【Side:瀬戸】

「本当にあくどいですね……太老くんをダシにして、あの辺り一帯の宙域を樹雷勢力圏に治めてしまうなんて」
「人聞きが悪いわね。太老の事を思ってこそよ? 木を隠すなら森の中、ってね」
「そのために太陽系を丸々一つですか? 所有権を認めされるために連合議会に強引に話を通したり、根回しに幾ら掛かったとお思いなんですか? それにそれだけじゃないはずです。あの一帯の宙域は、海賊達が隠れ蓑にしていると噂の未開拓宙域ですし、樹雷領と簾座連合宙域に隣接もしてます」

 さすがに副官の水穂を欺くのは難しい。確かに『太老のため』と言いながらも、そうした思惑がなかった訳ではない。
 しかし、簾座連合との関係は西南殿のお陰でよくはなっているとは言っても、長く交流が無く、対立を続けてきた関係はそうは早く改善しない。小規模の交流はあるものの、『銀河統一連合』の実現には未だ長い時間と話し合いが必要だった。
 そんななか、これまで大した交流もなく、手付かずになっていた簾座連合との境界線に無数に広がる宙域。そこは海賊達の航海ルートや隠れ蓑に利用されており、海賊との遭遇率も他の宙域よりもずっと高い事もあって、簾座連合との貿易に影響を及ぼしていた。
 西南殿の活躍や、太老の活躍によって居場所を失い、追い詰められた海賊達が動きやすい宙域を求めて、一つ所に集中した事が原因として大きかった。

 本来であれば、宙域一帯の海賊達を一掃できればいいのだが、宇宙は広い。簾座連合との境界宙域とはいっても、その規模は太陽系が数千いや数万という数が軽く入ってしまうほど広大だ。その全てを監視する事は事実上不可能。ましてや、海賊達を一掃するなど夢のまた夢。何か手を講じなければならないと思いつつも、今一つ決め手に欠けるのが現状だった。
 西南殿は、今となっては様々なところに引っ張りだこで、こちらの都合に合わせて呼び寄せる事もままならない。
 その点、太老ならGPではなく樹雷の人間だ。ある理由から、彼の存在を公には出来ないが、彼の能力は西南殿に匹敵、いやある意味でそれ以上の成果も期待できる。だからこそ、私は彼に期待を寄せていた。
 今回の一件は考えようによっては、状況を打破する良い切っ掛けになるのではないか、と考えていた。

「仕方ないじゃない。あなたも今の状況は分かっているでしょう? それに、あそこは樹雷勢力圏とはいえ、太老の所有領なのだから、お金は太老の例の貯金≠ゥら切り崩したんでしょ? なら、あなた達の腹は痛んでいないはずよ」
「いえ、銀河連盟への登録費以外の諸経費諸々は、瀬戸様の個人資金から差し引かせて頂きました」
「へ? ちょっと水穂……あなた何を」
「太老くんのお金は保護者の許可を得て、私が責任を持ってお預かりしている物ですので、例え瀬戸様とはいえ勝手に使わせる事は出来ません。今回は瀬戸様の計画による物ですので、当然それに掛かる費用は瀬戸様に負担して頂きました。これは今回掛かった費用の領収書です。林檎ちゃんの承認も得ていますので、今更どうする事も出来ませんよ」

 水穂の思わぬ一言に、私は目を点にして呆気に取られてしまう。水穂の言っている『個人資金』というのは、私の裏金の事だ。
 情報部の活動には主計から経費をだせない、公には口に出来ないような活動も含まれる。
 そのため、情報部には常に別に動かせる予算が必要となるため、独立した資金が存在した。
 その収入源は、水穂が色々とあちらこちらで手広くやっている商売や、私の領宙での収入が主となっている。それに最近は、西南殿や太老のお陰で浮いた予算で潤沢な資金がプールされているはずだった。その資金の一部を今回の計画に当てた、と水穂は言ったのだ。

「そういうことですので、暫くお茶請けのお菓子も制限させて頂きます」

 そういって、私の手元にあった羊羹をさっと退く水穂。
 そこには物を言わせぬ迫力があった。

(忘れてたわ……水穂は太老の事となると、目の色が変わるのを)

 そっと助けを求めて視線を他に向けるが、誰一人、私と目を合わせようとせず、静観を決め込んでいた。
 巻き込まれたくない、という思いもあるのかも知れないが、既に水穂や林檎の根回しは終わっているのだろう。
 経理部や情報部は特に、太老に対して強い思い入れを持った娘達が多い。
 この場に、私の味方はいないのだと、私が理解するのにさほど時間は掛からなかった。

