とある戦場で一人の女が、敵に縛られ裸体を晒していた

「や、止めなさい!こんな事をしてただでは済みませんよ!」

「くくく・・・・そうは言っても体は正直の様だが?」

そう言って女性の秘部に男が手を伸ばす

湿った音と共に、男の指を難なく受け入れてゆく彼女の性器は愛液で濡れていた

男が挿入した指を動かし膣内を掻き回すと、弾かれたように身を捩らせる女

「いやぁ!止めて!あああ!!」

「ははは!イってしまえ」

男の指が彼女の弱点を正確に責め、彼女を瞬く間に追い詰める

「い、イクッ!イッちゃううううううう!!」

プシャアアアアと秘所から潮が噴きだし、体をぴんと張り詰めてから脱力した様に気を失う女

「くくく・・・これで終わりでは無い。連れ帰って更なる調教を施してやろう」

そう言って男は笑いながら敗北者である彼女を担いで、消えて行くのだった

彼女の悪夢はまだ始まったばかりだ・・・・・・・・





「・・・・・・・・・・・・」

空中投影ディスプレイにはスタッフロールが映し出され、スピーカーからはエンディングテーマが流れていた

アニメ、それも十八歳未満お断りの成人向けアニメを見ていた更識簪は、無表情な顔を真っ赤に染めていた

何故、勧善懲悪物のヒーローが好きな彼女がこの様な物を見ているかというと

彼女は注文して届いたヒーローアニメを見ていたのだが、その中に何らかの間違いでエロアニメの作品が混入していた

その内容は正義のヒロインが凌辱調教される系のアニメ

ここまでなら単なる注文の間違いで済んだ

が、内気で内向的な更識簪といえど十代の乙女、思春期の少女

当然、性的な事については知識もあるし興味もある

つまりついつい怖いもの見たさの様な感覚で見てしまったのだ

「んっ!」

興奮と火照りが収まらない簪は、トイレに駆け込むとアニメの中の男と同じ様に秘所を指で掻き回す

卑猥な音を立てながら蜜を吐き出す秘裂、それとゾクリとした快感に襲われ体を震わせる簪

元々、ヒーローに憧れ自己投影などをしてしまう彼女は、凌辱されているヒロインと自分を重ねてしまったのだろう

“嫌!止めて!ああっ、恥ずかしい・・・”

妄想の中で簪は悪の組織の囚われ、体を弄ばれるヒロインとなっていた

そのまま十数分位、簪は犯される妄想をしながら自慰で果ててしまったのだった

「かんちゃん。だいじょ〜ぶ?」

「大丈夫・・・本音、心配しないで・・・」

トイレのドアをノックしながら自身の身を心配するルームメイトにして専属メイドの布仏本音に、罪悪感を感じながらも簪は自慰を止められなかった

“ああ、止めて!おしっこするとこ見ないでえ!!”

ジョロロロと簪は調教される妄想をしながら用を足す

結構、彼女はムッツリスケベの様だった





クラス対抗トーナメントが中止になってから数日経つが、IS学園の生徒達の日常は普段と変わりなく進んでいた

それは異世界の住人であり、織斑一夏の護衛と強化を依頼された少年も例外では無い

アリーナのピットに残っていた少年は、ベンチに座りながら体から熱を逃がしていた

「・・・・・うぅ」

五月ともなると山猫の発情期である。そして少年も発情期もそろそろ発情期の時期であった

最近、少年は熱に浮かされたように頭がぼぅとしてきており、下手をすれば誰かに襲い掛かってしまうそうな気がしていた

“そろそろ千冬さんとセックスしようかな・・・・・”

