「ふぅん……」

 彼――ハイネ・ヴェステンフルスは、ラクス、バルドフェルドと共に宇宙に上がり、とある戦艦へと身を隠していた。その戦艦の名はエターナル。前の大戦 で、第三勢力であった三隻同盟の旗艦で、クライン派によって強奪されたフリーダム、ジャスティス専用の高速移動艦である。

 大戦後、エターナルは小惑星にカモフラージュされ、ラクスが宇宙に上がるまで二度と使われる事が無いよう祈りながら隠されていた。が、彼女は再び宇宙へ と戻り、この艦に戻って来た。

 ハイネは、オペレーターと一緒にとある画面を見て、興味深そうに笑みを浮かべる。

「ラクス様、バルドフェルド隊長。ヘブンズベースが落ちたぜ」

「そうですか……」

 彼が見ていたのはヘブンズベースでの戦局だった。そこが落ちた事を報告すると、艦長席のバルドフェルド、そしてその上の席に座るラクスが表情を苦くし た。

「ジブリールを含めたロゴスは死亡。それにレン達も介入したみたいだな」

「レン達が?」

「面白半分でしょ」

 そう言って肩を竦めるハイネに、バルドフェルドも違いないと頷いた。

「急がないと……」

「ん?」

「ヘブンズベースの次はオーブです」

「「何?」」

 ラクスのその言葉に、ハイネとバルドフェルドは揃って声を上げた。



機動戦士ガンダムSEED Destiny〜Anothe Story〜

PHASE−27 新たな剣




 此処、既に廃墟となっているL4コロニー・メンデル。C.E68にバイオハザードが発生し、閉鎖された。前の大戦では、アークエンジェル、エターナル、 クサナギの三隻が身を寄せていた所でもある。

 X線放射により、消毒は成されているが、既にエアは抜けており、研究所内は完全に破壊され、気温も下がり船外作業服が無ければ活動できない程だった。そ こを調べているのはバルドフェルドの腹心であるマーチン・ダコスタ。

 デュランダルの事を調べる為、ラクスに言われて此処へ来た。デュランダルは元々、遺伝子工学の権威であるが、どのような研究を行っていたかは公開されて いない。そこで、遺伝子工学で有名だったメンデルに彼の情報が無いか探りに来ていた。

 あちこちに漂っている紙の資料を、分厚い手袋で苦労しながら一つずつ確認していくダコスタ。そこで彼は、ある一冊のノートを発見した。




「ロゴスは倒したけど……これからどうするんだろ?」

 レクルームでシンは、コーヒーを飲みながらソファに腰を下ろす。ヘブンズベースでは、妙な乱入があったものの、結果的にロゴスは滅びた。ブルーコスモス の盟主、ロード・ジブリール諸共。ルナマリアも、これからどうするのか分からない表情を浮かべていたが、レイが淡々と答える。

「まだ終わっていない」

「え?」

「あのキース・レヴィナスだ……」

 その名前が出て、シンとルナマリアは「あ……」という表情を浮かべる。

「奴は未来の見える死神という異名で、ロゴスからも強い信頼を得ていた……そして、デストロイの設計者……奴を何とかしなければ、また新たなロゴスが現れ るだけだ」

 実際、彼がロゴスを潰したのは、自分がロゴスに代わるつもりかもしれない。そうレイは言うが、シンには今一つ信じられなかった。あのキースがルシーアの 遺体を抱きかかえて行ったり、戦った時に感じたものは、そんな事を考えるような人物ではなかったと思う。

「奴は、この世界にとって危険な存在だ」

 レイの言葉がシンとルナマリアに強く押しかかった。




「(ズズズ)ふぅ……落ち着くね〜」

 ドラゴネスに設置された日本独特の畳の部屋。そして、コタツと呼ばれる暖房器具に、レン、アスラン、リサ、メイリン、ステラが囲んでいた。コタツの真ん 中には蜜柑の一杯入ったお盆があり、ステラはそこから一つ取って楽しそうに皮を剥く。

 レンは、緑茶を飲んで一息吐くと、ふとアスラン達の雰囲気が暗い事に気が付いた。

「どうしたの、君達? この辺は寒いから折角、私のスウィートルームに招いたのに」

 そう言って、レンはコタツの中からHな本を取り出し、堂々とリサやメイリン、ステラの目の前で読み始める。アスランとメイリンは、顔を少し赤くして彼か ら視線を逸らす。

「兄さん、リラックスし過ぎです」

「まぁまぁ。補給と整備には、もう少し時間がかかるし……むふふ……やっぱり本には本の魅力があるの〜」

「休日に縁側で寝ながらHな本を読む駄目な父親を見ている気分です」

「このモザイクがまた想像力を掻き立てるな〜……」

「妄想力の間違いでしょう?」

「あ〜! うっさいなぁ!! 人が折角、読書に勤しんでるのに!!」

 逆ギレしてバンと机を叩きつけるレン。

「この前、お前が“お兄ちゃん、怖いから一緒に寝て良い?”と私のお古のカッターシャツを着て枕を抱えて部屋に来てくれと土下座して頼んだのに、断れたか らこうやって想像で補うしか無いんだよ!!」

