翌朝、エリゼの言葉のとおり倉庫を調べてみると、思いもよらない発見があった。狩猟用の道具と一緒に刀が置かれていたのだ。
 他には男爵が旅の護身用に持って行ったのか、弓矢くらいしか武器になりそうなものは見つからなかったが、刀以外にも使えそうな道具を見繕って部屋に戻ったリィンは鞘から刀を抜き、その状態を確かめていた。

「問題は……なさそうだな」

 どのくらい放置されていたのかは分からないが、錆びて使い物にならないと言った感じではなかった。
 軽く刀を振って、感覚を確かめるリィン。いつも使っている武器に比べると軽いが、それでも手に良く馴染むのをリィンは感じる。
 刀など使ったことはないはずなのだが、不思議と最適な振り方が分かるような感覚だった。

「妖刀の類じゃないだろうな。これ……」

 しかし、どこをどう見ても普通の刀にしか見えない。そのため、リィンは首を傾げる。
 とはいえ、刀を使えないよりは使える方が良いに決まっている。理由はよく分からないが、一先ずリィンは自分を納得させた。

「さてと、エリゼに見つかる前にさっさとでるか」

 あの様子では玄関で見張っていても不思議ではない。そう考えたリィンはコートを羽織ると刀と一緒に巨大なバッグを肩に抱え、窓から屋根の上へと飛び移る。
 そして、

「さむっ! これは想像以上だな……」

 地上を見下ろすと、銀色の世界が広がっていた。
 吹雪は止んでいるみたいだが、この様子では山道にもかなりの雪が積もっていそうだとリィンは嘆息する。
 幸いなことに倉庫に一通りの道具は揃っていたので、どうにかなるだろうとリィンは考え、石碑を目指して屋敷を後にした。


  ◆


 屋敷を出てから何時間経っただろうか? 朝早くに出発したというのに、もう太陽は中天に差し掛かろうとしていた。
 だというのに、まだ石碑の発見には至っていない。前日に行った住民への聞き込みから、この辺りで間違いはないはずなのだが、雪の影響で道の判別すら困難な状況とあって調査は難航していた。
 捜索範囲は大分絞れてきたが、闇雲に動き回れば遭難しかねないだけに慎重に進む必要があった。

「まいったな。雪山を甘く見てた。とはいえ、当然だよな……」

 任務や訓練の一環で山道には慣れていたので、どうにかなると考えていたのだが、雪山を侮っていたとリィンは素直に失敗を認める。
 時間が余り掛かるようなら適当なところで切り上げて、一旦は郷へ戻るかとリィンは考える。エリゼのことだ。リィンが帰って来ないとわかれば、心配するに決まっている。最悪一人で雪山へ捜しに来ないとも限らないだけに無茶は出来なかった。

「仕方ない。今日のところは一旦引き上げるか」

 ここが未来なのか別の世界なのか、まだはっきりとしたことは分からないが、リィンとしても出来るだけエリゼに心配を掛けたくはなかった。
 これがアルフィンあたりなら気に病むこともないのだが、エリゼが相手だと妙な罪悪感に駆られるのだ。やはり普段の素行の差だろうと、アルフィンが聞けば怒りそうなことをリィンは考えながら山道を下りる。
 そして道半ばまで達したところで一旦休憩しようと荷物を下ろすと、女性の悲鳴が聞こえた。

「この声は、まさか――」

 リィンは刀を手に取り、全速力で雪道を駆ける。
 木と木の間を縫うように走り、谷を飛び越え、そして――目標を捉えた。

「エリゼ――伏せろッ!」
「兄様!?」

 細剣を構え、狼にも似た四足の魔獣と対峙するエリゼの姿を見つけ、リィンは右手で刀の柄を握り締め鞘に手を掛ける。そして〈鬼の力〉を解放した。
 髪を白く、瞳を紅く染め上げ、リィンは魔獣へと間合いを詰め――刀を抜き放った。
 すれ違い様、一瞬にして四肢を斬り裂かれ、絶命する魔獣。

「……いまのは?」

 リィンは自分が何をしたのか分からず放心する。
 刀を使ったことはない。ちゃんとした剣術など習ったこともない。だが、いま放った技は確かに居合いと呼ばれる技術だった。
 オーバーロード以外まともに戦技も使えない自分が、そんな技を使えるはずがないとリィンは思う。
 だが、それならさっきのはどういうことなのかとリィンが悩んでいると、

「兄様……」

 エリゼに背後から声を掛けられ、リィンは振り返りながら無事な姿を確認して安堵する。
 先程のことは気になるが、それよりもまずはエリゼのことだとリィンは思考を切り替えた。

