一瞬の静寂があった。
不意に力なく倒れ込む政宗を、愛姫は驚きつつも支える。
彼の背中から滴る血に真っ先に気がついたのは、右目の小十郎であった。

「ま、政宗様!」

小十郎の驚愕した声を口火に、兵士たちがどよめく。
小十郎と共に幸村も駆け寄る。
そして、ある一点を二人して睨みつける。

一人の人物が立っていた。
ただの人ではないという雰囲気を醸し出しているのがよく分かる。
その人物が持つ銃からは、灰色の煙が立ち上っていた。

「き、貴様は……魔王・織田信長!」

幸村が声を張り上げる。
信長は不気味に微笑み、政宗を一瞥する。

「賢しき竜めが……余に刃向った、報いよ」

信長が醸し出すのは、禍々しいオーラ。
緩やかな足取りでこちらに近づいてきているが、武田・伊達の両軍は誰一人、その場から動くことができない。
そんな中、愛姫が静寂を静かに破った。

「小十郎様……」
「……っ!な、なんでしょう、愛姫様」
「いくつか、お願を聞いていただけますでしょうか?」

振り向いたとき、小十郎は思わず後ずさった。
いつもの愛姫とは、どこかが違う。
纏っている空気や、言葉の奥に潜む心意などが、いつもとはまるで違っている。

小十郎は、この愛姫を知っている。
小十郎だけでなく、伊達軍であれば知らないものはいないであろう。
彼女の、この状態を……

「め、愛姫……殿?」

当然、初対面であった幸村が知るはずもない。
愛姫の体に雷が纏われ、地を迸り、その勢いを徐々に増していた。

「政宗様を、お願いしてもよろしいでしょうか?」
「……無論、仰せつかります」
「それと……」
「何も仰らずとも、この小十郎、承知しております」

深々と一礼した後、政宗を受け取った小十郎は、馬に跨る。
その後に、何人かの配下を連れ、甲斐まで戻ると進言した。

「か、片倉殿!敵が眼前にいるのに、何故──」
「真田!」

驚愕する幸村に、小十郎は声を大きくする。
思わず押し黙り、再び小十郎が言葉を発するのを、幸村は待つしかなかった。

「……愛姫様を、よろしく頼む」
「そ、それは承知仕りますが……しかし──」
「真田……お前は思い違いをしているだろうな……」
「ど、どういう──」

その問いには答えない。
愛姫を一瞥した小十郎は、もう一度頭を下げ、甲斐へと馬を出した。
心配になった幸村は、佐助にその後を追うように指示を出した。

 

 

──────────────────────────────────────────────────

 

 

小十郎がいなくなり、一瞬静寂があたりを支配した。
その直後、たった一人で近づいてきた信長によって、その静寂は破られる。

「魔王……!」

幸村の拳に力がこもる。
それを制したのは、後ろに立っていた信玄であった。

「お、お館様?」
「視野を広く持て、幸村よ。お主が今手を出すことは、相成らぬ」
「お、お言葉ですがお館様!ここまで魔王が攻めよってきているというのに、手を拱いている場合では……」

だが、信玄は何も言わない。
ただ一点を……魔王の目の前に立つ人物を、ただ見つめていた。

「女、か……余の前に立つというのであれば、死あるのみ……」
「Please shut the mouth……(口を閉じてください)」

いつになく、重々しい口調。
特に気にも留めない信長は、軽く笑って聞き流す。
だが、愛姫の後ろにいる伊達の兵士たちは、背筋が凍るほどの恐怖を感じていた。

「(あ、あれが出た……)」
「(やべぇ……俺、怖くて今日は寝られねぇ)」
「(い、今なら、漏らしても恥ずかしくねぇよな……)」

口にするのも憚られるのか、兵士たちは一切口を利かなくなった。
だが、頭の中では恐怖をひしひしと感じ、震えが収まることを知らないといった様子。
不思議に感じた幸村だが、彼らの気持ちが分かる自分に対しても、疑問を抱いていた。

