自室のベッドで仰向けになり、天井を見上げながら、俺はある考え事をしていた。

「ううん。どうなってんだ?」

 今週はずっと、鈴とセシリアだけでなく箒まで余所余所しかった。
 個人別トーナメントに向けて自主練習を行っているようなんだが、それにしたって朝・昼・夜と一緒に飯を食っていた三人が、今になって別々に飯を食うなんて変だろう。
 俺、避けられてるのか? と数日経ってようやく気付いた。

 仲直りしたいが、なんで避けられているのかわからない以上、仲直りのしようがない。
 そこで今日は朝から、ずっと悩んでいると言う訳だ。
 お陰で授業にも身が入らず、千冬姉の出席簿を三回も頭に受けることとなった。
 このままでは、俺の身が持たない。脳細胞が死滅する前になんとかしないと。

「どうかしたの? 一夏」
「いや、どうやったら機嫌を直してくれるのかな、って」
「誰かと喧嘩したの?」
「喧嘩というか……避けられてる? 何か良い案がないかな?」

 シャルルならこう言う時どうするのか、少し気になった。
 女性への対応レベルに関しては、俺とシャルルでは天と地ほどの開きがある。
 シャルルなら、何か良い案があるのではないかと俺は考えた。
 他力本願で情けない限りだが、残念ながら俺には良案が思いつかない。
 特に今回の件は何故こうなっているのか、それがわからない以上、完全にお手上げだった。

「謝るのが一番早道だと思うけど、なんでそうなっているのかわからないんだよね?」
「ああ、それがわかれば、こんなに悩みはしない」
「だとしたら、取り敢えず謝るってのは逆効果かもしれないね」

 そこは俺も考えた。
 理由もわからず謝られても、本当に反省しているのかどうかわからない。
 それでは何も反省していないと言っているのと同じだ。
 相手にも失礼だし、あの三人の性格からして、それで許してくれるとは思えない。

「だったらプレゼントでもしてみたら?」
「プレゼント?」
「親しい人に贈り物をされて嬉しくない人はそうはいないと思うし、話くらいは聞いてくれるんじゃないかな? これまで仲の良かった相手なら尚更だと思うよ。相手も切っ掛けが掴めなくて、困っているだけかもしれないしね」

 おおっ! さすがシャルル大先生。なるほど、その手があったか。
 うん、そうだよな。このまま悩んでいたところで問題が解決するとは思えない。
 俺もこのままで良いとは思っていない。出来る事なら早く仲直りをしておきたい。
 プレゼントか。何がいいだろう? 考えてみたら同年代の女子に贈り物をした経験なんて全くない。
 ぬいぐるみとか? いや、高校生にもなってそれはないか。子供っぽすぎる。
 プレゼント一つまともに思いつかないとは、自分の発想の貧弱さが情けなかった。

「シャルル。一つ頼みがあるんだが」
「何? 一夏」

 うん、やっぱりこれしかないよな。こんなことで意地を張っても仕方が無い。
 シャルルなら、きっと相談に乗ってくれるはずだ。だから――

「付き合ってくれないか?」
「……え?」

 俺は思いきって、シャルルに告白した。





異世界の伝道師外伝/一夏無用 第14話『プレゼント』
作者 193






 シャルルに同世代の女子に何をプレゼントしていいかわからないことを、思いきって告白した。
 我ながら情けない話だが、せめて参考になる情報が欲しい。
 だからプレゼントを街に買いに行くのを、シャルルに付き合って欲しいと相談したのだ。
 で、今日は休日。二人で街に繰り出したのだが――

「一夏がなんで避けられているか、わかった気がするよ……」

 俺にわからないものが、第三者のシャルルにわかるなんて、そこがショックだった。
 わかったなら教えてくれと思った俺だが、シャルルに『自分の胸に聞いてみるといいよ』と言われると何も返す言葉がなかった。
 確かにプレゼントの中身を相談している時点であれだが、喧嘩の理由をシャルルから教えてもらうのは何か違う気がする。
 やはり、こういうのは自分で気付かないとダメなんだろう。

「それで予算とか、どう言った物にするとか、何か決めてあるの?」
「いや、全く……予算は常識の範囲内で。まあ、かなり余裕はあるから大丈夫だと思う」
「えっと、参考にどのくらい?」

 これでも企業所属のIS操縦者だ。給料は貰っているし、結構な貯金もある。
 三年間貯めるに貯めた額は、学生が持つには不相応な金額になっていた。
 シャルルに貯金額を耳打ちすると、予想していた以上にあっさりした感じで、

「うん。それなら全然大丈夫そうだね」

 そんな答えが返ってきた。
 根っから庶民な俺からすると使い道に悩むくらい、とんでもない額の貯金だったりするわけなのだが、考えてみるとシャルルはあのデュノア社の御曹司だ。このくらいの額なんでもないに違いない。軍資金は十分。後はセンスの問題だが……そこはシャルル先生の助言に頼らせてもらおう。