そう思った途端、少年の愚息はむくむくと漲り、その存在を誇示していた

仕方ないとはいえ節操の無い獣性に溜息をつきたくなる少年

すると思考が徐々に肉欲に混じってくる

女を犯せ、喰らいつけ、孕ませろと本能が渇きを訴えて求める

この渇きを潤したいという衝動が少年を支配しようとする

だが、スイッチが入らなければ抑える事が出来る

「だ、大丈夫ですか!?ヘイズ君」

目の前にはセフレであるメイ・グリンフィールドに匹敵する程の胸の持ち主、副担任の山田真耶がいた

どうやらアリーナに用事があった様だ

「保健室に行く?」

心配してくれるのは嬉しかったが、今は早急に彼女から離れる事を優先した

「はぁ・・・はぁ・・・触らないで下さい。僕は大丈夫ですから」

「でも、顔が真っ赤ですよ!?無理しないで下さい。私は先生なんですから」

そう言って真耶は少年の肩に触れてしまった

そう、触れてしまったのだ

少年が理性を失い肉欲に支配されるスイッチとなるのは、女性との肉体的な接触

真耶はそれを知らずに彼に触れてしまったのだ

「う・・・・・・・」

「どうしたんですか?ヘイズ君____きゃっ!?」

次の瞬間、真耶は華奢な体躯からは予想もできない程の力で引っ張られた




その日、鳳鈴音は一夏と少年の訓練に参加していた

そして一夏や箒やセシリアがピットから出て来る中、少年だけが出てこない事を疑問に思い一夏に聞いたら

「シュヴァンツは用事があるらしいんだってさ」

そう答えられて、彼が出て来るまで待つことにしたのだ

先日の事でちゃんとしたお礼を言っていなかった鈴は、改めて少年に感謝の言葉を言おうとしたのだが何時まで経っても出てこない

「どうしたのかしら?」

何気なく少年を探してピットに入った

すると荒い息遣いと喘ぐ女の声が聞こえたので、気になって奥に入ってみれば・・・・・

“ど、どどどどういう事よ!?これ!!”