「どうして、こんなところに一人で来た。危ないだろうが……」
「すみません。兄様が部屋にいなかったので、もしかしてと思って……」

 危ないことをしてというのは、こういう場合はお互い様だ。
 エリゼに内緒で出て来た自覚があるだけに、そう言われてはリィンも怒るに怒れなかった。

「兄様こそ、どうしてこのような場所に?」
「鍛錬だ」
「……嘘、ですよね?」

 あっさりと嘘を見抜かれるリィン。やはり二度は騙されてくれないかと観念する。

「ちょっとした調べ物だ」
「それは、この雪についてですか?」
「まあ……そんなところだ」

 エリゼはリィンの説明に一応の納得を見せる。この季節外れの雪については、エリゼも気にはなっていたのだ。
 幼い頃、同じような雪がユミルを襲ったことがあった。あの時は三日ほどで収まったと記憶しているが、今回も同じだとは限らない。郷のことを思えば、早く解決して欲しいとは考えていた。

「そうだ、エリゼ。この辺りに泉があるのを知らないか? 渓谷の上流にあるはずなんだが見つからなくてな……」
「……泉ですか?」

 石碑が渓谷の上流に湧く泉にあることを覚えていたリィンは、渓谷沿いに行けば見つかると思っていたのだが、郷の宿に滞在していた釣り人に教わった道を行けど一向に目的の泉を見つけることが出来ずにいた。
 それでエリゼならこの辺りの地理にも詳しいだろうし、何か知っているのでは? と思って駄目元で尋ねてみたのだが、何やら気まずそうな顔でエリゼは指をさしながら、リィンの問いに答えた。

「それはもしかして、あれのことでは?」
「……え?」

 エリゼに指摘されてリィンが振り返ると、視線の先に目的の泉があった。
 懐から地図を取りだし、現在位置と見比べるリィン。そして肩をプルプルと震わせ、遂には地図をぐしゃりと握り潰す。

「任せろって言っておいて逆方向じゃねーか!」

 リィンの叫びが、人気のない雪山に虚しく響いた。


  ◆


「兄様って方向音痴でしたっけ?」
「言わないでくれ。本気で落ち込んでるんだ……」

 見当違いの地図を掴まされて、リィンは本気で落ち込んだ様子で肩を落とす。
 泉が見つかったのはいいが、何時間も無駄に雪道を歩かされたと思うと気分は晴れなかった。
 泉にあるという石碑はすぐに発見できた。如何にも見つけてくれと言わんばかりに淡い光を放っていたからだ。
 石碑に浮かび上がる青白い紋章を眺めながら、何かに気付いた様子でリィンはエリゼに尋ねる。

「一年前、似たようなことはなかったのか?」
「一年前ですか? たぶん何もなかったとは思いますが……」
「十月くらいに友人を連れて、俺が帰省したようなことは?」
「兄様、帰省なさっていたのですか? 士官学院の生徒は年末年始以外は帰省できないと聞いていたのですが……」

 エリゼの話からも、やはり原作にあったユミルでのイベントはなかったと考えた方がいいかとリィンは考える。

「あの……兄様、いままでどうされていたのですか? 内戦終結以降、学院にも戻らず行方知れずだと聞きました。姫様に事情を聞いても詳しいことは教えて頂けなくて、兄様の身に何かあったのではないかと、ずっと心配で……」

 不安げに尋ねるエリゼを見て、リィンは困った顔を浮かべる。

(……この世界の(リィン)は何をやってるんだ?)

 別世界のこととはいえ、義妹(エリゼ)を放って何をしているのかとリィンは苛立ちを募らせる。
 出来ることなら安心させてやりたいが、ここにいるリィンは彼女の義兄のリィンではない。それに真実を打ち明けたところで余計に不安にさせるだけだろう。
 リィンがどう答えたものかと頭を悩ませていると、それは現れた。

「エリゼ、下がれ!」

 エリゼを下がらせ、刀を構えるリィン。周囲の温度が下がり、冷たい風が頬を撫でる。
 そして大気中のマナが集まり光を発したかと思うと、巨大な魔獣が姿を現した。

「こいつは……」

 冷気を纏った四つ足の魔獣。恐らくはこれが石碑に封印されていた魔獣だろうと推測する。
 パキパキと凍り付いていく大地と共に、リィンの足も地面に縫い付けられる。

「兄様ッ!」
「大丈夫だ。大人しく見てろ」

 有無を言わせないリィンの迫力に呑まれ、助けに入ろうとしたエリゼは動きを止める。
 確かに並の魔獣とは違うようだが、この程度の危機は何度も乗り越えてきた。それに、

「悪いが妙なことに巻き込まれて、少し気が立ってるんだ」

 リィンの全身から闘気が放たれ、その熱が周囲の氷を溶かしていく。相手が凍らせるのを得意としているなら、その氷を溶かしてやればいいだけだ。〈鬼の力〉を解放し、リィンは真紅の双眸で魔獣を睨み付ける。
 唸り声を上げながら後ずさる魔獣を見据えながら、スッと剣を上段に構え、リィンは再び不思議な感覚に襲われる。

