前回のあらすじ
北大路龍真はGストーンサイボーグであった以上

(って、出鱈目を広めようとするなー!!)

龍真さんじゃないですか。どうしたんです?前回のラストはあんなにシリアスで日常を捨てたんじゃないんですか?

(ふっ、これぞ昴さんの紹介してくれた師匠のうちの一人の恋人その7であるシオンさんに教わった『分割思考』ってやつだ。)

って事はシリアスパートをしながら会話も出来るんですか?

(一応出来る事は出来るんだが、俺のできる分割は二つまでで不完全だから注意がそれたりするんだよな〜。)

まぁ、あそこの戦闘理論の根幹となるぐらい大事なものがそうやすやすと出来ちゃおかしいと作者はおもいますよ

(そうなんだよな〜、けど師匠の体術は覚えれたし師匠の恋人達からも色々な技を教えてもらったぞ。)

技って他にどんなのを教えてもらったんですか

(彼女その1のアルクェイドさんには吸血種についての知識と27祖って人たちと会わせて貰ったなぁ。)

え〜、わからない人がいるかもしれないのでここで出てきた吸血種と27祖といったものについてのおさらいはあとがき内でさせていただきます

(次行くぞ〜。彼女その2のシエルさんからは前回にも使った魔術についてと埋葬機関って退魔組織に対してのパイプを作ってもらったなぁ。そういえば協会と 教会に連絡するの忘れてたな〜)

教会の方なら王冠くんが教えてるんじゃないんですか?

(ナルバレックさん曰く『国外組織に対する伝達は直接連絡しないと信用を得る事は出来ない』だそうだ。)

それじゃあ、バチカンまで行くんですか?

(直通のキネマトロン番号を持っているから後でかけるさ。次に行くぞ・・・・・・・ってウサギが逃げてる〜!!)

結構話し込んじゃいましたからね〜

(あ〜、集中が切れたせいで魔術構成がゆがんだんだろうな〜。)

頑張って追ってくださいね〜

(あ〜、もう見えなくなってんじゃないかよ。急いで追うぞ。)

最後に、師匠さんは名家の坊ちゃんモードと暗殺者モードのどちらなんですか?

(モードってのが解らんが師匠は七夜って一族のトップだぞ。)

大変参考になりました
ではオープニングスタート





サクラ大戦二次創作
サクラ大戦異聞録  巴里に咲く黒髪の狩人
第二話前編  守るべきもの  「俺の命に懸けてあんたは守る」





作者とのハートウォーミングな会話の途中でウサギを逃がしてしまった龍真は、思考をシリアスに戻し駆け出そうとした
とその時、龍真の袖をつかみ声をかけてきたものがいた

「龍真よ。あの現象を起こしたのがお前であったとしてもお前一人であの者に勝つ事など難しいであろう?あの者を倒したいのであれば私と共に来るのだ。」

そこには、先ほどのおびえがあたかも幻のように、力強い意志を秘めた目で龍真を見つめるグリシーヌが立っていた

(詳しい情報を仕入れるのならばブルーメール家の力を利用するが吉か。)

「解った。今、この場は姉さんについていくよ。」

その言葉を聞くとグリシーヌは屋敷の中へと龍真を引っ張っていった

「姉さん。一体何処に行く気なんだい?」

「黙って付いて来い。つけば全てが解るのだからな。」

龍真の質問を言語道断とばかりに切り捨て屋敷の中を走るグリシーヌ
それに付いて行きながら龍真はこれからの事を思考するのだった

(ライラック伯爵邸に何かあると言うのか?シエルさんから聞いた情報によると伯爵夫人は『テアトル・シャノワール』ってレビューを見せる店を経営していた はずだ。そこの地下に何かがあるとは聞いていたが、伯爵邸に何かがあるなんて聞いてないぞ。)

「一体何を言っておるのだ。ついたぞ。」

とグリシーヌの声にはっと顔を上げるとそこはまるで軍の司令部のような雰囲気をかもし出している場所だった
周りを見渡してみると青い髪をしたクールビューティーといった単語が似合いそうな女性と亜麻色のどこかぽやや〜んといった雰囲気の女性、そしてその間に金 髪の恰幅のいい女性?・・・・ってかおばさんかw・・・・が鎮座していた

