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Fate/Silver or Heart
第三訓:虫【むしとり】
(Fate/Apocrypha×銀魂×魔人探偵脳噛ネウロ×仮面ライダーW×テイルズオブヴェスペリア×Fate/Grand Order×その他)
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【PAGE 1/7】
万事屋メンバーの一員となった翔太郎とフィリップ。
二人は銀時達に、ガイアメモリやドーパントの情報を伝える。
「つまりメモリを使うと、人が凶暴な怪物になるという事か」
「まあ、単純に言えばそうなるわな」
「お前等やユーリ達を飛ばした奴も、この世界にいんのか?」
「恐らくは…」
深く考える一同であったが、まさにその時であった。
「ん……」
銀時が天井を見上げた瞬間、まさにその時である。
天井から奇妙な歪みが出現し、
「ギャァァァァァァァァ!」
「え!?」
二人の男女が、彼の真上に落ちて来たのだ。
ドスンと二人は着地し、銀時はその下敷きになってしまった。
「な、なんだ!?」
これには翔太郎達が驚くが、男は楽しそうに笑う。
「フハハハハ! 上手く成功したではないか♪」
「アホか! もし地獄とか宇宙だったらどうするつもりじゃぁぁぁ!」
しかし少女の方は、怒号を上げながらツッコミを入れる。
「ホントに、何なんだ!?」
―虫【むしとり】―
脳噛ネウロと桂木弥子は、銀時達に自分達の状況を説明した。
ネウロが魔人であることや、弥子が彼と出会って探偵になった事。
そして最後に、旅行でこの世界に来た事までも話した。
「いや〜、中々面白い世界《ばしょ》ではないか。 ヤコ、来て正解だったな♪」
「どこがだよ!」
既にエンジョイしているネウロとは逆に、弥子は即座にツッコミを入れる。
「しかし我が輩としては、世界の裏側に行ってみたかったな」
「なに、その“世界の裏側”って?」
「居場所を失くした幻想種――例えばドラゴンや幻獣が住んでいる世界だ。 とは言っても、我が輩は未だに行った事がないのだがな」
「えっ、ネウロも行った事がないの!?」
ネウロですら見た事がない世界があると知り、流石の弥子も驚く。
「ふむ。 しかし魔界では、ある都市伝説が存在するのだ」
「魔界にも都市伝説があるんだ……」
「なんでも一匹の竜を探すために、たった一人で世界の裏側を探し求めた女がいるというのだ」
「どんな都市伝説だよ!? それが本当だったら、魔界でも十分生きていけるよその人!」
因みに、この会話を聞いたジークとジャンヌは…、
「ジャンヌ…もしかしてそれって……」
「は、はい…。 恐らく、私達の事ですね……」
まさか自分達が都市伝説になっている事を知り、内心で驚くしかなかった。
「しかし魔人に会えるとは思わなかった。 脳噛ネウロ、今度話しを聞かせて欲しい」
一方でフィリップは、魔人を前にして好奇心が治まらずにいる。
「というか、ネウロ。 正体をばらしてよかったの?」
「ふむ。 コイツ等は十分に信頼は出来ると判断出来た。 だから正体を隠す必要はないと思っただけだ」
「おい…まさか、お前等も住みつく気じゃあねぇだろうな?」
「嫌か?」
「当たり前だ! 流石にそこまでは――」
全力で嫌がる銀時であったが、ネウロは人さし指を口元に当てながら、
「嫌か?」
しょんぼりした顔を見せる。
だが、コレを見た銀時は、
「(断ったら、殺す気だ!)」
直感で命の危機を感じ取ったのだ。
「わ、分かった」
「お〜、分かってくれるか♪」
「今、脅してなかったか?」
「脅してましたね」
コレを見たユーリと新八は、ネウロを敵にしないようにしようと誓う。
こうして再び、万事屋に新たなメンバーが加わったのであった。
新メンバーが加わって3日後、事務所では……、
「カブト狩りじゃぁぁぁぁぁ!」
麦わら帽子を被り、虫取り網と虫籠を装備した神楽が叫んだ。
「カブト狩りじゃぁぁぁぁ!」
しかし銀時達は、全く反応がなかった。
「カブトムシ欲しいアル! こないだ勝負に負けて、私の定春28号が取られたアル! というワケで、カブト狩りに行きたいと思います! どうですか皆さん!」
「どうですかって、一人で行って下さいよ」
面倒くさそうに答えた新八であったが、神楽の鉄拳が飛んで来た。
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