短編『三羽烏の奇妙な死後』
(ドラえもん×多重クロス)



――扶桑空軍三羽烏が出来る経緯はどんなものであったか?のび太が中学二年生を迎えていた2002年ごろ、空自に入隊して最初の休暇で野比家を訪れた黒江はのび太と語らっていた。


――野比家

「そう言えば、中佐達って、気がつけば『三羽烏』〜とか言われてましたけど、どんな風になっていったんです?」

「そういやそうだな……私がフロンティア船団から帰って来て、連邦からロンド・ベルへの赴任が言い渡されて、穴拭と再会したのが、あの戦争が最終局面迎えるちょっと前くらいだったっけか。あの時は特段親しくなかったし、昔に同じ部隊にいたくらいの関係だったから、同室になるのを言い渡されても、特別な感想はなかったな。で、同室になって、同じ釜の飯を食うようになって、お互いに面倒見てるなのはとフェイトが親友だったから、それがアイツと私生活で話すようになったきっかけだろうな」

なのはとフェイトが親友だった事が、智子と黒江を繋げるきっかけになった。それを回想する黒江。

「で、ヒガシの奴が来て……アイツが私と穴拭をまとめるようになって、一緒に行動するようになったのが定着したのが、『三羽烏』って呼ばれるようになった要因だな。元々、『三羽烏』ってのは、穴拭とヒガシとフジを指しての言葉だったんだ。私はアイツが担うべきだったポジションを取っちまったって感じがしてなぁ」

「中佐は優しいんですね」

「歴史を変えちまったんだ。それにアイツには世話になったからな」

「なるほど」

黒江は後々に回想録にも記すが、武子が担うべきだったポジションを取ってしまった事へ負い目を感じ、軍在籍中は武子を補佐するポジションであり続けた。武子に比べて出世が遅れたのは、黒江がそれを望んだからだ。

「そいや、ヒガシがお前に銃の扱い方を聞くようになったのはなんでだ?」

「ああ、それはあれじゃないかな?ちょうど中佐がVF-19の部品の発注に行って、留守にしてた日……」


のび太が語るエピソード。それは圭子がロンド・ベルに赴任して間もない頃の事。

――ラー・カイラム 射撃練習所

「うーん。まだちょっとカンが戻ってないわね」

射撃練習の的の穴を見て、圭子は悔しがる。現役時代は全弾を的の中央部に命中させられていたのだが、デスクワークが主体になって久しかった故のブランクか、一発を外したのだ。

「あれ、少佐?練習ですか?

「のび太君。いいの?こんなところに来て」

「ええ。ぼくもトレーニングに来たんで」

「トレーニング?」

「ええ」

のび太はシューティングレンジにトレーニングに来たといい、自前の銃を開いてるレンジに置く。それはコルト・ピースメーカーだった。

「え、ピースメーカー?リボルバーの?」

「ええ。ぼくはオートマよりリボルバーを信頼してるんで」

のび太はレンジに立ち、腰だめの態勢を取る。西部劇でよく見られる連続射撃だ。空いている手の親指と小指を使い、掌を扇ぐように撃鉄を起こすための位置に指を置いている。西部劇にかぶれているのが一目瞭然であった。

(西部劇の真似?実戦であんな事して、命中はきた……って、え、えぇええええっ!?)

圭子は我が目を疑った。西部劇よろしく、撃鉄を起こしながら連続射撃を行ったのだ。その間、僅か0.5秒。しかも直ぐに次弾に入れ替え終わっているのだ。クィックローダーも使わずに。しかも的の中央を全弾が正確に撃ちぬいている。実戦で非現実的とされる連続射撃でだ。

「嘘……ワンホールショットをあんな態勢で……。一秒もかからずに……。冗談じゃないわよ、これ……」

圭子はのび太の撃った的を見るなり、多大なショックを受ける。のび太は普段、銃を使うことがまずあり得ない環境に身を置く小学生と聞いていたので、仕事柄、定期的に射撃訓練を行い、更に現役時代に銃技で無双すら謳われ、その自負があった圭子にとって、小学生にすぎないのび太に得意分野で遅れを取ったのは、計りきれないショックだった。更にのび太は圭子の使ったM1934を見て、こういったのだ。