「はじめまして、ムッシュ・キタオオジ。私はライラック伯爵夫人、グラン・マって呼んでくれてかまわないさ。」

金髪の女性・・・グラン・マは、なにやら品定めでもするかの様な瞳で龍真のことを見るのであった

(この人が伯爵夫人か。人を物か何かでも見るような目をしているが・・・・・・シオンさんから選別でもらったこいつを使うか。)

とその時、部屋の上部にある穴が開いたと思うといすに座った女性が降りてくる
いすが床に着くと女性は立ち上がりここの部屋に来てからセリフが全然無かったグリシーヌと共に敬礼をするのであった

「おや?エリカ、ムッシュはどうしたんだい?」

とグラン・マの質問に女性・・・・エリカが返事をしようと口を開いた瞬間一人の男がエリカと同じように降りてきた

「こっ、ここは?エリカくん、一体どうなっているんだい?」

と、なにやらあわてた様子で男はエリカに話しかけた

「落ち着きなムッシュ・オオガミ。ここは巴里華檄団作戦本部、そしてあたしは巴里華檄団指令のグラン・マさ。」

グラン・マは男・・・大神に事情を説明した
大神はなにやらショックを受けたようだが龍真もなにやらショックを受けたかのように体を震わせるのだった

(巴里華檄団だと!って事はまさかグリシーヌ姉さんも団員なのか。しかも隊長が七夜師匠の言っていたあの大神だと。)

どうやら大神と七夜の間には何かがあるらしい

「ところで、その人は誰なんですか?」

と今まで黙って聞いていたエリカは龍真を見ながら聞いてきた

「あぁ、彼はムッシュ・北大路龍真。海運業をなさってる北大路男爵の次男さ。」

「へぇ〜。北大路さん、私はエリカ・フォンティーヌといいます。教会でシスターをしているんですよ。でも、何でこんな所にいるんですか?」

そう、ここは巴里の霊的防衛の要とも言える秘密部隊の作戦司令室。
隊員や情報解析を担当する青い髪の女性と亜麻色の髪の女性・・・・メル・レゾンとシー・カプリスや整備班の人間といった関係者以外は決して立ち寄る事の出 来ない場所に一般人であるはずの龍真がいるのだから疑問に思わない方がおかしい

(今頃になって気づいたのかよ。しかも隊長であるはずの大神ではなくエリカさんが先に気づくとは・・・・噂どおりその場の光景を疑わない馬鹿正直な奴だ な。こんな奴に姉さんの命を任せて平気なのか?大体日本じゃ教会と協会の目もゆるいが、ここは思いっきり勢力下じゃないか。神秘の流出に関しての手は打っ てあるんだろうな?)

と、考え込んでいる龍真にグラン・マが思いもよらぬ提案を出してきた

「ムッシュ・キタオオジ、あんた巴里華檄団に入らないかい?」

「はぁ?」

龍真にすれば寝耳に水の話であろう
龍真からすれば自分は情報だけを聞こうとおもっていたのに、何故組織に入らなければならないのか?
グラン・マはそれを肯定と受け取ったのか龍真を隊員として登録しようとする

「いやぁ、よかったよ。これであんたも華檄団の一員だ。帝都じゃ人気があるらしいからうれしいだろう?これからは隊長である大神の命令をよく聞くんだよ。 あぁ、それと機体の装備と色は何色がいいかねぇ?接近戦をするならなるべく明るい色がいいんだけど。」

と息つく暇もなく、強引に進めていこうとするグランマは龍真の触れてはいけない鱗・・・・所謂逆鱗に触れてしまったのだった

「ふざけるな!!何で俺がこんな無能の下で働かなければならない。確かにこいつの霊力は高いし他人の霊力と混ぜ合わせる事が出来るのは稀有な才能だ。だが な、二度目の帝都の危機の時、こいつは犯してはならないミスをした。いや、こいつだけじゃなく帝国華檄団全体としてのミスだ。」

それほどまでに龍真が怒り狂う理由、それにはこんな理由があった







太正十五年一月某日・・・・・・・・・・・・七夜の屋敷にて
『今シオンからミカサが浮上し帝都に降魔が出現しているとの連絡が来たが、今回われわれが動く事は出来ん。」

ザワザワザワ

『お前達の気持ちもわかる。俺だって出来る事ならばすぐにでもいって救える命を救いたい。しかし帝国華檄団との交渉は失敗したらしい。今回シオンが帝都に 向かった理由を知っているものが居るのならば、我々が動く事のできない理由もわかるであろう。』

