真っ暗な闇の中、幾つもの光が点滅する。全てモニターだ。プラントや地球各国、月など様々な映像が映っている。キースは、それを目の前にして手元にあ る、ピアノの鍵盤に指を添える。

 チラッと後ろを振り返る。そこには、一人の青い髪をした女性の肖像画があり、彼はフッと笑みを浮かべる。

「さぁ……始めようか、レン。私達の最後を彩るレクイエムだ」

 そして彼は、鍵盤を押すと部屋に優雅な音が流れ始めた。




機動戦士ガンダムSEED Destiny〜Anothe Story〜

PHASE−31 ノヴァ





「お久し振りです……と、言うべきでしょうか?」

 オーブ行政府の一室に、アークエンジェル、ミネルバ、そしてドラゴネスのクルーが勢揃いしていた。そして、マリューとタリアが向かい合い、手を握り合 う。

「そうね……」

 苦笑いを浮かべるマリューの言葉に、タリアは頷く。彼女らは以前、このオーブで言葉を交わした事があった。もっともマリューはその時、モルゲン・レーテ のマリア・ベルネスとしてだが。

 アーサーは酷く驚いていたが、タリアは「やはり……」という意識の方が強かった。

「こっちは議長の事が、そちらの爆弾に暴かれて酷く肩身が狭いけれど……」

 爆弾、と比喩されてラディックはマリューの横で苦笑いを浮かべる。まぁ、確かに爆弾といえば爆弾ではある。

「いや、気にしなくて良い……と、言うのも無理だろうが。とりあえず犠牲が少ない内に終われて良かった」

 そうカガリがフォローするが、今、世界は前以上に混乱している。レンが暴いたデュランダルの影とデスティニープラン。彼が、ユーラシア西側を見殺しにし ていたのは、明らかな事実で、そこを中心に、未だデュランダルを信望している者と、既に彼を否定している者達で分かれている。

「この世界を何とかしていくのは大変だな……」

 フゥと息を吐いて言うが、今のカガリなら、それも出来るかもしれないとタリアは何となく感じた。

 部屋の隅の方では初めて対面するシンとキラの間にアスランが入って、紹介していた。

「シン、紹介する。彼がキラ・ヤマトで……フリーダムのパイロットだ」

「…………」

「何か言え、コラ」

 ジッと不思議そうにキラを見上げるシンの後ろからハイネが蹴る。シンは、眉を寄せてハイネを睨み付けるが、スッとキラが手を差し出して来たのでハッとな る。

「駄目……かな?」

「あ……いえ……」

 シンは、恐る恐るキラの手を握り返す。その後ろで、ルナマリアとメイリンが微笑んでいた。

「あ、あの……レイは?」

「ああ……彼だったら、一人で考えたい事があるって……何処かにいるんじゃないかな」

 部屋に見当たらないレイを尋ねるシンは、それを聞いてホッとした。もしかしたら自殺でもしてるんじゃないかと思ったが、どうやら無事のようだ。

「はぁ〜……お兄ちゃんも、ちょっとは素直になったようね」

「うぐ……」

「リサちゃん、お兄ちゃんって?」

「コレ」

 不思議そうに皆が彼女に目を向けると、リサは、ビシッとシンを指差す。

「記憶が戻ったんだけど、私、この馬鹿で間抜けで単細胞の妹なんですよね〜」

「マ、マユ……そこまで言うか?」

「散々、罵られた挙句に殴られたのは忘れてないから♪」

 ニコッと最上級の微笑を浮かべて言うマユに、シンはガクゥッと肩を落とす。皆、リサがシンの妹だという事に驚きを隠せないでいる。まぁ、今まで散々、仲 が悪かったから仕方が無いが。

「お、何々? 皆で乱交パーティーんぎゃ!?」

 と、そこへ部屋に入るなりサイテーな言葉を放つ人物――まぁ言わなくても分かるだろうがレンである――に向かってエリシエルとリサが肘鉄と上段回し蹴り をぶちかます。その後ろでは、デュランダル、ミーア、そしてレイが驚いた顔で、倒れるレンを凝視していた。

