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幻想伝説譚
第2話:思わぬ再会
(プロジェクトクロスゾーン×ナムコクロスカプコン×東方project×Devil May Cry×閃乱カグラ×血界戦線×問題児たちが異世界から来るそうですよ?×超次元ゲイムネプテューヌ×ジョジョの奇妙な冒険)
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 魔法の森の入口辺りにある雑貨店『香霖堂』。

その店主である『森近霖之助』は、暇を持て余していた。

すると、店内に三人の男女が入って来た。

霖之助「いらっしゃい」

映姫「失礼します」

霖之助「おや、閻魔様が来るなんて、珍しいですね? もしかして、そこに居る小町の監視ですか?」

映姫「分かるんですか?」

霖之助「小町が一人で尋ねるのは、8割がサボる為の時間つぶしですから」

映姫「まあ、監視は事実です。 もう一つは、買い物できました」

すると霖之助は、映姫の背後で店内を見渡すバージルを見る。

霖之助「彼は?」

映姫「外の世界の亡者なのですが、霊夢さんの元で例の異変を解決して貰おうと思いまして」

霖之助「成程」

映姫「バージルさん、こちらはこの店の主の森近霖之助さんです」

バージル「バージルだ」

霖之助「森近霖之助です。 何をお探しなんですか?」

それを聞くと、バージルは迷いなく返答した。

バージル「刀だ。 何でもいい、この店にある刀はあるか?」


―思わぬ再会―



 刀を買いに来たと聞き、霖之助は顎に手を当てる。

霖之助「刀ですか……ありますけど、数はそんなに多くはないですよ?」

バージル「構わん。 ここにある分の刀、全部見せて欲しい」

霖之助「では、奥にありますので待ってて下さい」

そう言うと霖之助は、すぐさま店の奥へと向かった。

すると、何者かが扉を開けたのである。

魔理紗「香霖、いるか?」

普通の魔法使い、霧雨魔理紗が風呂敷を肩に乗せていた。

小町「霖之助なら、店の奥で品物を取りに行ってるよ」

魔理紗「そうなのか?」

ダンテ「残念だったな、魔理紗。 それとも、本人が来るまで待つか?」

小町「え!?」

映姫「なッ!?」

彼女の後に入って来たダンテに、小町と映姫は驚いてしまった。

ダンテ「ん? どうした――」

思わずダンテは二人に声を掛けようとするが、

バージル「!?」

ダンテ「!?」

そこで、死んだはずの兄と再会したのだった。

バージル「貴様……まさかダンテか!?」

ダンテ「バージル!?」



 思わぬ再会をした二人に、魔理紗は疑問をぶつけた。

魔理紗「なあ、ダンテ……知り合いなのか?」

ダンテ「俺の兄貴さ、双子のな」

バージル「……バージルだ。 一応、元の世界では死んでる身だがな」

魔理紗「成程な、道理でダンテが年上に見えたワケだぜ」

二人の関係性に納得する魔理紗だが、映姫と小町も驚きを隠せなかった。

小町「(袂を分かった弟がいたとは聞いてましたけど、双子とは思いませんでした)」

映姫「(ええ。 ですが双子なら、顔が似ててもおかしくありません)」

そんな中、バージルは再会した弟の姿を見る。

その姿は、兄である自分以上に年季を重ねていた。

バージル「随分と雰囲気が変わったな。 昔は口数が多かったお前が、ここまで冷静沈着になるとはな」

ダンテ「俺だって、心身ともに成長するんだ。 そうなってもおかしくないだろ?」

バージル「それもそうか」

すると、霖之助が戻って来た。

霖之助「すみません、お待たせしました」

そう言うと、彼は細長い長方形の箱を横一列に並べた。

霖之助「この中に刀が入ってますので、開けてみてください」

それを聞いたバージルは、すぐさま箱の中を開けた。

中身はかなりの値打ちがする業物ばかり。

一度鞘を抜き、納められていた刃を眺めるバージル。

一本ずつ刀を確認する彼であるが、その時であった。

バージル「ん?」

左から一番端の刀を手に取ると、その刀からは凄まじい魔力を感じ取った。

バージル「コイツは……」

すると、刀を見た映姫が驚きを隠せなかった。

映姫「そ、その刀は!?」

ダンテ「何だ、知ってんのか?」

映姫「その刀は『魔天狼《マテンロウ》』という名前で、伝説の魔剣士『スパーダ』が『暗黒王』と呼ばれる妖怪を封じた時に使われた刀です!」

バージル「スパーダの!?」

ダンテ「マジか!?」

それを聞いたダンテとバージルは、驚きを隠せなかった。

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