 マジ泣きして語るレンに、アスランとメイリンはこれが良い大人の姿かと思う。

「そんな事すると思うんですか?」

「ダメ元って言うでしょ?」

「元もクソもありますか!」

「お〜い……」

 レンとリサが、いつもの兄妹ゲンカをしていると入り口の方から声がしたのでピタッと止まる。入り口には、キャナルが相変わらずボーっとした表情で突っ 立っている。

「どったの?」

「ホレ」

「ん?」

 レンは、ふと出された資料を見て、眉を顰める。アスラン達も後ろから覗き込んだ。

「これは……!?」

「オーブだね〜」

 資料には、キースのエンペラーがオーブへと入っていく写真が載っていた。

「キースって奴、あちこちでロゴスの残党を始末した後、オーブに入ったようだぞ〜」

「そんな……まさかオーブを!?」

 オーブも――正確にはセイラン家――ロゴスと深い関わりを持っていた。そこを始末するつもりなのかと思ったアスランが表情を強張らせる。

「いんや……ふむふむ、なるほど」

 笑みを浮かべて何度か頷くレン。アスラン達は彼に説明を求めるよう視線を向ける。

「キースだったら、こんなのを残すような間抜けはしないよ……これは、オーブに自分がいるってザフトにアピールしてるのさ」

「何でまた……そんな事をしたらオーブが………!? まさか!」

 そこでアスランがハッとなって口を押さえる。レンはニヤッと笑って、彼が口に出来なかった言葉を口にした。

「これで議長もオーブを攻撃出来る口実が出来た訳だ」

「何で……!?」

 キースは、たった一人で世界中のロゴスの勢力を滅ぼした。何故、ロゴスと深い繋がりのあった彼がそんな事をしたのか分からなかったが、何でオーブは自ら 手を下さず、デュランダルを誘うような真似をするのか?

「先輩! 急いでオーブへ行きましょう!」

「ん?」

 少なくともこのままではオーブとザフトの間で戦争になる。それだけは何としても避けないと、とアスランが力説する。

「良いけど……こっから私は別行動取るね」

「「「「はぁ!?」」」」

「?」

 唐突に別行動を取るなどと言うレンに、アスラン達が素っ頓狂な声を上げ、ステラが首を傾げる。レンは立ち上がると、バサッと日の丸柄の扇子を広げて笑 う。

「ちょっくら悪戯するんでオーブは君らに任せた! アデュ〜!」

 そう言って、手を振るとレンはピューッとその場から走り去って行った。その場に残されたアスラン達は呆然と立ち尽くしていた。

「あ……この本、エリィ先輩の顔で合成写真作ってる」

 ふとメイリンが、レンの置き去りにした本が開かれているのが目に留まったので少し頬を赤くして見ると、モデルの写真の顔だけエリシエルの顔と合成させて いた。つい見てしまったアスランは、ブッと鼻血を出して仰向けに倒れて気絶する。

「きゃ〜!! アスランさん、しっかりしてくださ〜い!!」

「兄さん、今度、エリシエルさんに教えましょうか……」

 っていうか、それって絶対にセクハラだろうとリサは思いつつ、嘆息した。

「(何でこの人達、服脱いでるの……?)」

 ステラはマジマジと本を見ながら首を傾げていた。とりあえず彼女の無知な所が、変な性の知識を覚えなくて助かった。




「地球上のあちこちのロゴスの拠点が潰されてるな……一人の人間に」

 エターナルでは、ハイネがスクリーンで点滅している赤い点を見ながら呟く。彼の言う一人の人間とは間違いなくキースだ。赤い点は、キースのエンペラーが ロゴスの兵器の製造工場や軍事施設などを破壊した後を示している。

「何を考えてるんだ? 奴もロゴスと深い関わりを持つと自ら公表しただろう?」

 それもデュランダルの放送を乗っ取るような形で、だ。バルドフェルドがそう疑問を口にすると、ハイネは眉を顰めた。

「う〜ん……ロゴスに代わって世界を牛耳ろうとか」

「そんな程度の低い事を考えるような奴じゃないと思うがな〜」

「ですよね」

 苦笑いを浮かべてハイネも頷く。モニター越しではあったが、キースという人物の器の大きさを感じる事が出来る。デュランダルよりも遥かに大きく、底の知 れない人物だった。

「ロゴスもジブリール諸共、滅んだし……どうする気だろうね、議長は?」

「にしてもラクス……どうして次がオーブなんだ? デュランダルが討つとぶち上げているのはロゴスだろ?」

 実際、ロゴスにはもはや力は無い。キースが全て壊滅させた。ならデュランダルの言葉通りなら、戦争は終わる筈だ。オーブは、反ロゴス同盟に寝返らず、未 だに地球連合に加盟している。かと言って、オーブが標的にされる理由が分からない。