「議長!?」

「やぁ……タリア。色々と迷惑をかけたね」

 どうやら自分の思惑の為にミネルバを、連戦させた事を謝っているのだろう。自分を正義だと主張する為、ミネルバは最大限に働いた。が、レンに完全に敗北 させられ、デスティニープランが瓦解した今となっては、デュランダルは謝罪するしかなかった。

「ひ、酷いよ、皆! 乱交パーテーするなら私も混ぜごぶぉっ!!」

 滝のように血の流れる鼻を押さえ、訴えるレンにエリシエルがエルボードロップをかます……肘の先がレンの鳩尾に鋭く突き刺さった。白目剥いて泡を吹くレ ンの胸倉を掴んで、エリシエルはジト目で彼に言った。

「貴方、世界中を混乱させて何の冗談をほざいてるんです?」

「わ、私は至って真面目……」

「鼻の骨、砕きますよ?」

 ゴキッと笑顔で指を鳴らすエリシエルに、レンは顔を青くしてコクコクと頷いた。

「で、でもさでもさ! ラクス様とミーアちゃん並べたら、何か双子を相手にしてムラムラするのは男の……」

 ごきっ!

 言い切る前にエリシエルの鉄拳がレンの顔面に炸裂した。レンは、ピュ〜と鼻血を撒き散らし、倒れた。

「そういえば、こうしてお会いするのは初めてですわね、ミーアさん」

「え? あ、は、はい」

 ふとミーアは、ラクスに話しかけられてハッとなる。ラクスは穏やかに微笑みかけると、彼女に向かって頭を下げる。

「申し訳ありません。私がプラントから離れたばかりに、貴女には辛い思いをさせて……」

「そ、そんな……アタシだって……」

 最初はラクスが始末されたら良いと思っていた。ミーアは今になって、それが人として何て恐ろしい事を考えていたのかと思う。ラクスに何て言ったら良いの か分からず、戸惑うミーアに本人は、かなり場違いな事を言った。

「いつか二人で歌を歌いたいですわね」

「あ……はい」

 その言葉に、ミーアは笑顔で頷いた。

「カガリ!」

 と、その時、キサカが慌てた様子で入って来た。

「どうした、キサカ?」

「とにかく、これを……」

 キサカは、急ぎモニターのスイッチを入れる。皆がモニターに見入ると、驚愕に彩られる。

<全世界の皆さん……ご機嫌は如何かな>

 そこには、暗い部屋で笑みを浮かべて立っているキースの姿があった。レンも、ピクッと反応し、立ち上がる。

「全世界のメディアが彼に乗っ取られている」

 つまり、この放送は世界中で行われているという事だ。レンとデュランダルの時の様に。

<“僕は、僕の秘密を今明かそう。僕は人の自然そのままに、ナチュラルに生まれた者ではない”……C.E15年、人類初のコーディネイター、ジョージ・グ レンの告白、そして、それによって生まれた今も続く混乱を世界中の皆さんは御存知でしょう?>

 キースのその言葉に、皆が苦い表情を浮かべる。今、起こっている争いの全ての根幹と言っても良い。コーディネイターと呼ばれる遺伝子を操作して生み出さ れた扉を開いた言葉。

<コーディネイターは自らをナチュラルを超えた進化した種族と言い、そしてナチュラルはコーディネイターを自然の法則から違反した存在だと言う者達もい る。実に嘆かわしい現状です……>