(まあ、俺が持ってても余り使い道がない金だしな……)

 国が運営管理する特殊国立高等学校。入試倍率が一万を越えるとか言われている世界で唯一のIS操縦者育成機関。
 それもそのはず、世界中からIS操縦者を志す受験者が毎年殺到するからだ。その数は推して知るべしとだけ言っておく。
 世界一厳しく、入るだけでも難しいと言われる有名校。代表候補生でなくてもIS学園の生徒は基本的に優秀。全員がそうした厳しい倍率のなかを潜り抜けてきたエリートと言える存在だから当然だ。
 まあ、そんなわけでIS学園は色々な意味で優遇されている。外とは別世界だ。
 部屋一つ、設備一つを取ってもそうだ。正直な話、IS学園にいると金を遣うようなことがない。寮住まいなので食費光熱費は一切タダ。日用品を買い足すくらいで、他に金を遣うようなことなんて殆どなかった。
 だから、俺の通帳の金は貯まる一方で余り使い道がない。贅沢な悩みだとは理解しているが、今更生活水準を上げるとか、貧乏性の俺には無理だ。
 なので、貯金が趣味のような状況に陥っていた。
 千冬姉が今までの生活費を受け取ってくれれば万事解決なのだが、

『お前の稼いだ金は、お前の金だ。弟の金をあてにする姉がどこにいる? そんなことを気にするくらいなら、好きな女にプレゼントの一つでも買ってやれ』

 と言って受け取ってくれないんだよな。そんな女がどこにいるって言うんだよ?
 まあ、今日はそのプレゼントを買いに来たわけだが、彼女へのプレゼントではないというのが我ながら少し情けない。
 でもま、なんだかんだで、あの三人には助けられてるしな。その御礼も兼ねている。
 それに鈴は一年振り、箒に至っては六年振りの再会だというのに、何一つ気の利いたことをしてやってない。
 女ばかりの学園で孤立せず、気楽に話が出来る知り合いがいるというのは、本当にいいものだ。
 今はシャルルがいるが、男一人で困っていたところを箒と鈴、それにセシリアには随分と助けられた。
 だから、あの三人にプレゼントをするというアイデアは、俺も大賛成だ。丁度、これまでのお返しをする良い機会だと俺は考えていた。

「一夏、あそこに入ろうか」

 俺はシャルルの案内で、ブランド物のテナントが建ち並ぶ駅前のデパートに向かった。


   ◆


 学園からずっと一夏とシャルルを付けている人影があった。
 建物の影から少しはみ出した黒髪のツインテールに、クルクルとカールがかった金色の髪。凰鈴音とセシリア・オルコットの二人だ。
 偶々偶然、一夏とシャルルが一緒に寮から出掛けるところを見かけた二人は、気付けばその後を追い掛けてここまで来ていた。

「男同士で何やってんのよ……一夏ァ」
「ああ、手なんか繋いで……ううっ、デュノアさんずるいですわ」

 男同士、街に買い物にきているだけだというのに、傍から見たその姿はどうみてもカップルにしか見えない。鈴とセシリアの二人が、シャルルに嫉妬するのも無理からぬ状況だ。
 しかも当事者達は気付いていないのだろうが、一夏とシャルルの二人はかなり目立っていた。
 一夏は自分ではモテないと思っているようだが、容姿はかなり上の方に入る。鍛えていることもあって身体は引き締まり、剣術の心得があるだけあって姿勢が良い。身長も同じ年頃の男子と比べると平均以上はあり、端整な顔立ちとまではいかないが十分に女性受けする整った容姿をしている。
 シャルルはシャルルで、中性的な整った顔立ち、守ってあげたくなる線の細い身体、フランス人形のように白い肌、更にうっとりするほど綺麗な金色の髪。紛れもなく誰もが認める美少年だ。
 そんな二人が並んで歩いていたら目立つ。当たり前のように目立つ。

「美少年のカップル」
「いいわね」
「いいですね」

 先程から遠巻きに、うっとりした瞳で二人の様子を眺めている女性が大勢居た。
 鈴とセシリアも周りから見れば、そのなかの一員だ。

「……無茶苦茶目立ってるわね」
「まあ、一夏さんなら当然と言えますが、余り嬉しい状況ではありませんわね」

 二人にしてみれば面白くない。百歩譲って男同士買い物に出掛けたことは目を瞑ってもいい。
 学園にたった二人の男だ。親睦を深めるのは悪いことではないし、一夏にもプライベートはあるだろう。
 それをとやかく言うほど、鈴とセシリアは狭量ではない。だが、この状況は面白くなかった。