「オーブは強い国ですから。その力も、理念も」

「ん?」

「でもそれはデュランダル議長のやろうとしていることの前には、ただの障害でしかないだろうと思うので……」

「何だ? 奴のやろうとしている事とは」
 
「まだハッキリと分かったわけではありませんが。でも少しずつ見えてきたように思います。議長は地球、プラントを一つに纏めた新しい世界秩序を創ろうとし ているのではないでしょうか?」

「え?」

「新しい世界秩序?」

 ラクスの言葉にバルドフェルドとハイネは眉を顰める。世界を一つに纏めるという事は、思想、意見、法……あらゆるものを統一するという事だ。過去、多く の人間がその夢を見て来た。俗な言い方をすれば『世界征服』だ。少なくとも、ロゴスは『戦争』という手段で、経済の世界を裏から支配していた。

 が、デュランダルは思想によって統一を考えているのか? 現在、世界中の多くの人間がデュランダルの思想に染まっているのは間違いない。

 ハイネとバルドフェルドは、そんな世界を想像してみる。思想統一され、それにそぐわないものは排除、矯正される。確かに、それなら戦争は起こらない。

 が、彼らからすれば、そんな世界ゴメンだった。誰もが生まれた時から持っている“個性”……その人がその人である事を示す個性を認めない世界など、人が 住んでいるなどと言わない。

「もしかしたら、今のこの争乱の全て、そのための土台作りでしかないのかもしれません」

 更に出たラクスの言葉にハイネとバルドフェルドは大きく目を見開く。全て……ベルリンの大量虐殺はキースにより、デュランダルが民衆を見殺しにしたと発 表された――それでもデュランダルの支持は揺るがなかったが――が、それだけなく、あのユニウスセブンの落下事件も彼が前々からテロリストの情報を掴んで いたとしたら? それで黙認していたなら……彼は自らの目的の為に、世界を混乱に陥れ、自らが英雄となるよう仕組んでいたなら……ハイネとバルドフェルド は、嫌な感じがした。

 その時、エレベーターの扉が開き、ラクスの頼みで調査に出ていたダコスタが戻って来た。

「ただいま戻りました」

「おう。どうだった?」

「いやもう、参りましたよ。コロニーは空気も抜けちゃってて荒れ放題だってのに、遺伝子研究所の方は何故かデータから何から綺麗に処分されちゃってまし て」

 彼の報告を聞いて、ラクス、バルドフェルド、ハイネは互いの顔を見合わせる。どうやら自分の事を知られまいと、デュランダルが処分したのだろう。ダコス タがアタシュッケースを開いて幾つかの資料を出す。

「こんなものしか」

 数冊の古ぼけたノート。これでは、デュランダルの事を知る資料にしては少な過ぎる。バルドフェルドが落胆するが、ダコスタはあるノートのページを開く。

「でも此処にですね……多分当時の同僚か何かのものだと思うんですが」

 三人は、ダコスタの開いたページを覗き込む。ノートには、ビッシリと何かの研究データが書き込まれており、その中に、殴り書きのように赤いペンで書かれ た字があった。

『デュランダルの言うデスティニー・プランは一見今の時代有益に思える。だが我々は忘れてはならない。人は世界の為に生きるのではない。人が生きる場所、 それが世界だという事を』

「これは……」

「デスティニー・プラン?」

「『世界っていうのは命が生きているから世界なんだ』」

「え?」

 眉を顰めるラクス達を他所に、不意にハイネが呟いた。三人が彼に注目すると、ハイネは少し慌てた様子で答える。

「あ、いや……昔、レンが言ってた事なんですけどね………そのノートの最後の言葉に似てて……どういう意味かって尋ねたら、『あらゆる人が生きている場所 が世界、人形が生きている場所は箱庭だ。他人に生き方を決められるのは、楽だけど幸せじゃない』って答えましてね……」

「あの野郎……最初から全部分かってやがったな」

 デュランダルの考えも、世界がどうなっていくかも全て知った上で自分達には教えず、あくまで高みの見物……全部、彼の掌の上かと思うと腹立たしいバルド フェルド。そんなのデュランダルと大して変わらないとボヤくと、ラクスが苦笑して言った。

「ですが彼は、常に選択肢を与えて下さってますわ……わたしくし達が何をしようと忠告はしても、決して止めませんでした。彼は、人の意志をちゃんと尊重し てくれました」

 全て知っているからこそ、自分達に真実に辿り着いて貰いたい……それがデュランダルの創ろうとする世界に対する力となる……そう思っているのかもしれな いとラクスは思う。ハイネとバルドフェルドも嘆息して肩を竦めると、突然、警報が鳴り響いた。