「うーん。このM1934、精度が悪いなぁ。末期型かな?この悪さだと」と。

圭子が持っていたM1934を『精度が良くない個体』と見ぬき、やって来たドラえもんにその遠い後継に当たるベレッタ92を用意させたのだ。

「この精度だったら、同じベレッタでも、工作精度が遥かにいい時代の後継の92を使ったほうがいいですよ、少佐。弾も連邦でも使われてる、9x19mmパラベラム弾だし。ドラえもん、92ある?」

「ああ、用意してあるよ」

ドラえもんは四次元ポケットからベレッタ92を出し、のび太に渡す。更にそれをのび太が圭子に手渡す。

「はい」

「これが92……。34の後継なの?」

「正確に言うと二代くらい後の銃です。70年代の登場ですからね」

「ちょっと重くなったかな?」

「300gは増えてますからね。工作精度もグンといいんで、命中率は上がってるはずです」

「どれ。撃ってみるわ」

撃ってみると、命中率が上がっているのを実感する。

「本当だ。でも、なんでそんな事が分かるの?」

「銃身のライフリングとか、撃鉄とかの配置を見るんですよ。精度がいいとライフリングのライフリングの山が揃ってて、マズル(銃口)の仕上げが綺麗ですしね」

のび太は拳銃のセレクトに当たっては、製造精度がとびっきりいい個体を選んでいるのが分かる。それとのび太の天性の才能が重なって、腰だめでの連続射撃でも百発百中を誇るのだ。

「へぇ」

「ブローニングハイパワーもいいですけど、ベレッタに慣れてるんなら、それがいいですよ。ぼくはあまりオートマは使わないんですけど」

「なるほどね。さっきもそうだけど、あなたの早打ちの速さはどのくらいなの」

「0.5秒もあれば、全弾を相手の眉間にぶち込めます。1秒もあれば弾をリロード出来ますよ」

「なっ!!嘘でしょ!?」

「本当ですよ。弾は少なめ、狙いは正確に、ですよ」

のび太は早打ちの速さで言うなら、西部開拓時代の猛者たちと比較してなお、トップレベルを誇る。リロード速度と合わせれば『最強クラス』と言っても過言でなく、圭子はのび太の言葉に強烈な敗北感を覚えるが、敬意を払い、脱帽する。

「あなたなら、拳銃で那須与一とタメ張れるわよ」

それはのび太の命中率が、源平合戦の時代に矢の名手として名を馳せた武士『那須与一』を思わせたからだ。のび太の人間離れした早打ちには敵わないと実感した故の賞賛だった。

「……というわけです」

「なるへそ。お前の早打ちはゴルゴ13と互角の速さだからな。ヒガシの奴も脱帽するわな」

「それから加東中佐、ぼくにいろいろ相談するようになったんですよ。この間、オートマグを送っときましたよ」

「オートマグ?『エ◯イカより愛をこめて』でエーベルバッハ少佐が持ってたり、ダー◯ィーハリーも3か4で使ってた?」

「ええ。私物でいいのがないかってあったんで、スネ夫のツテで調達しました」

「すげえな、お前ら……」

「その辺りから呼ばれ始めてましたね?三羽烏って」

「そこの時間軸からかな。レビル将軍にも顔覚えられたし。で、穴拭の奴が『物分かりがよくなってた』って驚いたの覚えてるよ。あいつ、若いころは強情で、独断専行するくらいに功名心があったからな」

