細く長い橋を渡り、私とセリカを含む一同は宮殿内部にたどり着いた。
 セリカの女神の力と、エルフの神の力、そしてレクシュミに宿る水の巫女の力を合わせる。
 その瞬間、暗闇でしかなかった空間に神殿が現れた。

 神聖で厳かな空気を持ちながら、三神戦争の傷跡が残る神々の処刑場。
 元はディル=リフィーナ創生の際に敗れた神々を処断するために、建立された場所らしい。

 宮殿内部の光景に魅入っていると、空の勇士が雲居の言葉を伝える。
 要領を得ない内容であったが、おおよその意味を語れば、邪神オディオを討つ場所。
 それは、白と黒の神殿を行きつ戻りつしながら抜けた先に存在するということらしい。
 
 その言葉に従い宮殿の内部を進むと、やがて神託通り、通過したゲートによって迷宮の構造が変化する場所にたどり着く。
 白の宮殿では存在する路が、黒の宮殿では消えている。
 狭間の宮殿は時間と空間を超越した異界に存在するというが、まさにこの仕掛けはその具現だろう。

 最悪、私と空の勇士が運べばいいのだろうが、堕ちてしまう可能性があった。
 何しろこの宮殿の真下は神の墓場。
 落ちれば力の大部分を封じられてしまうような場所だ。
 ここまでその影響が及ばない保障はない以上、なるべく急いで突破するしかなかった。

 そして白と黒の宮殿の細い道を抜け、三つの転移魔法陣が存在する大広間に出る。
 それをゾノ・ジというらしい騎士を介して認識したのか、クリアより連絡が入る。

「聖女様が現神より、この宮殿の進み方を授かったようです。私を中継として念話を」

 ゾノ・ジが言い終ると同時に、私の頭の中に聖女の言葉が響いた。
 そして告げられる、私たちがここから脱出するための方法。

「……セリカ、私の声が聞こえて? 
 目の前の転移魔法陣は、宮殿を支える橋桁を落とすための装置がある部屋に至る道よ。
 まずは装置を起動させ、三つの橋桁を落とす。そうすれば、処刑台に繋がる本殿への扉が開くはず。
 ……処刑台で邪神を滅ぼした後、その場で最後の橋桁を落とし、私のいる門のところまで戻る。
 それが……貴方たちが生きて帰る唯一の方法です」

 最後の言葉は掠れるように消えていった。
 念話が終ると同時にゾノ・ジが口を開く。

「聖女様は皆が無事に戻ることを願い、数多の現神と対話をしておられます。どうぞ、今の言葉をお忘れなきよう……」
「……分かった。まずは、転移魔法陣でその装置があるという部屋に行ってみよう」

 セリカの言葉に賛同し、三組に分かれて装置を起動させることになった。
 レクシュミは白銀公と共に。
 セリカはリタやナベリウスを始めとする使い魔たちと、ゾノ・ジを連れて。
 私は空の勇士と一角公を召喚して、それぞれ転移魔法陣に乗る。

 初めは、マーズテリアの騎士であるゾノ・ジとセリカを共にするかどうか迷いがあった。
 しかし、ゾノ・ジがマーズテリアの騎士であるため、神殺しとは共闘できない以上、戦力的に考えてこれが一番妥当。

 時間がないというのもあったが、最後の決め手になったのは、

「神が戦うべきは邪神であり、“神殺し”セリカではない」

 という、ゾノ・ジ本人の言葉だった。

 そして、転移陣の先に待ち構えていたのは、オディオの邪気に引き寄せられた混沌生物。
 それらを空の勇士、一角公と共に打ち倒し、橋桁を落として広場に戻る。

 辿りついた瞬間、転移陣の描かれた台座が壊れたが、おそらくオディオの逃げ場所を無くすために現神が行ったのだろう。
 そんなことを考えている間に、他の転移陣からもセリカやレクシュミたちが戻ってきた。
 後は本殿へと……

「くっ! こんなところで出会うとはな」

 突如として感じた、ぞわりという悪寒。
 神の処刑場へと続く扉に触れた瞬間に、深く響く呪いの言葉が耳に入る。
 振り返れば、身の丈を越えるほどの長さの杖を持って立つ男。
 セリカを、記憶の中の女神を追い続けた狂える魔術師――アビルース・カッサレ。

「ひ、ひぃぃい……み、見つけた……女神だ。私が捜してた女神だぁぁあ!」
「この者、以前会ったときよりも――」
「僕……く、わ、私は……諦めない。神の体を手に入れるまで……諦めないぃぃい!」
「お師範様、もう止めて! こんなこと、お師範様は望んでなかったよ!」
「何だこの鳥もどきは。お前のようなものは知らぬ!」
「お師範様!」
「うるさい。黙れ! わ、私は女神のことしか知らぬ。ふ、ふはははは!!」