火を噴きそうな位真っ赤になった彼女の視線の先には二人の男女がいた

男の方は彼女が探していた少年

女の方は彼のクラスの副担任である山田真耶

これだけなら問題は無い

問題なのは・・・・・

「ふうっ!ふっ!ふっ!うううう!!」

「いやああん!ああああああ!!」

少年と真耶がセックスしている事だった

真耶はベンチの上に押し倒され、服からは鈴とは比べ物にならない爆乳がこぼれており脱がされたショーツは足に引っかかっていた

少年の剛直が彼女の肉壺を容赦無く蹂躙していた

しかも膣口からは血が溢れ、初めてであった事が分かる

だが少年は、気にも留めず激しく抽送して愛液と破瓜血が混じり合ったモノが泡立つ位まで腰を振る

「痛い!痛いよ!ヘイズ君、止め、ひぎぃぃ!!?」

ぐちゅぐちゅぐちゅという淫猥な音と真耶の遺体に呻く声がピットに響く

性獣と化した少年は真耶の懇願を無視し、たぷんたぷんと揺れる爆乳の頂点を捻じり上げた

「あぁぁぁ・・・痛い、痛いよぉ」

真耶は涙を流しながら呻くが、その声はどこか甘さが混じっていた

もう片方の乳房に少年が噛り付き、舌で転がすようにしゃぶる

「あ、あああ・・・・」

痛さと快楽の両方を与えられた真耶が甘い声で啼く

今度は歯を立てて乳首を噛み切る様に吸引する

「ひぐうううう!!?あああ、壊れる!おっぱい壊れるぅ!」

涙ながらに叫ぶ真耶に追い打ちをかけるかのように、少年の剛直が彼女のGスポット辺りを抉る

体中が痙攣して焦点が定まっていない瞳で少年を見る真耶

「あっ!あっ!あっ!出る!出ちゃう!出ちゃうよぉ!!」

真耶が甘く叫んだ直後、少年の口内に甘く薄味の液体が広がった

「んぅ・・・母乳を出すなんて・・・山田先生は牝牛ですね」

ニヤリと嗜虐的な笑みで真耶を言葉責めする少年

真耶は顔を赤くしながら嫌々と首を振る

「違う、違うのぉ。私は牝牛なんかじゃ・・んひィィィ!?」

少年の言葉否定しようとする真耶だったが、少年が両方の乳房を寄せて乳首を思い切り吸い上げた事で、快感が増し啼いた

そのまま容赦無く、両乳首を噛みながら重点的にGスポットを抉る

抽送する度に乳首が千切れそうになる痛みと体中を走る快感に襲われ、頭の中がぐちゃぐちゃになってゆく真耶

「痛い、痛いのに、いい・・・気持ち良いよぉ!!」

彼女の肉壺からは既に破瓜による出血は、大量に溢れた愛液によって流されていた

山田真耶、どうやら彼女は痛みに快感を覚える性質、つまりマゾだった様だ

「山田先生はマゾでミルクを噴いちゃう変態さんなんですね」

少年の言葉に何やらおかしなスイッチが入ったのか、真耶も積極的に腰を振り始めていた

泣き笑いの表情で腰を振る彼女だが、その目は与えられる快楽に従順なペットの様だった

ぶるんぶるんと一突きする度に弾む爆乳は母乳を溢れさせて周囲に撒き散らす

「はっ!はっ!痛いのが気持ちいいんですよね!?」

「は、はいぃぃ!痛いのが気持ちいいんれしゅぅ!」

ぐちゃぐちゃに蕩けた表情で真耶は少年の言葉を肯定する

「ははは!真耶先生は変態ですね!」

「そ、そうれしゅう!わらひは、痛いのが好きな変態れす!だから痛くしてぇ!!」

タガの外れた真耶のおねだりに少年は抽送をしながら、両手で真耶の乳房を鷲掴みにして馬の手綱の様に引っ張る

母乳を噴き出す爆乳は少年の手によって歪に形を変え、引っ張られる

「ひぐぅぅぅ!!おっぱい千切れるぅぅぅ!!」

じゅぼじゅぼという音が強まり、絶頂の予感に体を震わせた少年が一気に蜜壺の奥に突き入れた直後

少年の剛直を溶かす様に蠢いていた真耶の膣内が搾り取る様に締まった

「あっ!あああああああああ!!」

「うぅぅぅ、ああぅ・・・」

ガクガクと体を震わせ、ぷしゅっと潮を噴き出した蜜壺から白濁液が零れ落ちてきた

「んぁ・・・・」

それと同時に物陰からも何かを吐き出す様な鈴の声も響いたのだった



「はぁ・・・・」

少年は真耶から剛直を抜く、そこには未だに硬さを失っていないモノがあった

「・・・・ごめんなさい、山田先生」

何度か射精して少しは思考が戻ったらしい少年は、真耶に謝った

すると少年の後ろで気配がしたので見てみれば、股間から愛液を垂らした鈴がいた

どうも真耶ともセックスで興奮して自慰をしてしまったらしい

「あ・・・・・・」

「鈴さん・・・」

鈴は真っ赤になって固まっていた

少年にしてみれば強姦の場面を見られていたのだ。少年は焦る

「え、えっとですね・・これは」

「え、あ、その・・・」

お互いに焦っているのか、まともな言葉が出ない