そう今回シオンが帝国華檄団と交渉に向かった理由それは『我が里には魔を抱えるものがいるが、その者には手を出さずにいてもらえないか?』との交渉に向 かったのであった。見返りも、もちろん破格の代物で西洋魔術関連の技術提供となるはずだったのだが・・・・・
帝国華檄団指令米田中将はそれを断ったのであった
米田からすれば『身内に魔を抱えている組織に霊的防衛の要たる帝劇の技術を渡すわけにはいかない』との事だった

『しかし、シオンは帝都に近寄らない代わりに我が里に手を出す事はしないといった不可侵条約を結んだらしい。もちろん今もシオンは米田相手にわれらの力を 使うように頼んでいるのだが色よい返事がもらえないらしい。皆はいつでも出られるように準備だけでもしておいてくれ。」

しかし、結局要請はなく帝都では警官隊や民間人などから多数の死傷者が出たのであった
その時、偶然修行に来ていた龍真はその話を聞き、華檄団に対しての不信感を募らせているのであった





現代に戻ってみると、今の話を聞いたのかエリカは泣きメルとシーはさすがに瞳に涙をたたえグリシーヌは険しい顔で大神を見ていた
いたって平然な顔をしているのは大神とグラン・マだけであった

「さて、今の話に申し開きはあるか?」

龍真が咎めるような声で大神に聞くと大神は何が悪いといった顔で答えた

「魔を内包する機関を信じることができないのは当然だ。帝都を守る俺達の敵に回るかもしれない奴を信用する事ができるはずが無いだろう。大体、死ぬ覚悟が あって皆戦っていったはずだし民間人で死んだ人の報告なんて俺は聞いていないぞ。」

そう、大神には民間人の死者の情報は来ていなかったのだ。
米田や花組のスポンサーたちが新聞社や遺族に手を回し死者は一人もいない事にしたのであった

「お前は馬鹿か。いくら避難を徹底させたところで警官隊が来る前に降魔が出現したところはどうなる?死ぬに決まってるだろうが。大体な、お前は花組全員で ミカサに突入させたが一人か二人ぐらい地上に残しておけば被害はもっと少なかったはずだろうが。それぐらい解れ。」