 アビルースと縁があったのか、召喚石から具現化したペルルが魔術師の前に立つ。
 しかしやはりもう、あまりに強大過ぎる邪気に汚染されたためか、アビルースが正気を取り戻すことはなかった。
 どうやら記憶すら捻じ曲がってしまったようで、セリカを女神としか認識できていない。

「お前の主だったものだな」
「そうだよ、セリカ。思い出したの? 私たち、一緒にフノーロで生活していたんだよ?」
「くっ……断片的な記憶はあるが、名前までは……」

 頭を抱えるようにして、セリカは思い出そうとしている。
 しかし、おそらくは長い年月の中で完全に消滅してしまった記憶なのだろう。

「アビルース・カッサレだ、セリカ」
「……ルシファー?」
「私も最近まで忘れていたがな。ハイシェラに出会って思い出した」
『……カッサレ。闇夜の眷属を生み出したとされる魔術師、ブレアード・カッサレの末裔というわけね』
「魔術師ブレアード・カッサレという者の末裔らしい」

 アイドスの言葉を私が代弁すると、レクシュミと白銀公、ゾノ・ジが反応を示す。
 おそらくは、どのような人物なのか知っているのだろう。
 だが、今はそんなことを考えている場合ではない。

「セリカ、貴方とアビルースなる魔術師の間に何があったかは分からない。
 だが、この者がリエンソの水源やカラータで行ったことは決して帳消しにはできない」

 レクシュミの言葉が“聞こえた”のか、アビルースは声を荒げて喚き散らす。

「抵抗するか……抵抗するんですね! そうでなければ面白くない。
 貴女は世界すら変える力を持った神。その女神の体、力づくで奪ってあげましょう!」





 戦い自体は呆気ないものだった。
 確かにアビルースは稀代の魔術師で、邪神の力で更に魔力は増していたのだろう。
 それは、もはや人の領域を越えていたのかもしれない。

 しかし、例え邪神に引き寄せられた魔物を従えていようとも、人を越えた程度では力不足。
 エルフ長に、決意を固めた紅き騎士。
 女神の肉体を持つ神殺しに、その刃となった神に匹敵する魔神。
 セリカの使い魔たちも百戦錬磨。

 まして、そのうち一人は封印王ソロモンに連なる冥界の番人だ。
 そこに私とアイドスが加わる。
 最強の種たる竜族の戦士である空の勇士と、もう一人のソロモンの魔神さえも加勢する。

 勝負は戦う前から見えていた。
 そして、セリカの刃がアビルースを切り裂く。

「あぁぁあ! 私……し、は……なぜ、なぜ貴女は私のものにならない!」

 アビルースはその場に崩れ落ち、それでもなお記憶の中の女神を求めて手を伸ばす。

「大国を支配する、だけの力が在りながら、ただ、人目を忍んで世界から逃げ続けるだけの貴女。
 だから……貴女が使わない力ならば……私が使ってあげようというんです。闇夜の眷属の楽園をつ、造るためにぃいい!」
『耳を貸す必要はないぞセリカ。国が欲しければ自ら興せば良い。
 女神の肉体が欲しければ、我やルシファーのように戦いを挑めば良い。
 負ければ、自らの肉体を吸収される。そんな覚悟も持てぬものに、どうこう言う資格などない!』

 ハイシェラの厳しい言葉を聞きながら、ふと私はアイドスに意識を傾ける。
 自らが生んでしまった悲劇を目の当たりにして、彼女はいったい何を思うのだろう。
 そう考えたからかどうか分からないが、私は自然と神剣を強く握りしめていた。
 お前は一人ではないのだと、少しでも伝わるように。

「違うよ、お師範様! 確かに神の力とか、闇夜の眷属の国を興すというのもあったよ。でも、それだけじゃないでしょ!」
「煩い! 鳥もどきに師範などと呼ばれる筋合いはない!」
「お師範様はただ、セリカに振り向いて欲しかっただけ。一緒にフノーロで生活できれば、それで良かったんだよ!」
「黙れ! 私は、そんなことは知らぬ。わ、私は女神の肉体が欲しいだけだぁぁぁあ!」
「……もういいペルル」
 
 しゃがれた声で叫ぶ、老人のような姿になってしまった魔術師。
 届かない思いに、ペルルの声が涙声に震える。

「……お前がそのようになってしまったのは、俺があの時消えなかったことが要因なのだろう。だが……」

 言葉と共にセリカは一歩踏み出す。

「この体は、サティアから思いと共に譲り受けた大切なものだ。お前にどれほどの想いがあったとしても、渡すわけにはいかない。
 ……もはや、共に歩むことも。……ならば、せめて死という終わりを与えてやろう」
「ひ、ひぃぃい! わ、私……た、し……儂は諦めん、ぞ……女神を、その身体を……手にするまではぁぁ……」