「ところで、いつまで隠れてますの?」
「この状況でアンタ出て行けるの?」
「……少し、というか厳しいですわね」

 そう、周りの空気は二人の邪魔をするなと安易に告げていた。
 これだけ目立っていて、二人の周りに近付く女性がいないのはそのためだ。
 美少年のカップル。見ているだけで絵になる二人。抜け駆けは許さない。
 この場に居る女性達の間には、いつしかこれらの暗黙のルールが敷かれていた。
 ここで抜け駆けをすれば、どんなひんしゅくを買うかわかった物ではない。団結すると強いが壊れる時も儚い。女の恨みはマリアナ海溝よりも深いのだ。
 当然その輪の中にいる鈴とセシリアも、なんとなく一夏達に話し掛けづらい状況に嵌まっていた。

「もう少し様子を見ましょう」
「仕方がありませんわね」

 これだけの女性を敵に回すのは危険と判断して、二人は直ぐに思考を切り替え、静かに尾行を継続することを決意した。


   ◆


(あれって、鈴とセシリアだよな。やっぱり……)
(後を付けてきてるのって、凰さんとオルコットさんだよね……)

 シャルルの協力もあって目的の物を一通り買い揃え、一夏は店のウインドウガラスからそっと背後の影を盗み見る。そこには見知った人影が。
 余りに下手と言える尾行。これでも一夏は伊達に桜花の訓練を三年間も受けていない。気配から誰かが付けてきていることに、直ぐに気が付いた。
 まあ、そうでなくても黒髪と金髪が物陰からチラチラと見えていれば、気付かない方がおかしい。頭隠して尻隠さずとはよくいったものだ、と一夏は心の中で呟く。

 シャルルは鈴とセシリアの二人が、専用機の反応を潜伏(ステルス)モードにしていることで、二人が尾行していることを確信した。
 ISは全てのコアが『コアネットワーク』と呼ばれる特殊な情報網で繋がっている。元々宇宙での活動を想定して作られた物のため、恒星間距離においても互いの位置を正確に把握する必要があるためだ。
 最近では、この情報網を利用してIS間で情報の共有と学習が行われているのではないか、という学説が浮上しているが、実際のところはよくわかっていない……そんな機能。ISにはこんなブラックボックスとも呼べる、よくわかっていない機能がたくさん存在する。プライベート・チャネルも、そんな機能を限定的に利用したものだった。
 そして全てのISには、作戦行動中などISの位置特定を避けるために『通常モード』とは別に『潜伏モード』と呼ばれる位置特定を避けるための機能が搭載されていた。
 位置の特定が出来ないということは、居場所を特定されたくない場所に居ると言っているに他ならず、そこに加えて誰かの尾行に物陰から見える黒髪≠ニ金髪≠セ。

 状況証拠は、これでもかと言うくらいに揃っていた。

「シャルル……気付いてるか?」
「あ、やっぱり一夏も気付いてた?」
「あれだけ目立ってればな……普通、気付くだろう」
「あはは……」

 一夏にしてみれば今まであちらから避けていたのに、なんで今になって尾行をするような真似をしているのかなど、気になることはたくさんあった。
 シャルルはこれまでの一夏の話と、この状況から二人がなんで付けてきているかは大体察しがついていたが、そのことを一夏に教えようとは思わなかった。
 これは一夏自身が気付かなくてはいけないことというのもあるが、一夏と彼女達の問題だ。
 教えるのは簡単だ。でも、当事者同士で解決しなければ意味が無い。自分が首を突っ込むことではないと、シャルルは考えた。
 それと、もうひとつ。シャルルにも、よくわからない不可解な感情が胸の奥でくすぶっていた。一夏のことを考えると胸の辺りがムカムカとして、何故か面白くなかった。

「……シャルル、そっちの路地に入るぞ」
「え、あ、うん」

 一夏が何をしようと考えたか、今の一言で大体察したシャルルは黙って一夏の指示に従う。
 ダッと逃げるように急に走り出す二人。それに慌てたのは、尾行していた鈴とセシリアだった。

「気付かれた!?」
「逃げましたわ!?」

 最初は突然一夏達が走り出したことで焦った鈴とセシリアだったが、そこはさすが代表候補生。その後の行動は機敏だった。
 直ぐに二人の後を追い掛ける鈴とセシリア。建物の角を曲がり、裏通りから路地へと入っていく。
 普段から鍛えていることもあって、体力と運動には自信のある二人。直ぐに追いつくかと思われた。しかし――

「……行き止まり?」
「ちょっと鈴さん、まさか道を間違えたのでは?」
「そんなわけ、一本道で間違える訳ないじゃな――きゃっ!」

 背後からコンコンとリズム良く、鈴とセシリアの頭を襲う小さな衝撃。
 衝撃というほど大きな感触ではないが、誰かに軽く頭を小突かれたのは確かだった。
 バッと後ろを振り返る鈴とセシリア。そこにはフウとため息を漏らす一夏と、苦笑を浮かべたシャルルが立っていた。