「こ、この畏怖……め、愛姫殿、一体……?」
「聞いたことがあっての……」

幸村の隣に立ちながら、信玄が口を開く。

「奥州には、龍が三匹いるという。独眼竜・伊達政宗、その右目・片倉小十郎。そして……」
「愛姫殿もまた、龍だと……?」
「いかにも……二人とは違って、普段は心の奥に潜ませてはおるが、一度その龍が表に出ると、誰にも止められぬという……」
「……愛姫殿の、龍……」

空が淀む。
雷雲が立ち込め、まるで愛姫に呼応するかのように、雷が呻く。
その光景は、雲の中を龍が飛び交うようにも見えた。

「幸村よ……」
「は、はっ!何でしょうか、お館様!」
「今よりワシは、武田の兵を率いて別な場所へと向かう。お主には、この場を任せる」

信玄から伝えられた急な策。
だが、不思議と疑惑はない。
心の底より信頼しているからこそ、信玄の言うことは絶対であり確実。

「承知いたしました、お館様!」
「うむ!皆のもの、ワシに続けぇ!」

嘶きが響き渡り、轟々と武田軍がその場を後にする。
だが、信長と愛姫は、まったくもって気にしていない。
今、二人には他のことは一切意識に入ってこない状態であった。

「余に楯突く気か……愚かな虫螻よ……」
「Please despise even very(いくらでも蔑んでくださいませ)」
「フハハハ……!あの小童よりは、頭が冴えると見える」

信長の盛大な高笑い。
その後の言葉で、愛姫の目つきが変わる。
今までの温和で優しい表情は消え、本物の龍の如く、信長を睨みつける。

「Please do not despise the person excluding me(私以外の方を、蔑まないでください)」
「ハッ!女……余に口答えするつもりか?」
「No……It is not possible to merely permit……(いいえ……ただ、許せないだけです)」

口調は至って穏やか。
だが、言葉に込められる怒気はすさまじい。
後ろに立っている幸村も、何一つ言葉を発することができないほどであった。

「余に口答えするのであれば、死を以て償え……」
「The resolution to die is made(死ぬ覚悟はできています)」

信長の口元がつり上がる。
それとほぼ同時に、愛姫は鎌を信長へと向ける。
巨大な鎌を、その細い腕一本で……

「But……I want never to have died(ですが……死のうと思ったことは一度もありません)」
「……小賢しい女よ」

銃声が轟いた。
愛姫の顔すれすれを、銃弾が飛ぶ。
瞬間的にかわしたが、頬には薄らと赤い筋が走った。

銃弾をかわし、一気に距離を詰める。
鎌を横一文字に薙ぎ払うも、信長は刀で受け止める。
火花が激しく飛び散り、その衝撃のすさまじさを物語る。

愛姫の鎌を捌き、後ろへと飛び退くと、信長は銃を連射する。
巧みな足さばきで銃弾を避け、信長へと近づこうとする。
それを察知していた信長は、地面に刀を勢いよく突き刺す。
すると、赤黒い棘が無数に突き出し、その足を鈍らせる。

「失せよ!」

足が止まったその一瞬を、信長は見逃すことはない。
羽織っているマントを翻し、愛姫にその衝撃をたたき込む。
回避するために後方へと飛ぶが、距離を詰めていたこともあって完全には避けきれない。

辛うじて体には当たらなかったが、身につけている着物はそうはいかない。
掠れたその衝撃だけで大きく破れ、腕や腹などが露わになる。

「……Crucifixion」

巨大な鎌を天高く掲げ、思い切りそれを振りぬく。
地を割るほどの斬撃は地を奔り、信長へと襲いかかる。

「笑止!」

マントを用い、愛姫の攻撃を防ぐ。
斬撃を振り払い、再び銃撃を浴びせようとする。
しかし、防御のためのマントが、信長自身の視界をも封じてしまっていた。

既に愛姫は距離を詰め、真横にまで詰め寄っていた。
鎌を振りかぶり、狙うのは魔王の首筋。
防ぎようのないこの攻撃に、幸村は拳を握った。
だが……

「上総介様!」
「……っ!」

放たれた攻撃は、止まることを知らない。
薙ぎ払われた斬撃を浴びたのは、咄嗟に割って入った一人の人物。
皮一つで繋がり、血に塗れたその人物を、信長は無表情で見つめていた。