「さあ、瀬戸様。呑気に休憩している時間はありませんよ? やって頂くお仕事が、他にもまだ残ってますので」
「ちょっと水穂……」

 襟首を掴まれ、私は水穂に引き摺られていく。
 有無を言わさぬその力に、ただ為す術もなく、今は泣く泣く従うしかなかった。

【Side out】





異世界の伝道師外伝
とある樹雷のフラグメイカー 最終話『とある樹雷のフラグメイカー』
作者 193






【Side:美琴】

「黒子なら、正木の仕事についてってるわよ。帰ってくるのは週明けだって言ってたけど」
「なるほど、それで正木さんと白井さん二人していないんですね」

 納得したように佐天さんが頷く。いつものファミレスで、初春さん、佐天さんと三人で御茶をしていた。
 いつもなら、ここに黒子がいるのだが、生憎と黒子は正木の本業≠ノついて行っているため、週末はいないことが多い。
 宇宙船に乗って海賊討伐をしている、との話だが、実際に宇宙船に乗せてもらわなければ、あれだけのモノを見せられても信じられなかっただろう。しかし、宇宙から見た地球のインパクトはバツグンで、正木の話も、学園都市の現状も、私達が置かれている状況も、信じない訳にはいかなかった。
 黒子はというと、常盤台中学を卒業したら進学をせず、銀河アカデミーというところに留学するつもりらしい。
 そのため、太老が宇宙に行く時には必ずと言っていいほど同行して、色々と勉強を見てもらっているようだ。

「白井さんが、正木先生と婚約してるって話、本当だったんですね」
「私も話を聞いた時には、驚いたよ。あの正木さんが、先生として常盤台に赴任したっていうし、しかも白井さんと両親公認の婚約者になった、っていうんだから」
「でも、白井さんも正木先生も未成年ですよね? それに先生と教え子だし……法律とか倫理的問題とか、その辺りって大丈夫なんですか?」

 佐天さんの驚きや、初春さんの疑問は尤もだ。
 しかし、私も真っ先にその辺りの疑問を抱いたが、それは黒子に一蹴された。

「問題ないんでしょ。婚約してる、っていっても結婚するのは未だ先の話みたいだし。それに、黒子は卒業したら宇宙にあがるつもりみたいだから」
「ああ、こっちとは色々と違うんですよね。でも、宇宙か〜」

 初春さんが納得した様子で、ウンウンと頷きながらそう言った。
 そう、ここ数週間で嫌と言うほど認識せざる得なかった事がある。宇宙での生活に、私達の常識はどうも通用しないようだ、という事だ。
 更には、どう考えてもおかしい未成年の教師に、教師と学生が交際を通り越して婚約関係にあるというのに、誰一人騒ぎ立てる者はなく、そこに疑問を持とうとしない。噂の種にはなっても、その事が問題になるような事はなかった。
 これも正木の力なのか、はたまた学園都市の雰囲気がそうさせるのか、正直、自分の常識の方を疑いたくなるような毎日だった。

「私も正木さんに頼めば、宇宙に行けるのかな」
「佐天さん、宇宙に興味あるの?」
「興味がない、っていえば嘘になるし、正直どうしていいか迷ってるんですけど、将来の事は考えておくべきかな、って。このまま能力者を目指して学生を続けるか、それとも別の道を探すか、これまでずっと能力者になる道を諦めきれなくて、未練たらたらで過ごしてきましたけど、それじゃいけないんだ、って今回の事で嫌というほど気付かされましたから」
「将来か……」

 佐天さんのしっかりとした答えに、私は自分の答えをはっきりと返す事が出来なかった。
 黒子はしっかりとした目標を持ち、その夢に向かって頑張っている。佐天さんも、あの事件の事が余程堪えたのか、もう一度自分を見つめ直す切っ掛けを得たようで、悩みながらも前に進みだしている事が見て分かる。
 太老と関わった殆どの人達が、どこか吹っ切れた様子で、それぞれの道を歩み始めていた。

「初春さんはどうするの?」
「私はこのまま風紀委員(ジャッジメント)を続けますよ。白井さんとの約束を未だ果たしてませんし、中学を卒業するまでは白井さんも風紀委員(ジャッジメント)の仕事を続けてくれる、って言ってくれました。まだ先の事は分かりませんけど、でも今は自分に出来る事を精一杯頑張りたいので。そういう御坂さんは、何か目標とかってあるんですか?」

 私は、どうしたい? 何がしたいんだろう? 初春さんの質問に対し、真剣に考えてみる。
 今までは、超能力者に成りたくて、がむしゃらに頑張って、努力して、結果的にその努力は報われ、私は目標とする力を手に入れた。
 しかし、そこからの私はどうだっただろう? 到達した達成感からか、明確な目標を失った喪失感からか、今一つ何をするにも気が入らず、目標という目標を持たないまま毎日を過ごしてきた。