「何だ!?」

 慌ててバルドフェルドが振り返ると、モニターに一機のMSが映し出され、思わずダコスタが声を上げる。
 
「偵察型ジン!?」

 モニターに映っていたジンは、ライフルを向けカメラを破壊し、モニターにはノイズしか映らなくなった。
 
「ダコスタさん、尾けられたようですね」

「えぇ!?」

 呆れた口調のハイネに言われ、ダコスタが後ずさる。どうやら、ダコスタが乗っていたシャトルを追跡して来たようだ。ハイネは、眼光を鋭くし、ラクスに尋 ねる。

「追いますか?」

「いいえ、もう間に合いません。追尾してきたというのなら母艦ももうそう遠くはない筈です」

 メンデルから此処までの間に報告する時間は幾らでもある。既に母艦がこの近辺にいると思って良いだろう。
 
「メンデルを見張られていたのかもしれません」

 どうやら、デュランダルは自分の事を調べられると読み、メンデルに網を張っていたのかもしれない。相手の策にまんまと嵌ってしまったのだ。

「わたくしが迂闊でした」

「いえ! そんな!」
 
「ああ! 迂闊なのはお前だ!」

 顔を俯かせるラクスをフォローしようとするダコスタの首に、バルドフェルドが腕を回して締め上げる。
 
「ぐぇ〜!」

 手足をジタバタさせて苦しむダコスタを他所に、バルドフェルドがラクスに問う。

「だがどうする? 此処のファクトリーの機体だって、まだ最終調整は終わっていない。攻め込まれたらハイネだけじゃ守りきれん」

 その問いに、彼女はしばらく考え込み……。

「艦を出しましょう。バルトフェルド隊長。今すぐに」
 
「何?」

「そんな! それこそ発見されます!」

 その言葉に眉を顰めるハイネとバルドフェルド。彼の腕から解放されたダコスタが声を荒げて意見する。

「もう同じ事です。ならば攻め込まれる前に出て少しでも有利な状況を」

「だが今のコイツにはナスカ級一隻とだってやれる戦力はないぞ。どう足掻いたって勝ち目は……」

「勝ちたいわけではありません。守りたいのです。あれと力を貸してくださったこのファクトリーの方々、そしてこれを。わたくし達が出ればザフトはそれを追 うでしょう。ファクトリーはその間に対応の時間を稼げます。我々は最悪の場合、降下軌道へ逃げてあの二機と資料をアークエンジェルへ向けて射出します」

 ギュッとノートを抱き締めて言うラクスに、バルドフェルドとハイネはフッと笑みを浮かべて頷いた。

「よーし! 分かった! エターナル発進準備! ターミナルに通達! ファクトリーには俺が話す。回線を回せ!」

「じゃ、俺は待機しときますよ。此処じゃ出来る事ないんでね」

 艦長席に座って指示を飛ばすバルドフェルド。その後ろでハイネが手を振って、エレベーターに向かう。

「出来れば戦いたくありませんが……」

「戦って苦しみながらも生きるか、戦わずして楽に死ぬか……俺は一度も後者を選んだ事はありませんよ」

 無論、デュランダルの考えるような世界にも賛同しない。今、この場で後者を取れば、残るのは後悔だけ。そんなのは真っ平ゴメンだとハイネが言うと、ラク スも微笑んで「そうですわね」と頷いた。

 バルドフェルドが、エターナル発進の旨をファクトリーに伝えると、すぐに発進準備が進められる。

<エターナル発進後、ファクトリーはサイレントモードに移行する>

「パワーフロー正常。FCSオンライン」
 
「推力上昇。発進臨界」

「偽装排除!」

「エターナル、発進します!」

 ラクスの掛け声と共に、エターナルを守っていた岩壁が剥がれ落ち、その中から薄い赤色の戦艦が現れ、普通の戦艦を遥かに上回るスピードで、その場所から 離れて行った。




<キラ君、すぐにブリッジへ!>

 ストライクルージュのOSを調整していたキラは、いきなり放送で呼ばれて顔を上げた。

<エターナルが発進するとターミナルから連絡よ>

「え!?」

 それを聞くや否や、キラはコックピットから飛び出した。

<ザフトに発見されたと>

 それだけでキラは、リフトが降り切る前に飛び降りて、ブリッジへ向かって駆け出す。

「(ラクス!)」

 エターナルはフリーダムとジャスティスの専用運用艦で、戦闘がメインではない。ラクスの身を案じながら、キラはブリッジへと駆け込んだ。

 ブリッジでは、マリュー達が神妙な顔つきでモニターを見つめていた。マリューは、少し戸惑いながらもターミナルからの通信をキラに伝える。

「どのくらいの部隊に追われているのかは分からないけど、突破が無理ならポッドだけでもこちらに降ろすという事よ」

「ポッド?」

「突破が無理ならって……ラクス!」

 エターナルは、大気圏突入が無理な為、逃げ切るしかない。が、それが無理なら……不安がキラの顔色を青く染める。
 
「! 艦長! 通信です!」

 その時、ミリアリアが何処かから通信をキャッチして報告する。

「何処から?」

「これは……え? カ、カーペンタリアです!」

「何ですって!?」

 ブリッジが騒然となる。カーペンタリアと言えば、ジブラルタルと並んで地球上でのザフトの最重要拠点である。

「何でカーペンタリアなんかから……」

 エリシエルが不審に思い眉を顰めて呟く。マリューも警戒していたが、通信が入ったという事は、アークエンジェルの場所が分かってる事になる。マリュー は、とりあえず繋げるよう指示を出す。