(まただ。この感覚は……)

 エリゼを助けた時と同じ感覚。ふと何かに気付きリィンは上着のポケットに手を入れると、そこには戦術導力器(オーブメント)〈ARCUS〉があった。
 倉庫に刀と一緒に仕舞われていたものだ。何かの役に立つかと思い、持ってきていたオーブメント。青白い光を放つ〈ARCUS〉を見て、リィンは何が起きているのかを察する。

「共鳴しているのか?」

 戦術リンクの光。まさかエリゼが? とリィンは考えるが、それも違うとすぐに自身の考えを否定する。
 だとすれば、この光はなんなのか? 何故〈ARCUS〉の戦術リンクが機能しているのか?
 そもそも、この〈ARCUS〉は――そしてリィンは気付く。

「そうか、これはリィン・シュバルツァー。お前のものか」

 これは自分のものではない。この世界のリィンのものだと気付く。
 刀と一緒にあそこにオーブメントが仕舞われていた意味までは分からない。だが、一つだけ分かることがあった。

「お前もエリゼを守りたいんだな」

 この世界のリィンが、なぜ姿を消したのかは分からない。しかし彼の意志は確かにここに残されていた。
 リィンは目を瞑り、深呼吸をする。そして意識をオーブメントと同調していく。

「オーバーロード〈閃影(シャドウ)〉」

 黒い闘気が渦を巻き、銀色の刀身が漆黒へと染まる。
 模倣するは自分自身。世界は違えど、自分(リィン)のことだ。理解できないはずがない。

「――偽・裏疾風」

 黒い風が魔獣の身体を突き抜けた。


  ◆


「まさか、本当に出来るとはな……」

 斬り伏せた魔獣を見下ろしながら、リィンは呆然とした声で呟く。なんとなく出来るような感じはしたが、まさか本当に成功するとは思っていなかった。
 八葉一刀流を学んだことはない。しかし、さっき放ったのは間違いなく八葉一刀流・二の型〈疾風〉だった。
 この刀とオーブメントが、この世界のリィンが力を貸してくれたのだとリィンは思う。

「この刀。もしやとは思ったが、ゼムリアストーン製か。〈ARCUS〉といい、どうしてこんなものが倉庫に置いてあったんだ?」

 どちらも、こちらの世界のリィンにとって必要な物のはずだ。それが、あんな風に倉庫に置かれていた意味をリィンは考え、頭を振る。
 考えられることは二つしかない。姿を現せない事情があるか、もう死んでいるかだ。
 しかし、そのことをエリゼに伝える気にはなれなかった。

「壁が崩れて……」

 エリゼの声に反応してリィンが石碑のあった壁に目を向けると、雪で覆われた壁が崩れ落ち、その先に道のようなものが確認できた。
 吹き込む風の流れから考えても、どこかに繋がっていることは確かだ。

「この先に、まだ何かあるみたいだな。エリゼ、お前は……仕方ないか」

 これ以上、エリゼを危険な場所に連れて行くわけにはいかない。そう考えたリィンだったがエリゼの表情を見て、諦めた様子で溜め息を漏らす。
 エリゼのことだ。帰れと言っても素直に聞きはしないだろう。それに無理に帰したところで、今回のように後から追って来られても困る、それならまだ目の届くところで守った方がマシだと考えた。
 エリゼに自分から離れないように釘を刺し、リィンは崩れた壁の向こうへと足を進めた。雪と氷に覆われた道を進むと、段々と洞窟の先に光が見えて来る。壁の反対側に抜け、そこでリィンは目的の遺跡を見つけた。

「やはりあったか」
「……兄様、あれは?」
「精霊窟。古の時代、魔女と行動を共にしていた地精(グノーム)という種族が造ったとされる遺跡だ」

 精霊窟。前世の知識から、それがこの場所にあることは予想が出来ていた。
 季節外れの雪に関しては、あの魔獣を倒した時点で収まるとは思うが、念のため遺跡の方も調査しておきたいと考えていたのだ。
 リィンの後を追って、遺跡の中へ足を進めるエリゼ。そして、そのどこか見覚えのある光景に驚いた様子で息を呑む。