「・・・とりあえず、山田先生を医務室に連れていきましょうか」

「そうね」

そうして少年が鈴と一緒に真耶の恰好を直して医務室に連れて行き、目を覚ました真耶と鈴に事情を説明したのだった

「つまりヘイズ君は動物の発情期もあって私がスイッチを入れちゃった訳ですか」

「はい、すいませんでした。初めてなのに・・・」

申し訳なさそうに謝る少年に真耶は優しく微笑む

「もういいんですよ。私もヘイズ君の言う事聞かなかったし・・・・それに・・・その・・」

自分の乱れた痴態を思い出して赤面する真耶

生徒相手に、処女なのに痛みに快感を覚え、恥ずかしい体質を晒した挙句、恥ずかしい言葉を吐いて絶頂を迎えたのだ

嫌でも自分が変態であると心に刻まれた思い出となってしまった

「と、とにかく、この事はお互い黙ってるという事で・・・鳳さんもね」

「はい、分かりました」

「分かりました」

もういいから早く行ってと言わんばかりの真耶の言葉に促され、医務室を出て行く少年と鈴

廊下を歩く二人の空気は気まずく無言のままだった

そんな中、鈴が少年に声を掛ける

「・・・ねぇ」

「な、何ですか?」

「アンタは、その・・発情期ってまだ続いてんの?」

「ええ、まぁ・・・・」

すると鈴の表情に更に赤みが増した

「じゃ、じゃあさ、私がその・・・処理してあげようか?」

「えっ!?」

彼女の提案に驚く少年

「その、アンタに助けられたし・・・ちょっと良いなって思うし・・・だから・・・」

目を泳がせながら言葉を紡ぐ鈴

「本当に良いんですか?」

「良いって言ってるでしょ!!」

そう言ってさっさと話しを纏めようとする鈴の瞳には様々な感情が浮かんでいた

鈴にとって少年の存在は一夏に迫る勢いで大きくなってきていた

一夏との仲を応援されたり、おまじないのキスを受けたり、綺麗な笑顔を見たり、助けられたりと、これだけの事で少年の意識してしまったのだ

自分は惚れやすく気が多い女なのだろうか?と少し落ち込んだりもしたが、この想いを止められないからこその少年の獣性を受け止める提案をしたのだった

「・・・・・・それじゃあ、お願いします」

「う、うん・・・・」

内心、爆発しそうな位に胸が高鳴るのを感じながら鈴は少年との初夜を迎える事になったのだった




ドイツのとある施設

ここでは人体実験など人道に反した研究などされていた

だが、それも終わりであった

「・・・・・・・・」

重厚な外見をした全身装甲のISが容赦無く施設を破壊してゆく

左腕に装備した三連ガトリングガンが火を噴き、装甲車、兵士などを粉砕する

人間は発射された弾丸によって無残な肉塊へと変わり、装甲車は車体を貫かれ燃料に引火して爆発する

右腕に装備されたグレネードランチャーから放たれた榴弾が炸裂し、施設内部を爆発が蹂躙してゆく

燃え上がる炎が暗闇に包まれた施設を鮮やかに彩る

施設の防衛システムから反撃が行われるが、直撃しても粒子の被膜によって弾は届かず、ミサイルも迎撃される

紅蓮の中にキラキラと輝く翠色、それは美しくも総てを腐らせる光だった

するとガトリングガンとグレネードランチャーの砲撃音が止み、ガトリングの銃身のみが回転している

遠慮無しに撃ちまくっていると、弾切れになるのも早い

『両腕部装備収納。『ガレージ』より武装を補充。シールドエネルギー残り87%、作戦遂行に支障なし』

即座に両腕の武装が量子化され、代わりの武装が現れる

拡散バズーカとプラズマライフルだ

バズンッ!という鈍い砲撃音が戦場に響くと拡散弾が施設を破壊し、何かが蒸発した様な音と共に発射されたプラズマが通り道に存在する物を焼き尽くしてゆく

『施設内より敵IS反応』

ISからの警告を受けて、身構える操縦者

すると一機の黒いISが現れた

『敵機確認。外見的特徴から『シュヴァルツェアシリーズ』と予測されます』

敵のISはワイヤーブレードを放つが、プライマルアーマーによって防がれる

「・・・・・・障害を排除する」

全身装甲のIS『アナイアレイター』の操縦者が呟くと、一瞬にして敵のISの操縦者の視界から消え、真横からプラズマとバズーカの砲撃が敵IS目掛けて放たれる

が、敵ISは異常な反応速度で対応して、回避をした

「・・・・強化人間と断定」

予想通りと言った調子の無感情な声

いくら弾速の遅い武装でも不意撃ちされれば普通は当たる

対応出来たとなると超人レベルだ

この研究所で作られた実験体だろうと予測は出来る

今度は敵のISの肩に有る巨大な砲が展開される

