ。でも、私達の仕事は終わって無いわ」

ドゥーエがそう言うと、前方から多数の転移反応と敵の反応が現れる。

「来たわね。やはりこれを見逃せないって事かしら」

「防護障壁を破れる兵器は無視出来ない。最も、無理し過ぎてもう撃てないけどね」

「それでも、こちらに注意を向けさせるのにはおあつらえ向きね」

アインヘリアル防衛の真の目的は、敵戦力を引き付ける物であった。
なお、この事実を知らされているのはごく僅かである。

「敵を騙すには、先ずは味方か・・・・・・・・少し悪い事をしているようね」

「それでも勝たなければ、未来は無いでしょ?」

「ええ、その通りだわ」

押し寄せる敵の軍勢を見ながら、ウーノは答えた。
もうすぐ、アインヘリアル防衛戦が始まろうとしていた。




ゆりかごに侵入成功した、ゆりかごチームは、フェイトとトーレ以外はダウンしていた。

「う・・・・・酔った・・・・・」

「気持ち悪い・・・・・」

「正直、生きた心地しねぇぞ・・・・・」

「そうだな・・・・・出来れば、このような乗り物には二度と乗りたく無いものだ・・・・・」

「同感だ」

「・・・・・吐きそう」

「やれやれ、軟弱だな。そんなので、これから戦えるか?」

「そんな事言われても・・・・・トーレさんとフェイトちゃんは平気なの?」

「流石に速かったが、このぐらいは平気だ」

「私としては、楽しかったよ」

「・・・・・・・・流石は高機動組だな・・・・・」

《はい雑談はそこまで、時間は限られているんだから》

突然現れる声、すると船から手のひらサイズのガジェットが二機現れた。
これはスカリエッティが開発した新型で、その名もミニガジェットドローン。略してMGDである。
一号はスカリエッティ、二号はプレシアが操作している。

《これからは私達がサポートするわ。
先ずは、それぞれの任務を確認しましょう》

先ずはフェイトのFチーム。
彼女達の任務は、ゆりかごを覆っている防護障壁の解除と、彼らが所持している自立兵器の機能停止である。
次になのはのNチーム。
彼女達は動力の破壊と、聖王の機動キーにされているヴィヴィオの救出である。
最も、優人となのはの最優先は子供達の救出であるのだが、その事は特に追求されなかった。

《それじゃ、行動開――》

「その前に、客が来たみたいだ」

レイヴンがそう呟くと、おびたたしい数のディソーダーやパルヴァライザーが押し寄せて来た。

「これは盛大な歓迎だな。
どうする?」

「もちろん、凪ぎ払う!」

「待てなのは、ここは少しでも魔力と体力を温存した方が良い。そこで――――」

優人は何やら手のひらサイズの物を取り出し、空中に目掛けて投げた。
それは空中で弾け、銀膜みたいな物をばらまいた。
するとディソーダとパルヴァライザー達がおかしな挙動を取り始める。

《私特製チャフグレネードだ。
短時間だけなら、奴等の動きを止められる代物なんだよ》

「なあ、それならよ。
このMGDも使えなくなるんじゃねえのか?」

《それも大丈夫。このMGDはどんな電子妨害もはね除ける優れ物だ》

「あー・・・・・そうかい」

「ともかく、今のうちに行こうNチームはこっちから行きます」

「Fチームはここから行きます。
Nチーム、御武運を」

「Fチームも」

こうしてNチーム、Fチームは別れ、それぞれの役目を果たす為に行動を開始するのであった。




その頃、アインヘリヤル防衛戦は開始早々混戦状態に陥っていた。
敵味方入り乱れる中、スバルはチームとはぐれてしまっていた。

「しまった・・・・・皆何処だろう・・・・・?」

スバルは辺りを見回すが、この乱戦の中を探すのは困難を極めた。

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