「か、上総介、様……」
「濃……」
「ど、どうか……天下を……」

ぞんざいに扱われていたとはいえ、夫の役に立てたことが誇らしかったのか。
濃姫は、どこか満足げな表情を浮かべて目を閉じた。
その様子を見た別の人物が、すさまじい喧騒で駆け寄ってきた。

「貴様ぁ!よくも、よくも濃姫様を!」
「……………」
「絶対、許さねぇ!」

一度に数本の矢を番え、蘭丸は愛姫に向けて放つ。
その矢を叩き落したのは、咄嗟に間に入った幸村。
愛姫は幸村に一度頭を下げると、すぐさま蘭丸へと向かっていった。

先程とは比べ物にならないほど巨大な矢を番え、愛姫を待ち構える蘭丸。
だが、予想に反し、見るからに非力そうなその人物は速い。
矢を放つよりも前に間合いを侵され、弦を断ち切られる。

「It is time that the child sleep(子どもは眠る時間ですよ?)」

蘭丸の首筋に衝撃をたたき込み、一瞬で気絶させる。
だが、最後の足掻きで、蘭丸は愛姫に通常の大きさの矢を放つ。
弱弱しくも、その矢は愛姫の方に突き刺さっていた。

矢を引き抜き、止血するために着物の一部を破く。
すぐさま信長の方へと向かうと、幸村と交戦の真っ最中であった。

「ぐっ……!れ、烈火ぁ!」
「戯けが!」

槍の間合いを侵されていた幸村は、防戦一方。
両の手がふさがり、戦闘にあまり幅が利かない幸村の方が、信長はやりやすかったらしい。
愛姫の時よりも豪快に刀は振り下ろされ、銃撃も一層激しい。

そんな中、無我夢中で繰り出された連続の突きを、マントを使って弾き飛ばす。
槍が一本吹き飛び、隙が生じた幸村に、銃が向けられる。

「余に刃向った罪、死して報いよ……」
「くっ……!不覚!」
「フハハハ……!」
「……It bores it(興ざめですね)」

背後に迫った気配に、信長はすぐさま振り向く。
直後に薙ぎ払われた斬撃は、信長の持つ銃を斬り裂いた。

「Am I weak for the back to be turned?(背中を向けられる程、私が弱いと?)」
「貴様……」
「め、面目ござらぬ、愛姫殿。では、共に……」
「No……Please fall(いいえ……お下がりください)」

魔王を共に打ち倒すという申し入れを断られた幸村。
思わず、愛姫に疑問を投げかける。

「愛姫殿!魔王は、貴殿一人では到底──」
「……I don’t want to kill(殺したくありません)」

幸村の目を見、愛姫は訴える。
視線は幸村から外され、そのはるか後方へと移される。
幸村も愛姫の視線を追うと、そこには伊達の兵士たちがいた。

「……A dear them……definitely(愛しい彼らを……絶対に)」
「……お心、承知仕りました」

これから愛姫が何をするのか、幸村には分かってはいない。
だが、ここまで歌えてくる以上、その攻撃は敵味方厭わず殲滅できるほどの威力を持っていることが伺える。

不意に、幸村は小十郎の言葉を思い出した。
確かに自分は、愛姫に対して思い違いをしていた。
華奢な体つきからはとても想像のつかない、彼女の戦闘能力。
言葉遣いや纏っている雰囲気が変わるだけで、更にその能力は飛躍していた。