「まだ、分からないかな。私も初春さんと一緒。今で精一杯だから、先の事なんて考えられないや」

 更に上を目指す、という考えも確かにある。能力は、私が私であるための力だ。これは、私の努力の結晶であり、生きた証でもある。
 しかし、それが本当に私が目標としてまで、やりたい事なのかどうかが分からない。
 超能力者ではなく、御坂美琴個人としては本当に何がしたいのか、その答えは未だ今の私にはだせそうになかった。

「そういえば佐天さん、さっきから真剣に何を見てるんですか?」
「ん? これ?」

 初春さんがいつも持ち歩いているノートPCを使って、さっきから真剣にどこかのサイトにアクセスしていた佐天さんを不思議に思い、初春さんがそう言いながら画面を覗き込む。

「都市伝説? 佐天さん……また、こんなサイトを見て」
「えー、だって面白いじゃない。逆回転する風力発電のプロペラとか、幻の虚数学区とか、地下迷宮に棲む巨大ウニとか、一番新しいのだと『必ず事件と遭遇する男、フラグメイカー=xってのも」
「またまた、そんなのただの噂でしょ?」
「そんな事ないです、って。幻想御手(レベルアッパー)だってあったんですから、このうちの幾つかは本物かもしれませんよ?」

 そう言われると、そんな気もしなくはない。

「でも……必ず事件に遭遇する男か」

 私達の頭に同時に思い浮かんだ男は、たった一人しかいなかった。

【Side out】





【Side:太老】

「へっくしょん!」
「汚いですわね……風邪ですの?」
「熱もないし、そんなはずはないと思うんだが」

 俺と黒子は今、樹雷の小型艦の中にいた。俺用に鬼姫が用意した、守蛇怪(かみだけ)のカスタムモデルだ。
 元々、守蛇怪は西南に与えられた試験艦だけでなく、本来、樹雷の次期主力艦とするために製作された量産機だった事もあり、西南に鷲羽(マッド)の製作した戦艦が与えられた後も、艦隊で使われるための量産型が製造された。
 数はそれほど多くはないのだが、今も樹雷に守蛇怪は配備されている。小型艦とはいっても、GP主力級戦艦クラスの力がこの船にはある。
 これは、そのうちの一艦をテストをかねて、鬼姫の依頼で鷲羽(マッド)が手を入れた物だ。

 本来であれば、完成しきった物に手を加える事は、性能を上げるどころか逆効果になる事が多い。
 特にアカデミーの哲学士としても名高い、あの『柾木アイリ』の工房の作品ともなれば余計だ。
 しかし、そこはさすがは『白眉鷲羽』と言うべきか、殆ど不可能と言われていた守蛇怪の改造を見事に成して見せた。
 名前は『守蛇怪零式』。試験艦ということで、今はこれ一艦しかない。『何故、零式か』と以前に鷲羽(マッド)に聞いた事があるのだが、返ってきた答えは『その方が格好良さそうだから』と、何とも身も蓋もない安直な答えが返ってきたのは、懐かしい記憶だ。
 この船は、樹雷に配属されていた時、俺に与えられた唯一の相棒とも言える船だったので、今では愛着心もあり、最も頼れる存在でもあった。
 で、何故、俺が再びこの船に乗っているかと言うと――

『青いZZZ(トリプルゼット)だと!? 鬼姫の寵児≠ェ帰ってきたのか!?』

 守蛇怪零式の前には、随分と慌てた様子の海賊の船が十数隻。

『全艦、ネットワークを遮断しろ! 船が壊れたっていい、物理的に破壊するんだ! 通信も救難信号も一切禁止だ! これを徹底させろ!』

 自爆もとい自滅していく海賊達の船。鬼姫のZZZ(トリプルゼット)の真似事をするだけで、それに驚いて投降してくれるのだから楽なものだ。
 そう、俺は観測惑星(第二の地球)の監視と常盤台の教師を兼任しつつ、休みを利用して、こうして近隣宙域の海賊討伐を繰り返していた。
 二足の草鞋ならぬ三足の草鞋を履いて、大忙しという奴だ。
 とはいえ、これも海賊が多く出没する宙域に、この太陽系を出現させた俺の責任でもあるので、嫌とは言えない。
 これも、責任を取る、と言う事の中に含まれているからだ。

 下手に放っておくと、人身売買目的の密猟者などが惑星に降り、違法行為を働く可能性もある。
 それというのも、銀河法で厳しく保護されている未開惑星の知的生命体というのは希少価値が高く、奴隷として高く売れるためだ。
 そのため、この手の違法行為というのは絶えず繰り返されている。違法とは知りつつも、最も楽に稼げる方法の一つであるのは確かなので、海賊達も多少のリスクを冒しても、密漁に手を染めようという輩は少なくない。
 初期段階文明の人間など、完全武装した海賊達の手に掛かれば、玩具の銃を持った子供と大差がないからだ。