「士官学院にあった旧校舎の遺跡に雰囲気が似ていますね」
「まあ、元は同じだろうしな」

 どちらも地精が造った遺跡だ。そういう意味では似ているのは当然と言える。
 軽々と魔獣を蹴散らし、トラップを解除しながら奧へと進むリィンの後をエリゼは驚きを隠せない様子で追い掛ける。エリゼの知る限りでは、ここまで出鱈目な強さをリィンは持っていなかったはずだった。
 この一年でリィンの身に何があったのかと不思議に思いながら進んでいると、エリゼの前に巨大な扉が立ち塞がった。
 以前、旧校舎の地下で見たのと同じような扉を見上げ、エリゼは微かに肩を震わせる。そんなエリゼの肩に手を置き、「大丈夫だ」と呟くとリィンは前へと歩みを進め、扉へと手を触れる。すると紋様が浮かび上がり、光を放ちながら扉が左右に開いた。

「この先が遺跡の最奥みたいだな。何があるか分からないから俺の前にでるなよ」
「は、はい。兄様、少し逞しくなられました?」
「……まあ、鍛えてるしな」

 エリゼの質問にリィンは曖昧に答えながら扉の先へ進む。鍛えているでは済まされないほどの変化なのだが、エリゼは敢えてそれ以上は何も尋ねようとしなかった。
 リィンが何かを隠していることには気付いていたが、それを無理に聞いてしまえば、またリィンがいなくなってしまう。そんな不安に駆られたからだ。

「魔煌兵か。エリゼ、少し下がってろ」

 遺跡の最奥には、他の精霊窟と同じように遺跡を守護する門番が待ち受けていた。
 チラリと奥の祭壇に目を向けるリィン。本来であれば、そこにはゼムリアストーンの結晶があるはずなのだが見当たらない。このことも前世の知識からわかっていたことだが、やはりこの精霊窟のゼムリアストーンはまだ結晶化していないのかとリィンは残念そうに溜め息を漏らす。そんなリィンの頭上に振り下ろされる巨大な剣。しかしリィンは特に振り返る様子もなく、半歩後ろに下がるだけで魔煌兵の剣撃を回避する。

「悪いが、魔煌兵(おまえら)の相手には慣れててな。もうそれは見飽きた」

 流れるような動きで一瞬にして懐に潜り込むと同時に、リィンは黒い闘気を放ち髪を白く染める。
 そしてそのまま魔煌兵の足を払い、倒れ込んでくる魔煌兵の腹部目掛けて鋭い蹴りを放った。
 全高七アージュはあろうかという巨体が宙に浮かび上がる様を見て、エリゼは唖然とする。

「終わりだ」

 大地を蹴ると、一瞬にして空中の魔煌兵へと追いつき、リィンは刀を振り下ろす。
 凄まじい衝撃で大気が震え、魔煌兵は地面に叩き付けられる。風と共に舞い上がる土埃。魔煌兵が落下した場所には大きなクレーターが出来ていた。
 軽々と地面に着地し、リィンは駆け寄ろうとするエリゼを腕で静止する。

「まだ終わってない。どうやら並の魔煌兵じゃないみたいだな」

 クレーターの底から青白い光が立ち上り、雪の結晶が広間に舞い散る。
 壁や床が凍り付く様を見て、リィンはエリゼを咄嗟に抱えて距離を取るように飛び上がった。

「に、兄様!?」
「しっかり掴まってろ。舌を噛むぞ」

 クレーターの底からリィンとエリゼに向かって放たれる氷柱。
 魔煌兵が放ったものだと察しながら、リィンは壁を蹴って逃げるように回避する。

「チッ――」

 回避しきれなかった一撃が命中するかと思った瞬間、リィンは刀に炎を纏わせ、

「――偽・業炎撃」

 氷柱を切り払った。
 しかし一瞬にして蒸発した氷が、白い霧となって視界を覆い隠す。その時だった。
 背筋に悪寒を感じ、リィンは咄嗟にエリゼを庇うように背中を向け、刀を横凪に振り払う。

「クッ――」

 刀を通じて腕へと伝わる衝撃。粉々に砕けた氷の破片が、リィンの全身を掠める。
 苦痛に表情を歪めながら地面へと着地するリィン。その衝撃で凍った地面に亀裂が走る。

「……大丈夫か? エリゼ」
「兄様! お怪我を!?」
「大丈夫。このくらいかすり傷だ」

 辛うじて戦えてはいるが、やはり使い慣れない武器とあって苦戦は免れなかった。
 もう一人の自分の技を模倣しているとは言っても、八葉一刀流を収めていないリィンが使ったところで所詮は劣化コピーだ。
 この程度の威力では、あのクラスの敵を倒すには決め手に欠ける。そう考えたリィンは逡巡し、覚悟を決めた。

「エリゼ。俺から離れるなよ」
「……はい」

 ギュッと抱きつくようにリィンの服を掴むエリゼ。
 そんなエリゼを見て、リィンは意識を内へと向け、騎神の名を叫ぶ。

「来い! 灰の騎神――ヴァリマール!」

 空間が歪み、時空を越え、それは姿を現す。
 契約によって繋がったリィンの相棒。七の騎神の一体〈灰の騎神〉が顕現した。



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