「コイツ何を……」

 ブルーコスモスの母体であるロゴスに深く関わっていた筈のキースが、何でこんな事を言うのかネオが呟くと、皆、顔を顰める。

<私からしてみればどちらも変わらない。婚姻統制を敷いても子を生める可能性の低いコーディネイター……>

 その言葉に、デュランダルとタリアが互いの顔を見合わせる。

<そして、青き清浄な世界と言っておきながら、その世界を血で染めるナチュラル……>

 今度はネオが、その言葉で顔を俯かせる。すると、ステラが不思議そうに彼の顔を見上げると、ネオはフッと笑って彼女の頭を撫でた。

<私はコーディネイターを進化した種とは思わない。そして、ナチュラルの矛盾した現状も認めない…………そう、真に進化した種とは我ら、ノヴァズヒューマ ンなのです>

「! キース! やめろ!」

 その時、初めてレンがハッとなり、モニターに向かって叫ぶ。皆、突然の事に驚いて彼に目を向ける。

<私の望みは一つ。その青き母なる地球を明け渡して貰いたい……そして、その美しい星は、ノヴァズヒューマンで満たされ、浄化される>

「ノヴァズヒューマン?」

 そういえば、レンも同じ言葉を発していた事を思い出すデュランダル。

「地球を明け渡すって……何言ってんだ、この人?」

 シンが、キースの言ってる事が理解出来ず、眉を顰める。

<地球人口全てが宇宙に上がるのです。そして、コーディネイターと一切、関わらない新たなコロニー群を築く……互いが干渉し合わない世界を作れば、決して 争いは起こりません。この要求を受け入れてくれるなら、私は最大限、協力しましょう……だが、これが受け入れられぬなら……>

 キースがニヤッと笑う。レンは、目を見開いてカガリに叫んだ。

「カガリちゃん! プラントに連絡を!」

「え?」

「撃たれるぞ!!」

 だが、既に遅かった。モニターが切り替わり、宇宙空間に浮かぶまるで星のような球体状の巨大なコロニーが映る。その大きさは、プラントと比べても遜色な い。

「何だ、アレは……」

「あんなコロニー見た事無い……」

 すると、コロニーから五つの、円筒状の何かが出て来た。どうやら既に廃棄されたコロニーの様だ。

「駄目だ……間に合わないっ」

 ギリッと唇を噛み締めるレン。

<地球と月はなるべく傷付けたくない……気の毒だが、プラントに犠牲になって頂こう>

 そう言って、キースは目の前の鍵盤を叩いた。その瞬間、球体状のコロニーから強烈なビームが発射され、円筒状のコロニーで屈折した。

「何!?」

「ビームが曲がった!?」

 屈折したビームは、そのままプラントへと向かう。閃光は、砂時計のような形をしたプラントをゼリーみたいに簡単に切り裂き、ビームはその隣のプラントを も切り裂いた。外壁を破られたプラントは、急速に減圧してしまい、多くの人が宇宙へと放り出されてしまうのだ。

「あ、あぁ……ヤ、ヤヌアリウスとディセンベルが……」

 アーサーが腰を抜かし、破壊されたプラントの名を呟く。誰もが呆然となって、廃墟となったプラントを見つめる。プラント出身で、そこに家族もいるルナマ リアとメイリンは呆然となって、シンとアスランの腕にしがみ付く。一応、破壊されたプラントに彼女らやタリア達の家族はいなかったが、ミネルバの中には、 あそこ出身の者だっている。

<先程も言ったが、地球、そしてその地球を原始から見守ってくれていた月を攻撃したくは無い。だが、どうしても私の要求を呑んで貰えないのならば、私は、 このレクイエムを撃つ事を厭わない>

「レクイエム……?」

「なるほど……あの五つのゲシュマイディッヒ・パンツァーを利用した中継点を使って、あのコロニーから何処でも狙える訳か……恐らく月のダイダロス辺りで 使用するつもりだったんだろうけど、キースがあのコロニーに移していたんだな」

 レンが、長机にあったコンピュータを使って今の兵器の図式を表す。

「兄さん! ザフトが……!」

「ん?」

 すると画面に、球体状のコロニーに向かう近くを巡回していたザフトの戦艦が数隻、撃沈しようと向かっていく。戦艦から、一斉にコロニーに向かってミサイ ルが発射されたが、どうやらコロニー全体がPS装甲で出来ているようで、実体弾は利かない。なら、とビームを撃つ戦艦があったが、今度はコロニーを陽電子 リフレクターが覆った。

<まぁ、こういう報復はあると思っていたが、愚かな……たかが人間が、ノヴァズヒューマンの英知に敵うと思っているのかね?>

 そうキースが言うと、コロニーから幾つものミサイルが撃たれた。迎撃する戦艦軍。だが、その瞬間、ミサイルは明るいピンク色の爆発が起こる。その光が、 何の光か此処にいる全員が知っていた。

「核……」

 血のバレンタインを巻き起こした悪魔の兵器。それを幾つも撃って来た。

<このノヴァガーデンは、私の持つ知識と技術を全て詰め込んだ究極の要塞だ。君達如きが侵攻出来るものではない>

「PS装甲による実体弾の無効化、そして陽電子リフレクターによるビームの防御、こりゃ、あのコロニーの動力はNジャマーキャンセラーで核だな………しか も、かなり大量の」