「じゃあ、水穂に連絡して連中を引き取りにきてもらってくれ」
「あ、ついでにまた樹雷の御菓子を持ってきてくれないかな? ってミサカはミサカは期待してみたり」
「補給物資のリストに、堂々と『美味しい物、とにかくたくさん』とか書いてたのは、やっぱりお前か!」
「だって、食事は重要だよ!? 美味しい物がないとストレスも溜まるし、仕事の効率も悪くなるもん! ってミサカはミサカは主張してみる」
『コクコク』

 打ち止め(ラストオーダー)に同調して、ブリッジにいたオペレーターのミサカ達は一斉に頷く。
 現在、この守蛇怪の懐事情を圧迫しているのは、間違いなくコイツ等の食費だった。
 通常なら三ヶ月は持つ食料の備蓄が、僅か一週間で底を尽きるなど誰が思うだろう?
 樹雷の資金力なら、この程度の食費など微々たる物かもしれないが、それでもさすがに塵も積もれば山となる。
 ここの他にも、各地に散って活躍しているミサカ達の一番の問題点は、その食料費もとい燃費の悪さだった。
 水穂が積み重なっていく食費の問題に、樹雷の領宙でやっている農業生産を更に拡大するかどうかで、真剣に頭を悩ませていたほどだ。

 ちなみに現在のミサカ達の扱いは、その昔、鷲羽(マッド)がやった実験の被験者となり、偶然と不慮の事故が重なり、大量クローニングされてしまった哀れな少女達が時間凍結された状態で樹雷領内の辺境惑星で見つかった、という扱いに公式ではなっていた。
 過去の行いもあってか、鷲羽(マッド)の所為にしておけば、細かく追求してくる連中も少ない。本人もそれでいい、と言っていたので遠慮無く、誤魔化すために鷲羽(マッド)の名前を使わせてもらっている訳だ。
 何かおかしいと思いつつも、鷲羽(マッド)の名前に、背後に鬼姫が絡んでいるとなれば、それ以上詮索しようという輩はまず殆どいない。

一方通行(アクセラレーター)のところに戻らなくていいのか?」
「あんな分からず屋、自分から謝ってくるまで帰ってやらないの、ってミサカはミサカはプンプンと怒ってみたり」

 ようは家出をしてきたと言う訳だ。
 最初は、俺の所から家出をして、今度は一方通行(アクセラレーター)の所から家出をして、今は本人曰く『黒子の元に転がり込んだ』という主張だった。決して、俺の所に帰ってきた、と言わない辺りが、打ち止め(ラストオーダー)の最後の抵抗なのだろう。
 どんな喧嘩をしたのかはしらないが、これでは当分はあっちに帰ってくれそうにない。

「……太老、レーダーに反応、船影二百。まだ増えていますわ」
「冗談だろ……何で、こんな時に」

 黒子の報告に、俺は目眩を覚える。さっきの連中が呼び笛になったのか?
 これまでにない数の海賊艦が、この宙域に集まってきていた。
 正直、守蛇怪零式とはいっても、戦艦一隻で相手に出来る数ではない。とはいえ、鬼姫に任されている以上、何もせずに敵前逃亡する訳にもいかず、第一この後には守るべき星と大切な人達がいる。ここで逃亡して、海賊達に蹂躙させる訳にはいかない。

「艦長=Aどうしますの?」
「そんなの決まってるだろ? 樹雷に救援信号を出した後、奴等に一発お見舞いして超空間へ緊急離脱。そのまま注意を惹いて、連中をこの宙域から引き離す」

 危機的状況だというのに、恐怖は殆ど無かった。
 こうした修羅場は何度か経験している、というのもあるが、腹黒だが信頼できる相棒と、食いしん坊だが有能な仲間がいる。
 それにこのくらいの危険。俺がこれまでに経験してきた数々の出来事(アクシデント)に比べれば、まだまだ序の口、可愛いモノだ。
 死ぬかも知れない、ダメかも知れない、なんて悲観的な考えはなかった。

「いくぞ、海賊どもに後悔させてやれ! この船に、『守蛇怪零式(オレたち)』に喧嘩を売った愚かさをっ!」
『了解、艦長!』

【Side out】





 これは『フラグメイカー』と呼ばれる男の物語。
 銀河を巻き込み、宇宙を巻き込み、世界を巻き込む。革命と混沌もたらす男の旅は、始ったばかり。

「さてと、太老。アンタの可能性、まだまだ見せてもらうよ」

 白眉鷲羽――彼女の見詰めるモニターの画面には、題目『正木太老ハイパー育成計画』。
 そして小さく『ver.3』の文字が記されていた。

 正木太老(フラグメイカー)――彼の受難の日々は、まだまだ続きそうだった。





 ……END



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