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アクセルワールド〜灼眼を持つ少女〜
episode final eternal bonds
(アクセルワールド×灼眼のシャナ)
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「………」
重々しい空気が流れていた

「これより、ヨルムンガンド討伐作戦の打ち合わせを始める!!」
黒雪姫の一言で始まった打ち合わせに出ているメンバーは、皆神妙な顔つきをしていた。ただ1人春雪を除いては。
(早く、早くしなきゃ このままじゃヨルムンガンドが逃げてしまう……)
だが春雪の顔を見て心中を察したらしい黒雪姫が顔つきを変えず言葉を投げかけた
「わかっているさ、ハルユキ君、早くしなきゃならないことくらい。だがたった一つのミスで全員が危険になりかねない」
「わかってます でも!……」
「鴉さん、焦っても仕方ありませんよ 冷静になりましょう」
「師匠…」
「そーよハルは、すぐ焦るんだからまったく…」
「チーちゃんの言うとおりだよハル」
「チユ、タク…ゴメン」
「ヨルムンガンドの攻撃などは、分かるの?」
ここでシャナがようやく口を開いた
「いや、あまり戦ったことがないから詳しくは、知らん」
「じゃ、じゃあみんなは初見と思っていいんだね」
「そうだ、 ところでハルユキ君?まだ何かあるのか?」
「いや、あのトトト、トイレに行きたくて…」
「なんだそんなことか、行って来い」



参加メンバー 黒雪姫、春雪、千百合、拓武、楓子、シャナ、悠二

「それでは、3カウントでダイブする! 3…2…1 」 『アンリミテッドバースト!!』



『月光』ステージか…春雪は、内心で思った、ダスクテイカーと最後の死闘を繰り広げたステージだからだ
……!!
「………ヨルムン…ガンド………」
黒雪姫は人知れずそう呟いていた

「あれが、今作戦の目標のヨルムンガンドだ。あれを倒してシャナ達をもとの世界に返す!それが今作戦の成功となる!!」

そして気配を察したのかヨルムンガンドがゆっくりとこっちに向いて来た

「ガゥアァァァァァァ!!」
「やっと来てくれたね〜炎髪、灼眼!!」
「っ…… 誰だ!?」
「私さ〜」
「ま、まさか…ヘルチアーゼ?」
「ご名答!!」
「貴様!ヨルムンガンドに取り込まれたんじゃあなかったのか!?」
「何を言っているんだい?私が取り込んでやったのさ!」
「どっちでもいい!!」
「お前を倒す!それだけだ!!!」
「随分と元気がいいねぇ炎髪、灼眼?」
「全員!攻撃準備!!!心意を使っても構わん!」


ゾゴォォォ!
「くっ・・・ブレスか!」
ヨルムンガンドの口から放たれたブレスは、地面にめり込みそして、大爆発を起こした
「榴弾!?」
「来い!ブルートザオガー!」
悠二は愛用の剣を呼び出すと同時に地面を蹴り斬りつける
「まだあと、ゲージが5本も!?」
「攻撃し始めたばっかじゃん!」
つい突っ込んでしまった千百合であった
「ゲージは!?もう四割も削った!?そんなに防御力が弱いのか?」
「調子に乗るなぁぁぁぁぁ!!! スパイラルヘルブレス!」
「なっ!?」
口に、突如集まるエネルギーを見て春雪は、思った
あれは、喰らっては、ダメだと
その瞬間ブレスが地面に着弾した


地形すら消し飛ばしたのでは、ないかと言うほどの爆発が起きる
体力ゲージは、なんとか残っている、が残りは5割程度だ。あと一発喰らえばそれで死ぬだろう
「やつは!?」
ヨルムンガンドの体力ゲージは2本のゲージが吹き飛んでいた
あと3本か。黒雪姫は呟きながら立ち上がる
「シャナ!!しっかりして!」
ふと見ると離れた位置でシャナが倒れ悠二が必死に呼びかけていた
「くっ・・こんな」
その様子を見ていた春雪は、自分の心に静かでけれども熱く怒りの炎が宿ったのを感じた
「よくも、よくもシャナちゃんを!」
「春雪君!怒りに身を任せてはダメだ!!」
「先輩・・でもいかなきゃ、今行かなかったらきっと後悔するから」
「・・・・!!ハルユキ君・・・」
それまで口を開かなかった楓子が話し始めた
「鴉さん、なら言って来なさい自分の心を信じて」
「師匠…! ハイ!!」

「シャナ?」

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