黒江は覚えている。歴史改変前の扶桑海事変においての智子を。そのために、いらん子中隊をまとめる内に好人物として成長した後の姿に驚嘆したのだ。

「アイツとは口論になる時もあるけど、なんか妙にウマが合うんだよな。昔は途中で別部隊に転出したから、気付かなかっただけなのかな?」

「でしょうね。別のエレメントに配置されてたのなら、喋ったりする機会はそんなになかったでしょ?だけど、ロンド・ベルで同じエレメントになって、同じ釜の飯を食って、意見をぶつけ合ったりしたから、友情が深く結びついたんですよ」

「確かになぁ。得物が同じって事もあるけど、腹を割って、ウィッチの苦労を話せて安心したところもあるかもしれないな。私だって、人を殺すことには抵抗感が最初はあったからな」

「意外ですね?」

「しゃーないさ。私達の世界じゃ、近代以後は『人が人を殺すこと』自体が半分『夢物語』同然に扱われてたんだ。この世界みたいに『理想やイデオロギーで人を平気で殺せる』倫理観はなかったからな。ジオニズムとかで億単位の人間が死んだなんて、後輩連中は言っても信じないだろうよ」

「後輩の皆さんは戦う理由を見つけられたんですか?」

「ああ、私らの直接の後輩連中はそれぞれ戦う理由を見つけたさ。問題は扶桑海を経験しなかった世代だったり、親のいいなりになって入って来たりした連中なんだよ。そいつらは『意志がない相手が相手だから働けたんだ!』、『人間相手にウィッチが戦う理由なんてない』とか屁理屈こねやがるんだよ。これが今のウィッチかって、呆れると同時に、無性にむかっ腹が立ったぜ……」

「殴ったんですか?」

「殴るわきゃね〜だろ。それはそれで問題あるし。だから、口で脅した」

「口で?」

「ああ。『戦友会には呼ばんから〜』って文句でな。この手はパワハラ気味だから、あまりつかいたかぁねーんだが、やらずにはいられなかったよ」

黒江は大らかだが、使命から逃げ出そうとする者達への憤りからか、パワーハラスメントギリギリの手を使ってしまったと告白する。黒江は芳佳に影響され、自らの使命を自覚し、そのためにはどんな事も厭わない。その実直さ故、若手ウィッチの軽薄さに呆れ、憤ったのだろう。

「大変でしたね」

「ああ。おっと、話題が逸れちまったな。元に戻そう。それで、メカトピアとの戦争が終わって、ベガ星連合軍とドンパチし始めるくらいから共同生活を始めたんだ。その頃には名称が定着したな。ロンド・ベルで三人でワンセットみたいに扱われ始めたのはその時期からで、残党狩りとかで三人のケッテで飛ぶことも増えた。それで、扶桑海事変の歴史改変をした時に『三羽烏』のメンバー構成が今の状態になったのさ。前にタネを、ダチに明かしたんだが、受け入れてくれて安心したよ」

「良かったですね。歴史改変って結構、大事なのに」

「物事の結末を良くしたい一心でやった事だからな。悪意でやったわけじゃないし、結果として、前よりいい方向になったしな。代償として、その間の記憶を失って、自分たちのその直後の処遇に悪影響を与えた。だけど、結果としては良かったかもしれないな。もっと出世したし」

「具体的にどんな感じだったんですか?その直後の処遇」

「そうだな。後から聞いた事も多いんだが、穴拭はフィンランド救援という名目の左遷。これは前と同じだが、厄介払いの面が強くなってた。ヒガシは欧州へ行けたが、シャインスパークやらかした反動で、数ヶ月で一線を退いた事になった。違うのは、監視のためか、軍広報部に留め置かれてたことだな。そこは驚いてた。元の歴史だと、一旦はジャーナリストに転職してから、軍に戻ったって経緯だから」

「多分、改変のためにやった事が、当時の軍の常識から外れてたからかも」

「だろうな。私が一番悪化したな。審査部に転属して、初めてレポート出した時、他の連中が『オマエがあんなレポート書くからうちらの立場無いじゃないか!』と喚いて、その後は陰湿ないじめを受けたんだよ。それで半分、鬱になったんだ。」

