■一覧に戻る
■ページ指定
■別話を閲覧する
■感想を見る・書く
幻想伝説譚
第3話:拳vs拳!
(プロジェクトクロスゾーン×ナムコクロスカプコン×東方project×Devil May Cry×閃乱カグラ×血界戦線×問題児たちが異世界から来るそうですよ?×超次元ゲイムネプテューヌ×ジョジョの奇妙な冒険)
  [→]  【PAGE 1/2】
 前回のあらすじ。

吸血鬼の住む館『紅魔館』へ向かった霊夢達。

そこには、門番の紅《ホン》美鈴《メイリン》が待ちかまえていた。

そんな彼女に対し、夜桜が霊夢達の前に出る。

夜桜「ではこの勝負、ワシが引き受けます!」


―拳vs拳!―



 ヒュゥゥゥと、乾いた風が吹きだす。

美鈴と夜桜は、拳を握りながら構える。

そんな二人を、零児達は緊張の中で見守る。

夜桜「月閃女学館が忍学生・夜桜! 鎮魂の夢に沈みます!!」

美鈴「華人小娘《ホアレンシャオニャン》・紅美鈴! 推して参ります!!」

地を蹴り、真っ直ぐに拳が放たれた。

ドガァ!と、二人の拳がぶつかり合った。



 ズドドドとぶつかり合う拳の連打。

ドガァと、最後の一撃と供に、二人は互いに後ろに吹き飛ぶ。

夜桜「くっ!」

美鈴「くっ!」

その光景を零児は、冷静に分析していた。

零児「拳を中心とした接近格闘同士の対決か……」

小牟「零児、何を冷静に分析しておる?」

零児「戦いの中で、敵や味方の動きを観察する事も大切だぞ」

そんな中、夜桜と美鈴が拳を構えていた。



 ジリジリと接近していく二人。

美鈴「やりますね、拳で私とやりあえるなんて」

夜桜「そちらこそ……門番をやってるだけありますね」

美鈴「ですが、それも終わりです!」

その瞬間だった。

美鈴は地を蹴ると、夜桜の懐まで接近していた。

ドガァと、掌底による一撃が放たれる。

更に蹴りの連打が放たれ、

美鈴「気符『地龍天龍脚』!」

震脚の衝撃で吹き飛ばし、追い撃ちの飛び蹴りが炸裂した。

吹き飛ばされた夜桜は、すぐさま体勢を戻すが、

夜桜「ぐっ!」

先程の一撃の衝撃が、内臓にも受けてしまう。

口から血を吐いてしまい、膝を着いてしまう夜桜。

零児「マズイ! 衝撃が内臓にまで達しているぞ!」

小牟「夜桜、ここは選手交代じゃ!!」

身を案じた零児と小牟であったが、夜桜が制するように叫んだ。

夜桜「平気です! わしはまだ、戦えます!!」

ゆっくりと立ち上がり、夜桜は拳を構える。



 その頃、ダンテとバージルは……、

ダンテ「森の中に入ったのは良かったが……何でコイツ等がいるんだ?」

バージル「知るか」

無数の異形達に囲まれていた。

彼等は二人の住む世界の魔界から来た悪魔で、中には死神の様な姿もいる。

悪魔「うおぉぉぉ……」

ダンテ「こっちは急いでんだ。 悪いが、潰させてもらうぜ」

バージル「魔天狼の切れ味、ここで試させて貰うぞ」

ダンテは愛銃のエボニーとアイボリー、バージルは魔天狼を構え、

悪魔達「シャァァァァ!」

無数の悪魔達が、二人に襲いかかったのだった。


 その頃、紅魔館の門前では……、

夜桜「デヤァァァァ!」

美鈴「ハァァァァァ!」

夜桜と美鈴の激戦が続いていた。

互いの一撃一撃が撃ち込まれ、徐々に体力が消耗しつつある。

承太郎「そろそろ、限界のハズだ。 だが、どちらも退く気配がねぇ」

承太郎の言う通りであった。

二人は既に、互いの体力が限界になっている。

しかし自分達の使命ゆえに、退く事を選ぶ気配を見せない。

美鈴「ハァ……ハァ……」

夜桜「ハァ……ハァ……」

拳を強く握り、二人は地を駆ける。

美鈴「ハァァァァ!」

夜桜「てやァァァ!」

真っ直ぐに放たれた拳は、ドガァと互いの顔に命中した。



 互いの顔に一撃が放たれた二人。

そのまま動く気配が見当たらない。

全員「…………」

沈黙の中で見守る中、まさにその時であった。

美鈴の体が傾き、バタリと地面へと倒れたのだ。

夜桜「ハァ……ハァ……良い勝負……でし……た――」

体力に限界が訪れ、夜桜の体も倒れていく。

零児「お疲れさん。 良い勝負だったぞ、夜桜」

しかし、その体を零児が支えるのであった。

拳と拳の勝負……勝者は夜桜となった。

紅美鈴――再《リ》起《タ》不《イ》能《ア》!


 零児と小牟の応急処置を行ったが、夜桜は動ける程の状態ではなかった。

千鶴「マズイわね。 誰かが夜桜さんと一緒に居るべきだと思わ」

  [→]  【PAGE 1/2】

■感想を見る・書く
■別話を閲覧する
■ページ指定
■一覧に戻る