アナイアレイターに向けてプラズマキャノンが放たれた

しかし、それは回避される

次々と放たれるプラズマキャノンだが、まるで未来予知をしているかの様に回避して行くアナイアレイター

弾速が遅いプラズマとは言っても視認して回避は無理だ

プラズマは発射までのタイムラグがあるので銃口の向きから回避するのが簡単なだけである

「抹殺開始」

肩に装備されたECMを発動して、敵のロックオンを無効化すると

『アセンブリ変更』

一瞬で騎士の様な全身装甲の機体に変わる

ロックオンを無効化された敵ISはプラズマ手刀を展開して迫って来た

「・・・・・・」

だが慌てる事無く二段クイックブーストによって背後を取ると、更に上昇して距離を離すと背後に搭載してある巨大な武装が変形してゆく

『オーバードウェポン機動』

右腕には六つ並んだチェーンソーが囲む様に変形し、左腕にはジェネレーターが接続された

そしてミキサーの様になったチェーンソーが回転し始めると同時に凄まじい高熱が発せられる

次の瞬間、ゴッ!!という轟音と共にブースターが最大出力で噴射されアナイアレイターに爆発的な加速を与える

その速度によってPICやブラックアウト防御、ISの機能でも殺しきれない負荷が操縦者に掛かる

普通の人間なら内臓が傷つくレベルなのだが、操縦者である『彼』はソレを平然と乗り越える

『グラインドブレード』

一撃必殺の威力を誇る溶断破壊兵器はISのシールドエネルギーを紙の様にぶち抜いて、装甲を溶断破壊し、操縦者の肉体を焼きながらグチャグチャの挽肉にした

原形を留めない程に溶かされた装甲が地面に落ちて変形する

その中には人間だったモノの一部も混じっていた

だが『彼』は気にした様子も無く、興味など無いと言った様子で飛び去る

施設から離れグラインドブレードを収納すると、今度はもう一つの武装を展開するアナイアレイター

それは二つの電力装置の様な外見をしていた

『オーバードウェポン機動』

変形を始めた武装から出た固定具が機体の腰に装着、左側のユニットが倒れ右側のユニットに連結され回転すると右側の内部がせり上がる

倒れた左側のユニットから現れた二つの円柱が連結し、両ユニットの排熱口から火が吹き出る

それは一種の発射台であった

「発射」

放たれた円柱が基地に着弾した瞬間、大爆発が発生し跡形も無く施設は消滅した

『ヒュージミサイル』

その名の通り、巨大なミサイルを発射する巨大武装である

この様な巨大武装を『オーバードウェポン』と総称する

『オーバードウェポン』はISの火力強化の為に篠ノ之束が開発した兵器であり、夢とロマンを詰め込んだ兵器でもある

その用途は拠点攻撃からIS破壊まで様々である

『ヒュージミサイル』には核弾頭やコジマ弾頭も搭載可能であり、用意されている

たった4〜5メートルサイズのISが都市を殲滅できる兵器を搭載しているなど洒落にならないのだが、この機体には装備されている

アナイアレイターの操縦者である『彼』は、ある人物に通信する

「ミッション完了」

『うん。ごくろ〜さま、黒猫君』

能天気な天真爛漫な声で答えた篠ノ之束、黒猫と呼ばれた『彼』は無表情のまま夜の空を漂っていた

『ゴメンね。老害との交渉が長引きそうでさぁ。準備に時間が掛かりそうなんだよね』

「・・・・・・・」

海岸へとたどり着くとISを解除する黒猫

彼の赤黒い髪と腰の後ろから生えた黒い尻尾が潮風に撫でられる

ぼんやりと明るくなりつつある空を見上げる赤い双眸は、どこか虚ろな瞳だった

彼にとって、この世界がどうなろうと知った事では無かったし、興味も無かった

己の大切な人はもう居ない。自身は既に死体。復讐は既に果たし抜け殻となった自分は朽ち果てるのを待つだけ

「・・・・・・『人類に黄金の時代を』」

ある旅団の副団長の言葉を呟く彼の顔は、白い少年と瓜二つの顔であった





「んっ・・・ふぅ・・・・んんっ・・・・」

一夏が不在の自室で、ベッドに腰掛けた白き少年と鈴はキスをしていた

鈴の小さな唇を味わう様に、自分の唇で包みこみ舌を彼女の口腔内に侵入させてゆく

「んっ!」

他人の舌が自分の口内に入ってくる感触に鈴は体を震わせる

口腔内を少年の舌が歯茎や裏まで蹂躙してゆき、自分の舌を絡め取る

お互いの舌がにゅるにゅると擦れ合いながら捻じれる

ただ舌だけが擦れ合っているだけの筈なのに、まるで性器を擦り合わせているかのような快感に鈴は目を蕩けさせた

お互いの唾液が掻き混ぜられ、ちゅぷちゅぷと卑猥な音を立てる

“気持ち良いよぉ・・・”

