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Fate/Silver or Heart
第三訓:虫【むしとり】
(Fate/Apocrypha×銀魂×魔人探偵脳噛ネウロ×仮面ライダーW×テイルズオブヴェスペリア×Fate/Grand Order×その他)
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 万事屋メンバーの一員となった翔太郎とフィリップ。

二人は銀時達に、ガイアメモリやドーパントの情報を伝える。

「つまりメモリを使うと、人が凶暴な怪物になるという事か」

「まあ、単純に言えばそうなるわな」

「お前等やユーリ達を飛ばした奴も、この世界にいんのか?」

「恐らくは…」

深く考える一同であったが、まさにその時であった。

「ん……」

銀時が天井を見上げた瞬間、まさにその時である。

天井から奇妙な歪みが出現し、

「ギャァァァァァァァァ!」

「え!?」

二人の男女が、彼の真上に落ちて来たのだ。

ドスンと二人は着地し、銀時はその下敷きになってしまった。

「な、なんだ!?」

これには翔太郎達が驚くが、男は楽しそうに笑う。

「フハハハハ! 上手く成功したではないか♪」

「アホか! もし地獄とか宇宙だったらどうするつもりじゃぁぁぁ!」

しかし少女の方は、怒号を上げながらツッコミを入れる。

「ホントに、何なんだ!?」



―虫【むしとり】―



 脳噛ネウロと桂木弥子は、銀時達に自分達の状況を説明した。

ネウロが魔人であることや、弥子が彼と出会って探偵になった事。

そして最後に、旅行でこの世界に来た事までも話した。

「いや〜、中々面白い世界《ばしょ》ではないか。 ヤコ、来て正解だったな♪」

「どこがだよ!」

既にエンジョイしているネウロとは逆に、弥子は即座にツッコミを入れる。

「しかし我が輩としては、世界の裏側に行ってみたかったな」

「なに、その“世界の裏側”って?」

「居場所を失くした幻想種――例えばドラゴンや幻獣が住んでいる世界だ。 とは言っても、我が輩は未だに行った事がないのだがな」

「えっ、ネウロも行った事がないの!?」

ネウロですら見た事がない世界があると知り、流石の弥子も驚く。

「ふむ。 しかし魔界では、ある都市伝説が存在するのだ」

「魔界にも都市伝説があるんだ……」

「なんでも一匹の竜を探すために、たった一人で世界の裏側を探し求めた女がいるというのだ」

「どんな都市伝説だよ!? それが本当だったら、魔界でも十分生きていけるよその人!」

因みに、この会話を聞いたジークとジャンヌは…、

「ジャンヌ…もしかしてそれって……」

「は、はい…。 恐らく、私達の事ですね……」

まさか自分達が都市伝説になっている事を知り、内心で驚くしかなかった。

「しかし魔人に会えるとは思わなかった。 脳噛ネウロ、今度話しを聞かせて欲しい」

一方でフィリップは、魔人を前にして好奇心が治まらずにいる。

「というか、ネウロ。 正体をばらしてよかったの?」

「ふむ。 コイツ等は十分に信頼は出来ると判断出来た。 だから正体を隠す必要はないと思っただけだ」

「おい…まさか、お前等も住みつく気じゃあねぇだろうな?」

「嫌か?」

「当たり前だ! 流石にそこまでは――」

全力で嫌がる銀時であったが、ネウロは人さし指を口元に当てながら、

「嫌か?」

しょんぼりした顔を見せる。

だが、コレを見た銀時は、

「(断ったら、殺す気だ!)」

直感で命の危機を感じ取ったのだ。

「わ、分かった」

「お〜、分かってくれるか♪」

「今、脅してなかったか?」

「脅してましたね」

コレを見たユーリと新八は、ネウロを敵にしないようにしようと誓う。

こうして再び、万事屋に新たなメンバーが加わったのであった。



 新メンバーが加わって3日後、事務所では……、

「カブト狩りじゃぁぁぁぁぁ!」

麦わら帽子を被り、虫取り網と虫籠を装備した神楽が叫んだ。

「カブト狩りじゃぁぁぁぁ!」

しかし銀時達は、全く反応がなかった。

「カブトムシ欲しいアル! こないだ勝負に負けて、私の定春28号が取られたアル! というワケで、カブト狩りに行きたいと思います! どうですか皆さん!」

「どうですかって、一人で行って下さいよ」

面倒くさそうに答えた新八であったが、神楽の鉄拳が飛んで来た。

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