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Fate/Silver or Heart
第二訓:Wがやって来た/二人で一人の探偵
(Fate/Apocrypha×銀魂×魔人探偵脳噛ネウロ×仮面ライダーW×テイルズオブヴェスペリア×Fate/Grand Order×その他)
  [→]  【PAGE 1/5】
 聖杯戦争……それは、7人の魔術師と7騎のによるバトルロイヤル。

剣の英霊『セイバー』。

弓の英霊『アーチャー』。

槍の英霊『ランサー』。

魔術の英霊『キャスター』。

騎乗の英霊『ライダー』。

暗殺の英霊『アサシン』。

狂戦士の英霊『バーサーカー』。

一人の魔術師に一騎の英霊で、合計7組のチームで行われる。

そして勝ち残った一組が、万能の願望器『聖杯』に願いをかなえる事が出来るのだ。

しかし、この世界の聖杯戦争は図式が変わっていた。

三つの陣営に分かれ、一つの陣営に7騎ずつ……合計21騎のサーヴァントが召喚されたのだ。

この聖杯戦争を、人はこう呼ぶのである。

『聖杯大戦』と……。




―Wがやって来た/二人で一人の探偵―




 翌朝、万事屋のリビングでは、

「成程な。 つまり俺達は、その『聖杯大戦』の参加者に選ばれたワケか」

「マジでか。 凄いアルな」

銀時と神楽は朝食のお米を食べながら、聖杯大戦の話しを聞いていた。

勿論、目の前にいる二人から。

金髪の男はライダーで、真名は『坂田金時』。

童話の『金太郎』本人でもあり、銀時の元ネタになった人物だ。

「それにしても、俺の大将が『銀時』たぁな。 中々シャレ込んでんじゃねぇか」

「マスターが『銀』で、サーヴァントが『金』か。 ウハハハハハ! 確かにこれはシャレがきいておるの」

軍服の少女が、楽しそうに笑ってしまう。

彼女は神楽に召喚されたサーヴァントで、クラスは『アーチャー』。

その真名は、かの第六天魔王『織田信長』。

まさか女性とは驚きだが、声色が神楽と同じなのが一番の驚き。

しかもノリが良いので、双子以上に息がピッタシなのだ。

そんな彼等に、神楽がこんな質問をした。

「ところで、聖杯大戦の陣営はどうやって分けられてるアルか? 運動会や歌合戦みたいに、赤組vs白組に分けてるアルか?」

「いや、流石にそれは――」

「それはないだろう」と言おうとした銀時であったが、

「まあ、神楽の言うとおりじゃな」

「あるのかよ!?」

アーチャーが当然のように答えた為、思わず驚いてしまう。

するとライダーも、彼女に続くように説明をする。

「聖杯大戦の陣営は、“赤”・“黒”・“白”の三つに分けられているからな。 当然、チーム分けって奴も必要になる」

「一つのチームに7人ずつ……合計は21人……ってか、何で7vs7にしねぇんだよ? 7vs7vs7ってなんだよ? すんげぇややこしいんだよ。 アレか、スリーセブンか? ラッキーナンバーか?」

「悪いな大将、そこまでは俺も分からねぇ」

朝食を済ませ、銀時達はテレビを観るのであった。



 その頃、志村邸では、

「ご馳走様でした」

「お粗末さまです」

新八達が丁度、朝食を終えたばかりであった。

「いやぁ、ルーラーさんが料理上手だなんて、思いもよりませんでしたよ」

「一晩泊めてもらったもの。 コレくらいは当然です」

実は食事は一泊のお礼と称し、ルーラーが作ってくれたのだ。

「いやぁ〜、マジで美味かったぜ」

そう言って、全身が青いタイツに身を包んだ男が笑う。

「いや、何でランサーさんが普通に馴染んでるんですか?」

「そう言うなよ、新八。 良く言うじゃねぇか? “郷に入っては郷に従え”ってよ」

男の名はランサー、新八が召喚したサーヴァントで、真名は『クー・フーリン』。

ルーラーを泊めた昨夜、同じ時間に新八が彼を召喚したのだ。

聖杯大戦の仕組みは、既にルーラーから聞かされている。

「しかし、ホントに信じられないですよ。 そんな戦いの参加者に、自分が選ばれてたなんて……」

そんな中、ジークとジャンヌが小言で会話していた。

「(まさか、この世界でも聖杯戦争が起こるとはな…)」

「(私も、こればかりは驚きです。 それも聖杯大戦だなんて…)」

自分達がいた世界でも、聖杯大戦が行われていた。

しかし今度は、7騎一組の三つ巴。

事実上、サーヴァントが21騎も召喚されているのだ。

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