龍真の言葉に賛同したのかグラン・マを除く全員は大神の事を非難するような目で見つめている

パ ンパン

全員がその音の方を見るとグラン・マが手を叩き皆を見渡す

「あんた達、いい加減におしよ。それでムッシュは華檄団に入らずに一体なにをする気のさ?」

グラン・マの発言で自分に視線が集まっている事を感じた龍真が口を開こうとした時

ヴィーヴィーヴィー

「シャンゼリゼ通りに蒸気獣発生、市外を破壊しています、」

その言葉を聴くと龍真はいきなり出口に向かい駆けだした

「お待ちよ、あんた霊子甲冑も着ずにどうするつもりなんだい?」

その言葉に反応したのか龍真は止まり振り返って呟いた

「姉さん達の住む町を破壊する馬鹿共がいるんだ、破壊するに決まっているだろう?」

龍真は抑えきれない殺気を放ちながら睨みつけた

「お前らが戦うのならそれでもいい。しかし、俺の邪魔をするのであれば貴様らは敵となる。」

その後に続ける言葉は小さく普通であれば聞こえないはずなのにグリシーヌだけの耳にはっきりと聞こえてきた

「姉さんは戦わないでくれ。もし戦うというんなら、俺は俺の持てる全ての技術を持ってあんたを命がけで守る。だからさっきみたいに玉砕覚悟で戦わないでく れよ。」

そう言い残して龍真は去って行くのであった
























次回予告
ようやく到着したシャンゼリゼ通りに龍真は人々の怨嗟のうめきを聞く
敵を倒すため魔眼の力を再び使おうとする龍真の前に信じられない光景が浮かんでいた

次回サクラ大戦異聞録 第二話後編 守るべきもの  「久しぶりだな」
をご期待ください









あとがき風味な座談会
作:これでついにあの人の登場か
?:あの、少しよろしいでしょうか?
作:おぉ、あなた様は作者がサクラ大戦全てを通して好きなメル・レゾン様ではないですか
メル(以下メ:いえ、様はいらないんですけど。それよりも何で大神さんの性格があんなにが悪いんですか?
作:だって見てくださいよ、原作のサクラ大戦3の四話を見てくださいよ
メ:怪人を倒していますが何か?
作:いや、作者としてはその怪人は絶対殺す必要なんてありませんよ
メ:そう言われてみるとそうかもしれませんね
作:大神くんは正義馬鹿ですからきっと怪人ってだけで拒絶反応を起こしてしまうんでしょう
メ:あなたの大神さん談義はわかりましたけど作中に出てきた吸血種に関して教えてください
作:それじゃ〜、講義を始めますか

吸血種に関しての基礎概念

(作者の脳内出鱈目設定なんでこれは違うぞとか突っ込みは出きればやめてください)

吸血種とは皆さんの考えている吸血鬼の元となったものと考えればいいでしょう
吸血種には大きく分けて二種類に分けられます
一つは真祖
真に吸血種と言えるのは真祖だけだと作者は考えています
そして真祖に血を吸われたものが死徒と呼ばれるものになります
しかし死徒の中にもヒエラルキーがあるのです
一番下っ端に思考能力すらなくひたすら血を吸うだけのグール
次に思考能力を持ち吸った人に忠誠を誓っているヴァンパイア
そして吸った人から離反したりするのが死徒となっております
血を吸われた人は基本的にグールになりそれからだんだんと上のランクに上がるが吸われた人の素養次第でグールのままや一気に死徒に上がる人もいます
死徒の中にでも特に強力な27人をただの死徒と区別するために死徒27祖と呼ばれています
27その中にも派閥があり領土を増やすために血を吸う派閥やそれを防ぐ派閥中には退魔組織である埋葬機関に協力する死徒までいます






作:こんなもんでいいでしょうか?
メ:まぁ色々と穴がありそうですが27祖のデータとかはどうしたんですか?
作:あ〜、あれは実際に出てきた奴から順々に出す事にした
メ:って事は何人か出すんですか?
作:まぁ、黒姫と黒騎士、白騎士と犬ッコロだろ〜埋葬機関を絡ませるなら王冠と復讐騎の二人は確実なんだけど鍵と万華鏡は悩み中なんだよね〜
メ:わからない人のために申し上げますと上記されているのは死徒の皆様方の通称みたいなものなのでわからないと言う方がいらっしゃるようでしたら次回のあ とがきに書いておくようにいたします
作:作者を無視してなんか勝手に進めてるよ〜
メ:では書かないんですか?
作:書かせていただきますTT
メ:ではそろそろお開きとさせていただきます
作:次回もお楽しみに〜



舞台の幕が落ちる瞬間作者になぞの銃弾が当たった




?:神の裁きです









その場には物言わぬ物体以外ないのであった・・・・・・・・・・・





感想

こりは…大神さん悪役ですね〜。

原作を見る限りではむしろ最終局面意外ではひたすら女の子に尽くす人というイメージしかありませんが…


まあ、三でやっちゃったのは事実だから、その部分で賛否両論あるのは聞いた事がありますな、

まっむしろその辺は、あかほり氏の方もあんまり考えてなかったのかもかも知れないっすけど…(爆)

緊張と緩和の緩和の部分を少し維持 しすぎたと言う事でしょうかね…でも彼女警官殺してなかったでしょうか?

まあ、深いつっこみは無しの方向で(汗) そういうシーンが無い事は確かなんだし…

はぁ、それでは次にシナリオの方が サクラ大戦から月姫に移行しそうな動きが見られますね。

そんな感じだね、パリシィに関しては多分大神君(悪)は受け入れないから、その辺に係ってくる感がなくも無いけどね。

月姫といえばアルクェイドさんです が、彼女は日本で居る感じですね。出てくるならもう一人の真祖の姫、アルトルージュさんでしょうか?

二十七祖は正直ネロ・カオス以外よー知らんけど、まあ出てくるんじゃないかなあ。

次回の展開はかなり変わった方向に 向かいそうですね。

そうだね、龍真君がどう動くか期待しております♪
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