体中の力が抜けて落ち、そのまま溶けてしまいそうな快感に身を委ねる鈴

二人の唾液が混ざり合い、粘度を増して互いの舌を淫猥に輝かせる

快感に蕩けた瞳は、赤く輝く瞳だけを見つめ続けている

「ふぁ・・・」

自分の総てを見抜く様な赤い視線に彼女はゾクゾクとした快感を覚える

まるで視線と舌が全身の隅々を舐めまわしてゆく様な感覚

「あっ・・・・あっ・・・・ああっ・・・」

鈴はまるで尿意を我慢しきれなかった子供の様な声を上げて、全身を小刻みに痙攣させる

そこに止めを刺すかの様に彼女の後頭部に手を回した少年が、じゅるじゅると舌を吸い上げ唾液を啜りながら口内を掻き回してゆく

「んぐっ!?んん―――――ッ!!ん、んん・・・ん」

ゆったりと心地良いぬるま湯の様な快感が、一気に体を震わせる電流へと変貌し爆発した

全身に電流が流されたように体をガクガクと体を強く痙攣させる鈴

「キスだけでイッちゃたんですね・・・」

唇から唾液を垂らし蕩けた瞳で見上げてくる鈴に少年は可愛らしいなと思いつつ優しく言葉を発する

「ふぁ・・・あう・・・・」

未経験の絶頂の余韻に視線を彷徨わせる鈴

少年はゆっくりと自分の服を脱いでゆき、鈴の服も脱がしてゆくと彼女の胸が彼の眼前に晒される。

同年代の女子に比べて未発達で平坦で小さいが、ぷっくりと手の平サイズに収まる程にはあった

「あんまり、見ないで・・・・」

胸の大きさにコンプレックスを持っている鈴は恥ずかしそうにモジモジしていると・・・・

「ひぁっ!」

子猫がミルクを飲む様に少年の舌がチロチロと彼女の乳首を舐め上げる

もう片方の乳房は優しく壊れ物を扱う様な手つきで揉んで、人差し指でクリクリと輪郭をなぞる様に乳首を愛撫する

「やぁっ・・・はぁぁん・・・・」

鈴は初めて他人によって愛撫される快感に悶える。彼女にも自慰の経験はあるし胸や膣を弄った事もある

だが他人によって与えられる快感は想像しながら自分で行うものとは比べ物にならなかった

舌が乳輪をなぞる様に這い回ったかと思えば、乳首に吸い付き軽く歯を立てられる

クリクリと扱かれ勃起した乳首をキュッと摘ままれ引っ張られると、痛みすれすれの電流の様な刺激が体中を駆け巡る

「ひぃん!・・・・や、あ、ああっ!・・・・きゅぅん!!」

悶える鈴にちゅっ、ちゅっ、とキスの雨を降らせてながら愛撫を続ける少年

「敏感なんですね・・・・こっちも」

胸への愛撫を止めると彼女の秘部へと手を伸ばす

うっすらとした茂みの奥から愛液を溢れさせる秘所はひくひくと物欲しげに蠢いていた

迷わず中指を淫口へ挿入すると少年の指は、案外すんなりと呑み込まれてゆく

「ひはぁぁん!!」

膣内は淫らに収縮を繰り返して、中指を離すまいと吸い付いてくる

“鈴さん、結構オナニーしてましたね・・・・?”

未経験の処女の場合、淫口が固く閉じられていたりとか挿入しても動きがイマイチ良く無かったりという事があるのだ

だが指相手に慣れた様な動きで吸い付く膣ともなれば自慰を結構な回数で繰り返していたのだろうと予測できる

くちゅくちゅという音を立てながら少年の中指が愛液でぬかるんだ膣を掻き回す

次々と奥から溢れてくる愛液が少年の手を濡らしてゆく

中指を処女膜近くまで挿れて、ぷっくりと存在を自己主張している陰核を親指で擦り上げた

「ひぁっ!あ、あああ!んきゅああああああ〜〜〜〜〜ッ!!」

直後、背筋を駆け巡った強烈な絶頂に鈴は体を仰け反らせて嬌声をあげる

ぷしゅっぷしゅっと愛液を噴き出しながら、卑猥なブリッジの体勢で体を震わせる様子を少年は手の愛液を舐めとりながら見ていた




「それじゃ、本番行きますよ?」

鈴の眼前には幼い頃に見た物とは比べ物にならない程、巨大なペニスが存在を誇示していた

“あ、あんなに大きいのが私に入っちゃうんだ・・・”

先に少年の尻尾にも驚いたが、そこまで気にしなかった

この巨大なサイズのペニスに関しても先に真耶との光景を見ていたから、恐怖心は薄れていた

IS学園の生徒は意外とムッツリスケベや変態も多いので、初体験でもそこまで痛がる生徒はいないだろうと予測できる

「や、優しくしてね・・・?」

「ええ、安心してください」

優しく微笑むんだ少年は彼女の膣口の入り口を広げるとペニスを宛がった

ぬちゅ・・と粘膜同士が接触し湿った音を立てる

膣口自体はやや小さく、無茶に思えるだろうが柔軟性に富んだ膣は案外易々と少年のペニスを受け入れて行く

嘗て初体験であったリリウムとの初夜の時は彼女の針孔にボルトを向けたような光景だったが、こちらは小さくとも狭まる事は無く少年のを受け入れてくれるから楽であり問題無い光景だった

