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Fate/Silver or Heart
第二訓:Wがやって来た/二人で一人の探偵
(Fate/Apocrypha×銀魂×魔人探偵脳噛ネウロ×仮面ライダーW×テイルズオブヴェスペリア×Fate/Grand Order×その他)
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聖杯戦争……それは、7人の魔術師と7騎のによるバトルロイヤル。
剣の英霊『セイバー』。
弓の英霊『アーチャー』。
槍の英霊『ランサー』。
魔術の英霊『キャスター』。
騎乗の英霊『ライダー』。
暗殺の英霊『アサシン』。
狂戦士の英霊『バーサーカー』。
一人の魔術師に一騎の英霊で、合計7組のチームで行われる。
そして勝ち残った一組が、万能の願望器『聖杯』に願いをかなえる事が出来るのだ。
しかし、この世界の聖杯戦争は図式が変わっていた。
三つの陣営に分かれ、一つの陣営に7騎ずつ……合計21騎のサーヴァントが召喚されたのだ。
この聖杯戦争を、人はこう呼ぶのである。
『聖杯大戦』と……。
―Wがやって来た/二人で一人の探偵―
翌朝、万事屋のリビングでは、
「成程な。 つまり俺達は、その『聖杯大戦』の参加者に選ばれたワケか」
「マジでか。 凄いアルな」
銀時と神楽は朝食のお米を食べながら、聖杯大戦の話しを聞いていた。
勿論、目の前にいる二人から。
金髪の男はライダーで、真名は『坂田金時』。
童話の『金太郎』本人でもあり、銀時の元ネタになった人物だ。
「それにしても、俺の大将が『銀時』たぁな。 中々シャレ込んでんじゃねぇか」
「マスターが『銀』で、サーヴァントが『金』か。 ウハハハハハ! 確かにこれはシャレがきいておるの」
軍服の少女が、楽しそうに笑ってしまう。
彼女は神楽に召喚されたサーヴァントで、クラスは『アーチャー』。
その真名は、かの第六天魔王『織田信長』。
まさか女性とは驚きだが、声色が神楽と同じなのが一番の驚き。
しかもノリが良いので、双子以上に息がピッタシなのだ。
そんな彼等に、神楽がこんな質問をした。
「ところで、聖杯大戦の陣営はどうやって分けられてるアルか? 運動会や歌合戦みたいに、赤組vs白組に分けてるアルか?」
「いや、流石にそれは――」
「それはないだろう」と言おうとした銀時であったが、
「まあ、神楽の言うとおりじゃな」
「あるのかよ!?」
アーチャーが当然のように答えた為、思わず驚いてしまう。
するとライダーも、彼女に続くように説明をする。
「聖杯大戦の陣営は、“赤”・“黒”・“白”の三つに分けられているからな。 当然、チーム分けって奴も必要になる」
「一つのチームに7人ずつ……合計は21人……ってか、何で7vs7にしねぇんだよ? 7vs7vs7ってなんだよ? すんげぇややこしいんだよ。 アレか、スリーセブンか? ラッキーナンバーか?」
「悪いな大将、そこまでは俺も分からねぇ」
朝食を済ませ、銀時達はテレビを観るのであった。
その頃、志村邸では、
「ご馳走様でした」
「お粗末さまです」
新八達が丁度、朝食を終えたばかりであった。
「いやぁ、ルーラーさんが料理上手だなんて、思いもよりませんでしたよ」
「一晩泊めてもらったもの。 コレくらいは当然です」
実は食事は一泊のお礼と称し、ルーラーが作ってくれたのだ。
「いやぁ〜、マジで美味かったぜ」
そう言って、全身が青いタイツに身を包んだ男が笑う。
「いや、何でランサーさんが普通に馴染んでるんですか?」
「そう言うなよ、新八。 良く言うじゃねぇか? “郷に入っては郷に従え”ってよ」
男の名はランサー、新八が召喚したサーヴァントで、真名は『クー・フーリン』。
ルーラーを泊めた昨夜、同じ時間に新八が彼を召喚したのだ。
聖杯大戦の仕組みは、既にルーラーから聞かされている。
「しかし、ホントに信じられないですよ。 そんな戦いの参加者に、自分が選ばれてたなんて……」
そんな中、ジークとジャンヌが小言で会話していた。
「(まさか、この世界でも聖杯戦争が起こるとはな…)」
「(私も、こればかりは驚きです。 それも聖杯大戦だなんて…)」
自分達がいた世界でも、聖杯大戦が行われていた。
しかし今度は、7騎一組の三つ巴。
事実上、サーヴァントが21騎も召喚されているのだ。
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