 魔神剣を片手にセリカが歩を進めると、老人となった魔術師はその場から呻き声を上げて後ずさる。
 しかし、その先には――、

「ひぃい、あぁぁ、あぁぁああ……」

 光すら届かぬ深淵の闇の中へと落ちていく男。
 聞こえていた叫び声も、やがて風の音にかき消されるように消えていった。

『救えなかった、などと思うなよアイドス。お前は人の可能性を信じたのだろう? 
 ……あいつは、最初は操られていただけかもしれない。だが、この結末はあいつ自身が選んだことだ。
 オディオの特性は感情を引き出すだけ。つまるところ、ああなる原因はすでにあの魔術師の中にあった』
『……だとしても、何かしら救う手立てがあったのではないかと、そう思うのは私の本質だから変えようがないわ』
『ならば、お前はそれでいい。私は知らぬ者に対しては時に非情だ。お前がそんな私を補い、私がお前の甘さを補えばいい』
『……ありがとう、ルシファー』

 狭間の宮殿の底に落ちれば、もはや戻る手段はない。
 例外として、嵐の神が戻ったという伝承があった気がするが、神ならぬ身ならば余程のことがなければ不可能だろう。

 ゾノ・ジへとクリアから齎された情報。
 迫る邪神の影を感じながら、私たちは先へと進む。





 再び目の前に現れた白と黒の宮殿を、ゲートを介して行き来しながら、私たちは歩を進めていた。
 ――そんな時だ。
 突如ゾノ・ジが危険を察知して叫ぶ。

「人間の割りにやるではないか」
「……いや、聖女様から知らせがなければ、反応はできなかった」

 謙遜、というわけではないだろう。
 アムドシアスの称賛に、軽く返すゾノ・ジ。

『それだけではないだろうがの。かつて、刺客として動いておったころがあったようじゃから、その経験もあるのだろう』
『そうなのか……?』
『うむ、いつまでもこやつが目覚めぬものだから、余計なことまで調べてしまったぞ』

 ハイシェラの言を聞く間に、無形であった襲い掛かってきたものが形を成す。
 現れたのは――

「セリカ……」

 私の呟きに反応を示したのは、本人を含めてほぼ全員。
 唯一ハイシェラだけが、人間であったころのセリカの形を成したナニカ。
 ――恐らくはオディオの分体に意識を向けているのが分かった。

「悲しいよセリカ。どうして僕を置いていったの?」
「……何だ、お前は」
「僕を忘れてしまったの? ダルノスを殺したこと、カヤ姉さんが死んだこと。
 全部僕に背負わせて、自分だけどうして平穏に生きているの?」
「置いて……いった……? お前は――」

 ふと気付き、周囲に視線を巡らせると、その場にいた誰もが何かに耐えるようにしていた。
 苦しげに顔を歪めたレクシュミ、空の勇士、一角公。
 何かを悩むようにしている白銀公。
 ゾノ・ジはクリアの加護があるためか、多少額から汗を流す程度に留まっている。
 
『いけない、変異体に同調した者から精神攻撃を受けているわ。私や貴方は大丈夫だけど、何の加護もない者には危険よ!』
「ちっ! しっかりしろセリカ!」

 無意識なのだろう。
 オディオが生み出した魔物の変異体に近づいていこうとするセリカ。
 私は彼の肩を掴んで止めた。

 後方へと引き離し、ゾノ・ジへと預ける。
 そして、改めてそれを見れば、複数の魔物が合成されて変異したものであることに気付く。

「もう少しだったのに、また君が邪魔をするんだね。
 君のせいで、折角あんな醜い邪神まで利用したのに、全て失敗に終ってしまった」
「邪神……そうか、お前がオディオが言っていた“父”……」

 つまりは、こいつが全ての――元凶。

「あんなのに父親呼ばわりなんてされたくないけどね。
 まあ、そんなことはどうでもいいんだ。さあ、セリカ。今の僕には身体が無い。だから、この変異体を使って一つに戻ろう」
「言いたいことはそれだけか……」

 溢れ出るこの感情はいったい何なのだろうか。
 河の激流に似た衝動。
 それは、かつてケレースでオディオの分体に遭遇したときに感じたものに似ている。

「貴様が、元凶だということはよく分かった」
「もしかして、怒っているのかい? これから殺すことになるだろう存在のために?」
「……憤怒か。確かにそうかもしれないな」
「ルシファー……」

