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幻想伝説譚
第3話:拳vs拳!
(プロジェクトクロスゾーン×ナムコクロスカプコン×東方project×Devil May Cry×閃乱カグラ×血界戦線×問題児たちが異世界から来るそうですよ?×超次元ゲイムネプテューヌ×ジョジョの奇妙な冒険)
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前回のあらすじ。
吸血鬼の住む館『紅魔館』へ向かった霊夢達。
そこには、門番の紅《ホン》美鈴《メイリン》が待ちかまえていた。
そんな彼女に対し、夜桜が霊夢達の前に出る。
夜桜「ではこの勝負、ワシが引き受けます!」
―拳vs拳!―
ヒュゥゥゥと、乾いた風が吹きだす。
美鈴と夜桜は、拳を握りながら構える。
そんな二人を、零児達は緊張の中で見守る。
夜桜「月閃女学館が忍学生・夜桜! 鎮魂の夢に沈みます!!」
美鈴「華人小娘《ホアレンシャオニャン》・紅美鈴! 推して参ります!!」
地を蹴り、真っ直ぐに拳が放たれた。
ドガァ!と、二人の拳がぶつかり合った。
ズドドドとぶつかり合う拳の連打。
ドガァと、最後の一撃と供に、二人は互いに後ろに吹き飛ぶ。
夜桜「くっ!」
美鈴「くっ!」
その光景を零児は、冷静に分析していた。
零児「拳を中心とした接近格闘同士の対決か……」
小牟「零児、何を冷静に分析しておる?」
零児「戦いの中で、敵や味方の動きを観察する事も大切だぞ」
そんな中、夜桜と美鈴が拳を構えていた。
ジリジリと接近していく二人。
美鈴「やりますね、拳で私とやりあえるなんて」
夜桜「そちらこそ……門番をやってるだけありますね」
美鈴「ですが、それも終わりです!」
その瞬間だった。
美鈴は地を蹴ると、夜桜の懐まで接近していた。
ドガァと、掌底による一撃が放たれる。
更に蹴りの連打が放たれ、
美鈴「気符『地龍天龍脚』!」
震脚の衝撃で吹き飛ばし、追い撃ちの飛び蹴りが炸裂した。
吹き飛ばされた夜桜は、すぐさま体勢を戻すが、
夜桜「ぐっ!」
先程の一撃の衝撃が、内臓にも受けてしまう。
口から血を吐いてしまい、膝を着いてしまう夜桜。
零児「マズイ! 衝撃が内臓にまで達しているぞ!」
小牟「夜桜、ここは選手交代じゃ!!」
身を案じた零児と小牟であったが、夜桜が制するように叫んだ。
夜桜「平気です! わしはまだ、戦えます!!」
ゆっくりと立ち上がり、夜桜は拳を構える。
その頃、ダンテとバージルは……、
ダンテ「森の中に入ったのは良かったが……何でコイツ等がいるんだ?」
バージル「知るか」
無数の異形達に囲まれていた。
彼等は二人の住む世界の魔界から来た悪魔で、中には死神の様な姿もいる。
悪魔「うおぉぉぉ……」
ダンテ「こっちは急いでんだ。 悪いが、潰させてもらうぜ」
バージル「魔天狼の切れ味、ここで試させて貰うぞ」
ダンテは愛銃のエボニーとアイボリー、バージルは魔天狼を構え、
悪魔達「シャァァァァ!」
無数の悪魔達が、二人に襲いかかったのだった。
その頃、紅魔館の門前では……、
夜桜「デヤァァァァ!」
美鈴「ハァァァァァ!」
夜桜と美鈴の激戦が続いていた。
互いの一撃一撃が撃ち込まれ、徐々に体力が消耗しつつある。
承太郎「そろそろ、限界のハズだ。 だが、どちらも退く気配がねぇ」
承太郎の言う通りであった。
二人は既に、互いの体力が限界になっている。
しかし自分達の使命ゆえに、退く事を選ぶ気配を見せない。
美鈴「ハァ……ハァ……」
夜桜「ハァ……ハァ……」
拳を強く握り、二人は地を駆ける。
美鈴「ハァァァァ!」
夜桜「てやァァァ!」
真っ直ぐに放たれた拳は、ドガァと互いの顔に命中した。
互いの顔に一撃が放たれた二人。
そのまま動く気配が見当たらない。
全員「…………」
沈黙の中で見守る中、まさにその時であった。
美鈴の体が傾き、バタリと地面へと倒れたのだ。
夜桜「ハァ……ハァ……良い勝負……でし……た――」
体力に限界が訪れ、夜桜の体も倒れていく。
零児「お疲れさん。 良い勝負だったぞ、夜桜」
しかし、その体を零児が支えるのであった。
拳と拳の勝負……勝者は夜桜となった。
紅美鈴――再《リ》起《タ》不《イ》能《ア》!
零児と小牟の応急処置を行ったが、夜桜は動ける程の状態ではなかった。
千鶴「マズイわね。 誰かが夜桜さんと一緒に居るべきだと思わ」
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