<こ、こちらはカーペンタリア、ザフト軍司令部なんだな>

 すると、そこには小太りな黒ぶち眼鏡をかけた黒い軍服を着た男が映った。微妙に汗ばんでいて息も荒い。

<わ、私はラクス様ファンクラブbO01にしてザフト地球駐留軍統括司令官、リュード・マグニスなんだな>

「ラ、ラクスのファンクラブ?」

 そういえばレンも所属していたような気がするが、まさかザフトのお偉いさんとは思わなかった。地球駐留軍統括司令という事は、ジブラルタルやカーペンタ リア、その他の点在するザフトの拠点を全て取り仕切っている人物という事になる。そんな人が、よりによってファンクラブのbO01とは……皆、表情を引き 攣らせずにはいられない。

「あ、あの〜……その様な方が何の?」

<ね、念の為に言っておくが、この回線は我々ラクス様ファンクラブ、ゴールドナンバーズのみが使用するラクス様チャットの回線を利用したもので、他に傍受 される心配は無いんだな>

「はぁ……」

 ちなみにその回線、レンがそのチャットの為だけに開発したもので、ザフトや連合、果てはオーブのどのコンピューターからも傍受不可能な代物である。その お陰で、ザフト高官である彼――リュード――無駄に格好いい名前である――も、毎日のようにチャットに参加していた。

<ゴールドナンバーズはクライン派への情報提供や資金援助など様々な支援活動を目的とし、ラクス様をサポートする為だけの組織なんだな。副会長は国防委員 会情報局局長、bO03はザフト軍第一工廠長だったりするんだな……ゴ、ゴールドナンバーズはエリートの集まりなんだな>

 エリートの集まりがラクスのファンクラブに所属し、彼女の追っかけをしている。何だかプラントの未来は暗いような気がしないでもない一同。

「私、今までこんな人達の下で働いてたのね……」

 ついエリシエルも呟いてしまう。もっともレンも、そんな彼らの仲間だったりするんだが。

<キラ・ヤマト君!>

「は、はい!?」

 余りの濃い展開に愛する人がピンチだというのも忘れていたキラは、いきなり名前で呼ばれて、思わず返事をする。

「あ、あの……何で僕の事を?」

<ラクス様チャットでフブキ参謀から君の事を聞いたんだな。過激派の連中を抑えるのは大変だったんだな。下手したら君は、夜道で後ろから刺されていたんだ な>

「フブキさん……」

 別に彼女との関係を秘密にしてくれと言わなかったが、そんな大事になってたとは知らず、キラは生まれて初めて他人を呪いたい気持ちになった。

<だが、私はラクス様の幸せの為に温かく見守るつもりなんだな。そこで君に言う。現在、エターナルが危険な状況なのは知ってるんだな?>

「あ、は、はい」

<エターナルには君とアスラン・ザラ君の為にクライン派に横流ししたMSがあるんだな>

「僕とアスランに!?」

<今、エターナルにある戦力はハイネ・ヴェステンフルスだけなんだな。君は、これより宇宙に上がり、新たなる剣を取ってラクス様を守るんだな>

「…………え?」

<君なら、アレを正しく使えると信じているんだな。じゃ、頑張って欲しいんだな>

 そう言って、リュードはグッと親指を立てると、通信を切った。キラは、ギュッと拳を握り締めると、呆然としているカガリに言った。

「カガリ! ルージュ貸して! 後、ブースターも!」

「キラ!?」

 そう言ってエレベーターへと駆け込むキラ。フリーダムを失い、アークエンジェルを守る剣を失った。が、宇宙には新たな剣がある。強い力が欲しいとは思わ ない。だが、大切なものを守る力が今は欲しかった。




 暗い部屋でリュードは、アークエンジェルとの通信を終えると、別の所に回線を開いた。

<名誉会長殿!>

 すると、痩せて頬骨の浮き出た目の細い男性が映った。

「副会長、ネオジェネシスの方はどうなんだな?」

<はいザンス! 自爆プログラムは入手したザンス! これで、いつでも破壊出来るザンス!>

「も、もし、プログラムを書き換えられたら厄介なんだな。常に注意しとくんだな」

<了解ザンス!>

 副会長はビシッと敬礼し、通信を切った。リュードはフゥと息を吐いて、席から立つと、窓の外を見る。此処と遠く離れたジブラルタルにいるデュランダル。 彼が、前大戦で悪魔の兵器であったジェネシスを再び建造している情報を密かに得た時は驚愕した。