「え、それでどうなったんですか?」

「ある高官が、扶桑海の功労者であるはずの私が冷遇されてるのに憤ってな。私の上官だった江藤敏子隊長に教えたんだよ。それで江藤隊長、自分の一期後輩だった坂川隊長に相談してくれて、坂川隊長が独立47Fに引き抜いてくれたんだ。キ44の試験運用という形で。そこで私は神保先輩や坂川隊長のおかげで立ち直れた。今の私があるのは、あの人達のおかげだよ。」

黒江はその三者に恩義を感じており、自身が立身出世した後も頭が上がらないのを示唆した。

「それで、私をいじめてた野郎共は因果応報、ティターンズに落とされて死んだり、クライシス帝国の作戦で実験材料にされて殺されたりと散々な目にあったらしい。後で、首謀者の一人が土下座して謝りにきたよ。そいつは扶桑海の時に私の事を見ていたのと、私が扶桑海の時にそいつの親と兄弟の乗った避難船を助けてたのを、親から教えられて愕然としたところに、いじめに加担してたのを知った父親が怒りのグーで殴って、勘当するとまで言われたそうだ。それで泣きながら土下座しにやって来た」

「それで?」

「許したよ。やられた方としては許せないところもあったけど、恥も外聞もかなぐり捨てて土下座してたから。そいつの親御さんもお詫びしに、実家に来たらしくてな。三番目の兄貴が応対してくれて、どうにか一件落着さ」

「あれ?三番目って事は、まだご兄弟が?」

「上に三人の兄貴がいる。わたしゃ末っ子なんだ、実は。上の兄貴とは年齢が10歳以上違うから、あまり交流がないんだ。私が10歳くらいの頃には、もう社会人だったし、明治生まれで厳格だから、幼心に怖くてな。それで子供の頃は三番目の兄貴とつるんでたんだ。あとはせいぜい、二番目が時々、遊んでくれたくらいかな?」

黒江は自身の兄弟にまつわる思い出を話す。年が離れた末っ子だったため、自分の生誕時、既に長男は15歳、次男も10歳だった。三男は年が近く、黒江と3歳ほどの差であった。長男は家督相続の期待がかかって育てられたために厳格な性格であり、下の兄弟達に厳しかった。ただし妹に限っては例外であり、率先してお守りをしたのだが、黒江当人は全く覚えておらず、物心ついた頃に見た、下の兄弟らを叱り飛ばす光景が強く印象に残り、長兄を避けるようになってしまった。そのために長兄の事は「兄上」と呼んでいる。(後に当人は息子を通して、妹を可愛がりたい本心を語り、黒江は『兄上も回りくどいやり方を……』と微笑んたとか)

「へぇ」

「おかげで、今年も上の兄貴に送るお中元を考えなくちゃならんわけ。甥が小学校入学だから、そのお祝いも兼ねたいし」

「つまり、その年で『おばさん』って?」

「そうなるな、まぁ……。まだ20代だっつーの!ビールとランドセルでも送れば大丈夫かな?」

「それじゃ味気ないですよ。未来デパートの商品券付きカタログがあるんで、それを送ったほうが。23世紀の最新版があったな…あ、これだ」

23世紀初頭、未来デパートは統合戦争以来の経営難からの再建に成功していた。ドラえもんの協力もあり、一定水準のひみつ道具のリバースエンジニアリングに成功、再び世に売り出すにまでになった。見てみると、タケコプター、どこでもドア、タイムテレビ、着せ替えカメラ、グルメテーブルかけなどがカタログに載っており、かなりの道具の再販に成功しているのが分かる。

