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超次元大戦
第十五話:魂を賭けた戦い
(NARUTO×ジョジョの奇妙な冒険×とある魔術の禁書目録×デュラララ!!×超次元ゲイムネプテューヌ×銀魂)
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 日向ヒナタは現在、とあるカフェに来ていた。

デスハートの情報を少しでも得る為である。

「どうだったかい?」

「いいえ、全く」

「すみません、こちらもです」

「生憎、上条さんもです」

他の3人も合流するが、進展はなかった。

デスハートを探すならと、一緒にいるかもしれないDIOを探す事にしたのだ。

神裂達の証言を元にメモに記されたDIOの特徴。

しかし、どれもDIOの特徴に当てはまるものは無かった。

引き上げようとした4人であったが、その時であった。

「その人物なら知ってますよ」

「「「「!?」」」」


―第十五話:魂を賭けた戦い《ゲーム》―



 テーブルで一人、トランプを嗜んでいるスーツ姿の男。

「間違いない、一度会ったぞ」

そう言って彼は、不敵に笑った。

「ほ、本当ですか!? この男は、今どこに!?」

歩み寄った神裂であったが、彼女に対して男は答えた。

「タダで教えるとでも?」

「うっ……い、いくら欲しいんですか?」

「金は要りません。 その代わり、私と賭けをして貰いたいのですが」

「賭け……だと?」

「えぇ、ちょっとした賭けですよ」

そう言って男は、一匹の猫がいる方へとベーコンを放り投げた。

「ルールは簡単です。 あそこの猫に私が肉を投げます。 右か左のどちらかに猫が食べたほうの勝ちというゲームです。 貴方がたが勝ったら情報を無料で提供しましょう。 但し私が勝った場合は、それ相応の対価を払って貰います」

それを聞いたステイルは、吸い終えた煙草を携帯灰皿に入れる。

「成程ね。 なら、僕は右の肉に賭けるよ」

「おい、ステイル!」

「フフッ、楽しくなってきた。 では私は左の肉ですね」

すると先程の猫が肉に気が付き、走り出したのだ。

「(僕があの猫なら、絶対に大きい肉を狙うね! 右の肉の方が大きく見える)」

ステイルは心の中で勝利を確信していたが、彼の予想は大きく外れてしまう。

猫は最初は右の肉へと向かったが、直後に左の肉を咥えた後に右の肉を咥えたのだ。

「何!?」

「猫は左から右の肉を食べた……つまり賭けは私の勝ちだ」

「クソッ!」

予想外の敗北にステイルは奥歯を噛み締めるが、男は不敵な笑みを見せながらこう言った。

「さて、約束通り払って貰いましょうか」

「払うって何だ? まさか金か!?」

「『魂』ですよ。 賭けに負けたモノの魂をチップとして奪い取る。 それが私のスタンドの能力」

「「「「!?」」」」

その瞬間、人柄の虚像がステイルの体から魂を引き抜き、

「ステイル!」

一枚のチップへと変えた。

「しっかりしろステイル―――」

倒れた彼を介抱する当麻であったが、

「―――死んでる!?」

彼の脈が全く無かった。

そんな彼らに男は、自らの名を名乗った。

「自己紹介が遅れました。 私の名はダービー……ダニエル・J・ダービー。 因みにコイツは私の猫だ」

膝の上に先程の猫を乗せながら。



「テメェぇぇぇぇぇぇ!!!」

イカサマであると知った当麻は、怒りに任せてダービーの胸倉を掴む。

「ほう、そのまま私を殺すのですか? どうぞおやんなさい、私を殺したところであの男の魂はあの世へ行くだけだ」

当麻「ふざけんな! イカサマの癖に!!」

「イカサマ? 私はね、賭けというのは人間関係と同じだと思っている。 イカサマを見抜けなかったのは、見抜けない人間の敗北、泣いた人間の敗北。 つまり、バレなかればイカサマじゃあないんだ」

「ぐぅ……」

胸倉を放した当麻は、反論できずに拳を強く握り絞めていた。

「さて、お次は誰がいくのですか? 勿論考えながらでも良いですよ。 チョコレートはどうですか、美味しいですよ?」

軽い挑発を見せるダービーであったが、神裂は席に座ってグラスに酒を注ぎこんだ。

「表面張力と言うモノを知っていますか?」

「勿論、グラスの中の液体が溢れそうで溢れない現象の事……それが何か?」

「ルールは簡単です。 このコインを一人一回ずつグラスの中に入れ、先に酒を溢れさせた方が負け――というものです」

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