 かつて、その兵器を破壊する事に尽力したラクス・クラインの名を使い、再び造るなど馬鹿げているにも程がある。カーテンを開けて、眩しい空を見上げる。 今は、少年に自分が敬愛する少女を守って貰う事を祈るだけだった。

「おっと! ラクス様デビューライブ集を見てる途中だったんだな! 今夜は徹夜なんだな!」

 そう言って、モニターにデビュー当時のラクスの歌う姿が映し出され、リュードは、ハァハァと息を荒くして見つめるのだった。



 ナスカ級の戦艦に追われながらも必死に逃げるエターナル。すると、ザクが背中の兵装ポッドからミサイルを撃って来た。

「ミサイル来ます!」

「迎撃! 面舵10、下げ舵20! MSを取り付かせるな! 対空かかれ!」

 バルドフェルドの指示で、対空システムがミサイルを迎撃する。目の前には、既に地球が見えるのに、とても無事にポッド射出ポイントまで届きそうにない。 その時、待機していたハイネから通信が入る。

<戦況は不利みたいですね。俺が行きます>

「分かりました……」

<じゃ、何とか俺が引き付けるから上手く逃げて下さいよ、バルドフェルド隊長>

 そう言って通信を切るハイネ。バルドフェルドは、フッと笑みを浮かべるとすぐに全速でこの場を離れるよう指示した。




 彼のシンボルであるオレンジカラー。ザクやグフのような姿をしたそのMSは、背中に大きなシールドを背負っていた。

<ZGMF−XX14Tゲルググヴェステージ……発進どうぞ>

「ハイネ・ヴェステンフルス、ゲルググ行くぜ!」

 ハイネにとっての新たなる機体……ゲルググは数多くのザクとグフの群れの中へと飛び込んだ。

「元同僚には悪いが俺ももう議長の下で戦えそうにないんでなっ!」

 笑みを浮かべながら言って、ハイネはビームナギナタを取り出し、ザクとグフに斬りかかっていく。現在、ファクトリーで最終調整が行われている機体とほぼ 同時期に開発されたものを流用し、先に造り上げてハイネ専用の機体となったゲルググヴェステージ。その性能は、インパルスを初めとしたセカンドステージシ リーズをも上回る程だ。

 ハイネは、ビームライフルで相手を撃ち落としながら、エターナルをチラッと振り返る。

「(無事に逃げ切れよ……!)」

 どうせ一度は死に掛けた命だ。それだったら、未来の可能性を持つラクスを守るのに、もう一度死ぬぐらい訳なかった。

 そう思った時、グフのスレイヤーウィップが巻きついて来た。ハイネは、ビームナギナタでスレイヤーウィップを切り裂くと、ビームで撃ち落とす。

「グフとは違うんだよ、グフとは!」




「電圧や他のスペックはどうすんだ!?」

「全てストライクと同じに!」

 一方、その頃、オノゴロの地下ドックでは大気圏突破用ブースターを取り付けたストライクルージュのOSをキラが凄まじいスピードで書き換えていた。

 ストライクルージュは、元々、キラが乗っていたストライクの余ったパーツから造られた同型機のようなものである。キラにとっては知り尽くしていた。普段 のカガリは、PS装甲に、より電力を注いでいるが、キラはかつてのストライクの様に機動力重視にしている。

「マードックさん!」

「総員退避ーっ!」

 OSの書き換えが終わり、キラが叫ぶとマードックの指示により作業班が離れていく。 すると岸壁にカモフラージュしていたハッチが開き、通信でマリューが念を押して来た。

<エターナルの軌道予想、良いわね? だいぶ降下してきてるわよ>

「はい! 大丈夫です!」
 
<針路クリアー、システムオールグリーン。ストライクブースター、発進どうぞ!>

「行きます!」

 ブースターが点火され、滑走路を走る。キラは、PS装甲をオンにすると、ストライクのボディが白と青、赤に染まる。それは、かつて自分が戦争に巻き込ま れた時に使用していたストライクそのものだった。




「いい加減、大人しくしろ!!」

 一方、宇宙ではハイネが一人奮闘していた。元同僚に対して戦うのも気が引けるというのに、相手はそんなのお構い無しだ。ガナーザクヲーリアが長距離ビー ム砲を向けて来た。ハイネは、慌ててビームライフルで牽制しようとするが、そこへグフのスレイヤーウィップがライフルに絡んで来て、破壊された。

 更に、ガナーザクウォーリアの長距離ビーム砲が迫って来た。ハイネは、背中のシールドを持つと、実体型のシールドの上に更にビームシールドが発生して防 ぐが、遠距離攻撃を失ってしまったのは痛い。すると、視界の端に、ザクがエターナルを狙っているのが目に留まった。