だが、最初に感じたことと全く変わっていないこともあった。
政宗や小十郎と同様に、仲間を重んじるというその心。
尊敬に値する愛姫の言葉を、幸村は深く噛み締めた。

 

 

──────────────────────────────────────────────────

 

 

「小賢しい女よ……」

信長の表情には、苛立ちが募っていた。
度々邪魔をされ、更には自分を倒そうとする目の前の女を許せるほど寛大ではない。

途端、信長の刀に何かが纏わりついた。
それは今までに殺めた、人の魂魄。
力が増幅され、溢れだすオーラは一層不気味になる。

「無駄な時間を過ごしたわ……この罪、死した後も償うがよい」
「Surely……It is time of atonement(確かに……贖罪の時間でございます)」
「残す言葉くらい、聞いてやってもよいぞ?」
「……Noting(何も……)」

静かに、愛姫は言葉を口にした。
眼をそっと閉じ、呼吸を整える。
落ち着いた愛姫とは裏腹に、先程まで呼応して轟いていた雷は、愛姫と信長の周りで奔り、その荒々しさを増していた。

「……織田様?」
「……………」

眼を閉じたまま、愛姫が口を開く。
不意に言葉が戻ったからか、信長は何も言わない。

「怖いですか?」
「ハッ!戯言をぬかすな、女!」
「……分かりました」

口を閉じ、ゆっくりと目を見開く。
龍が宿ったかのように、その目は金色に染まっていた。

鎌を天へと掲げる。
荒れ狂っていた雷が、不意におとなしくなる。
だが、天を覆う雷雲はうねり、所々で光りながら渦を巻く。

「我が開くは、死と恐怖の宴ぞ!女、余の前に平伏し、塵芥に帰すがよいわぁ!」

マントを翻し、縦横無尽に乱舞させる。
様々な方向から襲いかかり、回避は不可能。
思わず、幸村や伊達軍の兵士たちは声を張り上げていた。

だが、愛姫は至極落ち着いていた。
轟々とうねる雷雲を見上げ、ゆっくりと口を開く。

 

 

「──天の導きに、この身を委ねて──」

 

 

雷が、龍が牙をむいた。
解き放たれたかの如く、雷は信長へと降り注ぐ。
九本の雷は渦を巻くように落ち、龍の如く噛み砕く。

地面にぶつかり、大地を奔る。
愛姫の鎌へと龍は集い、煌々と輝きを放つ。
そして、雷の宿ったその鎌は、魔王へと振り下ろされた。

「ぐぉっ……!」

尋常でないほどの斬撃。
肺や心臓などを抉られ、血が噴き出す。
眼が霞み、愛姫の姿が虚ろになる。

「フ、フハ……ハハハ、ハハ……!」

苦しみに歪んだ表情で、信長は笑った。
天を仰ぎ、諸手を大きく広げ、大地に伏した。

「一度生を享け……滅せぬものの、あるべき、か……是非も、なし……」

声が弱弱しくなり、やがて消えた。
相手が倒れたと察し、愛姫も鎌を下す。
すると、天を覆っていた雷雲も晴れ渡り、陽光が関ヶ原を照らした。

途端、沸き起こる鬨の声。
魔王を打ち倒したことで、伊達軍や幸村は大いに騒いでいる。
そのうち幸村が駆け寄り、愛姫へと声をかける。

「お見事にございます、愛姫殿!」
「お褒め戴いて、うれしく思います、真田様」
「これにて、我らの勝利で──」
「……?どうか致しましたか、真田様?」

不意に顔を逸らす幸村。
その顔は赤く染まり、愛姫の姿をまじまじと見られない様子。
しかし、それも致し方のないこと。
魔王との激戦のせいで、愛姫の着物は所々破れ、その肌が露わになっている。
さらに言えば、左の胸のあたりに至っては……