 プラント並のコロニーを動かす大量の核エンジン。仮に、あの鉄壁の防御を崩して破壊したら、その辺一帯全てが核爆発で飲み込まれるだろう。恐らく、彼が ロゴスの拠点を潰したのは、彼らが保持していた核や兵器、そして資金を手に入れる為だったのだろう。レンが、言うとシンは唇を噛み締め彼に掴みかかった。

「おい! アンタ!」

「お、お兄ちゃん!?」

「何なんだ、あの人は!? 平気でプラントを撃って、地球から出て行けだなんて……アンタ、あの人のこと知ってるんだろ!? 何なんだよ、ノヴァズヒュー マンって!?」

<私は決して強制しない。ナチュラルとコーディネイターを隔離して戦わない世界を与えている。地球から君達がいなくなれば良いだけだ。そして、そこに私 と、私が認めた者だけが住む事を許される……>

 レンに掴みかかるシンだったが、再びキースの演説が始まるので、モニターに振り向く。

<ノヴァズヒューマンは、大まかに感覚が、常人を遥かに逸した力を持つ。MSのパイロットの中には、相手を感じたり、もしくは戦っている時、感覚が冴え渡 るような者がいるだろう? かつて学会では、“Superior Evolutionary Element Destined−factor”……つま り“SEED”と呼ばれていたかな?>

 その言葉に、キラ、アスラン、ラクス、カガリ、シン、そしてネオとレイがハッとなる。確かに彼らは戦っている時、普段以上に感覚が冴え渡ったり、ネオや レイも相手を感じたりする事があった。

<そういった者達は、限りなくノヴァズヒューマンに近い。故に地球に残っても構わない……これが、ノヴァズヒューマンレベルになれば、相手の思考、心理ま でをも知覚できる……進化とは、そういうものなのです>

「思考に……心理?」

「まぁ、意識しなけりゃ分からないけどね」

 苦笑いを浮かべる、レンに皆、ハッとなって彼を見る。

<では地球人類の諸君……良き返答を期待している>

 そう言って、キースの演説が終わると、レンはシンの手を離し、椅子に座り込んでフゥと息を吐く。

「ノヴァズヒューマン……私もデスティニープランを否定したけど、結局は私もキースも遺伝子に束縛された人間なんだよね」

「と、言われますと?」

 ラクスが、問うとレンは天井を見上げる。

「……もう今から一世紀ほど昔、一人の男がこの世に生を受けた。彼が見た狂気と希望の結果が私達、ノヴァズヒューマノイドだ」

「狂気と希望の結果……」

 自分と同じような言葉を使うレンに、一瞬、レイの瞳が揺らいだ。

「その男がノヴァ・アークス。私、キース、志波コンツェルンの前総帥、志波 剛三……私達の父親だよ」

「…………は? 兄さん、頭、大丈夫ですか?」

 一瞬、硬直したがリサが恐る恐る尋ねる。

「大体、志波会長は、高齢で……」

 リサの言葉を遮り、レンは続ける。

「ノヴァは、ナチュラルでありながら天才的な頭脳を有していた。コーディネイター以上の身体能力、学習能力を持つ存在だった。だが、彼が常人と逸していた のは、それだけじゃない。まるで他人の思考や心理を見透かす様な卓越した知覚能力……誰もが思った。彼こそが『新人類』であると」

「コーディネイター以上の……ナチュラル」

「だが……同時に、それを恐れる者もいた。今の世界を見れば分かるけど、人間は自分と違うものを恐れる生き物だ。全て高い能力を有していたノヴァは、この 世界から迫害された……“危険な存在”。他人の心が知覚できるノヴァは、幼い頃から自分を恐れる者達の中で生きて来た」

 皆、そのノヴァの心境を考えてみる。高過ぎる能力を持つが故に人々から危険視され、疎まれ、迫害されて生きる。とても堪えられない。

「やがてノヴァは、孤独に堪え切れず、ある計画を考えた……ノヴァ計画ってね」

「ノヴァ計画?」

「ノヴァは、高過ぎる能力故に迫害された。その孤独から解放される方法は二つ……死か同胞か。ノヴァは後者を選んだ……彼は、ずっと思っていた。自分は人 類の進化した新たな種だと。その自分が、簡単に死んではいけない、と。故にノヴァは、自らの遺伝子を残す研究を15歳の時に始めた」