 自らの手で、精神干渉から抜け出して来たのだろう。
 気付けば、レクシュミたちが武器を構えている。
 傍らに視線を向ければ、セリカが私に並ぶように立っていた。

「一人で行こうとするな。ルナ=クリアから助言は得た。……こいつは、俺にとっても戦わなければならない相手だ」
「……そう、だな。ならば、力を貸してくれるか?」

 答えるまでもないと、セリカは剣を構える。
 私はそれに習うように神剣を変異体に向け、

『アイドス、私の気持ちは変わってはいない。変異したオディオを倒さなければ、私たちがこの先に進むのは無理だろう』
『……分かっているわ。でも、だからこそ、私たちで決着をつけましょう』

 蒼き月の力を纏ったアイドスを正眼に構え、私はセリカと共に駆け出した。





 数多の有象無象をなぎ払い、変異体に浄化の力が宿った神剣を振り降ろした。
 幾度も再生をしていた、人間であったころのセリカを模ったものは、ついに限界を越えて崩壊する。

「うぁぁあ……これ、以上の惑わしは利かない……でも、まだ僕は……」

 手ごたえなど全くなかった。
 こいつは確かにかつてのセリカの記憶を持っているのだろう。
 しかし、借り物の身体ではどうしようもない。
 こんなものに、私の弟は踊らされていたというのか……。

「あの者は精神のみの存在のようだ。肉体がない以上滅ぼすのは無理だろう。
 ……やつを退けたことで、精神干渉も消えたようだ。このまま放置し、神の墓場に落とすのが妥当だと思われる」

 レクシュミの言葉に賛同する自分。
 あいつを滅ぼさなければ気がすまないという自分。

『ふふ、ルシファーは不服といった様子だの。感情の動きを見せることは喜ばしい。
 じゃが、今はその激情を閉まっておくだの』
『……分かっている』

 心配そうな雰囲気を隠そうともしないアイドスと一角公に、少しだけ落ち着きを取り戻す。
 存外、私は激情家だったりするのかもしれないな。
 憤怒などという感情は、私にはないと思っていたんだが。

「大丈夫か……」
「……問題は無い。お前の方こそ平気なのか」
「平気でなければ、俺はあいつに取り込まれていた」
「……そう、だな」

 セリカにとっては、あいつは自身の過去だ。
 だが、その精神攻撃にセリカは勝った。
 きっかけはルナ=クリアの言葉、か。
 やはり彼女は……。

「先を急ごう。神々の処刑場は近い」

 セリカの言葉に反応し、皆が動き始める。
 後方に感じる邪神の気配は、その強さを更に増していた。





 かつて、人々の争いを憂う女神がいた。
 一柱は天へと戻り、一柱は地上に残った。

 地上に残った神は誤った方法で争いを無くそうとして、何の因果か今は私の半身となった。
 天に帰った神は運命の出会いを果たして、愛する者の刃に倒れ、その者に思いと身体を譲り渡した。

 その一つの物語の中で生まれた邪神。
 もう一人の自分《サタン》の言葉を借りるのならば、虚ろを抱え、目的もないまま、死ぬためだけに生まれた憐れな幼子。
 その名は――オディオ。

 今、神の処刑台へと続く路に至り、セリカと私。
 共に戦ってくれた盟友たちは、その邪神の到来を待っている。

「ルシファー、この戦いが終れば俺の記憶が残っている可能性は限りなく低い。だから、今のうちに言っておく」

 近づいてくる呻き声を耳に入れながら、私はセリカの言葉に意識を向ける。

「お前は……お前とアイドスは……もしもあのまま平穏に暮らせたら、そうなっていたかもしれない、俺とサティアの姿だと思っている」

 セリカの言葉に、アイドスが僅かに震えた気がした。
 しかし、セリカにアイドスを咎めるような意図は無い。

「だからあいつを倒さなければ、お前たちが先へと進めないのならば、俺は力を貸す。
 もしもの可能性を、これから先も見てみたいとそう思えたから。
 ……ここに至るまでにずっと考えていた。
 お前が言った自分で決めた存在理由が俺にあるとすれば、サティアとの約束と、そしてその思い」

 赤い髪を靡かせて、迫り来るであろうオディオに意識を向けながら、更に言葉を続けるセリカ。
 そこに口を挟むものは誰もおらず、セリカの半身たるハイシェラも沈黙を守っている。

「邪神とはいえ、人の感情から生まれたのならばあいつも神には違いない。
 神殺しの罪、記憶に残らずとも、俺はこの先、生きている限り背負っていくだろう。
 だが、それでも俺は、あの二人の行末を見てみたいと思えたから――」

 最後は自分に……ここにはいない誰かに語りかけるように言葉を紡ぐセリカ。
 
 やがて、姿を現したオディオ。
 その姿はもはや、異形のモノとしか形容できない。
 ここに至るまでに多くの魔物を吸収して肥大化した身体。
 その巨体をゆっくりと持ち上げ、今まさに女神の肉体を奪おうと触手を伸ばす。

「だからサティア――お前の妹を救うよ」



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