「め、めめめ、愛姫殿!」
「はい」
「せせ、せせせ、せめて、な、なに、なにか……」

幸村の動揺に、愛姫は首を傾げる。
すると、愛姫の背後から大きめの着物が着せられた。
振り向くと、そこには佐助がニヤニヤしながら立っていた。

「さ、佐助!」
「よっ、旦那。愛ちゃん、すごいじゃん?魔王を倒すなんて」
「お褒めくださって、光栄でございます、猿飛様」
「(ついでに、眼福っと♪)」
「……?」

 

 

──────────────────────────────────────────────────

 

 

甲斐に戻ると、政宗と小十郎が出迎えてくれた。
傷口に障るので、愛姫はそっと体を寄せるだけにとどめた。
ここでも相変わらず、幸村が騒いだが、佐助がなんとか宥めていた。

遅れて信玄も戻ってきた。
別行動をとっていた豊臣軍に、かなりの痛手を与えてきたという。
どうやら、豊臣軍は関ヶ原を迂回して、直接甲斐へと傾れ込む予定だったらしい。
だが、竹中半兵衛の発作があったため、豊臣軍はいつもの半分以下の行軍しかできなかった。
そのため、信玄と引き連れていた兵士だけで充分であったようだ。

「やりましたな、お館様!」
「フフ……幸村よ。ワシよりも先ず、礼を言うべき人間がおるであろう」

信玄に諭され、幸村はハッとする。
慌てて政宗の前に行き、真っ直ぐ彼を見つめる。

「政宗殿、此度のご助力、誠に感謝いたす」
「Ha!礼なら、愛に言え。俺は何にもしてねぇよ」
「無論、愛姫殿にもお世話になり申した。この御恩、一生忘れませぬ」
「お気になさらず、真田様」

にっこりと微笑む愛姫に、漸く幸村はまともに対応できた。
双方を代表し、政宗と幸村は固く手を握り合う。
それは、いずれ決着をつけようという、揺ぎ無い心を表わすようでもあった。

 

 

──────────────────────────────────────────────────

 

 

そして、その日の夜。
色々あったが、結果的には勝利である。
この度の勝利を祝い、盛大な宴が催された。

その宴の席で、一つ問題が生じた。
政宗・小十郎・幸村・佐助・信玄の五人に対し、愛姫が手料理を振舞うと申し出たのである。
青ざめた表情で政宗と小十郎が止めようとしたのだが……

「政宗殿!せっかくの申し入れ、この幸村、有り難く受け取り申す」
「へへっ♪女の子の手料理なんて、滅多に食べられないからね♪」
「礼を尽くしたいというその心気、天晴れなり」

と、三人が喜ぶもので、止めることができなかった。

他の兵が羨ましがるといけないということで、五人は奥の間へと通された。
そこへ、愛姫と女中が手料理を持ってやってきた。
政宗と小十郎の、蒼白な表情など露知らず、その手料理が目の前へとおかれた。

「おおっ!これは見事な!」

幸村が唸るのも無理はない。
見事な盛り付けで飾られたその料理は、見た目からして美味しそう。
思わず佐助が早々と食べようとしたが、すぐさま幸村に制止されてしまった。

「佐助!このようなものは、まずは政宗殿やお館様から食していただくのが常道であろう!」
「だって、美味そうだったから、つい……」

出された上に、勧められた以上、もう断ることはできない。
最初は政宗が食べることになり、箸を震える手でつかむ。
そして、料理をつまみあげ、一度愛姫の顔を見た。

「……………」
「政宗様、召し上がってくださいませ?」
「(Hey God……Please help me)」

だが、そんな願い通じるわけもなかった。
口に含んだ瞬間、変な汗が額からあふれ出す。
無理やり飲み干すも、顔が青ざめていくのが自分でもよく分かった。

政宗が一口食べたのを見、他の全員も口にする。
小十郎だけは、政宗を一人で地獄へ連れて行くわけにはいかないと言った心境だったが……

 

 

 

 

それから約一カ月、五人の姿を見たものはいない

 

 

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