「___ッ!」

プチプチプチィという処女膜が破れる感触と主に鈴がその痛みに耐える

結合部からは愛液に混じって赤い血が零れ、ベッドのシーツに赤い染みを作ってゆく

「大丈夫ですか?」

「大丈夫、だから・・・・・」

どんなに濡れていても破瓜の痛みは避けられる物では無い

それでも鈴の膣は少年のペニスを根元まで呑み込んでいた

「全部、入りましたよ・・・・・」

「ねぇ、キスして・・・・・」

鈴からの要望に応えた少年は彼女とキスをした

「んんっ・・・ふむっ・・・んう・・・」

互いに唾液を啜り合い、貪る様に口付けを交わす二人

鈴の膣は動かずともグネグネと蠢き少年のペニスに絡みついて舐めまわしていた

それに我慢出来なかった少年は腰を突き動かし始める

対面座位と呼ばれる体位で、少年は鈴の背中に手を回し腰を突き上げる様に動かす

ぶちゅぶちゅと血の混じった愛液が攪拌され、粘性を増してゆく

対する鈴の膣もペニスを逃すまいと絡みついては搾り取るような収縮を繰り返す

「あっ、ああ!!んんっ!!はぁん!!」

全身を奔る悦楽の電流に堪らず鈴が嬌声をあげる

破瓜の痛みは少年から与えられる快楽の前に霧散してしまったらしい

更に少年が腰を打ち付ける度に彼の陰毛が鈴の陰核を擦り上げてゆく

抽送の度、彼女の下半身が微妙にモコッ、モコッと盛り上がりペニスの存在を誇示している

夢中と言った様子で鈴は少年の唇に吸い付きながら、腰を動かしたり回したりする

「んっ、んんんんっ!んんっ!んむぅ!」

慎みなど捨てたと言わんばかりにじゅぼじゅぼと愛液を洪水の様に垂れ流す膣口からは、白く濁った本気汁が流れだしていた

そして広がった膣内でもきゅうっと収縮し、余分な空間を潰してペニスに張り付く

「ぐううううっ!!」

強烈な収縮を行う窮屈な鈴の膣の快楽に少年は歯を食いしばって耐える

中の空気が空気が抜けてペニスが吸い付けられる様な感覚

甘い痺れが少年の骨の中心を奔る

負けじと少年も容赦無くペニスで臍側の膣道をゴリゴリと削るように動かす

「あひぃっ!あっ、あああっ!おひぃぃぃぃっ!!」

激しく突き上げられ鈴は狂った様に声を上げる

ベッドのスプリングがギシギシと音を立てて軋む

ズン、ズンッと重々しい抽送を繰り返して子宮を叩き上げると、鈴は善がり声を挙げながら体を痙攣させてゆく

ぎゅうううとペニスを締め付ける収縮が一際強くなった直後

「っくああああああああッ!!!」

「はっ____ふゃあああああああああああああ!!」

子宮口に密着したペニスの鈴口から、噴火した様に放たれたスペルマが鈴の膣内を満たしてゆき子宮にまで入り込んでゆく

初体験で初めて味わう膣内射精とオーガズム、オルガスムス、絶頂に体をガクガクと震わせ

「あ、あぁ・・・・気持ちいいよぉ・・・・」

じょろろろろと失禁しながら失神した

「敏感体質も考え物ですね・・・・」

後始末が大変だと思いながら少年は鈴の膣からペニスを引き抜いた

じゅぼッという下品な音を立てて引き抜かれると少し膨らんだ鈴の膣からごぼりと音を立てて精液が零れだした




「ただいま、シュヴァンツ・・・って鈴、来てたのか」

「あ、あはは・・・別にいいじゃない」

「まぁ、そうだけどさ」

用事から帰って来た一夏が、鈴を不思議そうに見る

「ん?・・・なぁ、変な匂いがしないか?」

「えっ!?き、気のせいじゃない!?」

「そうですよ。一夏さん」

「そうか?」

何も知らない一夏は少年と鈴の言葉に首を傾げるだけだった

そして・・・・

「私はそんなに魅力が無いのか?それとも好物は最後に食べる主義なのか?」

千冬が女の勘で人知れずに嫉妬の炎を燃やしていた

「私から行くしかないか・・・・これは」

千冬の夜這いフラグが建った瞬間だった



あとがき

大した箇所では無いですけど整合性の為に黒猫のシーンを修正



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