「おー、グルメテーブルかけじゃねーか。義姉さん、料理が下手だって兄貴が嘆いてたからちょうどいいや」

「うちは二組くるんです。ドラえもんがカード持ってる関係で。一個はなのはちゃんちに送ったんで、もう一個は中佐にあげますよ」

「いいのか?」

「ドラえもん、今月のは新商品がないとか言ってたんで」

「サンキュー。ん?あいつに送ったって事は、ミッドはもう未来デパートの商圏かよ」

「はい。確かもう去年には支店がオープンしてます」

「マジかよ!」

「ミッドも経済立て直しが優先事項ですからね。特に首都圏を失って久しいから、その代わりを作らないと経済がガタガタになっちゃうし、慌てて連邦から大手デパートとかを次々と誘致してるんですよ」

――この頃にはミッド動乱は一段落したものの、首都圏をバダンに占領された状態は継続されているミッドチルダは、政治的・経済的に甚大な損害を被った。地球連邦軍と連合軍の援護無しには休戦に持ち込めなかったという事は、ミッドチルダの権威に深い傷を残し、他世界への経済的優位もほぼ喪失したという事でもある。首都圏を喪失したミッドチルダは、郊外のある街を『臨時首都』の名目で再開発。3年をかけて、日本で言う福岡市や名古屋市ほどの規模にまで拡大させていた。そこにはアナハイム・エレクトロニクスの家電事業部の運営する家電量販店、未来デパートの支店、各コンビニなどが立ち並ぶようになり、中心市街は地球と見違うほどの地球系テナントだらけとは、なのはの談。

「そいや、前にフェイトちゃんが大会で聖闘士としての技を撃ったって言ったでしょ?あれの理由が分かりました。ランカさんが見に来てたんですって」

「何、ランカが?ライブでもあったのか?」

「ちょうどコンサートがあったから、お忍びで見に来てたそうです。それで張り切っちゃって、ライトニングプラズマとかフォトンバーストしちゃったんですって」

「あー……それじゃしゃーねーな」

フェイトが19歳時に、ミッドチルダの未成年格闘大会『DSAAインターミドル』で無双と言える強さで優勝した理由の一つに、フロンティア船団で知り合い、親交がある『超時空シンデレラ』と呼ばれているアイドル歌手『ランカ・リー』が大会を見に来ていて、いいところ見せようと張り切っちゃったというのが、のび太から語られた。それを知り、黒江は納得した。フェイトはランカと仲が良く、歌手としてステップを踏んでいくランカを応援していたのを知っているからだ。のび太もこの頃には面識があった。

「その時の強さが次元世界に轟いたもんだから、数年経った今でも、仕事中でも道場破りの要領で喧嘩売られるそうですよ」

「まるで、スト◯ートファイターだな」

「フェイトちゃんも『仕事中にまで喧嘩売られるのは参る』と言ってましたよ。」

「まぁ、当たり前だわな。並み居る強豪達を一瞬でのしたんだろうし。光速拳は聖闘士やそれに近い身体能力と第六感が無いと見きれんからな。ミッドチルダの未成年に使うんじゃ、全勝で当たり前だ。私も時々、後輩に手合わせを頼まれるが、時間無い時はエクスカリバーぶっ放して戦意喪失させて、適当に切り上げてるから、気持ち分かるよ」

自身も山羊座の黄金聖闘士である故、仲間のウィッチから手合わせを挑まれることが多くなったので、フェイトの気持ちが分かるという黒江。苦笑いしつつも、雑談を続ける。

「と、まぁ、そんな感じだよ。未来に来た事で私達は真の戦友になれた。この先、たとえ死んでもダチである事に変わりはないさ」


――三羽烏の友情はおおよそメカトピア戦争末期〜ベガ星連合軍との戦いの序盤までには確立された。ロンド・ベルという、軍隊かしらぬ部隊に配属された事で、腹を割って話すことが出来、周囲のフォローもあって、三人を強く結びつけたのだ。三人の自宅に貼られた一枚の写真がそれを物語っていた。それは一文字隼人に撮ってもらった写真。軍服姿の三人が微笑みながら写っており、日付はちょうど2200年の夏頃だ。黒江のその言葉は数百年後に現実となり、歴代仮面ライダー達がそれを見届ける事になるのである。



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