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幻想伝説譚
第6話:魔剣スパーダ
(プロジェクトクロスゾーン×ナムコクロスカプコン×東方project×Devil May Cry×閃乱カグラ×血界戦線×問題児たちが異世界から来るそうですよ?×超次元ゲイムネプテューヌ×ジョジョの奇妙な冒険)
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 前回のあらすじ。

紅魔館の最上階にて、レミリアと激突した霊夢達。

しかし彼女は、新たな姿『スカーレットクイーン』へと変貌する。

圧倒的な強さを前に、魔理紗が恐怖で動けなくなってしまった。

放たれた槍が襲ってくるが、間一髪でダンテが救ってくれた。

しかし代償で、ダンテが魔槍に胸を刺されてしまった。


―魔剣スパーダ―



 目の前の状況に整理がつかない霊夢達。

仲間の一人が、目の前で殺されてしまった。

スカーレット「流石に、やり過ぎちゃったかしら?」

楽しそうに槍を生成したスカーレット。

そんな中、地面からヘル=プライドやヘル=ラストなどの低級悪魔が出現した。

零児「セブンヘルズだと!? まさか、紅魔館に集まる人影というのは!?」

スカーレット「そう、この子達の事よ。 さあ、お行きなさい」

ヘル=プライド「ウオォォォォ!」

ヘル=ラスト「シャァァァ!」

悪魔達が一斉に襲いかかるが、バージルが魔天狼を鞘から引き抜く。

バージル「こんな奴らで、俺が倒せるとでも?」

凄まじく、そして素早い剣戟が、悪魔達を細切れにする。


 零児と千鶴以外は驚きを隠せなかった。

数は約50体以上もいる悪魔達を、一本の日本刀で消滅させたのだ。

驚かない方がおかしい。

チャキンと、刃を鞘に納めたバージル。

そんな彼を見て、スカーレットはクスリと笑う。

スカーレト「素晴らしいわね。 アナタ、私の部下にならない?」

バージル「何?」

スカーレット「アナタと咲夜が組めば、最強のコンビになるんだけど?」

バージル「断る。 俺はそんなモノに興味はない」

スカーレット「あら残念」

肩をくすめ、残念という顔をするスカーレット。

すると、スキマから一人の女性が現れた。

金髪で日傘を手に持ち、上品な雰囲気を漂わせる。

彼女が零児達を幻想郷に招いた張本人『八雲紫』である。

紫「まさか、こんな事が」

スカーレット「まさか、アナタまで来るとはね」

紫「レミリア・スカーレット……異変の影響で、ここまで変貌するとは」

スカーレット「だから? 今度はアナタが相手をするの?」

余裕の笑みを見せるスカーレットであったが、まさにその時であった。

バージル「ハァ……何時まで寝てるつもりだ? いい加減に起きろ、ダンテ」

バージルが呆れた口調でそう言うと、槍で胸を刺されたダンテが、

ダンテ「いっつ〜……流石にコイツはキツイな」

そう言って、ゆっくりと槍を引き抜いたのだった。


 この光景を見た紫やスカーレット、そして霊夢達は驚きを隠せなかった。

心臓を刺されたはずの人間が、当たり前のように生きているのだ。

バージル「それで? 動けるのか?」

ダンテ「当たり前だろ」

リベリオンを手に取り、バージルの隣に立つ。

ダンテ「遊ぼうぜ、バージル。 ガキの頃みたいにな」

バージル「お前の様に、はしゃぐ趣味はないがな」

それを見たスカーレットは、鋭く二人を睨む。

スカーレット「良いわ、まずはアナタ達から――殺す!」

凄まじい魔力を解放するが、二人は不敵な笑みを見せる。

ダンテ「良いぜ、こっちもマジでやんなきゃな」

バージル「見せてやる、悪魔の力というものを」

その瞬間、二人の体を魔力の渦が包んだ。

渦が消えると同時に、スカーレットは目の前の光景に驚く。

バージル「たまには、お前の遊びに付き合ってやる。 今回だけだぞ」

バージルは左腕が鞘と一体化した青い魔人に

ダンテ「やるなら、マジな遊びにしようか」

ダンテは背に翼が生えた赤黒い魔人へと姿を変えた。

スカーレット「アナタ達……ホントに……何者なの!?」

その問いに双子の魔人は答えた。

ダンテ「人間だよ……半分はな」

バージル「もう半分は、悪魔だ」



 魔人の姿と化したダンテとバージル。

二人は地を駆け、スカーレットに接近した。

バージルが魔天狼による居合い斬りを放つが、スカーレットは咄嗟に飛び上がった。

しかし上空には、既にダンテが待ちかまえていた。

ダンテ「よう、待ってたぜ」

スカーレット「し、しまっ――」

ダンテ「兜割り《ヘルムブレイカー》!」

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