「(マズい!)」

 今まで何とか相手の攻撃に持ち応えていたが、ザクの長距離ビーム砲を喰らえば、一溜まりも無い。

「くそがっ!!」

 ビームナギナタを携えて、ザクを倒しに行こうとするが、その前にグフが二体、立ちはだかった。

「邪魔するな……!?」

 その時だった。エターナルを狙っていたザクが、何処からか飛んで来たビームにより、ビーム砲を撃ち落とされた。

「何だ!?」

 ハイネも驚いて、ビームの飛んで来た方を見る。すると、ブースターを取り付けた一機のMSが接近して来ていた。

<ストライク!?>

 回線からバルドフェルドの驚愕の声が漏れる。ハイネもその名を聞いて驚いた。ストライク……先の戦争の中期において、無敵とされた連合のMS。一度は見 てみたかったものの、それは叶わなかった。それが何でこんな所に? と思っていると、ストライクはブースターを切り離し、次々とザクやグフの武装をビーム で破壊していく。こんな戦い方をする人物は一人しかいない。

「キラか!?」

<ラクス! ハイネさん! バルドフェルドさん!>

 モニターが開いて、キラの顔が映った。

「お前……」

 守るべきアークエンジェルを放って何をしているかと叱ろうとしたが、キラが遮った。

<すみません! でも心配で!>

 そう言うと、キラはすぐさまザクとグフと戦闘に戻っていった。ストライクは、ビームの雨を避けながら、的確に相手の頭部や武装を撃ち抜いていく。

 が、ガナーザクウォーリアの長距離ビーム砲が放たれると、ストライクのシールドごと破壊した。前大戦の中期では最新鋭のストライクも、今では旧型。じゃ なきゃイザークだって今もデュエルに乗っている筈である。

 機動性や攻撃力ではザクやグフに及ばず、左腕を吹き飛ばし、ライフルを絡め取った。宙に飛ぶライフルをすかさずハイネのゲルググがキャッチしてザクを撃 墜する。

「ちっ! アークエンジェル放って女の所に来るなんて……戦士としては失格だぞ、お前」

<す、すいません……>

「だが、男としては合格だ。とっととエターナルに入って、お前の機体を取って来い……ラクス様を守る為にな」

<ハイネさん……はい!>

「ただし! ラクス様とイチャついて遅かったら、化けて出てやるからな!」

<は、はい……>

 表情を引き攣らせながらキラはエターナルへと向かう。その際、被弾して両脚が破壊されたが、エターナルから回収用のワイヤーが射出され、何とか着艦出来 た。ハイネは、笑みを浮かべて、再びザクとグフ、そして合流して来た戦艦隊に向き直った。



「キラ!」

 ストライクが着艦すると、ラクスはすぐさま席を立ってエレベーターに入って行った。それを見送ったバルドフェルドは、コホンと咳払いをして、非常に言い にくそうにハイネに言った。

「あ〜……ハイネ。多分、イチャついて遅れると思うぞ」

<…………マジで化けて出てやる>

 先程まで一度死んだ云々言ってたクセに、随分と恨みのこもったハイネの言葉に、バルドフェルドは笑顔を引き攣らせる。

「まぁ、そう言うな……若いんだし」

<ちきしょ〜!!! キラが来るまでに全部、ぶっ倒してやる〜!!>

 彼女のいない悲痛な叫びのハイネ。調子に乗って、また落とされたりしないよう注意するバルドフェルドだった。



 コックピットを降りると、キラはエアルームに入り、ヘルメットを取る。そして扉を開けた途端、ラクスが彼の胸に飛び込んで来た。
 
「ラクス!」

「キラ!」

 キラは、普段の凛とした彼女からは想像も出来ない弱々しい姿を優しく抱き締める。

「ラクス……良かった。こうして君が此処にいる。それが本当に嬉しい」

「わたくしもですわ、キラ」

 長い間、離れていた二人は瞳を潤ませて見つめ合う。が、今はそんな場合ではない。キラは、彼女から体を離すと、すぐさま尋ねた。
 
「あれは?」

 その問いに、ラクスは一瞬だけ戸惑いの色を見せるが、すぐに振り返る。
 
「こらちです」

 敵の攻撃を受けて振動するエターナルの通路を抜け、格納庫へと向かう。そして、格納庫のハッチが開かれると、そこには翼を持った機体が静かに佇んでい た。

 キラは、その姿に見覚えがあった。いや、ついこの前まで、これと同じものに乗っていた。フリーダム……所々、違うが基本的なフォルムは変わらない。

「ありがとう……」

 キラは隣にいるラクスに優しく微笑みかける。
 
「これで僕は、またちゃんと戦える……僕の戦いを」
 
「キラ……」

 再びキラを戦いの場へ向かわせる事を戸惑っているのだろう。だが、キラは彼女の手を握り締め、安心させるように言った。

「待ってて。すぐに戻るから……そして帰ろう、皆の所へ」

「はい……」

 ラクスが頷くと、キラは彼女から離れてコックピットに乗り込んだ。そして、素早くキーを叩いてチェックする。

「CPC設定完了。ニューラルリンケージ。イオン濃度正常。メタ運動野パラメータ更新。原子炉臨界。パワーフロー正常。全システムオールグリーン。ストラ イクフリーダム、システム起動」