「それって、まさか……」

 エリシエルが呟くと、全員に嫌な予感が過ぎる。レンは、フッと笑って自分の胸に手を当てた。

「母胎、人工子宮、クローン……あらゆる可能性を用いて、ノヴァは自らの遺伝子を残した。結果、五年間で101人のノヴァの遺伝子を受け継ぐ者が生まれ た」

 言葉が出なかった。ノヴァの境遇には確かに同情する。世界から迫害され、孤立した彼は確かに自分と同等の力を持つ同胞が欲しかったのだろう。だが、彼の している事は倫理的に許されなかった。命を好き勝手に生み出すような事。その事にキラとレイは、人知れず、怒りで拳を握り締めた。

「子供達は生まれると、すぐにノヴァガーデンという施設に入れられ、ノヴァに監視されて生きる。だが結局、ノヴァと同じような高い能力を持っていたのは私 を含めて4人だけだった……私、キース、志波 剛三、そして後一人。ちなみに私は101番目……末っ子になるな」

「じゃ、じゃあフブキ先輩と、あのキースは………」

「ああ……成功体の4人の内、私とキースは同じ母親から生まれた……実の兄弟だね」

 そう言って、レンは目を閉じると静かに語り始めた。




 全ては、一人の男が見た狂気と希望が始まりだった。



 孤独な世界から解放される為、この世界に新たな可能性を生み出す為……。


 それが全ての歯車を狂わせた……。


 やがて悲劇が訪れ、二人の兄弟の道を大きく違わせる事になる。


 遥か昔……未だコーディネイターも生まれていなかった時代には考えられなかった。


 語られる……歴史。





 〜後書き談話室〜

リサ「はい! とうとう明らかになりました兄さんとキースさんの秘密」

レン「ブレ○ドチル○レン?」

リサ「似てますけどね〜……」

レン「まぁ、ノヴァズヒューマンってのは、早い話がニュータイプ?」

リサ「何で本人が、疑問系なんですか?」

レン「キースの目的は、地球人類の地球離脱。某シャアさん(地球圏からの解放)と某東方不敗さん(地球浄化)の理想を足して二で割ったような感じだね。 まぁ、ナチュラルとコーディネイターをかなり長い距離で隔離してやれば、争いは起きんだろうね〜」

リサ「でも、一世紀近く前の兄さんやキースさんが、志波会長と違って若いということは……」

レン「まぁ、アレだね」

リサ「ようやく全ての伏線が刈り取られますね」

レン「一応、私だってシン君、キラ君、レイ君みたいに重い過去の一つや二つぐらい背負ってるんだよ?」

リサ「兄さんを見てると、そんなのを感じさせないから不思議ですよね……ちなみにキースさんがピアノを弾いてレクイエムを撃ったりするのは演出ですので、 あしからず」
感想

眼堕さん、連日投稿三日目……スゲェ勢いです。

感想書くのも並じゃないっす。

まあ、その辺りはさておき、デュランダルの役どころにキースがついたわけですか……

でも、残念な部分はあります。

デュランダルも最後は尻すぼみでしたが、それは戦闘に限ったことではなく大儀もそうでした。

ディスティニープランの進め方が強引になり始めた頃から、自己矛盾が大きくなっていっていましたからね。

キースはノヴァズヒューマンという人たちの代表のような存在と言うことになるのでしょうが、

彼は今までの行動でノヴァズヒューマンの事を触れていなかった事もあって、

彼がその主張を繰り出した事に重みを与えることが出来なかったのは辛いですね。

ノヴァズヒューマン意外は宇宙に上がれというその言葉も、一般市民にとって見れば何を言っているのかという感じが否めないですよね。

出来る事なら、世界に対して説得力を持たせるために、宇宙に一般市民を上げる方法を作っておいた方が良かったかも知れません。

全人類が宇宙に上がるには、100億人が暮らせるだけのコロニー群か、他の入植惑星が必要になりますからね。

ソレが用意できない状態では恫喝にしか過ぎないでしょうね。

シャアの時も思ったのですが、その辺りが分っていれば更に面白い作品になったかな〜と思います。



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