「アンタ、いつの間に後に!?」
「ビルの壁を伝って後に回り込んだ」
「どこの曲芸師よ。サルか、アンタは……」

 淡々と種を明かす一夏の話に、呆れた様子で言葉を返す鈴。
 桜花との厳しい訓練をこなしてきた一夏にとって、このくらいの芸当はISを使わずとも簡単なことだった。
 ここまで誘い込んだのは、二人の逃げ道を塞ぐためだ。それと周囲の目を遠ざけるためでもあった。
 代表候補生の二人ならいざ知らず、一般人ではあの速度で追ってくることは不可能とまで考えての行動だ。
 まあ、周囲の女性の好意に気付いていたというよりは、別の理由があって二人をここまで連れてきたのだが――
 その理由の正体は、一夏の手の中にあった。

「ほら、これは鈴の分」
「え?」
「こっちはセシリアの分な」
「え?」

 一夏から手渡された小さな包みを見て、鳩が豆鉄砲を食ったような表情でポカンとする鈴とセシリア。

「……ごめん!」
「え? ちょっと、一夏……何を?」
「一夏さん? あの……一体?」

 突然、九十度頭を下げて謝りだした一夏に、困惑したのは鈴とセシリアの方だった。
 尾行して見つかって捕まって、本来なら怒られるのは自分達の方だと自覚していたからだ。
 なんで一夏が謝っているのか、二人には事情がさっぱり呑み込めない。

「ほら、ここ最近俺のことを避けてただろ? だから、何か気付かない内に二人を怒らせるようなことをしてたんじゃないかって……」
「あ、あれは別に怒って避けてたんじゃ……」
「そ、そうですわ。あれには色々と深い事情が……」
「え? そうなのか? 俺のことを嫌いになったとかじゃ……」
「そんなわけないじゃない!」
「一夏さんを嫌いになるはずありませんわ!」

 怒っているのか怒っていないのか、よくわからない態度で必死に否定する鈴とセシリア。
 そこには一夏にはわからない複雑な乙女心が絡み合っていた。

「それじゃあ、なんで避けてたんだ?」
「あ、あれはアンタがあんなこというから……ああっ! もう! 別にどうだっていいでしょ!」
「そ、そんなことを聞かれても、こ、答えられませんわ! デリカシーがありませんわよ!?」
「いや、俺はこれでも真剣に悩んだんだぞ? だから、シャルルに頼んで買い物に付き合ってもらったり……」
「うるさい! 黙れ! この唐変木!」
「そうですわ! 一夏さんの鈍感!」

 何やら理不尽なものを感じつつも、二人の迫力に気圧されて一夏は何も言えなかった。
 結局なんで避けられていたのか理由はわからず終いだが、嫌われていたわけではなかったようなので、まあいいかと一夏は納得する。
 それに一夏は、プレゼントの包みを大切そうに胸に抱き、ニヤニヤと嬉しそうに笑っている二人を見ていると、そんなことはもうどうでもいいように思えた。
 シャルルに手伝ってもらったとはいえ、一生懸命悩んで選んだプレゼントを喜んでもらえるのは素直に嬉しい。そう、思ったからだ。

「シャルル、今日はありがとうな」
「ううん、二人と仲直り出来てよかったね。一夏」
「ああ、まだもう一人残ってるけど……覚悟を決めて頑張ってみるよ。あっ、それと」
「え?」

 一夏の手からシャルルに差し出される小さな袋。予想外の出来事にシャルルは驚く。

「今日付き合ってくれた御礼。さっきプレゼントを一緒に見てた時、なんか欲しそうに見てただろう? だから、よかったら貰ってくれ」

 少し照れ臭そうに、一夏はそう言ってシャルルにもプレゼントを手渡した。
 買い物の途中立ち寄った露店。そこにあった銀色のブレスレット。
 決して高い物ではない。学生の小遣いでも無理をすれば買える程度の物。でも、何故か目を引いたアクセサリー。
 一夏がそれに気付いてくれていたことが、シャルルはどうしようもなく嬉しかった。

「男同士で何良い雰囲気作ってるのよ……」
「なんだか凄く怪しいですわ……」
「ちょっ、そんなわけないだろう!?」

 どうしてこんなにも鈍感な一夏が、これだけ大勢の女性に好意を寄せられているのか?
 シャルルは今日のことで、それが少しわかった気がした。

(でも、僕は……)

 同時に、そんな一夏に隠し事をしているという罪悪感がシャルルの心を(さいな)む。
 そして自分の中にある一夏への感情に、シャルルは大きな戸惑いを感じていた。





 ……TO BE CONTINUED



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