 キラの新たなる機体――ストライクフリーダム。フリーダムをベースに、ザフトのセカンドステージの技術を応用して、フリーダムの数倍の機動性を持った MSである。

<X20A、ストライクフリーダム、発進どうぞ>
 
「キラ・ヤマト、フリーダム、行きます!」

 ラクスのアナウンスを聞いて、キラはストライクフリーダムを起動させて、星の海へと飛び出す。PS装甲をオンにすると、フリーダムと同じ黒、赤、白のボ ディに変わる。そして、関節部が金色に変わった。

 再び戦場へと躍り出たフリーダムにザフトのMSが攻撃を仕掛けて来る。が、フリーダムは腕からビームシールドを発生させ防ぐ。そして、ビームサーベルを 抜いて、ザクやグフの間を駆け抜けて腕や頭部を破壊していく。

 が、フリーダムの動きが止まった途端、グフのスレイヤーウィップが両腕両脚に巻き付いて来た。そこから強烈な電撃が発せられる寸前、フリーダムの翼が開 き、その八つの先端が四方に飛び散った。八つの翼の先端は、グフを取り囲んで、一斉にビームを放ち、スレイヤーウィップや頭部を撃ち抜いていく。

 ザフトの最新鋭の機体であるレジェンドに搭載された量子インターフェースによるドラグーンシステム。それが、このストライクフリーダムにも搭載されてい た。

 キラは、マルチロックオンすると、両腰のレールガン、両手のビームライフル、胸部のビーム砲、八つのドラグーンを一斉に発射した。旧フリーダムよりも凄 まじい量のビームは、相手MSの頭部や武装、手足を破壊した。

 僅か二分……二分にしてキラは25機のザクとグフを破壊した。次にキラはナスカ級の戦艦へと目を向けると、そこに向かってドラグーンを放った。

「当たれええぇぇぇっ!!!」

 キラが叫ぶと、一斉にドラグーンがビームを放ち、戦艦の砲塔などを次々と破壊していった。それでザフト軍は戦力を全て失った。

<ヒュ〜……やるねぇ>

 と、そこへハイネのゲルググがやって来て、キラもフッと笑みを浮かべる。

<けど、イチャついて遅れたから艦に戻ったらお尻ペンペンしてやる>

「え゛!?」

 ニヤニヤと笑みを浮かべて言うハイネに、キラは表情を引き攣らせた。

<冗談だ。正座10分で勘弁してやる>

 そう言われ、キラは苦笑いを浮かべた。

<エターナル! 帰投するぞ!>

 ハイネのゲルググがエターナルへと戻っていく。キラは、無事なエターナルを見て、フゥと安堵の溜息を吐くのだった。







 〜後書き談話室〜

リサ「…………多々ツッコミどころがあるんですけど」

ハイネ「ん?」

リサ「何故にゲルググ?」

ハイネ「作者の遊び心だ。そんな事でツッコミ入れられても困る」

リサ「遊び心ですか……」

ハイネ「ザク、グフ、ドムと来たらゲルググだろ! 量産が一ヶ月早ければ、一年戦争の結末が変わっていたとされるMS! グフとは違うんだよ、グフと は!」

リサ「その台詞……」

ハイネ「言っとくが、元祖の人はゲームじゃ同じセリフ言うからな……ちなみにヴェステージは言うまでもなく、俺の中の人の歌の題名だ。グフイグナイテッド に対抗してだな」

リサ「じゃ、次はジオングでもいきますか?」

ハイネ「馬鹿! アレに乗れんのは議長だけだ!」

リサ「ゲルググも似たようなものかと……でも、ラクスさんのファンクラブって凄い人の集まりだったんですね」

ハイネ「トップがあんなんじゃプラントの未来は暗いかもな〜」

リサ「何言ってるんです? 今のトップからして腹黒じゃないですか」

ハイネ「そりゃそうだ……」

リサ「さて! 次回はいよいよオーブです! 此処から原作とは大きくかけ離れていきます!」

ハイネ「レンみたいな人間がいる時点で、原作のイメージぶち壊しじゃねぇの? この小説」

リサ「SEEDってギャグ一切無しですからね〜」
感想

祝! 名誉会長殿再登場!(爆)

いや〜、こういうキャラを待っていました!

名誉会長殿はなんかこみパ(古)のヨコ氏のようですな。

副会長はタテ氏に似ている気がする(笑)

この二人が会員ナンバー1と2なら安泰です!(爆死)

下手にカッコいいキャラが会長とかになっているとキャラが弱くなって微妙なんですが、そういう感じも無いですしね。

兎も角、二人のキャラに乾杯っす!


で、他の内容としてはハイネのゲルググっすか〜

まぁ、そういうのもアリでしょうね〜

でも専用機が無いのがハイネの痛いところですね。

フェイスなのに(爆)





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